転生ヒロインの恋

あおい

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出逢

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「結構長くいたね。そろそろ戻らないと。」
『そうですね。お2人もこんな私といるよりも、もっとふさわしい可憐ならご令嬢といらっしゃらないと。』
「え~いいよ、別に。俺達そういうの嫌い。エレーヌ嬢も一緒でしょ?」

う、なぜ分かるんだこの男は。

『な、何故そのことを。』
「分かるよそんなこと。せっかく子息や、王太子が来るかもしれないパーティーだって言うのに気配を消して、ずっとお兄さんの近くにいるんだもん。完全にこの場に居たくないって言ってる。」
『・・・そうですよ。私はこういう場がとても嫌いです。相手のご機嫌をとり、家のため自分の欲のため力のある貴族のご子息に近づく。とても不愉快でなりません。私はそういうのを心から嫌っているのです。』
「エレーヌ嬢、人に変わってるって言われない?」
『言われはしませんが、影では言ってるんじゃありませんか?別に気にしません。事実ですので。』

「なぁエレーヌ嬢」
『はい?』

レアンドル様が口を開く。今まで傍観してたのに。

「王太子と婚約したいとか思わないのか?」
『王太子とはレオ・アルシェ王太子様のことでしょうか?』
「あぁ。」

周りを確認して誰もいないことを確認する。

『耳をこちらに。』

レアンドル様に近づき小さな声で話す。

『そのようなこと思っていません。勝手ですが、王太子様は私の好きではないタイプだと思っていますので。今回のパーティーも王太子様に会わないように心がけてるぐらいですから。』
「ハハッエレーヌ嬢面白いこと言うね。」
『あ!リュカ様聞き耳はダメですよ!これは内密なことなんですから。』
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