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酔っぱらい
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尾賀が対応するためにドアに向かい、
元宮はデータをすぐにクローズした。
室内の雰囲気は到底、談笑を
していたような感じではなかった。
どうやら来訪者はカーリンのようだった。
尾賀が応対しているが、どうも剣呑な雰囲気に
加賀見は感じられた。
ふと、となりの織多さんを見ると、
頬をほのかに赤く染めていた。
ワインのボトルが半分ほど無くなっている。
そして、各メンバーのグラスにワインが
適当に注がれていた。
元宮の方は、どうやら適当に食べ散らかした感じを
醸しだしているようだった。
加賀見はここでカーリンが見た状況と
元宮が送っている映像が違うことで
何かしらの疑惑を事務局に持たれるのではと
心配になった。
「加賀見さん、こちらに
来ていただけないですか?」
と尾賀が加賀見を呼んだ。
加賀見は尾賀とカーリンの
いるところにワインを一杯、飲んで向かった。
「これはこれは、加賀見さん。
また、きれいな女性とお知り合いに
なっているんですね。
ロベリオが嫉妬ますわ。
それに織多がぐずりませんか?」
とカーリンが開口一番、皮肉を言った。
「いえ、ビジネスですから、大丈夫です。
ところでカーリンさんは、
ここへどのようなご用件で?」
と加賀見が尋ねた。
「ロベリオがここでおかしなことが
起きていると言うので、カメラの調子が
悪いのかと思い、確認に来たのです」
「おかしなこととは?」
と加賀見。
「いえ、それを確認するために
入室したいのですが?」
とカーリン。
「かがみふぁん、なにしてるのぉー
のみまひょう。あれーカーリン?
どしたの?げふふうぅー」
と加賀見に後ろから抱きつき、
酒臭い息をカーリンに向かって吐いた。
「ううっ、臭いっ、あなた、本当に
酔っぱらって加賀見に絡んでいるんですね。
モニターより酷い気が、、、、」
ぶつぶつとカーリンが言っていると、
織多さんがカーリンに抱きついて、
息を吹きかけた。
「はっ離れなさい、織多。臭いですわ。
少し自分で、酒量を調整して、飲みなさい」
と言っているが、織多さんには
伝わっていないようだった。
尾賀が織多さんをカーリンから引き離し、
「とりあえず、疑惑は晴れたようですので、
ひとまず、お引き取り願います。
私は、この方の処置をしなければなりませんので」
と伝えた。
「ええ、よろしく。加賀見、彼女に
あまりお酒は呑ませないほうがいいですよ。
では、失礼」
といい、足早に去っていった。
「ええと、彼女は非常に優秀ですが、
お酒を飲むとこんな感じ?」
と尾賀が尋ねた。
「すみません、初めてお酒を一緒に飲むので、
知りませんでした。私が部屋に連れていきます」
と一礼をして、織多さんを預かった。
「まあ、彼女の機転というかなんというか、
とにかく彼女のお陰で助かりましたね。
改めて、後日、契約書を交わしましょう」
と尾賀が言った。
「ええ、それともしですが、お持ちでしたら、
第9回の航海の詳細情報を見せて
もらえませんか?できれば、内密に」
「???加賀見さんは唐突ですね。
まあ、あればですけど。
あとで元宮に伝えておきます。
では、織多さんをよろしく」
尾賀は、そう言って、挨拶を済ませた。
奥の部屋から、元宮のあいさつも聞こえ、
加賀見もそれに応じて、部屋を去った。
背中で、幸せそうに織多さんが眠っていた。
元宮はデータをすぐにクローズした。
室内の雰囲気は到底、談笑を
していたような感じではなかった。
どうやら来訪者はカーリンのようだった。
尾賀が応対しているが、どうも剣呑な雰囲気に
加賀見は感じられた。
ふと、となりの織多さんを見ると、
頬をほのかに赤く染めていた。
ワインのボトルが半分ほど無くなっている。
そして、各メンバーのグラスにワインが
適当に注がれていた。
元宮の方は、どうやら適当に食べ散らかした感じを
醸しだしているようだった。
加賀見はここでカーリンが見た状況と
元宮が送っている映像が違うことで
何かしらの疑惑を事務局に持たれるのではと
心配になった。
「加賀見さん、こちらに
来ていただけないですか?」
と尾賀が加賀見を呼んだ。
加賀見は尾賀とカーリンの
いるところにワインを一杯、飲んで向かった。
「これはこれは、加賀見さん。
また、きれいな女性とお知り合いに
なっているんですね。
ロベリオが嫉妬ますわ。
それに織多がぐずりませんか?」
とカーリンが開口一番、皮肉を言った。
「いえ、ビジネスですから、大丈夫です。
ところでカーリンさんは、
ここへどのようなご用件で?」
と加賀見が尋ねた。
「ロベリオがここでおかしなことが
起きていると言うので、カメラの調子が
悪いのかと思い、確認に来たのです」
「おかしなこととは?」
と加賀見。
「いえ、それを確認するために
入室したいのですが?」
とカーリン。
「かがみふぁん、なにしてるのぉー
のみまひょう。あれーカーリン?
どしたの?げふふうぅー」
と加賀見に後ろから抱きつき、
酒臭い息をカーリンに向かって吐いた。
「ううっ、臭いっ、あなた、本当に
酔っぱらって加賀見に絡んでいるんですね。
モニターより酷い気が、、、、」
ぶつぶつとカーリンが言っていると、
織多さんがカーリンに抱きついて、
息を吹きかけた。
「はっ離れなさい、織多。臭いですわ。
少し自分で、酒量を調整して、飲みなさい」
と言っているが、織多さんには
伝わっていないようだった。
尾賀が織多さんをカーリンから引き離し、
「とりあえず、疑惑は晴れたようですので、
ひとまず、お引き取り願います。
私は、この方の処置をしなければなりませんので」
と伝えた。
「ええ、よろしく。加賀見、彼女に
あまりお酒は呑ませないほうがいいですよ。
では、失礼」
といい、足早に去っていった。
「ええと、彼女は非常に優秀ですが、
お酒を飲むとこんな感じ?」
と尾賀が尋ねた。
「すみません、初めてお酒を一緒に飲むので、
知りませんでした。私が部屋に連れていきます」
と一礼をして、織多さんを預かった。
「まあ、彼女の機転というかなんというか、
とにかく彼女のお陰で助かりましたね。
改めて、後日、契約書を交わしましょう」
と尾賀が言った。
「ええ、それともしですが、お持ちでしたら、
第9回の航海の詳細情報を見せて
もらえませんか?できれば、内密に」
「???加賀見さんは唐突ですね。
まあ、あればですけど。
あとで元宮に伝えておきます。
では、織多さんをよろしく」
尾賀は、そう言って、挨拶を済ませた。
奥の部屋から、元宮のあいさつも聞こえ、
加賀見もそれに応じて、部屋を去った。
背中で、幸せそうに織多さんが眠っていた。
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