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こってりが祟って
しおりを挟むどうもこんばんわ、今日はラーメンを食べた筆者です。
食べたのはこってりのやつだったので、歯磨きした後もまだ胃の内部からにんにくの香りがした。筆者は口をタコのように尖らせ鼻に近づけて匂いを確認した。もうそれは正直、驚くほど臭かった。
臭すぎて鼻がぽろっと取れた。そして床に転がった。おむすびころりんだったらこのまま穴に落ちるが、そうはならずに「ペタッ」と床に張り付いた。
「あちゃ、鼻が...... 」と思い、顔の中心を触った。凸がなく、つるっとしていた。
筆者の鼻は生を受けてまもない序盤の方で不良品だと気づいた。
例えば、花や木から振りまかれる粒子にアホみたいに反応し、鼻水が出た。壊れた蛇口よりも厄介だった。
他にも某石鹸ストアの前を通るだけで蛇口になった。ひどい時には今日みたく鼻が取れてしまうこともあった。
取れた鼻を一旦机に置き、鏡で鼻のなくなった自分の顔を確認してみた。思わず吹き出す筆者。
鼻の取れた自分の姿はヴォルデモートみたいであった。生き別れの兄弟だったのかと納得するくらいの瓜二つ加減。
この先ハリーポッターを見ると、ヴォルデモートに親近感を覚えてしまったばかりに、果敢にも倒そうとするハリーに怒りさえ湧いてきそうだ。
まあ、そんなことは置いといて、筆者の鼻は取り外し可能だったので速やかにもとの位置に戻した。しかし、不器用な筆者は戻すときにちょっと歪んでしまった。
あらあら、と思ったが。筆者の座右の銘である「そうゆう時もある」を思い出して心穏やかにした。
現代っ子を極めた者はだいたいこの言葉でなんとかなると思っている節がある。紛れもない、筆者である。
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