ソフィア

始まり

Ⅰ

とある栄えた街
ここには無数の機械が生活している。
彼らは人間以上の知能を持ち、人間以上の技術を持ち、人間を遥かに超える存在。
そんな彼らは元は人類が作り出し共存していた。
しかしある日、彼ら機械は突如として暴走をはじめ周りの人間を次々と捕獲、殺害した。
そして人類はやがて滅亡に追い込まれ、残った者たちも今日生き残れるかという生活を強いられていた。
機械に頼り切っていた人類は食料の自給ができず、飢えが人類を襲っていた。
かろうじて作物の栽培は可能だったが、人類が住んでいる場所は寒さが酷く作物は育ちにくく集落に住む人類すべてをまかなえるほどではない。
この現状を変えるべく立ち上がろうとする者などいるはずもなく人類はひたすら滅亡の道をたどっていた。
◆◆◆
「この集落の備蓄ももう残り僅かか、」
「そんなこと言っても何も変わりはしないさ、俺たちはもうダメだろうな」
そんな文句をたれつつ同じ日々を繰り返す。現状は変えることができないと諦める者ばかり。
「しかしこのままだと本当にダメだな、、何かないのか」
「どうせ無理だ諦めようぜ」
「本当にこのままでいいのか！？俺は絶対に嫌だね」
「そうは言ってもよ、もうここしか居場所も無いじゃないか外には奴らがうようよいるんだぜ？」
「だとしてもこのままってわけにはいかない！俺はここを出てく」
「はぁ、、知らないからな忠告はしたぞ」
このすぐあととてつもない爆発音と共に男の断末魔が響き渡った。
「おいやばいぞ！」
「一人奴らに襲われただけだろう？そんなのは仕方のないことじゃないか」
「ちがう！この場所がバレたかもしれないんだ！」
「そ、そんなばかな！ここは森林の奥地なうえに迷路のような洞窟を通らなくてはいけないはずだ！いくら奴らでも人が出てきたところを見られでもしない限りここを見つけるのは不可能なはずだ！」
「さっき出て行った奴は出てすぐにやられた。」
「そうか、、どうやら俺らも本当におわりみたいだな、、、」
洞窟から異様な声と共に破裂音が聞こえてきた。
「あぁ、、、奴らだ、、」