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1-6 芹沢一派壊滅の序章
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山崎から報告があった。
新見が二人の長州浪士と祇園山緒であっていると言う。
土方は総司、永倉の二人を引き連れて山緒へ急行した。
山緒の外見は、普通の民家と変わりないほど質素だ。
祇園の中にあるから茶屋とわかるが、他だったらまったく見分けがつかない。
土方は見張りに山崎を外に置き、玄関の戸を開けた。
出て来た女将に「御用改めである」と一声言って土足のまま中へ入った。
茶屋は一力でも角屋でも、武士の刀は玄関脇の刀預けに預ける決まりになって入る。
全ての客はたとえ旗本、大名と言えど、宴席で身に帯びるのは脇差だけだ。
土方たち三人は大刀を手にしたまま、廊下を進んだ。
奥の部屋に新見と二人の浪士がいた。
大刀を手に入って来た土方と四人を見て、新見は即座に事態を悟ったようだった。
立ったまま土方は新見を見下ろして言った。
「新見副長、局中法度違反で腹を切って頂く」
「はて、違反とはなんのことだ」
とぼける新見に、土方は懐から出した数枚の紙を無造作にばらまいた。。
前もって山崎に新見が押し借りしていた全ての豪商の借用書の写しを取らせていたのだ。
「大坂鴻池を始め加賀屋、住友家、天王寺屋、淀屋本家、京の角倉・・・!
よくもまあ、名だたる豪商からこれだけ借りたものだ。総額二千両を超える」
新見は唇を噛んで部屋にばら巻かれた借用書の写しを見る。
「この金は新選組勘定方には入っていない。さて、どこへ消えたのかな」
「ここでの返答は断る!屯所へ戻り、芹沢局長の前で申し開き致したい」
「それはなるまい!法度違反があった場合は、助勤以上の大幹部が判断し処理して良い決まりとなっている」
新見が何らかの理由で時間稼ぎをしているのは明白だった。
「申し開きできぬなら、この場で腹を切ってもらうかさもなくば打ち首とする!」
土方は新見の退路を完全に絶った。
それをも見ていた二人の浪士が、同時に脇差を抜いた。
二人の背後にいた総司と永倉が抜刀し、それを待っていたかのように二人を斬殺した。
瞬間、新見が左手に持った何かを口へ入れるのを、土方は見逃さなかった。
抜き打ちで一刀の元に新見の首を落とした。
畳に転がる血まみれの首から、口をこじ開け口中へ入れた紙片を土方は取り出そうとした。
総司も手伝い、やっとの事で新見の口から唾で濡れた紙片を取り出した。
部屋には凄惨な新見と二人の長州浪士の遺体があった。
土方は新見の唾で濡れた紙片を開いた。
墨の滲んだ字でやっと「す・や」と言う字が読めた。
だが、もう一字は墨が滲んで、どうしても判読できない。
「すや・・・ですか!なんの意味だろう」
「新見が斬首覚悟で飲み込もうとした字だ!何かある!」
土方は紙片を山崎に渡した。
「調べてくれ!」
長州浪士の二体の遺体は奉行所の板書へ渡し、
新見の遺体のみ大八車に乗せて永倉と総司が弾きながら屯所へ戻った。
これは総司にも明かしていないが、土方には頭の痛い問題があった。
文久三年七月二日、薩摩が鹿児島湾へ入った英艦隊と交戦。
手痛い負けを喫し、英軍に薩摩の地へ上陸されると言う屈辱的な事件が起きた。
また、長州藩も下関で米商船、仏艦を砲撃すると言う暴挙を行った。
この報が山崎から告げられるや、土方の目が光った。
幕府は米国のペリー来訪については、戦闘どころか江戸城へ招いて歓待し和親条約を結んだ。
幕府は面子を潰しただけで、失うものは何もなかった。
得るものもなかった。
だが、薩摩と長州は米、英、仏、蘭とことを構え、屈辱的な敗北を喫したとはいえ、それ以上のものを得た。
すなわち、列強の最新兵器の威力を身を持つて経験したのだ。
土方はこれに注目した。
幕府は列強の武器も作戦も知らない。
薩摩と長州が列強の武器を手に入れ、その作戦を使ったら幕府は赤子の手をひねるように崩壊する。
まねるで戦闘にならないだろう。
いつか幕府が長州、薩摩と対峙する時がきっとくる。
幕府、会津、新選組はその準備を何もしていない。
ことある時は、思い甲冑で身を包み、種子島を手にして戦うのだ。
それではまるで蟷螂の斧だ。
何とかしなければならない。
これは土方が武士の出ではなく商人だから感じる危機だ。
薩摩、長州以上の最新兵器を持たなければならない。
そしてそれにあった作戦で敵を迎えうたなければならない。
どうしたら良い。
方法はまるで分からなかった。
土方は相談する相手もなく、一人この問題を考えていた。
新見の遺体を乗せた大八車が屯所へつくと、隊士たちは大騒動となった、
だが、騒ぐのは隊士たちだけで、芹沢はむしろ冷静だった。
大八車に乗せられた首と胴の離れた新見の遺体を一度見ただけで、二度と見ようとはしなかった。
あるいは新見の行状から、こんな日の来ることを予測していたのかもしれない。
予測といえば、土方は浪士隊が江戸から京へ着いたら直後に、すでに新見に違和感を持ったのを覚えている。
彼は神道無念流だが、同じ流派の芹沢とはまったく接点がなく他の師匠から無念流を授けられた。
新見は江戸で浪士隊加入に参加する時、剣の師匠の岡田助右衛門と共に参加している。
これは別に珍しい事ではなく、試衛館だった近藤共に弟子の総司、土方、井上などが加わっている。
後の伊東甲子太郎なども北辰一刀流の道場の門弟もろとも、新選組に参加している。
土方が異様に思ったのは、京へ着いた浪士隊が清川八郎の寝返りによって急遽江戸へ引き返すとなった時、師匠の岡田は浪士隊と江戸へ戻り、弟子の新見は一人京に止まると知った時である。
新見はなぜ師匠の岡田と、行動を共にしなかったのか。
同流とは言いながら、新見は初対面の芹沢一派へ加入した。
試衛館の近藤が江戸へ戻ると言ったなら、多分土方も総司も西も東も分からぬ京へ残ろうとはしなかったろう。
それだけのことなのだが、土方には奇妙に頭に残っていた。
あるいは新見には京には知り合いがいて別の目的があり、壬生浪士隊は単なる隠れ蓑だったのかもしれない。
新見の死から一挙に芹沢一派の崩壊へつながるのだが、三日後山崎は新見の遺した紙片に残された「すや」の文字の秘密を解いて来た。
新見が二人の長州浪士と祇園山緒であっていると言う。
土方は総司、永倉の二人を引き連れて山緒へ急行した。
山緒の外見は、普通の民家と変わりないほど質素だ。
祇園の中にあるから茶屋とわかるが、他だったらまったく見分けがつかない。
土方は見張りに山崎を外に置き、玄関の戸を開けた。
出て来た女将に「御用改めである」と一声言って土足のまま中へ入った。
茶屋は一力でも角屋でも、武士の刀は玄関脇の刀預けに預ける決まりになって入る。
全ての客はたとえ旗本、大名と言えど、宴席で身に帯びるのは脇差だけだ。
土方たち三人は大刀を手にしたまま、廊下を進んだ。
奥の部屋に新見と二人の浪士がいた。
大刀を手に入って来た土方と四人を見て、新見は即座に事態を悟ったようだった。
立ったまま土方は新見を見下ろして言った。
「新見副長、局中法度違反で腹を切って頂く」
「はて、違反とはなんのことだ」
とぼける新見に、土方は懐から出した数枚の紙を無造作にばらまいた。。
前もって山崎に新見が押し借りしていた全ての豪商の借用書の写しを取らせていたのだ。
「大坂鴻池を始め加賀屋、住友家、天王寺屋、淀屋本家、京の角倉・・・!
よくもまあ、名だたる豪商からこれだけ借りたものだ。総額二千両を超える」
新見は唇を噛んで部屋にばら巻かれた借用書の写しを見る。
「この金は新選組勘定方には入っていない。さて、どこへ消えたのかな」
「ここでの返答は断る!屯所へ戻り、芹沢局長の前で申し開き致したい」
「それはなるまい!法度違反があった場合は、助勤以上の大幹部が判断し処理して良い決まりとなっている」
新見が何らかの理由で時間稼ぎをしているのは明白だった。
「申し開きできぬなら、この場で腹を切ってもらうかさもなくば打ち首とする!」
土方は新見の退路を完全に絶った。
それをも見ていた二人の浪士が、同時に脇差を抜いた。
二人の背後にいた総司と永倉が抜刀し、それを待っていたかのように二人を斬殺した。
瞬間、新見が左手に持った何かを口へ入れるのを、土方は見逃さなかった。
抜き打ちで一刀の元に新見の首を落とした。
畳に転がる血まみれの首から、口をこじ開け口中へ入れた紙片を土方は取り出そうとした。
総司も手伝い、やっとの事で新見の口から唾で濡れた紙片を取り出した。
部屋には凄惨な新見と二人の長州浪士の遺体があった。
土方は新見の唾で濡れた紙片を開いた。
墨の滲んだ字でやっと「す・や」と言う字が読めた。
だが、もう一字は墨が滲んで、どうしても判読できない。
「すや・・・ですか!なんの意味だろう」
「新見が斬首覚悟で飲み込もうとした字だ!何かある!」
土方は紙片を山崎に渡した。
「調べてくれ!」
長州浪士の二体の遺体は奉行所の板書へ渡し、
新見の遺体のみ大八車に乗せて永倉と総司が弾きながら屯所へ戻った。
これは総司にも明かしていないが、土方には頭の痛い問題があった。
文久三年七月二日、薩摩が鹿児島湾へ入った英艦隊と交戦。
手痛い負けを喫し、英軍に薩摩の地へ上陸されると言う屈辱的な事件が起きた。
また、長州藩も下関で米商船、仏艦を砲撃すると言う暴挙を行った。
この報が山崎から告げられるや、土方の目が光った。
幕府は米国のペリー来訪については、戦闘どころか江戸城へ招いて歓待し和親条約を結んだ。
幕府は面子を潰しただけで、失うものは何もなかった。
得るものもなかった。
だが、薩摩と長州は米、英、仏、蘭とことを構え、屈辱的な敗北を喫したとはいえ、それ以上のものを得た。
すなわち、列強の最新兵器の威力を身を持つて経験したのだ。
土方はこれに注目した。
幕府は列強の武器も作戦も知らない。
薩摩と長州が列強の武器を手に入れ、その作戦を使ったら幕府は赤子の手をひねるように崩壊する。
まねるで戦闘にならないだろう。
いつか幕府が長州、薩摩と対峙する時がきっとくる。
幕府、会津、新選組はその準備を何もしていない。
ことある時は、思い甲冑で身を包み、種子島を手にして戦うのだ。
それではまるで蟷螂の斧だ。
何とかしなければならない。
これは土方が武士の出ではなく商人だから感じる危機だ。
薩摩、長州以上の最新兵器を持たなければならない。
そしてそれにあった作戦で敵を迎えうたなければならない。
どうしたら良い。
方法はまるで分からなかった。
土方は相談する相手もなく、一人この問題を考えていた。
新見の遺体を乗せた大八車が屯所へつくと、隊士たちは大騒動となった、
だが、騒ぐのは隊士たちだけで、芹沢はむしろ冷静だった。
大八車に乗せられた首と胴の離れた新見の遺体を一度見ただけで、二度と見ようとはしなかった。
あるいは新見の行状から、こんな日の来ることを予測していたのかもしれない。
予測といえば、土方は浪士隊が江戸から京へ着いたら直後に、すでに新見に違和感を持ったのを覚えている。
彼は神道無念流だが、同じ流派の芹沢とはまったく接点がなく他の師匠から無念流を授けられた。
新見は江戸で浪士隊加入に参加する時、剣の師匠の岡田助右衛門と共に参加している。
これは別に珍しい事ではなく、試衛館だった近藤共に弟子の総司、土方、井上などが加わっている。
後の伊東甲子太郎なども北辰一刀流の道場の門弟もろとも、新選組に参加している。
土方が異様に思ったのは、京へ着いた浪士隊が清川八郎の寝返りによって急遽江戸へ引き返すとなった時、師匠の岡田は浪士隊と江戸へ戻り、弟子の新見は一人京に止まると知った時である。
新見はなぜ師匠の岡田と、行動を共にしなかったのか。
同流とは言いながら、新見は初対面の芹沢一派へ加入した。
試衛館の近藤が江戸へ戻ると言ったなら、多分土方も総司も西も東も分からぬ京へ残ろうとはしなかったろう。
それだけのことなのだが、土方には奇妙に頭に残っていた。
あるいは新見には京には知り合いがいて別の目的があり、壬生浪士隊は単なる隠れ蓑だったのかもしれない。
新見の死から一挙に芹沢一派の崩壊へつながるのだが、三日後山崎は新見の遺した紙片に残された「すや」の文字の秘密を解いて来た。
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