詩集 カツオ節

ヲカカ

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世間はそれを恋(我が儘)と呼ぶ

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少年は、恋をした。
それは、暑い暑い夏の事、
太陽は、少年達を苦しめた。
少女の仕草が、なぜかおかしかった。
運動中でもマスクを外さないのだ。
ふと、少女が両親に連れられ、東京に行ったのを思い出した。
父の方のお爺ちゃんが亡くなったそうだ。
そういえば、最近少女は皆と距離をとっている。
周りの皆が熱中症にならない様にマスクをとっている中、少女だけ浮いていた。

少年は、少女に尋ねた。
「どうして、マスクを外さないの?」
「何でも無い。気にしないで」
それが答えだった。答えになっていない。
この会話の次の日から、少女は学校を休んだ。
この学校で感染者が一人出た事が、ニュースになっていた。
その日は、少女の事で持ちきりになった。
「自分勝手な行動する奴だな~」とか「サイテ~」なんかだ。

それから少女は、一度だけ学校に来た。
周りの目は、喜ばしいモノだけではなかった。
それから少女は、学校へ来なくなった。
少年は少女の家に行き、話した。抱きしめた。
「これで共犯だね。」
少年は、次の日から仮病し続けた。
少年は、運が悪かった。二度と来なくなった。

イカロスの翼の物語のように、少年は太陽に近づき過ぎたのだろう。

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