2 / 6
結婚?!
しおりを挟む
「ほう、これほどの実力者を手放すか……」
後ろを振り返らなくても分かる、この冷たく冷ややかな気配と威圧力は……あのお方しかいないっ……
先ほど見た……黒髪の赤い目をした……
「ならば、俺が貰っても構わぬという事だな?」
大国イシフェルドの皇太子、クレイド・イシフェルド殿下っ?!
私は驚いて声が出なかった。
当然、私に婚約破棄を告げたカルド様も声が出ないようだった。
「どうした?何も言わぬなら、俺が貰っていくが?」
イシフェルド殿下が私の肩に手を乗せる。私より頭1つ分ほど大きい殿下は、手も私より幾分大きかった。
カルド様は、今も動く事も話す事も出来ないでいた。
「ふむ、令嬢。貴方の名は?」
殿下の手が離れ……私はイシフェルド殿下に向き直り、跪き自身の名を告げた。
「私の名は、キサラ・ディオンドルと申します。イシフェルド皇太子殿下」
「ふむ、やはりディオンドル家の者か…」
殿下は、顎に手を当てて考え込んでいる様子。
……これを言ってはまずいんだろうが、私とそんなに歳が変わらないと聞くが……
精悍な顔つきだからか、凛々しいからか、数々の戦場を体験しているからか、分からないが年齢よりも上に感じるな。
……カルド殿下を見てきたからか、余計にそう思うのかもしれない。というか、カルド様と同い年じゃなかったか?
カルド様は、私より3つ上だから今は23歳のはず……?
って、事は……?
跪いたまま、こっそりと顔を盗み見る。
……23には見えないな、うん。
「ふっ、今失礼な事考えなかったか?」
殿下がしゃがみ、私の顎に手を添えて上向かせた。その顔には、隠しきれない喜びが現れていた。
そして私の手を取ると、そのまま立ち上がらせてくれる。
「も、申し訳ありません」
謝罪は、先程私が失礼な想像をした事と立たせて頂いたことに対してだ。
「いや、構わん。それより、ブシード国王よ、俺はキサラを気に入った!追放する位なら、俺が貰ってくが構わんな」
「……え?」
その言葉に、カルド様が正気に戻った。
「はぁ?!ふざけんな!そんな筋肉女を貰ったら、おま…じゃなくて、クレイド殿下が恥をかくことなるぞ!」
……はぁ
イシフェルド殿下に、言い直したとはいえ、「おまえ」は無いでしょう……それに、言葉使いだって…。
「筋肉女?」
クレイド殿下の視線が私を捉えます。
「カルド様が私を呼ぶ呼称です」
私は小さくため息をつきました。
流石にクレイド様に、そんな説明をしたくありませんでした……
「ふむ、誇り高き騎士に、その呼称は無いな」
「なんだと?!」
「俺には敵が多くてな、俺と結婚する者もそれなりに強い者でなくば務まらん」
あぁ、確かに…
大国だからこそなのか、暗殺や呪殺が横行し皇族が狙われているとも聞く。
「風呂時も、寝ている時も関係なく狙われるからな……常に危機意識を持った女性が居るなど、俺にとっては有難い」
「……確かに、殺気や気配で目を覚ましますし、風呂時でも剣は持って行きますが……」
そんな女性だからこそ俺は欲しい、と殿下は付け加えた。カルド様は全て嫌がったのに…
「キサラ・ディオンドル嬢に、イシフェルド帝国皇太子クレイド・イシフェルドが結婚を申し入れる」
クレイド殿下が私に跪き手を差し出す。
あちこちから悲鳴と歓声が響き渡る。
一瞬何を言われたのか、分からなかった。
殿下の声が頭に入ってこない……
「どうか、この手を取ってくれるかな?お嬢さん」
……いや、え?
クレイド殿下は跪き私に手を伸ばしたままで、私は状況を理解出来ず固まったままで……
「いつまで、殿下を跪かせておくのだ」
「!!?…父様!」
「お前が手を取らないと、殿下は跪いたままだぞ?」
「兄様!?」
なによ、さっきまで全然助けてくれなかったくせに……!
イシフェルド殿下は、相変わらず目を閉じて私が手に取るのを待ってるし……
(もう、どうにでもなれ……!)
私は、静かにイシフェルド殿下の手に自身の手を乗せた。その瞬間、殿下は私の手を握り引いて、手の甲に唇を落とした。
「っ!」
閉じた目を開いて、真っ直ぐに私を見つめる。赤い目は、私を離すことなく見つめ続ける。
(っ、引き込まれそう……)
「感謝する。今はまだ、お互いよく知らない関係だろうが、これから貴方のことを知る努力はしよう。不安に思うことは無い、俺を信じ付いてくれば良い」
殿下はやっと立ち上がり、私をそっと抱きしめて下さった。私よりもがっしりしていて、安心感のある温もり……
カルド様にも、抱き締めて貰ったこと無いのに……
『お前を抱き締めても硬いだけだ。女としての魅力も無い』と言って。
カルド様と違いクレイド殿下は、利害関係の一致と言えど私を知る努力をすると言ってくれた。それだけで、私は殿下を信じることが出来る。
婚約破棄された直後に、結婚なんて……醜聞になるかもしれないけれど…
いいわ、どうせ私は既に醜聞まみれですもの!
傷物令嬢になった私を引き取って下さるのだから、感謝しなくてはね!
「これで、お前を自由にしてやれるな」
「あんな奴に、キサラは勿体なかったですからね」
「え?」
「クレイド殿下に幸せにしてもらえ」
「これで、無理に令嬢を気どる必要も無いだろ?」
父様も兄様も、いい笑顔で私を見つめている。
これを……待っていたんだろうな。
カルド様は、私の一族を筋肉しか脳の無い頭の悪い一族だと罵っていたけれど……
頭が悪い人間が、騎士団長や護衛を務められるものか。常に先を読み、あらゆる攻撃から主を守るのが護衛なんだぞ。それは、武器だけに留まらず、悪意ある悪口や嫌がらせから守る事も含まれる。
……私は……これでも、守っていたつもりだ。
カルド様を馬鹿にする言葉からも、悪口からも。1度だって、貴方の耳には入ってこなかったでしょう?
騎士としての私は嫌だと言うから、令嬢として武器を隠し持ち、ずっと……
「俺の妻になってくれるなら、無理に令嬢を振る舞う必要はない。キサラらしい生活をおくってくれれば良い」
私らしい……?
もう…無理に派手なドレスを着る必要はないって事?動きやすいドレスでも良いの?
高いヒールも履かなくて良い?
私は、クレイド殿下を見つめた。
私の視線を受け止めたクレイド殿下は、エスコートするかのように私に手を伸ばして
「俺の国においで、キサラ」
後ろを振り返らなくても分かる、この冷たく冷ややかな気配と威圧力は……あのお方しかいないっ……
先ほど見た……黒髪の赤い目をした……
「ならば、俺が貰っても構わぬという事だな?」
大国イシフェルドの皇太子、クレイド・イシフェルド殿下っ?!
私は驚いて声が出なかった。
当然、私に婚約破棄を告げたカルド様も声が出ないようだった。
「どうした?何も言わぬなら、俺が貰っていくが?」
イシフェルド殿下が私の肩に手を乗せる。私より頭1つ分ほど大きい殿下は、手も私より幾分大きかった。
カルド様は、今も動く事も話す事も出来ないでいた。
「ふむ、令嬢。貴方の名は?」
殿下の手が離れ……私はイシフェルド殿下に向き直り、跪き自身の名を告げた。
「私の名は、キサラ・ディオンドルと申します。イシフェルド皇太子殿下」
「ふむ、やはりディオンドル家の者か…」
殿下は、顎に手を当てて考え込んでいる様子。
……これを言ってはまずいんだろうが、私とそんなに歳が変わらないと聞くが……
精悍な顔つきだからか、凛々しいからか、数々の戦場を体験しているからか、分からないが年齢よりも上に感じるな。
……カルド殿下を見てきたからか、余計にそう思うのかもしれない。というか、カルド様と同い年じゃなかったか?
カルド様は、私より3つ上だから今は23歳のはず……?
って、事は……?
跪いたまま、こっそりと顔を盗み見る。
……23には見えないな、うん。
「ふっ、今失礼な事考えなかったか?」
殿下がしゃがみ、私の顎に手を添えて上向かせた。その顔には、隠しきれない喜びが現れていた。
そして私の手を取ると、そのまま立ち上がらせてくれる。
「も、申し訳ありません」
謝罪は、先程私が失礼な想像をした事と立たせて頂いたことに対してだ。
「いや、構わん。それより、ブシード国王よ、俺はキサラを気に入った!追放する位なら、俺が貰ってくが構わんな」
「……え?」
その言葉に、カルド様が正気に戻った。
「はぁ?!ふざけんな!そんな筋肉女を貰ったら、おま…じゃなくて、クレイド殿下が恥をかくことなるぞ!」
……はぁ
イシフェルド殿下に、言い直したとはいえ、「おまえ」は無いでしょう……それに、言葉使いだって…。
「筋肉女?」
クレイド殿下の視線が私を捉えます。
「カルド様が私を呼ぶ呼称です」
私は小さくため息をつきました。
流石にクレイド様に、そんな説明をしたくありませんでした……
「ふむ、誇り高き騎士に、その呼称は無いな」
「なんだと?!」
「俺には敵が多くてな、俺と結婚する者もそれなりに強い者でなくば務まらん」
あぁ、確かに…
大国だからこそなのか、暗殺や呪殺が横行し皇族が狙われているとも聞く。
「風呂時も、寝ている時も関係なく狙われるからな……常に危機意識を持った女性が居るなど、俺にとっては有難い」
「……確かに、殺気や気配で目を覚ましますし、風呂時でも剣は持って行きますが……」
そんな女性だからこそ俺は欲しい、と殿下は付け加えた。カルド様は全て嫌がったのに…
「キサラ・ディオンドル嬢に、イシフェルド帝国皇太子クレイド・イシフェルドが結婚を申し入れる」
クレイド殿下が私に跪き手を差し出す。
あちこちから悲鳴と歓声が響き渡る。
一瞬何を言われたのか、分からなかった。
殿下の声が頭に入ってこない……
「どうか、この手を取ってくれるかな?お嬢さん」
……いや、え?
クレイド殿下は跪き私に手を伸ばしたままで、私は状況を理解出来ず固まったままで……
「いつまで、殿下を跪かせておくのだ」
「!!?…父様!」
「お前が手を取らないと、殿下は跪いたままだぞ?」
「兄様!?」
なによ、さっきまで全然助けてくれなかったくせに……!
イシフェルド殿下は、相変わらず目を閉じて私が手に取るのを待ってるし……
(もう、どうにでもなれ……!)
私は、静かにイシフェルド殿下の手に自身の手を乗せた。その瞬間、殿下は私の手を握り引いて、手の甲に唇を落とした。
「っ!」
閉じた目を開いて、真っ直ぐに私を見つめる。赤い目は、私を離すことなく見つめ続ける。
(っ、引き込まれそう……)
「感謝する。今はまだ、お互いよく知らない関係だろうが、これから貴方のことを知る努力はしよう。不安に思うことは無い、俺を信じ付いてくれば良い」
殿下はやっと立ち上がり、私をそっと抱きしめて下さった。私よりもがっしりしていて、安心感のある温もり……
カルド様にも、抱き締めて貰ったこと無いのに……
『お前を抱き締めても硬いだけだ。女としての魅力も無い』と言って。
カルド様と違いクレイド殿下は、利害関係の一致と言えど私を知る努力をすると言ってくれた。それだけで、私は殿下を信じることが出来る。
婚約破棄された直後に、結婚なんて……醜聞になるかもしれないけれど…
いいわ、どうせ私は既に醜聞まみれですもの!
傷物令嬢になった私を引き取って下さるのだから、感謝しなくてはね!
「これで、お前を自由にしてやれるな」
「あんな奴に、キサラは勿体なかったですからね」
「え?」
「クレイド殿下に幸せにしてもらえ」
「これで、無理に令嬢を気どる必要も無いだろ?」
父様も兄様も、いい笑顔で私を見つめている。
これを……待っていたんだろうな。
カルド様は、私の一族を筋肉しか脳の無い頭の悪い一族だと罵っていたけれど……
頭が悪い人間が、騎士団長や護衛を務められるものか。常に先を読み、あらゆる攻撃から主を守るのが護衛なんだぞ。それは、武器だけに留まらず、悪意ある悪口や嫌がらせから守る事も含まれる。
……私は……これでも、守っていたつもりだ。
カルド様を馬鹿にする言葉からも、悪口からも。1度だって、貴方の耳には入ってこなかったでしょう?
騎士としての私は嫌だと言うから、令嬢として武器を隠し持ち、ずっと……
「俺の妻になってくれるなら、無理に令嬢を振る舞う必要はない。キサラらしい生活をおくってくれれば良い」
私らしい……?
もう…無理に派手なドレスを着る必要はないって事?動きやすいドレスでも良いの?
高いヒールも履かなくて良い?
私は、クレイド殿下を見つめた。
私の視線を受け止めたクレイド殿下は、エスコートするかのように私に手を伸ばして
「俺の国においで、キサラ」
18
お気に入りに追加
1,012
あなたにおすすめの小説
よくある父親の再婚で意地悪な義母と義妹が来たけどヒロインが○○○だったら………
naturalsoft
恋愛
なろうの方で日間異世界恋愛ランキング1位!ありがとうございます!
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
最近よくある、父親が再婚して出来た義母と義妹が、前妻の娘であるヒロインをイジメて追い出してしまう話………
でも、【権力】って婿養子の父親より前妻の娘である私が持ってのは知ってます?家を継ぐのも、死んだお母様の直系の血筋である【私】なのですよ?
まったく、どうして多くの小説ではバカ正直にイジメられるのかしら?
少女はパタンッと本を閉じる。
そして悪巧みしていそうな笑みを浮かべて──
アタイはそんな無様な事にはならねぇけどな!
くははははっ!!!
静かな部屋の中で、少女の笑い声がこだまするのだった。
ヤケになってドレスを脱いだら、なんだかえらい事になりました
杜野秋人
恋愛
「そなたとの婚約、今この場をもって破棄してくれる!」
王族専用の壇上から、立太子間近と言われる第一王子が、声高にそう叫んだ。それを、第一王子の婚約者アレクシアは黙って聞いていた。
第一王子は次々と、アレクシアの不行跡や不品行をあげつらい、容姿をけなし、彼女を責める。傍らに呼び寄せたアレクシアの異母妹が訴えるままに、鵜呑みにして信じ込んだのだろう。
確かに婚約してからの5年間、第一王子とは一度も会わなかったし手紙や贈り物のやり取りもしなかった。だがそれは「させてもらえなかった」が正しい。全ては母が死んだ後に乗り込んできた後妻と、その娘である異母妹の仕組んだことで、父がそれを許可したからこそそんな事がまかり通ったのだということに、第一王子は気付かないらしい。
唯一の味方だと信じていた第一王子までも、アレクシアの味方ではなくなった。
もう味方はいない。
誰への義理もない。
ならば、もうどうにでもなればいい。
アレクシアはスッと背筋を伸ばした。
そうして彼女が次に取った行動に、第一王子は驚愕することになる⸺!
◆虐げられてるドアマットヒロインって、見たら分かるじゃんね?って作品が最近多いので便乗してみました(笑)。
◆虐待を窺わせる描写が少しだけあるのでR15で。
◆ざまぁは二段階。いわゆるおまいう系のざまぁを含みます。
◆全8話、最終話だけ少し長めです。
恋愛は後半で、メインディッシュはざまぁでどうぞ。
◆片手間で書いたんで、主要人物以外の固有名詞はありません。どこの国とも設定してないんで悪しからず。
◆この作品はアルファポリスのほか、小説家になろうでも公開します。
◆過去作のヒロインと本作主人公の名前が丸被りしてたので、名前を変更しています。(2024/09/03)
◆9/2、HOTランキング11→7位!ありがとうございます!
9/3、HOTランキング5位→3位!ありがとうございます!
婚約者に裏切られた女騎士は皇帝の側妃になれと命じられた
ミカン♬
恋愛
小国クライン国に帝国から<妖精姫>と名高いマリエッタ王女を側妃として差し出すよう命令が来た。
マリエッタ王女の侍女兼護衛のミーティアは嘆く王女の監視を命ぜられるが、ある日王女は失踪してしまった。
義兄と婚約者に裏切られたと知ったミーティアに「マリエッタとして帝国に嫁ぐように」と国王に命じられた。母を人質にされて仕方なく受け入れたミーティアを帝国のベルクール第二皇子が迎えに来た。
二人の出会いが帝国の運命を変えていく。
ふわっとした世界観です。サクッと終わります。他サイトにも投稿。完結後にリカルドとベルクールの閑話を入れました、宜しくお願いします。
2024/01/19
閑話リカルド少し加筆しました。
今夜、元婚約者の結婚式をぶち壊しに行きます
結城芙由奈
恋愛
【今夜は元婚約者と友人のめでたい結婚式なので、盛大に祝ってあげましょう】
交際期間5年を経て、半年後にゴールインするはずだった私と彼。それなのに遠距離恋愛になった途端彼は私の友人と浮気をし、友人は妊娠。結果捨てられた私の元へ、図々しくも結婚式の招待状が届けられた。面白い…そんなに私に祝ってもらいたいのなら、盛大に祝ってやろうじゃないの。そして私は結婚式場へと向かった。
※他サイトでも投稿中
※苦手な短編ですがお読みいただけると幸いです
妻と夫と元妻と
キムラましゅろう
恋愛
復縁を迫る元妻との戦いって……それって妻(わたし)の役割では?
わたし、アシュリ=スタングレイの夫は王宮魔術師だ。
数多くの魔術師の御多分に漏れず、夫のシグルドも魔術バカの変人である。
しかも二十一歳という若さで既にバツイチの身。
そんな事故物件のような夫にいつの間にか絆され絡めとられて結婚していたわたし。
まぁわたしの方にもそれなりに事情がある。
なので夫がバツイチでもとくに気にする事もなく、わたしの事が好き過ぎる夫とそれなりに穏やかで幸せな生活を営んでいた。
そんな中で、国王肝入りで魔術研究チームが組まれる事になったのだとか。そしてその編成されたチームメイトの中に、夫の別れた元妻がいて………
相も変わらずご都合主義、ノーリアリティなお話です。
不治の誤字脱字病患者の作品です。
作中に誤字脱字が有ったら「こうかな?」と脳内変換を余儀なくさせられる恐れが多々ある事をご了承下さいませ。
性描写はありませんがそれを連想させるワードが出てくる恐れがありますので、破廉恥がお嫌いな方はご自衛下さい。
小説家になろうさんでも投稿します。
妹に傷物と言いふらされ、父に勘当された伯爵令嬢は男子寮の寮母となる~そしたら上位貴族のイケメンに囲まれた!?~
サイコちゃん
恋愛
伯爵令嬢ヴィオレットは魔女の剣によって下腹部に傷を受けた。すると妹ルージュが“姉は子供を産めない体になった”と嘘を言いふらす。その所為でヴィオレットは婚約者から婚約破棄され、父からは娼館行きを言い渡される。あまりの仕打ちに父と妹の秘密を暴露すると、彼女は勘当されてしまう。そしてヴィオレットは母から託された古い屋敷へ行くのだが、そこで出会った美貌の双子からここを男子寮とするように頼まれる。寮母となったヴィオレットが上位貴族の令息達と暮らしていると、ルージュが現れてこう言った。「私のために家柄の良い美青年を集めて下さいましたのね、お姉様?」しかし令息達が性悪妹を歓迎するはずがなかった――
皇太女の暇つぶし
Ruhuna
恋愛
ウスタリ王国の学園に留学しているルミリア・ターセンは1年間の留学が終わる卒園パーティーの場で見に覚えのない罪でウスタリ王国第2王子のマルク・ウスタリに婚約破棄を言いつけられた。
「貴方とは婚約した覚えはありませんが?」
*よくある婚約破棄ものです
*初投稿なので寛容な気持ちで見ていただけると嬉しいです
妹に人生を狂わされた代わりに、ハイスペックな夫が出来ました
コトミ
恋愛
子爵令嬢のソフィアは成人する直前に婚約者に浮気をされ婚約破棄を告げられた。そしてその婚約者を奪ったのはソフィアの妹であるミアだった。ミアや周りの人間に散々に罵倒され、元婚約者にビンタまでされ、何も考えられなくなったソフィアは屋敷から逃げ出した。すぐに追いつかれて屋敷に連れ戻されると覚悟していたソフィアは一人の青年に助けられ、屋敷で一晩を過ごす。その後にその青年と…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる