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2章 脇役と不死の王龍
脇役と飛竜(後半)
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「ゴルディさん!」
体格がいい、高身長、惚れ惚れする肉体(筋肉)を兼ね備えた騎士が多い中でもゴルディは一際目立っていた。
二メートルはありそうな背と逞しい肉体、さらに男前で豪快な性格だ。
しかし、魔物の討伐といった有事の際には個人で判断せず、必ず隊長であるゼアロルドの判断と指示を優先させる冷静も持っている。
「ったく、心配させやがって…」
「え、あれ??どうしてゴルディさんがこの街の竜舎に…?」
「あー、なんでだろうなぁ。俺も聞きてぇよ」
飛竜舎の視察なのか?と考えていそうなシオウと、やれやれと首を振るユリア。その二人の様子を見たゴルディは、「なんだこの緊張感のなさは…」と呆れているのか、はたまた見つかって良かったと安堵してきるのか微妙な表情を浮かべていたが、スッ…と目の色を変えた。
舌打ちする視線の先にいたのは、マクミランの魔法使いオズグだった。
「チッ。逃亡がうまく行くと思ってたのか?うちの問題児を二人も攫っといて」
「貴様はッ、王都騎士の一人だな!?」
「あぁ、イーリエがブチギレせいでどんだけ残業させられたか…!とっくに近くの街や移動施設には兵士や俺みたいなのが配置されたんだよ」
「くっ」
愚痴りながらもオズグを睨むゴルディと苦虫を噛み潰したように顔を歪めるオズグ。
ピリピリとした一触即発の空気の中、シオウの”待った”が響く。
「ゴルディさん違うんです!誤解じゃないけど誤解なんです!」
「誤解でもコイツは犯罪者だ、シオウは黙っ……、あ゛??」
「俺とオズさんはゼアロンさんに会いたい、そんな利害が一致したんです!正式な入国手続きしてないオズさんが絶対に悪いけど、俺も指名手配とか予想してなくて…!大事にしてしまって本当にすみません!」
「待て。シオウ、いつの間にそんなに話せるようになった?」
「?」
……あ!!
そうだ。そうでした!!
「はい!俺の名前は左都志央、日本という国からやってきました!何故か突然話せるようになったのは……っと、ユリアと契約したおかげです!」
まず最初の自己紹介だった。
ユリアに、オズさんが暴れて茶々を入れないようにと見張りをお願いすれば、オズグさんは悔しそうにしていても黙って竜舎の片隅で正座している。
(ユリア効果は絶大だな)
妹や異世界とか言えない部分は大きく端折ってもゴルディさんと会話ができた。
「………で、今に至るわけです」
ちょっとスッキリできたな。
俺が日本と呼ばれる国で生まれ育ったこと。そんでマクミラン国の事情でマクミラン城で世話になっていたけど、気がつくと死の森に迷い込んでいたことを、信頼しているうちの一人に説明できた。
「日本ってのは聞いたことのない国だ。どこにあるんだ?」
「海に囲まれた島国なんですが……俺は俺の知らないうちにマクミランの国にいたので、なんとも…」
これ以上、物事を大きくしたくない。
分からないところは分からないと、素直に言って誤魔化すしかなかった。
「…………シオウ。俺は今すぐマクミランの男を片付けて、お前とユリアを城に連れて行く。それが任務だ。お前の脱獄幇助罪について問うのも俺じゃない」
「はい、俺だってある程度の覚悟はできてます。だけど―――…せめてオズグさんは悪くないって証人になっちゃダメ?なれないなら、いい弁護士を紹介してもらいたい」
「べ?べんごし……だ?」
「はい!オズグさんは、俺が巻き込んでしまったんです!」
俺はゼアロンさんに会いたかった。
なのに有益な情報がなくてキモキしてた頃、【ゼアロルドに会わせろ!】と喚くマクミランの魔法使いの噂を聞いた。
俺は騎士から何度も事情聴取されている魔法使いが何か知っているんじゃないかと考え、そして牢屋に侵入した結果……道案内してもらおうと脱獄させてしまった。
詳しい事情を明かさない俺は、そんな流れの話にした。
「シオウ!」
「……すみません。罪は罪だって理解はしてます。無知を理由に逃げられないってことも」
「……そうか、話が早くて助かる」
法律に触れてしまった以上、俺は言い逃れできない。
(裁判ってするのか?判決の内容次第じゃ俺は、シュヴァルに追われる覚悟で国外逃亡するしかないんだけど…)
ユリアには頼らずに脱獄したい。
妹を元の世界に戻したあとで償いに戻るので…。
「……それで、本気か?そこの魔法使いを信じて西の砦を目指すのか?俺と城に戻って立て直す方法もあるぞ」
「ならもう一度聞きます。オズグ=リュスターさんはこの件に関して、無罪でいられますか?」
言い切った後でもゴクリと息を吞む俺とは反対に、ふぅ…っとゴルディさんは深い息を吐いた。
―――まったく頭が痛くなるほどの、ワガママだっぷりだと。
「そんな無茶までして、ゼアロルド隊長に会いたいのか?」
「はい!どうしても会って言わないといけないことがあるので!」
「………だよな。アイツとは殴ってでも話し合うべきだったんだよな……度胸がなかったのは、俺らか」
「ゴルディさん?」
「心意気は買ってやる。だから俺は飛竜に賭けよう」
「賭け…?」
「あぁ。とくに飛竜は人の気質を読み、自分に相応しい乗り手かを本能で見定める。一頭でもシオウを認めれば見逃してやる」
「はい、頑張ります!!」
俺は、その賭けに乗った。
そして――――――――――
◇ ◇ ◇
「うわぁ、空だ!空だ!!!」
ジェットコースターに乗ったみたい!!
下を直視するのは怖いけど、空からじゃないと見えない綺麗な景色がある。
(”ママはすごい!”)
「凄いのは飛竜さんだよ!ありがとう」
ギャウ!と鳴く飛竜に笑う、シオウ。
大の男が二人乗っても平気な、若くて筋力もあるオスの飛竜。
「オズさん、大丈夫ですか!?酔っちゃいましたか!?」
「するか戯け」
「元気そうでよかった」
「………貴様は…、本当に無計画だったのか…」
「ん?」
なに?私を、せんのう…戦闘?って言ったの??
風の音で全然聞こえないんだ。
「飛竜くん、ごめん!ちょっと速度落としてくれる?」
「ウギャ!」
「すみません、オズさん」
「どうして、あの騎士と帰らなかったと聞いた」
誤解を解き、改めて西の砦に向う手を取らなかった?
最善の手をシオウは選ばなかった。それよりも誤解を引き連れたまま、三人で旅をすると決めた。
「俺はこの世界にきたくて来たわけじゃない。言葉も分かんないのに、異世界の常識や考え方を押し付けられていい迷惑です。だけど……俺のせいで罪を重ねてしまった人がいる。それだけは俺が償うべき事です」
ゴルディさんは冗談で、”片付ける”とか言う人じゃない。
無知でも無自覚でも犯罪者を逃した俺は相当な罰を受けるだろうけど…、俺のせいでオズさんは罪を重ねてしまった。
「大丈夫ですよ、オズさん!貴方はマクミランに帰します、それが俺の払える報酬です」
「…………、やめろ、魔の者」
「へ」
「これ以上の速度は、吐く」
体格がいい、高身長、惚れ惚れする肉体(筋肉)を兼ね備えた騎士が多い中でもゴルディは一際目立っていた。
二メートルはありそうな背と逞しい肉体、さらに男前で豪快な性格だ。
しかし、魔物の討伐といった有事の際には個人で判断せず、必ず隊長であるゼアロルドの判断と指示を優先させる冷静も持っている。
「ったく、心配させやがって…」
「え、あれ??どうしてゴルディさんがこの街の竜舎に…?」
「あー、なんでだろうなぁ。俺も聞きてぇよ」
飛竜舎の視察なのか?と考えていそうなシオウと、やれやれと首を振るユリア。その二人の様子を見たゴルディは、「なんだこの緊張感のなさは…」と呆れているのか、はたまた見つかって良かったと安堵してきるのか微妙な表情を浮かべていたが、スッ…と目の色を変えた。
舌打ちする視線の先にいたのは、マクミランの魔法使いオズグだった。
「チッ。逃亡がうまく行くと思ってたのか?うちの問題児を二人も攫っといて」
「貴様はッ、王都騎士の一人だな!?」
「あぁ、イーリエがブチギレせいでどんだけ残業させられたか…!とっくに近くの街や移動施設には兵士や俺みたいなのが配置されたんだよ」
「くっ」
愚痴りながらもオズグを睨むゴルディと苦虫を噛み潰したように顔を歪めるオズグ。
ピリピリとした一触即発の空気の中、シオウの”待った”が響く。
「ゴルディさん違うんです!誤解じゃないけど誤解なんです!」
「誤解でもコイツは犯罪者だ、シオウは黙っ……、あ゛??」
「俺とオズさんはゼアロンさんに会いたい、そんな利害が一致したんです!正式な入国手続きしてないオズさんが絶対に悪いけど、俺も指名手配とか予想してなくて…!大事にしてしまって本当にすみません!」
「待て。シオウ、いつの間にそんなに話せるようになった?」
「?」
……あ!!
そうだ。そうでした!!
「はい!俺の名前は左都志央、日本という国からやってきました!何故か突然話せるようになったのは……っと、ユリアと契約したおかげです!」
まず最初の自己紹介だった。
ユリアに、オズさんが暴れて茶々を入れないようにと見張りをお願いすれば、オズグさんは悔しそうにしていても黙って竜舎の片隅で正座している。
(ユリア効果は絶大だな)
妹や異世界とか言えない部分は大きく端折ってもゴルディさんと会話ができた。
「………で、今に至るわけです」
ちょっとスッキリできたな。
俺が日本と呼ばれる国で生まれ育ったこと。そんでマクミラン国の事情でマクミラン城で世話になっていたけど、気がつくと死の森に迷い込んでいたことを、信頼しているうちの一人に説明できた。
「日本ってのは聞いたことのない国だ。どこにあるんだ?」
「海に囲まれた島国なんですが……俺は俺の知らないうちにマクミランの国にいたので、なんとも…」
これ以上、物事を大きくしたくない。
分からないところは分からないと、素直に言って誤魔化すしかなかった。
「…………シオウ。俺は今すぐマクミランの男を片付けて、お前とユリアを城に連れて行く。それが任務だ。お前の脱獄幇助罪について問うのも俺じゃない」
「はい、俺だってある程度の覚悟はできてます。だけど―――…せめてオズグさんは悪くないって証人になっちゃダメ?なれないなら、いい弁護士を紹介してもらいたい」
「べ?べんごし……だ?」
「はい!オズグさんは、俺が巻き込んでしまったんです!」
俺はゼアロンさんに会いたかった。
なのに有益な情報がなくてキモキしてた頃、【ゼアロルドに会わせろ!】と喚くマクミランの魔法使いの噂を聞いた。
俺は騎士から何度も事情聴取されている魔法使いが何か知っているんじゃないかと考え、そして牢屋に侵入した結果……道案内してもらおうと脱獄させてしまった。
詳しい事情を明かさない俺は、そんな流れの話にした。
「シオウ!」
「……すみません。罪は罪だって理解はしてます。無知を理由に逃げられないってことも」
「……そうか、話が早くて助かる」
法律に触れてしまった以上、俺は言い逃れできない。
(裁判ってするのか?判決の内容次第じゃ俺は、シュヴァルに追われる覚悟で国外逃亡するしかないんだけど…)
ユリアには頼らずに脱獄したい。
妹を元の世界に戻したあとで償いに戻るので…。
「……それで、本気か?そこの魔法使いを信じて西の砦を目指すのか?俺と城に戻って立て直す方法もあるぞ」
「ならもう一度聞きます。オズグ=リュスターさんはこの件に関して、無罪でいられますか?」
言い切った後でもゴクリと息を吞む俺とは反対に、ふぅ…っとゴルディさんは深い息を吐いた。
―――まったく頭が痛くなるほどの、ワガママだっぷりだと。
「そんな無茶までして、ゼアロルド隊長に会いたいのか?」
「はい!どうしても会って言わないといけないことがあるので!」
「………だよな。アイツとは殴ってでも話し合うべきだったんだよな……度胸がなかったのは、俺らか」
「ゴルディさん?」
「心意気は買ってやる。だから俺は飛竜に賭けよう」
「賭け…?」
「あぁ。とくに飛竜は人の気質を読み、自分に相応しい乗り手かを本能で見定める。一頭でもシオウを認めれば見逃してやる」
「はい、頑張ります!!」
俺は、その賭けに乗った。
そして――――――――――
◇ ◇ ◇
「うわぁ、空だ!空だ!!!」
ジェットコースターに乗ったみたい!!
下を直視するのは怖いけど、空からじゃないと見えない綺麗な景色がある。
(”ママはすごい!”)
「凄いのは飛竜さんだよ!ありがとう」
ギャウ!と鳴く飛竜に笑う、シオウ。
大の男が二人乗っても平気な、若くて筋力もあるオスの飛竜。
「オズさん、大丈夫ですか!?酔っちゃいましたか!?」
「するか戯け」
「元気そうでよかった」
「………貴様は…、本当に無計画だったのか…」
「ん?」
なに?私を、せんのう…戦闘?って言ったの??
風の音で全然聞こえないんだ。
「飛竜くん、ごめん!ちょっと速度落としてくれる?」
「ウギャ!」
「すみません、オズさん」
「どうして、あの騎士と帰らなかったと聞いた」
誤解を解き、改めて西の砦に向う手を取らなかった?
最善の手をシオウは選ばなかった。それよりも誤解を引き連れたまま、三人で旅をすると決めた。
「俺はこの世界にきたくて来たわけじゃない。言葉も分かんないのに、異世界の常識や考え方を押し付けられていい迷惑です。だけど……俺のせいで罪を重ねてしまった人がいる。それだけは俺が償うべき事です」
ゴルディさんは冗談で、”片付ける”とか言う人じゃない。
無知でも無自覚でも犯罪者を逃した俺は相当な罰を受けるだろうけど…、俺のせいでオズさんは罪を重ねてしまった。
「大丈夫ですよ、オズさん!貴方はマクミランに帰します、それが俺の払える報酬です」
「…………、やめろ、魔の者」
「へ」
「これ以上の速度は、吐く」
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