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(二章)小ネタ

小ネタ集

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①唐揚げの妖精さんに名前をつけよう!



ネーミングセンスが唐揚げ妖精さんな俺だ。女の子にこの名前はないと、ゼアロンさんに名付けをお願いした。

「ユーティリア」
「!めっちゃかわいい!いい名前!」

それは百合に似た愛らしい花の名前だ、全然似合ってる!
しかし、唐揚げの妖精さんの反応はイマイチだった。

「悪くはないけど長いわ」
「え、そう?響きもいいと思うんだけど…」
「むぅ~、そうじゃなぁ… ユリア… そう、我はユリアがいい!」

えぇ??でもそれは真里亜と被るっていうか…

「ユリア、あぁ。いいね」

美しい響きだと言うゼアロルドの意見にユリアはニンマリと嬉しそうに笑った。
そして二人のほのぼのとした雰囲気に、シオウも二人がいいならいいか!と簡単に納得した。




②パパですよ、ゼアロルドさん!

シオウと一緒に寝るようになってすぐ、ゼアロルドは気づいた。
シオウに触れていると僅かだが魔力を吸い取られていく、それはシオウの体質などではなく中にいる小さな存在にだ。

(君は、誰だい?)

いくら呼びかけても反応はない。
それは今にも消えてしまいそうな、微精霊…の存在だ。
何故契約者でもない、さらに魔力のないシオウにくっついている?
悪さをしないのなら、魔力をあげるからこっちに来るよう呼びかけても応じない。

「………」

しかし消えたくないと、必死に争っている気がした。

(まさか、彼を守っているのか…?)

不思議と、そうとしか思えなかった。
だからゼアロルドは、シオウを苦しくない程度に力を入れて抱きしめ、ソレに魔力を与えた。与え続けた。



その数週間後、ゼアロルドに似た雰囲気の美少女は可憐な笑顔でこう言う。


「そう驚かずとも我のことは愛娘と呼び、存分に愛でてくれてよいぞ?」


ゼアロルド パパ と。







補足
シオウを助けるため力を使い果たした唐揚げの妖精さん
再びシオウの中で眠るも、シオウには魔力がないので今にも消えそうなほど弱ってました。が、こうしたゼアロルドのおかげで唐揚げの妖精さんは活動できるようになりました!
オルベリオンに上位精霊にしてもらったときこの記憶はないのですが、ゼアロルドを見た瞬間、シオウとは関係なく自分の好意でパパと決めてます。
今はゼアロルドからの魔力供給は必要ないのですが、たまーに貰ってるそうです笑

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