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本編
第007話 神様からのお願い、という名の迷惑③
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「ったく、お前が泣き喚くから話が脱線したわ……」
「あはは……面目ない」
数十分の後、やっと落ち着きを取り戻したディエヴスは、ため息を漏らしながら話の軌道修正をするツグナに、カリカリと頬を掻きながら小さく謝罪の言葉を述べた。
「それで? 一つ目の異世界召喚に伴う失踪者の増加は分かったが、二つ目の理由――魔物が穴から入り込むってのは、どういうことなんだ?」
「うん、それも一つ目の理由と関係があるんだけど、その前に、異世界召喚という魔法の仕組みを説明するよ。今問題となっている召喚の術式というのは、大規模な陣を描き、数多くの人間から膨大な魔力掻き集めて世界と世界を隔てる次元の壁にアクセスする。そしてその掻き集めた魔力によって無理矢理に次元の壁に穴を空け、その空いた穴から対象となる人間を引っ張ってくるというものだ」
「まぁ考えたらそんな感じになるよな。なにせ世界を越えて人間を呼ぶんだ。そりゃあ大規模なものになるわな」
ディエヴスの説明に、ツグナは軽く頷きながら一定の理解を示す。彼の言葉を聞いたディエヴスも、紅茶を飲んで湿らせた舌で「まぁね」と短い相槌を打つ。
――だが、ディエヴスはスッとその顔から笑みを消し、徐に呟く。
「でもね、本当に恐ろしいのは、次元の壁に穴を空けるというその発想そのものだよ。実際、次元の壁に穴を開けるってのは、かなりの力技なんだ。この壁があるからこそ、神が管理する世界はそれぞれに独立して秩序だった営みができているわけだからね。必然的に、その次元の壁には相当の力を加えない限り、穴なんてできないんだよ。だからか、その無茶な行使の反動故に、術者の中に少なくない犠牲者が出ている」
「うわぁ……おいおい、マジかよ」
そのふざけていない、至極真面目な表情で告げるディエヴスに、ツグナはやや顔を引き攣らせながらも言葉を返した。
「そもそも、だ。どうしてそこまでして異世界召喚をするのか……その理由は様々なことが挙げられる。それは、数多くの魔物を率いる王――魔王を討伐するためだったり、あるいは国同士の戦争に召喚者を投入し、戦争に勝利するためだったりと、純粋に救済を求めているケースや単に自らの欲望を満たすための道具とするため……などと挙げればキリがない」
「……」
ツグナはディエヴスのこの言葉に、ただ黙したまま眉根を寄せて露骨なまでに不快感を示す。どれもこれも元を辿れば召喚者を単なる「手段として」しか見ていないからだ。
魔王を討伐してほしい?
戦争で勝利するため?
――なら、何故自分たちでどうにかしない? 結局は召喚された者に責任を押し付けるだけだというのに。
そう。どれもこれも召喚された者の都合など、一切考えていない、自分勝手な思考だ。世界を渡って召喚された者ならば、この状況を打開できると約束されたわけでもないのだから。
黙したままのツグナを見て、ディエヴスは説明をさらに続ける。
「そして、これが最も問題なところなんだけど……次元の壁に空けられた穴は、すぐには塞がらない。そのためか、今度は逆に魔物が空けられた穴を通って地球に送られてしまうケースが出てきたんだよ。もちろん放っておけば自然に穴は塞がれるんだけど、それでも時間がかかる。そもそも穴が空くだなんて考慮されてはないものだからね。事例としては稀ではあるんだけど、世界を管理する神としては、影響がどういった範囲で及ぶのか、調査しないといけなくてね」
「それで、マズイ事態になったときのことも含めて、オレに行って欲しい、と?」
ツグナが確認をするように訊ねると、ディエヴスはゆっくりと頷く。
「はぁ……確かに転生前に生きていた世界のことだ。気にならないと言えば嘘になる。だが……」
一度そこで言葉を切ったツグナは、スッとその目を真向かいに座るディエヴスの顔に向けて口を開く。
「そもそもがお前のミスが原因だろう? どうして俺がそのミスの尻拭いみたいなことをしなきゃならないんだ?」
「うっ……そ、それは、そのぅ……」
淡々と言葉を並べるツグナに、ディエヴスは彼から視線を外し、明らかに挙動不審な態度を見せる。その相手の仕草に、ツグナはトドメの言葉を突き立てた。
「まさかお前――『俺を行かせる』ことで地球の神とやらに合意を取ってないよな?」
その言葉に、ディエヴスは一度だけビクリと身体を大きく震わせた。
――もうこれで確定だ。
「お前……」
声のトーンを落とし、ふらりと立ち上がったツグナの笑みも怒りも呆れも読み取れない、本当の無表情な顔を仰ぎ見たディエヴスは、目の端に涙を溜めて呟く。
「ね、ね、ほんとに落ち着こ? 勝手に決めちゃったのはもの凄く申し訳ないんだけど、予測できない状況に対応できそうなのがキミくらいしかいなくて――」
「……しろ」
身体を小刻みに震わせながら必死で弁解するディエヴスの耳に、ポツリと呟かれたツグナの声が届く。
「えっ? ゴメン、何て――」
反射的に聞き返したディエヴスが訊ねる言葉を言い終える前に、
「――そこに正座しろ、このウカレポンチのチビクソ神が。威圧MAXで説教してやる」
一目で「あ、これヤバイやつだ……」と分かるほどの雰囲気を纏ったツグナが、珍しく内に湧いた怒りをそのまま言葉に乗せる。
「ひ、ひえぇぇぇっ……ど、どうか許して……」
か細い声で手を組んで許しを乞うディエヴスに、ツグナは爽やかな笑みを見せながら、
「まぁ、どうせ打ち合わせで夜までかかるだろ? なら――お前だけメシ抜きな」
情け無用の容赦無い言葉がツグナから告げられ、ディエヴスは泣きながら「そ、それだけは勘弁を! 他の人が食べてるのを見てるだけって、想像を絶する拷問なんだよ!」と縋り付く。
だが、ツグナの下した決定は覆ることなく、ディエヴスは何度も空腹音をリビングに響かせることとなったのだった。
「あはは……面目ない」
数十分の後、やっと落ち着きを取り戻したディエヴスは、ため息を漏らしながら話の軌道修正をするツグナに、カリカリと頬を掻きながら小さく謝罪の言葉を述べた。
「それで? 一つ目の異世界召喚に伴う失踪者の増加は分かったが、二つ目の理由――魔物が穴から入り込むってのは、どういうことなんだ?」
「うん、それも一つ目の理由と関係があるんだけど、その前に、異世界召喚という魔法の仕組みを説明するよ。今問題となっている召喚の術式というのは、大規模な陣を描き、数多くの人間から膨大な魔力掻き集めて世界と世界を隔てる次元の壁にアクセスする。そしてその掻き集めた魔力によって無理矢理に次元の壁に穴を空け、その空いた穴から対象となる人間を引っ張ってくるというものだ」
「まぁ考えたらそんな感じになるよな。なにせ世界を越えて人間を呼ぶんだ。そりゃあ大規模なものになるわな」
ディエヴスの説明に、ツグナは軽く頷きながら一定の理解を示す。彼の言葉を聞いたディエヴスも、紅茶を飲んで湿らせた舌で「まぁね」と短い相槌を打つ。
――だが、ディエヴスはスッとその顔から笑みを消し、徐に呟く。
「でもね、本当に恐ろしいのは、次元の壁に穴を空けるというその発想そのものだよ。実際、次元の壁に穴を開けるってのは、かなりの力技なんだ。この壁があるからこそ、神が管理する世界はそれぞれに独立して秩序だった営みができているわけだからね。必然的に、その次元の壁には相当の力を加えない限り、穴なんてできないんだよ。だからか、その無茶な行使の反動故に、術者の中に少なくない犠牲者が出ている」
「うわぁ……おいおい、マジかよ」
そのふざけていない、至極真面目な表情で告げるディエヴスに、ツグナはやや顔を引き攣らせながらも言葉を返した。
「そもそも、だ。どうしてそこまでして異世界召喚をするのか……その理由は様々なことが挙げられる。それは、数多くの魔物を率いる王――魔王を討伐するためだったり、あるいは国同士の戦争に召喚者を投入し、戦争に勝利するためだったりと、純粋に救済を求めているケースや単に自らの欲望を満たすための道具とするため……などと挙げればキリがない」
「……」
ツグナはディエヴスのこの言葉に、ただ黙したまま眉根を寄せて露骨なまでに不快感を示す。どれもこれも元を辿れば召喚者を単なる「手段として」しか見ていないからだ。
魔王を討伐してほしい?
戦争で勝利するため?
――なら、何故自分たちでどうにかしない? 結局は召喚された者に責任を押し付けるだけだというのに。
そう。どれもこれも召喚された者の都合など、一切考えていない、自分勝手な思考だ。世界を渡って召喚された者ならば、この状況を打開できると約束されたわけでもないのだから。
黙したままのツグナを見て、ディエヴスは説明をさらに続ける。
「そして、これが最も問題なところなんだけど……次元の壁に空けられた穴は、すぐには塞がらない。そのためか、今度は逆に魔物が空けられた穴を通って地球に送られてしまうケースが出てきたんだよ。もちろん放っておけば自然に穴は塞がれるんだけど、それでも時間がかかる。そもそも穴が空くだなんて考慮されてはないものだからね。事例としては稀ではあるんだけど、世界を管理する神としては、影響がどういった範囲で及ぶのか、調査しないといけなくてね」
「それで、マズイ事態になったときのことも含めて、オレに行って欲しい、と?」
ツグナが確認をするように訊ねると、ディエヴスはゆっくりと頷く。
「はぁ……確かに転生前に生きていた世界のことだ。気にならないと言えば嘘になる。だが……」
一度そこで言葉を切ったツグナは、スッとその目を真向かいに座るディエヴスの顔に向けて口を開く。
「そもそもがお前のミスが原因だろう? どうして俺がそのミスの尻拭いみたいなことをしなきゃならないんだ?」
「うっ……そ、それは、そのぅ……」
淡々と言葉を並べるツグナに、ディエヴスは彼から視線を外し、明らかに挙動不審な態度を見せる。その相手の仕草に、ツグナはトドメの言葉を突き立てた。
「まさかお前――『俺を行かせる』ことで地球の神とやらに合意を取ってないよな?」
その言葉に、ディエヴスは一度だけビクリと身体を大きく震わせた。
――もうこれで確定だ。
「お前……」
声のトーンを落とし、ふらりと立ち上がったツグナの笑みも怒りも呆れも読み取れない、本当の無表情な顔を仰ぎ見たディエヴスは、目の端に涙を溜めて呟く。
「ね、ね、ほんとに落ち着こ? 勝手に決めちゃったのはもの凄く申し訳ないんだけど、予測できない状況に対応できそうなのがキミくらいしかいなくて――」
「……しろ」
身体を小刻みに震わせながら必死で弁解するディエヴスの耳に、ポツリと呟かれたツグナの声が届く。
「えっ? ゴメン、何て――」
反射的に聞き返したディエヴスが訊ねる言葉を言い終える前に、
「――そこに正座しろ、このウカレポンチのチビクソ神が。威圧MAXで説教してやる」
一目で「あ、これヤバイやつだ……」と分かるほどの雰囲気を纏ったツグナが、珍しく内に湧いた怒りをそのまま言葉に乗せる。
「ひ、ひえぇぇぇっ……ど、どうか許して……」
か細い声で手を組んで許しを乞うディエヴスに、ツグナは爽やかな笑みを見せながら、
「まぁ、どうせ打ち合わせで夜までかかるだろ? なら――お前だけメシ抜きな」
情け無用の容赦無い言葉がツグナから告げられ、ディエヴスは泣きながら「そ、それだけは勘弁を! 他の人が食べてるのを見てるだけって、想像を絶する拷問なんだよ!」と縋り付く。
だが、ツグナの下した決定は覆ることなく、ディエヴスは何度も空腹音をリビングに響かせることとなったのだった。
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