詩集 カツオ節

毒のある林檎 寝取り女

馬鹿だなぁ、男って
後先考えないから、目先の欲に溺れちゃうんでしょ

一つ　匂わせて
二つ　近づいて
三つ　少し触れて
四つ　もっと触れて
五つ　口づけて
六つ　ヤッテ
七つ　孕んで
八つ　泣きついて
九つ　ダメ押しして

なるべく金を持ってる奴を狙って、落としに行く
あなたの幸せを分けてよ

13才　初恋して
14才　恋が実って
15歳　寝取られて
16歳　男って性欲だけと気づいて
17歳　おじさんに体を売って
18歳　金は手元にあっても、空しくて
19歳　運命の人に出会って
二十歳　利用されて
二十一歳　今度は、私が奪う番だよ
二十二歳　子供が生まれた
二十三歳　やっぱり空しくて

汚れた過去が流せないから、私はもう遅かった
私の娘よ
私みたいにならないで、お願いよ