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健康診断
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学校での健康診断の仕事は地獄だ。
俺は今、とある女子校で生徒たちの聴診にあたっている。診察自体は、はだけた胸に聴診器を当てるだけの簡単なものだが、なにせ生徒の数がべらぼうに多い。女子高生の胸を合法的に見られるではないか、と気休めを言う者もいるかもしれないが、生憎俺はガキの胸に興味はない。俺にとってこの仕事は、延々と続く、苦痛極まる単純作業でしかないのだ。俺は苦役から解放される瞬間を夢見ながら、目の前の作業を黙々とこなした。
百何十人目かの生徒の診察が終わり、パソコン画面を一目見て、俺は内心歓喜した。次の生徒が本日最後の診察予定者だったからだ。
診察が終わった生徒と入れ違いで、最後の生徒が目の前の椅子に座った。俺はこれまでと同様、制服の前を開け、下着を外して胸を見せるよう、女子生徒に命じた。
「嫌です!」
女子生徒の毅然とした一声が室内に反響した。呆気に取られて顔を見返す。女子生徒は俺を睨みつけ、捲し立てた。
「診察のためとはいえ、どうして男のあなたに胸を見せないといけないんですか。おかしいでしょう。百歩譲っても、ブラジャーまで外す必要がどこにあるんですか」
的外れな発言に、俺は積もり積もっていた鬱憤を爆発させた。
「自惚れてんじゃねぇ! こっちは仕事でやってるんだ。ガキの裸見たくらいで一々興奮しねぇよ。俺は早く仕事を終わらせたいんだ。さっさと乳見せやがれ、この雌豚が!」
女子生徒の視線が狼狽えたように空をさ迷った。沈黙。数秒後、彼女は観念したようにシャツの前をはだけ、躊躇いがちにブラのホックを外し、乳房を露わにした。
俺はガキの胸に興味はない。
興味はないのだが、恥じらいながら胸をさらけ出すそのしおらしい仕草には、不覚にもときめいてしまったんだぜ。
俺は今、とある女子校で生徒たちの聴診にあたっている。診察自体は、はだけた胸に聴診器を当てるだけの簡単なものだが、なにせ生徒の数がべらぼうに多い。女子高生の胸を合法的に見られるではないか、と気休めを言う者もいるかもしれないが、生憎俺はガキの胸に興味はない。俺にとってこの仕事は、延々と続く、苦痛極まる単純作業でしかないのだ。俺は苦役から解放される瞬間を夢見ながら、目の前の作業を黙々とこなした。
百何十人目かの生徒の診察が終わり、パソコン画面を一目見て、俺は内心歓喜した。次の生徒が本日最後の診察予定者だったからだ。
診察が終わった生徒と入れ違いで、最後の生徒が目の前の椅子に座った。俺はこれまでと同様、制服の前を開け、下着を外して胸を見せるよう、女子生徒に命じた。
「嫌です!」
女子生徒の毅然とした一声が室内に反響した。呆気に取られて顔を見返す。女子生徒は俺を睨みつけ、捲し立てた。
「診察のためとはいえ、どうして男のあなたに胸を見せないといけないんですか。おかしいでしょう。百歩譲っても、ブラジャーまで外す必要がどこにあるんですか」
的外れな発言に、俺は積もり積もっていた鬱憤を爆発させた。
「自惚れてんじゃねぇ! こっちは仕事でやってるんだ。ガキの裸見たくらいで一々興奮しねぇよ。俺は早く仕事を終わらせたいんだ。さっさと乳見せやがれ、この雌豚が!」
女子生徒の視線が狼狽えたように空をさ迷った。沈黙。数秒後、彼女は観念したようにシャツの前をはだけ、躊躇いがちにブラのホックを外し、乳房を露わにした。
俺はガキの胸に興味はない。
興味はないのだが、恥じらいながら胸をさらけ出すそのしおらしい仕草には、不覚にもときめいてしまったんだぜ。
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