まさか、婚約者の心の声が聞こえるなんて……~婚約破棄はしない、絶対に~

子猫を膝の上に乗せ撫で、気が付いたら婚約者の心の声が聞こえていた……!

(殿下は、妹が好きなのかしら?私とは、もうダメなのかしら?こんなに好きですのに……)

「え?」

(殿下、お慕いしておりますから……離れていかないで、お願いですわ)

悲しげな声で訴える声に顔を上げるが、彼女の顔は変わっておらず相変わらずの無表情。
だが、心の声は悲しげ。

神の悪戯か……理由は分からないが、この声を頼りに彼女との関係を修復しよう。

婚約破棄?
するわけが無いだろう。
私を愛してくれる大事な女性が、ここにいるのだから。

※素人作品ですが、皆様の暇潰しになれば幸いです※
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