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【番いのαから逃げたい話】
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溶けて、溶けて
もうなくなるんじゃないかと、思った
「あ、あぁ!だめっ、も…っ、でないってば!」
「そんなこと言って、奥でずっと気持ちよくなってるだろ?」
「あ、あ゛、また、イッ―――――っっ!!」
……っ、いやだ もういやだ
これ以上、惨めな俺を見ないで
おれはっ、あんたと…… 番になんてなりたくなかった。
心も体も、ずっと泣いて求めて矛盾する。
「俺が、好き?もっと奥に入れようか?」
「…、あ、っ、ひゃ、―――あ゛ぁッ」
「――――――唯。今は俺だけを求めて」
苦しい…、苦しいのに、満たされて気持ちがいい
何度も何度も、終わらない快楽に達するのは拷問に近い。
なのに貪欲な体は、枯れる事なく後ろから涎のように愛液を溢れさせて、喜んで番いを受け入れる。
「…ひぐッ…あ、ああっ!」
「ほら言って。俺もここも好きだって」
「ん、…す、きぃ…っ、すきっ、俊哉さんも、奥も好き…!」
「うん、俺も好きだよ」
すきっ、好きだ
ずっと。先生が好きだった………
もう訳がわからない
このまま、貴方の一部になれたらいいのに…とすら願ってしまう。
「俺の…、子供が欲しい?」
「こど、も…?」
その言葉に、ほんの少し理性が戻った
この人とホンモノの家族になれたら、どんなに幸せだろう…
――――新野俊哉…、先生
はじめて先生を見た瞬間、あまりの綺麗さに目が奪われた。
俺をΩだと知っても目の色を変えることなく、他の生徒たち同様に扱ってくれた、たった一人の大人。
授業中の声が好きだった。
先生に褒められると、顔が熱くなった。
事故番いの責任をとるって言葉は本当にうれしかったよ
俺は… 番いなんて一生持たないと思っていたし、貴方を好いていたからこそ…
(でも、ダメだ…)
「いら、ないっ、欲しく、ないっ」
万が一にでも子供が出来たことを考えるだけで、恐怖とは違う感情から身体が震える。
「…そっか。まだ、早すぎたね」
「ちが、いらないっ…!子どもなんか、欲しくないっ」
「うん、あと何年かは二人でいようね」
―――――そうじゃないって 言葉が、届かない。
何年先なんて、きっとない
Ωと違ってαは何人も番いを持てる。
それにアンタには……
【俺にはΩの婚約者がいるんだ】
「大丈夫。唯の子供なら賢くて丈夫な子ができるよ。あぁでも俺に似た子はちょっと嫌だなぁ」
平気で語る。子どもがαでもβでもΩでも構わないって夢物語にくしゃりと俺は顔を歪めてしまう。
婚約者がいるくせに…っ
「子供達は唯君を独占したがるだろうなぁ」
「………っ、」
「幸せだろうけど、妬いちゃったらゴメンね」
出来れば唯君に似てもらいたい。
そんな残酷な夢を、嬉々として語る
「ねぇ、君はどっちがいい?」
―――――――俺は なにも、いらないのに
「…、ひとりでいい」
「うん?」
「俺は、ひとりで生きてーーひぃッッ、あぁああ!?」
ゴリッッと前立腺を押し潰すように擦り上げられ、たまらず悲鳴のような嬌声をあげた。
「お喋りは、この辺にしよう」
「あ、あぁ゛、… や……だめっ…、も、いれないでぇ、いや、いやだぁっ!!」
あぁ、せっかく我に帰れたのに…
中で脈打つ熱いソレが動き出せば、理性なんて容易く消し飛んだ。
「君は何も考えなくていい」
なにも出なくなった先端をひくひくと震えさせ
番いに与えられる快楽に、身を任せた
もうなくなるんじゃないかと、思った
「あ、あぁ!だめっ、も…っ、でないってば!」
「そんなこと言って、奥でずっと気持ちよくなってるだろ?」
「あ、あ゛、また、イッ―――――っっ!!」
……っ、いやだ もういやだ
これ以上、惨めな俺を見ないで
おれはっ、あんたと…… 番になんてなりたくなかった。
心も体も、ずっと泣いて求めて矛盾する。
「俺が、好き?もっと奥に入れようか?」
「…、あ、っ、ひゃ、―――あ゛ぁッ」
「――――――唯。今は俺だけを求めて」
苦しい…、苦しいのに、満たされて気持ちがいい
何度も何度も、終わらない快楽に達するのは拷問に近い。
なのに貪欲な体は、枯れる事なく後ろから涎のように愛液を溢れさせて、喜んで番いを受け入れる。
「…ひぐッ…あ、ああっ!」
「ほら言って。俺もここも好きだって」
「ん、…す、きぃ…っ、すきっ、俊哉さんも、奥も好き…!」
「うん、俺も好きだよ」
すきっ、好きだ
ずっと。先生が好きだった………
もう訳がわからない
このまま、貴方の一部になれたらいいのに…とすら願ってしまう。
「俺の…、子供が欲しい?」
「こど、も…?」
その言葉に、ほんの少し理性が戻った
この人とホンモノの家族になれたら、どんなに幸せだろう…
――――新野俊哉…、先生
はじめて先生を見た瞬間、あまりの綺麗さに目が奪われた。
俺をΩだと知っても目の色を変えることなく、他の生徒たち同様に扱ってくれた、たった一人の大人。
授業中の声が好きだった。
先生に褒められると、顔が熱くなった。
事故番いの責任をとるって言葉は本当にうれしかったよ
俺は… 番いなんて一生持たないと思っていたし、貴方を好いていたからこそ…
(でも、ダメだ…)
「いら、ないっ、欲しく、ないっ」
万が一にでも子供が出来たことを考えるだけで、恐怖とは違う感情から身体が震える。
「…そっか。まだ、早すぎたね」
「ちが、いらないっ…!子どもなんか、欲しくないっ」
「うん、あと何年かは二人でいようね」
―――――そうじゃないって 言葉が、届かない。
何年先なんて、きっとない
Ωと違ってαは何人も番いを持てる。
それにアンタには……
【俺にはΩの婚約者がいるんだ】
「大丈夫。唯の子供なら賢くて丈夫な子ができるよ。あぁでも俺に似た子はちょっと嫌だなぁ」
平気で語る。子どもがαでもβでもΩでも構わないって夢物語にくしゃりと俺は顔を歪めてしまう。
婚約者がいるくせに…っ
「子供達は唯君を独占したがるだろうなぁ」
「………っ、」
「幸せだろうけど、妬いちゃったらゴメンね」
出来れば唯君に似てもらいたい。
そんな残酷な夢を、嬉々として語る
「ねぇ、君はどっちがいい?」
―――――――俺は なにも、いらないのに
「…、ひとりでいい」
「うん?」
「俺は、ひとりで生きてーーひぃッッ、あぁああ!?」
ゴリッッと前立腺を押し潰すように擦り上げられ、たまらず悲鳴のような嬌声をあげた。
「お喋りは、この辺にしよう」
「あ、あぁ゛、… や……だめっ…、も、いれないでぇ、いや、いやだぁっ!!」
あぁ、せっかく我に帰れたのに…
中で脈打つ熱いソレが動き出せば、理性なんて容易く消し飛んだ。
「君は何も考えなくていい」
なにも出なくなった先端をひくひくと震えさせ
番いに与えられる快楽に、身を任せた
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