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五
大変なことになるかもしれない……
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「あっ、ほんとだ。ノーブラだ」
タンクトップの胸元から手を入れるなり、麦が呟いた。手はすぐさま引き抜かれたが、その際、膨らみの先端、見えてはいけない部分が一瞬見えた。
俺と麦は今、意識を失っている女の胸を揉んでいる。二人がかりなのは、「米太郎も揉みたいでしょう?」と、麦が変な気の利かせ方をしたからだ。……まあ、誘いに応じる俺も俺だが。
それにしても――遊園地の時も思ったが――気絶している女の無防備な胸を揉むのは、罪悪感が凄まじい。織田信長を摘出するためには仕方ないとはいえ、一朝一夕で慣れるものではない。どうせ揉むなら、意識がある女の胸を、相手の同意の上で、心置きなく揉みたいものだ。
青い光を摘出し、小瓶に封じ込める。顔を見合わせ、やれやれとばかりに溜息をつく。
「ただ晩飯を食うだけのつもりが、まさか銃で脅されて戦う羽目になるとはな……」
腰を上げ、脱いだ手袋をジーンズのポケットに押し込む。
「飯、どこ食いに行く? 美味い飯、奢るぜ」
「ありがとう。でも、もう一仕事してからね。――おーい、起きろ」
乾いた音。麦の掌が女の頬を叩いたのだ。
「こらっ、起きろ。訊きたいことがあるんだってば。お・き・ろ!」
頬を、そしてなぜか胸の膨らみを、強めの力で叩く。何回か繰り返すと、女が意識を取り戻した。胸倉を掴み、引っ張って上体を起こさせる。
「訊きたいことがある。お腹もぺこぺこだし、時間を無駄にしたくないから、つべこべ言わずに訊かれたことに答えて。いい?」
女は気圧されたように頷く。
「うん、よろしい。じゃあ、一つめ。白岩って人、知ってる?」
――白岩。遊園地で俺と姫ちゃんを襲った女が口にした名前だ。そのことは既に話してあるから麦は知っているが、それにしても、なぜここでその名前を出したのか。
白岩という名前が出た瞬間、女の目が泳いだ。返事はない。麦は声を強めた。
「イエスかノーか、どちらかで答えろって言ってるの。もう一回しか言わないからね。白岩って人のことを、あなたは知ってるの? 知らないの?」
「……知っている」
「正直でよろしい。その調子で、もう一問よろしく。白岩とあなたの関係は?」
「い、言えない……」
麦は思い切り眉をひそめて女を睨みつけた。
「だっ、誰にも言うなと口止めされているんだ。というか、そもそも、あの人のことをそんな知っているわけでは――」
鈍い衝突音。麦の手がタンクトップから離れ、女の後頭部が床にぶつかる。――女を殴ったのだ。そう理解した次の瞬間には、麦の右手は再び女の胸倉を掴んでいた。ノーブラの胸が服からこぼれそうになるくらい激しく揺さぶりながら詰問する。
「いいから話せ! 話せることは全部! さあ……!」
「わ、分かった! 話す! 話すから!」
揺さぶるのをやめる。女は息を吐き、覚悟を決めるように唾を呑み込み、それから話し始めた。
「白岩様とは今年の四月に知り合った。この店に客として訪れたんだ。あたしの顔を一目見るなり、小瓶を手渡され、中のものを飲むように勧められた。青く光るものが入った小瓶を」
思わず麦と顔を見合わせた。青い光――小瓶――織田信長……!
「理性の檻だとか、欲望の解放だとか……。冗談だと思って話半分に聞いていたから、詳しくは覚えていないが、そんな意味のことを話していたと記憶している。冗談だろうとは思ったんだが、光の美しさに惹かれてコルクの栓を開けたんだ。その途端、光が瓶の外に飛び出したと思ったら、あたしの中に入ってきて――どう言えばいいんだろう。力が漲るというか、体が軽くなるというか、晴れやかな気持ちになるというか――そんな感覚を覚えたんだ。今日あんたたちにしたみたいに、客を銃で脅したり、暴力を振るったりするようになったのは、それからの話だ。もう一人の自分が『馬鹿馬鹿しい』と呆れているのに、どうしてもやめられなくて……」
女は麦の手を払い除けた。
「終わりだ。あんたたちに話せることはもうない。というか、話し過ぎたかもしれない。……くそっ。最悪なことになるかもしれない……」
麦はなおも白岩の素性について問い質したが、若い女性、という情報を引き出せただけだった。今にも殴りそうな剣幕で迫っても吐かなかったということは、本当にそれ以上のことは知らなかったのだろう。
☆
肉を次から次へと焼き網に載せ、焼けたものから箸で回収、タレにつけて口の中へ。
麦と訪れた、食べ放題の焼き肉屋。食事をしつつ交わす会話の話題は、白岩のこと。
「しかし、織田信長をばら撒いているやつがいるとはなぁ」
呟き、ネギ塩ダレをつけた牛カルビを口に放り込む。テーブルを挟んで座る麦が食べているのは牛ハラミ。口にしているのはさっきから肉オンリーだ。野菜はおろか、ご飯すら食べていない。焼き肉を食べる時は一貫してそのスタイルらしい。
「小瓶って言っていたけど、白岩っていうのは明智光秀なのかな? 換金すべきこところを換金せずに悪用している、みたいな」
「んー、どうなんだろうね。青い光の効用を知っているってことは、その可能性が高いのかな。私の場合、他の明智光秀同士とは交流してないから、心当たりは全然ないけど」
二本のトングが豚トロを同時に掴み取ろうとしたため、焼き網の上で睨み合う格好となった。これは俺が焼いた肉だ――と本来ならば主張したいところだが、くだらない諍いをする気分ではない。譲歩すると、麦は子供みたいに表情を綻ばせ、豚トロを自らの小皿へと移した。
「なんのために織田信長を増やしているんだろうな、そいつ。金に困っているなら、素直に金に換えた方がいいだろうに。ヤバい思想の持ち主なのかな」
「想像もつかないけど、織田信長討伐で生計を立てている、私たちみたいな人間からすればありがたいよね。お金に替えられるものをばら撒いてくれるんだから」
思わず箸が止まる。他意も悪意もないのは分かるが、織田信長を討ち取る立場として、その発言は冗談でもしちゃいけないんじゃないか? というか、人として、人に害を及ぼす可能性が極めて高い存在が増えることを喜ぶのはどうなのか。
抗議の眼差しを送りつけると、麦は水を一口飲み、真剣な表情で俺を見返す。
「分かってる。私も長らく一匹狼でやってきたけど、米太郎と出会って以来、守るべき人がたくさんできたからね。仮に白岩と対峙することがあったら、問答無用で叩き潰すと思う。昔の私なら、もしかしたら、お金のために見逃したかもしれないけど」
言葉の終わりと共に、裏表のない微笑が麦の顔に浮かぶ。だが、そうは言っても――。
「白岩に繋がる手がかりがないんじゃ、叩き潰したくても叩き潰せないな」
「そうだね。女のあの様子だと、マジであれ以上のことは知らなかったっぽいし」
焼き肉は美味かったし、金も手に入ったし、麦の頼もしさも再確認できた。それにもかかわらず、今一つすっきりしない幕切れとなった。
タンクトップの胸元から手を入れるなり、麦が呟いた。手はすぐさま引き抜かれたが、その際、膨らみの先端、見えてはいけない部分が一瞬見えた。
俺と麦は今、意識を失っている女の胸を揉んでいる。二人がかりなのは、「米太郎も揉みたいでしょう?」と、麦が変な気の利かせ方をしたからだ。……まあ、誘いに応じる俺も俺だが。
それにしても――遊園地の時も思ったが――気絶している女の無防備な胸を揉むのは、罪悪感が凄まじい。織田信長を摘出するためには仕方ないとはいえ、一朝一夕で慣れるものではない。どうせ揉むなら、意識がある女の胸を、相手の同意の上で、心置きなく揉みたいものだ。
青い光を摘出し、小瓶に封じ込める。顔を見合わせ、やれやれとばかりに溜息をつく。
「ただ晩飯を食うだけのつもりが、まさか銃で脅されて戦う羽目になるとはな……」
腰を上げ、脱いだ手袋をジーンズのポケットに押し込む。
「飯、どこ食いに行く? 美味い飯、奢るぜ」
「ありがとう。でも、もう一仕事してからね。――おーい、起きろ」
乾いた音。麦の掌が女の頬を叩いたのだ。
「こらっ、起きろ。訊きたいことがあるんだってば。お・き・ろ!」
頬を、そしてなぜか胸の膨らみを、強めの力で叩く。何回か繰り返すと、女が意識を取り戻した。胸倉を掴み、引っ張って上体を起こさせる。
「訊きたいことがある。お腹もぺこぺこだし、時間を無駄にしたくないから、つべこべ言わずに訊かれたことに答えて。いい?」
女は気圧されたように頷く。
「うん、よろしい。じゃあ、一つめ。白岩って人、知ってる?」
――白岩。遊園地で俺と姫ちゃんを襲った女が口にした名前だ。そのことは既に話してあるから麦は知っているが、それにしても、なぜここでその名前を出したのか。
白岩という名前が出た瞬間、女の目が泳いだ。返事はない。麦は声を強めた。
「イエスかノーか、どちらかで答えろって言ってるの。もう一回しか言わないからね。白岩って人のことを、あなたは知ってるの? 知らないの?」
「……知っている」
「正直でよろしい。その調子で、もう一問よろしく。白岩とあなたの関係は?」
「い、言えない……」
麦は思い切り眉をひそめて女を睨みつけた。
「だっ、誰にも言うなと口止めされているんだ。というか、そもそも、あの人のことをそんな知っているわけでは――」
鈍い衝突音。麦の手がタンクトップから離れ、女の後頭部が床にぶつかる。――女を殴ったのだ。そう理解した次の瞬間には、麦の右手は再び女の胸倉を掴んでいた。ノーブラの胸が服からこぼれそうになるくらい激しく揺さぶりながら詰問する。
「いいから話せ! 話せることは全部! さあ……!」
「わ、分かった! 話す! 話すから!」
揺さぶるのをやめる。女は息を吐き、覚悟を決めるように唾を呑み込み、それから話し始めた。
「白岩様とは今年の四月に知り合った。この店に客として訪れたんだ。あたしの顔を一目見るなり、小瓶を手渡され、中のものを飲むように勧められた。青く光るものが入った小瓶を」
思わず麦と顔を見合わせた。青い光――小瓶――織田信長……!
「理性の檻だとか、欲望の解放だとか……。冗談だと思って話半分に聞いていたから、詳しくは覚えていないが、そんな意味のことを話していたと記憶している。冗談だろうとは思ったんだが、光の美しさに惹かれてコルクの栓を開けたんだ。その途端、光が瓶の外に飛び出したと思ったら、あたしの中に入ってきて――どう言えばいいんだろう。力が漲るというか、体が軽くなるというか、晴れやかな気持ちになるというか――そんな感覚を覚えたんだ。今日あんたたちにしたみたいに、客を銃で脅したり、暴力を振るったりするようになったのは、それからの話だ。もう一人の自分が『馬鹿馬鹿しい』と呆れているのに、どうしてもやめられなくて……」
女は麦の手を払い除けた。
「終わりだ。あんたたちに話せることはもうない。というか、話し過ぎたかもしれない。……くそっ。最悪なことになるかもしれない……」
麦はなおも白岩の素性について問い質したが、若い女性、という情報を引き出せただけだった。今にも殴りそうな剣幕で迫っても吐かなかったということは、本当にそれ以上のことは知らなかったのだろう。
☆
肉を次から次へと焼き網に載せ、焼けたものから箸で回収、タレにつけて口の中へ。
麦と訪れた、食べ放題の焼き肉屋。食事をしつつ交わす会話の話題は、白岩のこと。
「しかし、織田信長をばら撒いているやつがいるとはなぁ」
呟き、ネギ塩ダレをつけた牛カルビを口に放り込む。テーブルを挟んで座る麦が食べているのは牛ハラミ。口にしているのはさっきから肉オンリーだ。野菜はおろか、ご飯すら食べていない。焼き肉を食べる時は一貫してそのスタイルらしい。
「小瓶って言っていたけど、白岩っていうのは明智光秀なのかな? 換金すべきこところを換金せずに悪用している、みたいな」
「んー、どうなんだろうね。青い光の効用を知っているってことは、その可能性が高いのかな。私の場合、他の明智光秀同士とは交流してないから、心当たりは全然ないけど」
二本のトングが豚トロを同時に掴み取ろうとしたため、焼き網の上で睨み合う格好となった。これは俺が焼いた肉だ――と本来ならば主張したいところだが、くだらない諍いをする気分ではない。譲歩すると、麦は子供みたいに表情を綻ばせ、豚トロを自らの小皿へと移した。
「なんのために織田信長を増やしているんだろうな、そいつ。金に困っているなら、素直に金に換えた方がいいだろうに。ヤバい思想の持ち主なのかな」
「想像もつかないけど、織田信長討伐で生計を立てている、私たちみたいな人間からすればありがたいよね。お金に替えられるものをばら撒いてくれるんだから」
思わず箸が止まる。他意も悪意もないのは分かるが、織田信長を討ち取る立場として、その発言は冗談でもしちゃいけないんじゃないか? というか、人として、人に害を及ぼす可能性が極めて高い存在が増えることを喜ぶのはどうなのか。
抗議の眼差しを送りつけると、麦は水を一口飲み、真剣な表情で俺を見返す。
「分かってる。私も長らく一匹狼でやってきたけど、米太郎と出会って以来、守るべき人がたくさんできたからね。仮に白岩と対峙することがあったら、問答無用で叩き潰すと思う。昔の私なら、もしかしたら、お金のために見逃したかもしれないけど」
言葉の終わりと共に、裏表のない微笑が麦の顔に浮かぶ。だが、そうは言っても――。
「白岩に繋がる手がかりがないんじゃ、叩き潰したくても叩き潰せないな」
「そうだね。女のあの様子だと、マジであれ以上のことは知らなかったっぽいし」
焼き肉は美味かったし、金も手に入ったし、麦の頼もしさも再確認できた。それにもかかわらず、今一つすっきりしない幕切れとなった。
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