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男女二人
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翌日の夜、加賀見は久々にお酒を呑んでいた。
隣では尾賀が呑んでいた。
タイトなスーツ姿でなく、適度に
着崩した綺麗な感じのカジュアルスタイルだった。
「加賀見さん、中々、お酒に強いのですね」
と言って、お酒のためか尾賀が
甘ったるい声を出していた。
「いえ、尾賀さんほどでもありませんよ。
あまり酔いがまわらないうちに、本題に入りませんか?」
「まったく、真面目な人」
と言って、加賀見の右腕を左腕に
絡ませて、胸を密着させた。
「加賀見さんは、織多さんのような
ふくよかなタイプがお好み?
彼女、あれで、かなり筋肉質だから、
見た目よりがっちりしているわよ」
と言って、今度は左手を加賀見の右手に絡ませてきた。
「尾賀さん、冗談が過ぎますよ」
と加賀見が窘めた。
「ちょっと、やりすぎだったかしら?
ちょっとこの映像を見ながら、話しましょうか」
と尾賀が言うと、モニター動画が流れ始めた。
「尾賀さん、これはっ」
と加賀見は映像が流れ始めると鋭く叫んだ。
「大丈夫、元宮が細工しているわ。
ここで私とあなたがお酒を呑みながら、
楽しんでいる映像が流れているわよ。
まあ、そのせいで、事務局の小娘が
覗きに来るかもしれませんけどね」
と言ってくすりと笑った。
動画が進むにつれ、加賀見は真っ青になっていった。
最初の異形種の襲来の動画が流れていた。
そして、そこには加賀見や織多さんが
異形種と争っている部分も映っていた。
驚いたのは、異形種を迎え入れるかのように
振舞っている船長の姿が映像に映った。
「これは、一体」
と加賀見。
「推測になるけど、なんらかの
交信手段あるのでしょうね。
しかし、結果は無残」
動画が進むと船長は上げた両手がそのまま、
だらりと下がり、生気のない顔をカメラに映していた。
そして、異形種に持ち去られていた。
両脇の護衛も同じように連れ去られていた。
「船長はもういない。
そして、それは秘匿されていたということですね」
加賀見は、予想していたとはいえ、
その死に様と状況に驚きを隠せなかった。
「ふふっ、今はあのいけ好かない副船長が
舵を取っているってことよ」
と言って、尾賀はワインを口に含むと、
いまだに衝撃の映像から回復できない
加賀見の唇へキスをして、ワインを流し込んだ。
そして、そのまま、尾賀は加賀見の
太ももの上に乗り上げた。
激しく舌を加賀見に絡ませ、キスを楽しむと、
「今の生き残りは、副船長が楽しめる人材を
主に残しているのよ。
それと探索が効率よく進むための従順な人材よ。
あの男に生殺与奪があることを
今の生き残りは十分に理解しているわ。
無論、あなたもね。
にも拘わらず、副船長にたてつくあなた。十分にかわいいわ」
「くっ、何か盛ったな?」
と加賀見。
身体がけだるくどうもうまく動かせないが、
アソコだけは、十分、尾賀に反応していた。
「ふふっ、そんなことしてないわよ。
お酒のせいでしょうね」
と妖艶に笑いながら、撮影器具をセットすると、
再度、加賀見と舌を絡ませた。
隣では尾賀が呑んでいた。
タイトなスーツ姿でなく、適度に
着崩した綺麗な感じのカジュアルスタイルだった。
「加賀見さん、中々、お酒に強いのですね」
と言って、お酒のためか尾賀が
甘ったるい声を出していた。
「いえ、尾賀さんほどでもありませんよ。
あまり酔いがまわらないうちに、本題に入りませんか?」
「まったく、真面目な人」
と言って、加賀見の右腕を左腕に
絡ませて、胸を密着させた。
「加賀見さんは、織多さんのような
ふくよかなタイプがお好み?
彼女、あれで、かなり筋肉質だから、
見た目よりがっちりしているわよ」
と言って、今度は左手を加賀見の右手に絡ませてきた。
「尾賀さん、冗談が過ぎますよ」
と加賀見が窘めた。
「ちょっと、やりすぎだったかしら?
ちょっとこの映像を見ながら、話しましょうか」
と尾賀が言うと、モニター動画が流れ始めた。
「尾賀さん、これはっ」
と加賀見は映像が流れ始めると鋭く叫んだ。
「大丈夫、元宮が細工しているわ。
ここで私とあなたがお酒を呑みながら、
楽しんでいる映像が流れているわよ。
まあ、そのせいで、事務局の小娘が
覗きに来るかもしれませんけどね」
と言ってくすりと笑った。
動画が進むにつれ、加賀見は真っ青になっていった。
最初の異形種の襲来の動画が流れていた。
そして、そこには加賀見や織多さんが
異形種と争っている部分も映っていた。
驚いたのは、異形種を迎え入れるかのように
振舞っている船長の姿が映像に映った。
「これは、一体」
と加賀見。
「推測になるけど、なんらかの
交信手段あるのでしょうね。
しかし、結果は無残」
動画が進むと船長は上げた両手がそのまま、
だらりと下がり、生気のない顔をカメラに映していた。
そして、異形種に持ち去られていた。
両脇の護衛も同じように連れ去られていた。
「船長はもういない。
そして、それは秘匿されていたということですね」
加賀見は、予想していたとはいえ、
その死に様と状況に驚きを隠せなかった。
「ふふっ、今はあのいけ好かない副船長が
舵を取っているってことよ」
と言って、尾賀はワインを口に含むと、
いまだに衝撃の映像から回復できない
加賀見の唇へキスをして、ワインを流し込んだ。
そして、そのまま、尾賀は加賀見の
太ももの上に乗り上げた。
激しく舌を加賀見に絡ませ、キスを楽しむと、
「今の生き残りは、副船長が楽しめる人材を
主に残しているのよ。
それと探索が効率よく進むための従順な人材よ。
あの男に生殺与奪があることを
今の生き残りは十分に理解しているわ。
無論、あなたもね。
にも拘わらず、副船長にたてつくあなた。十分にかわいいわ」
「くっ、何か盛ったな?」
と加賀見。
身体がけだるくどうもうまく動かせないが、
アソコだけは、十分、尾賀に反応していた。
「ふふっ、そんなことしてないわよ。
お酒のせいでしょうね」
と妖艶に笑いながら、撮影器具をセットすると、
再度、加賀見と舌を絡ませた。
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