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街は活気で溢れていた。
どこを見ても人、人、人。普通の店はもちろんだがその隙間を縫うように露天や屋台が並び、人を呼び込んでいる。
「あ!クレープの屋台がある!」
「食べるか?」
「え、でも私お金持ってないよ」
「預かってる。遠慮なく言え」
「じゃあ食べたい!」
私たちはクレープの屋台に近づくとメニューを見た。
デザート系からおかず系まで様々なクレープが並んでいた。
むむむと悩んで、アーモンドバナナチョコクレープにした。
アリスは照り焼きチキンを頼んでいる。お昼にはレストランに行こうと話していたのにガッツリ系に行くのが男の人だなぁと思った。
あっという間に出来上がったクレープを壁際でかぶりつく。
「ん、美味しい!」
「ああ、美味いな」
「私のひとくち食べる?」
ずい、と差し出すとアリスはちょっと仰け反ったが小さな声でいただこう、と言って端っこの方をかしっと齧った。
「もうちょっとがぶっといきなさいよ。バナナまで届いてないじゃない」
「あ、ああ」
恐る恐るというふうに、けれど今度はばくりと食べた。
「どう?」
「ん、美味い。その、きみも食べるか?」
差し出されたクレープに私はうなずいてかぶりついた。
「んー、美味しい!」
にこにこと上機嫌にクレープを食べていたらアリスがすっと手を伸ばしてきた。
「ん?」
「ソースがついてる」
私の唇の横をぐいっと親指の腹で拭ってアリスはその指を舐めた。
「……」
私がぽかーんと見上げているとアリスははっとして手をぱっぱっとはたいた。
「た、食べたなら行くぞ」
「う、うん」
包み紙をゴミ箱に捨てて私たちはまた手を繋いで歩き出した。
「ヒナコに見せたい店がある」
「見せたい店?」
「ここからすぐのところにある。ほら、見えてきた」
見えてきたその店に思わずうわあ、と声を上げた。
「着物だぁ!」
「そうだ、キモノだ。おばあさまが広めたんだ」
店の前で中を覗いていたら中にいた店員さんらしき人がこちらにやってきて扉を開けた。
「久しぶりじゃないか、アリス」
おや、と思った。その顔に見覚えがあった。
「ああ、久しぶりだな、マルル」
あー!四人目の攻略キャラのマルカント・マレスチノだ!
「ヒナコ、マルカント・マレスチノだ。マルル、こちらが聖女のヒナコだ」
「ああ、あなたが。はじめまして、マルカント・マレスチノです」
「はじめまして、ヒナコです。マレスチノさんはこちらにお勤めなんですか?」
「マルカントで良いですよ。ええ、二年前からここで店主をさせてもらってます」
「どうして着物の店に?」
すると彼は恥ずかしそうに笑った。
「私の実家のマレスチノ家は代々の商家で二十歳になると店を任されるんですけど、せっかくなので変わった店を持ちたくて」
「マルルはエヴァナおばあさまの夫にあたるパルデレ・パレヴィス・マレスチノ元陛下の血筋なんだ。だから私とは一応親戚に当たる」
「シオリおばあさまとはまた違う血筋なの?」
「エヴァナおばあさまはおばあさまの娘に当たる」
前々から思っていたがこの世界には「ひいおばあさん」といった「ひい」の概念がない。だからおばあさまがふたりも並ばれると何が何だかわからなくなる。
まあ、だからと私も「ひい」の意味は知らないけど。なんだ「ひい」って。
曽祖父、曽祖母という言葉はあるみたいだが彼らはあまり使わない。
おじいさま、おばあさまのほうが親しみがあるという理由だそうだ。
「そうなんだ。じゃあ若き店主さんというところなのね?」
「まだまだ若輩者です」
「こちらの世界では着物って流行ってるの?」
「イベント用の服という感じですね。年に四回祭りがあるのでその時に着る方が多いです」
確かに今日ここにくるまでに着物の人は見なかったな。
「もうすぐ豊穣祭なので今が書き入れ時ですね」
「わ、そんな忙しい時にすみません」
私が頭を下げるとマルカントさんはいえいえ、と手を横に振った。
「よかったら中を見ていってください」
と、ドアを開けてくれて私たちは中に入る。
「わあ……」
中には浴衣から訪問着まで様々な着物が売っていた。
女の子たちが浴衣のコーナーできゃっきゃとはしゃぎながら選んでいる。
「着付け教室もやってるんですね」
店内を一通り見た私がそう言うとマルカントさんはええ、と微笑んだ。
「キモノはまだまだ根付いていませんから着てみたいけど着方がわからないという方も多くて。着付け教室は好評をいただいております」
ゲームではマルカントさんは店がうまくいってなくてそれをなんとかするのが主人公の役目だったはずだがなんだか必要なさそうだ。
そこでハッとする。
たしかバランルートに入ってからマルカントさんと出会うと彼はうまく行っているパターンだった。
でもあれはバランと街に出かけたイベントでのことだ。今はアリスと一緒にいる。バランルートではないはずだ。
アリスルートでもそうだというだけなのだろうか。
あーなんで攻略サイトもっと読んでおかなかったんだろう。
って言ってもこの世界はもうゲーム通りでは無いみたいなのでなんとも言えないけど。
「ありがとうございました」
「また来る」
私たちはマルカントさんにお礼を言って店を出た。
歩いていたらお出汁のいい匂いがしてきて私は辺りをきょろきょろとする。
「ねえアリス、お出汁の匂いがする」
「ああ、オデンの屋台だな」
「おでんもあるの!?これもおばあさま?」
「ああ、そうだ」
「はー、先代ってほんと何でもありだね」
私が感心して言うと、アリスは誇らしげに笑った。
「おばあさまは無数の食べ物を発明されていった。おかげで我が国の食文化は著しく発展を遂げたのだ」
「そっかぁ」
私はそんなふうになれるだろうか。
自信がないなぁ。
お出汁のいい匂いの中、ちょっとだけ俯いて歩いた。
(続く)
どこを見ても人、人、人。普通の店はもちろんだがその隙間を縫うように露天や屋台が並び、人を呼び込んでいる。
「あ!クレープの屋台がある!」
「食べるか?」
「え、でも私お金持ってないよ」
「預かってる。遠慮なく言え」
「じゃあ食べたい!」
私たちはクレープの屋台に近づくとメニューを見た。
デザート系からおかず系まで様々なクレープが並んでいた。
むむむと悩んで、アーモンドバナナチョコクレープにした。
アリスは照り焼きチキンを頼んでいる。お昼にはレストランに行こうと話していたのにガッツリ系に行くのが男の人だなぁと思った。
あっという間に出来上がったクレープを壁際でかぶりつく。
「ん、美味しい!」
「ああ、美味いな」
「私のひとくち食べる?」
ずい、と差し出すとアリスはちょっと仰け反ったが小さな声でいただこう、と言って端っこの方をかしっと齧った。
「もうちょっとがぶっといきなさいよ。バナナまで届いてないじゃない」
「あ、ああ」
恐る恐るというふうに、けれど今度はばくりと食べた。
「どう?」
「ん、美味い。その、きみも食べるか?」
差し出されたクレープに私はうなずいてかぶりついた。
「んー、美味しい!」
にこにこと上機嫌にクレープを食べていたらアリスがすっと手を伸ばしてきた。
「ん?」
「ソースがついてる」
私の唇の横をぐいっと親指の腹で拭ってアリスはその指を舐めた。
「……」
私がぽかーんと見上げているとアリスははっとして手をぱっぱっとはたいた。
「た、食べたなら行くぞ」
「う、うん」
包み紙をゴミ箱に捨てて私たちはまた手を繋いで歩き出した。
「ヒナコに見せたい店がある」
「見せたい店?」
「ここからすぐのところにある。ほら、見えてきた」
見えてきたその店に思わずうわあ、と声を上げた。
「着物だぁ!」
「そうだ、キモノだ。おばあさまが広めたんだ」
店の前で中を覗いていたら中にいた店員さんらしき人がこちらにやってきて扉を開けた。
「久しぶりじゃないか、アリス」
おや、と思った。その顔に見覚えがあった。
「ああ、久しぶりだな、マルル」
あー!四人目の攻略キャラのマルカント・マレスチノだ!
「ヒナコ、マルカント・マレスチノだ。マルル、こちらが聖女のヒナコだ」
「ああ、あなたが。はじめまして、マルカント・マレスチノです」
「はじめまして、ヒナコです。マレスチノさんはこちらにお勤めなんですか?」
「マルカントで良いですよ。ええ、二年前からここで店主をさせてもらってます」
「どうして着物の店に?」
すると彼は恥ずかしそうに笑った。
「私の実家のマレスチノ家は代々の商家で二十歳になると店を任されるんですけど、せっかくなので変わった店を持ちたくて」
「マルルはエヴァナおばあさまの夫にあたるパルデレ・パレヴィス・マレスチノ元陛下の血筋なんだ。だから私とは一応親戚に当たる」
「シオリおばあさまとはまた違う血筋なの?」
「エヴァナおばあさまはおばあさまの娘に当たる」
前々から思っていたがこの世界には「ひいおばあさん」といった「ひい」の概念がない。だからおばあさまがふたりも並ばれると何が何だかわからなくなる。
まあ、だからと私も「ひい」の意味は知らないけど。なんだ「ひい」って。
曽祖父、曽祖母という言葉はあるみたいだが彼らはあまり使わない。
おじいさま、おばあさまのほうが親しみがあるという理由だそうだ。
「そうなんだ。じゃあ若き店主さんというところなのね?」
「まだまだ若輩者です」
「こちらの世界では着物って流行ってるの?」
「イベント用の服という感じですね。年に四回祭りがあるのでその時に着る方が多いです」
確かに今日ここにくるまでに着物の人は見なかったな。
「もうすぐ豊穣祭なので今が書き入れ時ですね」
「わ、そんな忙しい時にすみません」
私が頭を下げるとマルカントさんはいえいえ、と手を横に振った。
「よかったら中を見ていってください」
と、ドアを開けてくれて私たちは中に入る。
「わあ……」
中には浴衣から訪問着まで様々な着物が売っていた。
女の子たちが浴衣のコーナーできゃっきゃとはしゃぎながら選んでいる。
「着付け教室もやってるんですね」
店内を一通り見た私がそう言うとマルカントさんはええ、と微笑んだ。
「キモノはまだまだ根付いていませんから着てみたいけど着方がわからないという方も多くて。着付け教室は好評をいただいております」
ゲームではマルカントさんは店がうまくいってなくてそれをなんとかするのが主人公の役目だったはずだがなんだか必要なさそうだ。
そこでハッとする。
たしかバランルートに入ってからマルカントさんと出会うと彼はうまく行っているパターンだった。
でもあれはバランと街に出かけたイベントでのことだ。今はアリスと一緒にいる。バランルートではないはずだ。
アリスルートでもそうだというだけなのだろうか。
あーなんで攻略サイトもっと読んでおかなかったんだろう。
って言ってもこの世界はもうゲーム通りでは無いみたいなのでなんとも言えないけど。
「ありがとうございました」
「また来る」
私たちはマルカントさんにお礼を言って店を出た。
歩いていたらお出汁のいい匂いがしてきて私は辺りをきょろきょろとする。
「ねえアリス、お出汁の匂いがする」
「ああ、オデンの屋台だな」
「おでんもあるの!?これもおばあさま?」
「ああ、そうだ」
「はー、先代ってほんと何でもありだね」
私が感心して言うと、アリスは誇らしげに笑った。
「おばあさまは無数の食べ物を発明されていった。おかげで我が国の食文化は著しく発展を遂げたのだ」
「そっかぁ」
私はそんなふうになれるだろうか。
自信がないなぁ。
お出汁のいい匂いの中、ちょっとだけ俯いて歩いた。
(続く)
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