41 / 61
本編
Module_041
しおりを挟む
「ただ、それが『意図的』だと言えるまでの確たる証拠がないのよ。ラウル爺も言っている通り、デラキオ商会は流通している素材の『大部分』を買い占めているのであって、『全て』ではない。向こうは『ウチは規模が大きいから仕方がないだろう』というのが言い分なんだけどね」
「買い占めだけではないぞ……」
悔し気に歯噛みしつつ語るイルネに、ラウルが口を開く。だが、その声は震え、顔を伏せていても分かるほどの怒りが身体から迸っていた。
「おそらく『デラキオ商会に渋られた』と言って持ち込んで来た者の多くは、デラキオのヤツに雇われた者たちだろうさ」
吐き捨てるように呟かれた言葉に、イルネの目がスッと細くなる。
「へぇ……実に興味深い話じゃない。ラウル爺、そうまで言う根拠は?」
声のトーンを落とし、言葉の裏に剣呑さを混ぜたイルネに、ラウルは一度その手を握り締めて呟く。
「お前やワシのトコだけじゃない。他の商会、個人経営の店にまでも同時多発的に似たような案件が持ち込まれておる。持ち込まれるに至った経緯も、対象となる精霊武具にロックが施されていることも、そしてそのどの依頼も短納期であることもじゃ。ここまで状況が揃いすぎているとなれば、これはもう誰かが狙って仕掛けたと思うのが自然じゃろうて」
「なるほどね。そこまでの事態なら、ラウル爺の言っていることも一理あるわね」
顎に手をあてがいながら呟くイルネに、セロが疑問を挟む。
「確かにそういう状況なら、利を得るのはデラキオ商会だろうな。あの装置を使わなければ納期までに間に合わないだろうし。間に合わなければ、客と揉めるのは目に見えてる。そんな話が広まれば、『あそこの店に出すのはやめよう。遅くなってもいいから揉め事の無いデラキオ商会に出そうか……』って常連客が遠のくのは自然な流れだよな……でも、本当にこの状況を生んだのがデラキオ商会なのか?」
「確たる証拠が無いから、向こうがシラを切るとそれ以上の追及は難しいわね」
残念ながらと首を横に振りつつ呟かれたイルネの言葉に、セロは深く息を吐いて状況を整理する。
「了解。とりあえず、大まかな状況は把握した。それでどうするんだ? 俺はあの装置をこの商会以外でも使ってもらうことに異議はない。ただ……数は足りるのか?」
セロの言葉に、一瞬明るさを取り戻したラウルだったが、すぐにその表情が歪む。
「快諾してくれたことは率直に言ってありがたい……のだが、まるで数が足らん。この商会にあるのは2基だけじゃろ? どんなに早くしたとしても、その後の工程もある。やはりどこかの商会で納期に遅れが発生してしまうじゃろうな」
ラウルの言葉を受け、顎に手を当てながら思案するセロは、ふと頭に浮かぶ朧げなアイデアを引きずり出そうとするようにポツリと呟く。
「……必要なのは、解除の装置だけか? ここにあるものも含めて、あと何基必要になる? それと、求められている納期までの時間は?」
「えっ? いや、急になんじゃ? おそらく20基あればそれぞれの商会や個人店には行き渡るじゃろう。ただし、納期までは残り一週間もない。だから、せめてワシらは今確保できる装置を借り受けられればーー」
矢継ぎ早に放たれるセロの質問に、ラウルは面食らいつつもポツポツと答えていく。
「……違う」
「何?」
質問に返答し終えたラウルに、セロは彼の顔を真正面に捉えて静かに告げる。
「いいか? これは……端的に言っちまえば『戦争』だ。確証がないにせよ、デラキオ商会はその圧倒的な規模と資金でこちらを潰しにかかって来ている。同時多発的に仕掛けているのがその証拠だ。ヤツらは俺たちが『失敗』するのを、高みの見物決め込んで、俺たちのことを嘲笑いながらデラキオ商会が一番なんだと宣伝しようって腹なんだろうさ。規模も資金も向こうが上だ。このままじゃあ、近いうちに呑み込まれるぞ?」
「ーーッ!」
声のトーンを落とし、ラウルの顔を見ながら告げるセロの言葉に、彼は思わず声を詰まらせた。
「だが、どうする? こっちには人手も資材も足りないんだぞ? 装置も2基しか無い状況ではーー」
イルネの悔し気な言葉に、セロは人差し指を振りながら不敵な笑みを浮かべて告げる。
「ヤツらが買い占めたのは、あくまでも『グリムにある』資材についてだろ? それに……人手が必要なら、他から借りてくればいいだろ?」
「お、お前ーー何を……」
目を白黒させて訊ねるラウルに、セロは軽く肩を揺すりながら呟く。
「クカッ……こうなったら『総力戦』だ。あのブタが、一体誰に喧嘩を売ったのか、その身に教えてやる……」
セロはギラリと目を光らせながら呟いた。イルネやラウルのような商会は、デラキオ商会よりも規模の小さな、いわば中小企業のような立場にある。
そんな彼らを、巨大資本のデラキオ商会が潰しにかかったのだ。イルネは真面目に機巧師として日々技術の向上に努め、真摯かつ誠実に商いを行っていることに、セロは好感を持っていた。彼女の知り合いであろうラウルもまた、滲み出る雰囲気や価値観からセロが好感を持てる人物の一人と言える。
そんな彼らをデラキオは非情な手段で追い詰めようとしていることに、セロは腹が立っていた。同じ機巧師でもこれほどまでに違うのかーーそんな落胆めいたものを抱きつつ、セロはイルネとラウルに告げる。
「後手に回っている以上、短期で決着をつけなきゃ規模と資金で劣るこっちが不利になる。だからまずはーー」
そう前置きした上で、セロは両者に自らの計画を伝える。臆さずに商会のトップを務めるイルネとラウルにプレゼンするセロに対し、その場に集まった者たちは「本当にそんなことが可能なのか?」と半信半疑な表情を見せる。だが、彼が提示した以上のプランはイルネ及びラウルから出されることはなく、結局セロの案をそのまま採用することとなった。
こうして劣勢に追いやられたラウルたちの逆襲が静かに始まったのだった。
◆◇◆
「ククッ……さて、そろそろウチに寄せられる依頼が増えて来る頃だと思うがーー」
セロがラウルと出会ってから数日後。この日、朝早くから執務室に足を運んだデラキオは、やや上機嫌な様子で椅子に腰掛け、机の上に置かれた報告書を手に取った。
(マレーン商会や他の商会があのロックがかけられた精霊武具をどうにかすることはできんだろう。せいぜい客からの追及に右往左往すればいいさ……)
デラキオはそんなことを考えつつ、イルネが泣きながら客に向かって頭を何度も下げる様子を思い浮かべて口元を緩めた。
「……デラキオ様、報告書には目を通されましたか?」
書類を手にした矢先、執務室にノック音が響き、スルリとコンラットが姿を見せる。
「あぁ、丁度これから読むところだーーっ!? 何だと!?」
一瞬やって来たコンラットに目を向けたデラキオは、ニヤニヤと笑みを浮かべながら手にした書類を読み始めた。
だが、読み始めた途端、その顔からは笑みが消え、次いで荒らげたデラキオの声が室内に響く。
「オイ、これは一体どういうことだ! 何故ウチの商会に寄せられるメンテナンスの依頼数が増えていない! それどころか、減少傾向にあるではないか!」
「それについて、私から報告が。どうやら、ウチのしょで施したロックが尽く破られているようです」
「な、何だと? 何故そう断言できる。アレには8桁の解除コードを入力しなければ、まともにメンテナンスなどできはしない。ヤツらは8桁の解除コードなど知るすべはない。解除するには膨大な精霊構文を用いた専用の装置を作る必要があるはずだ。ウチの機巧師でさえも、専用装置の実装にはそれなりの時間を要したんだぞ! それにだ! ヤツらには、資材も時間も無いはず……一体どうやってーー」
デラキオは指の爪を噛みながら苦々しく呟くものの、傍らに控えるコンラットが口を開くことはなかった。
「買い占めだけではないぞ……」
悔し気に歯噛みしつつ語るイルネに、ラウルが口を開く。だが、その声は震え、顔を伏せていても分かるほどの怒りが身体から迸っていた。
「おそらく『デラキオ商会に渋られた』と言って持ち込んで来た者の多くは、デラキオのヤツに雇われた者たちだろうさ」
吐き捨てるように呟かれた言葉に、イルネの目がスッと細くなる。
「へぇ……実に興味深い話じゃない。ラウル爺、そうまで言う根拠は?」
声のトーンを落とし、言葉の裏に剣呑さを混ぜたイルネに、ラウルは一度その手を握り締めて呟く。
「お前やワシのトコだけじゃない。他の商会、個人経営の店にまでも同時多発的に似たような案件が持ち込まれておる。持ち込まれるに至った経緯も、対象となる精霊武具にロックが施されていることも、そしてそのどの依頼も短納期であることもじゃ。ここまで状況が揃いすぎているとなれば、これはもう誰かが狙って仕掛けたと思うのが自然じゃろうて」
「なるほどね。そこまでの事態なら、ラウル爺の言っていることも一理あるわね」
顎に手をあてがいながら呟くイルネに、セロが疑問を挟む。
「確かにそういう状況なら、利を得るのはデラキオ商会だろうな。あの装置を使わなければ納期までに間に合わないだろうし。間に合わなければ、客と揉めるのは目に見えてる。そんな話が広まれば、『あそこの店に出すのはやめよう。遅くなってもいいから揉め事の無いデラキオ商会に出そうか……』って常連客が遠のくのは自然な流れだよな……でも、本当にこの状況を生んだのがデラキオ商会なのか?」
「確たる証拠が無いから、向こうがシラを切るとそれ以上の追及は難しいわね」
残念ながらと首を横に振りつつ呟かれたイルネの言葉に、セロは深く息を吐いて状況を整理する。
「了解。とりあえず、大まかな状況は把握した。それでどうするんだ? 俺はあの装置をこの商会以外でも使ってもらうことに異議はない。ただ……数は足りるのか?」
セロの言葉に、一瞬明るさを取り戻したラウルだったが、すぐにその表情が歪む。
「快諾してくれたことは率直に言ってありがたい……のだが、まるで数が足らん。この商会にあるのは2基だけじゃろ? どんなに早くしたとしても、その後の工程もある。やはりどこかの商会で納期に遅れが発生してしまうじゃろうな」
ラウルの言葉を受け、顎に手を当てながら思案するセロは、ふと頭に浮かぶ朧げなアイデアを引きずり出そうとするようにポツリと呟く。
「……必要なのは、解除の装置だけか? ここにあるものも含めて、あと何基必要になる? それと、求められている納期までの時間は?」
「えっ? いや、急になんじゃ? おそらく20基あればそれぞれの商会や個人店には行き渡るじゃろう。ただし、納期までは残り一週間もない。だから、せめてワシらは今確保できる装置を借り受けられればーー」
矢継ぎ早に放たれるセロの質問に、ラウルは面食らいつつもポツポツと答えていく。
「……違う」
「何?」
質問に返答し終えたラウルに、セロは彼の顔を真正面に捉えて静かに告げる。
「いいか? これは……端的に言っちまえば『戦争』だ。確証がないにせよ、デラキオ商会はその圧倒的な規模と資金でこちらを潰しにかかって来ている。同時多発的に仕掛けているのがその証拠だ。ヤツらは俺たちが『失敗』するのを、高みの見物決め込んで、俺たちのことを嘲笑いながらデラキオ商会が一番なんだと宣伝しようって腹なんだろうさ。規模も資金も向こうが上だ。このままじゃあ、近いうちに呑み込まれるぞ?」
「ーーッ!」
声のトーンを落とし、ラウルの顔を見ながら告げるセロの言葉に、彼は思わず声を詰まらせた。
「だが、どうする? こっちには人手も資材も足りないんだぞ? 装置も2基しか無い状況ではーー」
イルネの悔し気な言葉に、セロは人差し指を振りながら不敵な笑みを浮かべて告げる。
「ヤツらが買い占めたのは、あくまでも『グリムにある』資材についてだろ? それに……人手が必要なら、他から借りてくればいいだろ?」
「お、お前ーー何を……」
目を白黒させて訊ねるラウルに、セロは軽く肩を揺すりながら呟く。
「クカッ……こうなったら『総力戦』だ。あのブタが、一体誰に喧嘩を売ったのか、その身に教えてやる……」
セロはギラリと目を光らせながら呟いた。イルネやラウルのような商会は、デラキオ商会よりも規模の小さな、いわば中小企業のような立場にある。
そんな彼らを、巨大資本のデラキオ商会が潰しにかかったのだ。イルネは真面目に機巧師として日々技術の向上に努め、真摯かつ誠実に商いを行っていることに、セロは好感を持っていた。彼女の知り合いであろうラウルもまた、滲み出る雰囲気や価値観からセロが好感を持てる人物の一人と言える。
そんな彼らをデラキオは非情な手段で追い詰めようとしていることに、セロは腹が立っていた。同じ機巧師でもこれほどまでに違うのかーーそんな落胆めいたものを抱きつつ、セロはイルネとラウルに告げる。
「後手に回っている以上、短期で決着をつけなきゃ規模と資金で劣るこっちが不利になる。だからまずはーー」
そう前置きした上で、セロは両者に自らの計画を伝える。臆さずに商会のトップを務めるイルネとラウルにプレゼンするセロに対し、その場に集まった者たちは「本当にそんなことが可能なのか?」と半信半疑な表情を見せる。だが、彼が提示した以上のプランはイルネ及びラウルから出されることはなく、結局セロの案をそのまま採用することとなった。
こうして劣勢に追いやられたラウルたちの逆襲が静かに始まったのだった。
◆◇◆
「ククッ……さて、そろそろウチに寄せられる依頼が増えて来る頃だと思うがーー」
セロがラウルと出会ってから数日後。この日、朝早くから執務室に足を運んだデラキオは、やや上機嫌な様子で椅子に腰掛け、机の上に置かれた報告書を手に取った。
(マレーン商会や他の商会があのロックがかけられた精霊武具をどうにかすることはできんだろう。せいぜい客からの追及に右往左往すればいいさ……)
デラキオはそんなことを考えつつ、イルネが泣きながら客に向かって頭を何度も下げる様子を思い浮かべて口元を緩めた。
「……デラキオ様、報告書には目を通されましたか?」
書類を手にした矢先、執務室にノック音が響き、スルリとコンラットが姿を見せる。
「あぁ、丁度これから読むところだーーっ!? 何だと!?」
一瞬やって来たコンラットに目を向けたデラキオは、ニヤニヤと笑みを浮かべながら手にした書類を読み始めた。
だが、読み始めた途端、その顔からは笑みが消え、次いで荒らげたデラキオの声が室内に響く。
「オイ、これは一体どういうことだ! 何故ウチの商会に寄せられるメンテナンスの依頼数が増えていない! それどころか、減少傾向にあるではないか!」
「それについて、私から報告が。どうやら、ウチのしょで施したロックが尽く破られているようです」
「な、何だと? 何故そう断言できる。アレには8桁の解除コードを入力しなければ、まともにメンテナンスなどできはしない。ヤツらは8桁の解除コードなど知るすべはない。解除するには膨大な精霊構文を用いた専用の装置を作る必要があるはずだ。ウチの機巧師でさえも、専用装置の実装にはそれなりの時間を要したんだぞ! それにだ! ヤツらには、資材も時間も無いはず……一体どうやってーー」
デラキオは指の爪を噛みながら苦々しく呟くものの、傍らに控えるコンラットが口を開くことはなかった。
0
お気に入りに追加
124
あなたにおすすめの小説
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
殿下から婚約破棄されたけど痛くも痒くもなかった令嬢の話
ルジェ*
ファンタジー
婚約者である第二王子レオナルドの卒業記念パーティーで突然婚約破棄を突きつけられたレティシア・デ・シルエラ。同様に婚約破棄を告げられるレオナルドの側近達の婚約者達。皆唖然とする中、レオナルドは彼の隣に立つ平民ながらも稀有な魔法属性を持つセシリア・ビオレータにその場でプロポーズしてしまうが───
「は?ふざけんなよ。」
これは不運な彼女達が、レオナルド達に逆転勝利するお話。
********
「冒険がしたいので殿下とは結婚しません!」の元になった物です。メモの中で眠っていたのを見つけたのでこれも投稿します。R15は保険です。プロトタイプなので深掘りとか全くなくゆるゆる設定で雑に進んで行きます。ほぼ書きたいところだけ書いたような状態です。細かいことは気にしない方は宜しければ覗いてみてやってください!
*2023/11/22 ファンタジー1位…⁉︎皆様ありがとうございます!!
〖完結〗私が死ねばいいのですね。
藍川みいな
恋愛
侯爵令嬢に生まれた、クレア・コール。
両親が亡くなり、叔父の養子になった。叔父のカーターは、クレアを使用人のように使い、気に入らないと殴りつける。
それでも懸命に生きていたが、ある日濡れ衣を着せられ連行される。
冤罪で地下牢に入れられたクレアを、この国を影で牛耳るデリード公爵が訪ねて来て愛人になれと言って来た。
クレアは愛するホルス王子をずっと待っていた。彼以外のものになる気はない。愛人にはならないと断ったが、デリード公爵は諦めるつもりはなかった。処刑される前日にまた来ると言い残し、デリード公爵は去って行く。
そのことを知ったカーターは、クレアに毒を渡し、死んでくれと頼んで来た。
設定ゆるゆるの、架空の世界のお話です。
全21話で完結になります。
【完結】私だけが知らない
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
悪役令嬢は永眠しました
詩海猫
ファンタジー
「お前のような女との婚約は破棄だっ、ロザリンダ・ラクシエル!だがお前のような女でも使い道はある、ジルデ公との縁談を調えてやった!感謝して公との間に沢山の子を産むがいい!」
長年の婚約者であった王太子のこの言葉に気を失った公爵令嬢・ロザリンダ。
だが、次に目覚めた時のロザリンダの魂は別人だった。
ロザリンダとして目覚めた木の葉サツキは、ロザリンダの意識がショックのあまり永遠の眠りについてしまったことを知り、「なぜロザリンダはこんなに努力してるのに周りはクズばっかりなの?まかせてロザリンダ!きっちりお返ししてあげるからね!」
*思いつきでプロットなしで書き始めましたが結末は決めています。暗い展開の話を書いているとメンタルにもろに影響して生活に支障が出ることに気付きました。定期的に強気主人公を暴れさせないと(?)書き続けるのは不可能なようなのでメンタル状態に合わせて書けるものから書いていくことにします、ご了承下さいm(_ _)m
婚約破棄の後始末 ~息子よ、貴様何をしてくれってんだ!
タヌキ汁
ファンタジー
国一番の権勢を誇る公爵家の令嬢と政略結婚が決められていた王子。だが政略結婚を嫌がり、自分の好き相手と結婚する為に取り巻き達と共に、公爵令嬢に冤罪をかけ婚約破棄をしてしまう、それが国を揺るがすことになるとも思わずに。
これは馬鹿なことをやらかした息子を持つ父親達の嘆きの物語である。
【完結】結婚してから三年…私は使用人扱いされました。
仰木 あん
恋愛
子爵令嬢のジュリエッタ。
彼女には兄弟がおらず、伯爵家の次男、アルフレッドと結婚して幸せに暮らしていた。
しかし、結婚から二年して、ジュリエッタの父、オリビエが亡くなると、アルフレッドは段々と本性を表して、浮気を繰り返すようになる……
そんなところから始まるお話。
フィクションです。
【完結】彼女以外、みんな思い出す。
❄️冬は つとめて
ファンタジー
R15をつける事にしました。
幼い頃からの婚約者、この国の第二王子に婚約破棄を告げられ。あらぬ冤罪を突きつけられたリフィル。この場所に誰も助けてくれるものはいない。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる