詩集 カツオ節

LOVERO

秘め事言ったって、遅いんだよな
君のいない日常が生き辛くて
叶う事なら、隣に居てくれよ
君が家に帰るのが遅くなって、何処か素っ気無くて
君が僕の中で汚れていく、僕が君の中で溺れていく

夜に聞こえてくる、よがり声は幻聴で
毎朝一緒に学校へ行くんだ
あのおっさんは赤の他人で
君は僕と何時か結婚する
と思いたい、想いたい

愛を伝えるアイツが良いよな、隠していた僕が悪いよな
夜な夜な聴かせないでくれ
屈託の無い笑みを僕にもう見せないでくれ
昔の様でいたい、今の心が痛い

過去形で気持ちを伝えられても、変えられない無いのに
なあ、訊かせてくれよ
その紙にクレヨンで描いている子は君の子か？
遅いんだよな

君を分かってる心算だった
君のその顔は僕だけのモノと思っていた
遣り直せない過去、無様な格好