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時間旅行編
160.自分の店
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ラルクの荷を回収するため、僕とシーナはエルフの森へ向かった。
「すごいですねこの扉! どういう原理なんですか?」
「秘密ですよ」
ユノの扉に大興奮のラルク。
失礼だけど、無邪気にはしゃぐ姿は子供みたいだと思った。
ちなみに年は僕より上で、今年で二十七になるそうだ。
「ウィル様、先に倉庫へ行ってもよろしいですか? 燻製器を出そうと思って忘れていまして」
「あぁ。そうだったね。鍵は持っているの?」
「はい」
シーナは古びた鍵を見せた。
ラルクの荷を探す前に、倉庫から燻製器を出すことに。
倉庫の扉を開けると、中は埃が溜まっていた。
街へ引っ越してから、一度も掃除に来ていないから、当然埃も溜まるだろう。
シーナが燻製器を探しに入る。
倉庫の中には、様々な骨董品が並んでいた。
それらを見て、ラルクが言う。
「すごい数ですね。これ全部使っていないんですか?」
「はい。古いものばかりなので」
「もったいないですよ。かなり良い物ばかりなのに」
「そうなんですか?」
「ええ、間違いありませんよ。私はいろんな商品を見てきましたからね。こう見えて、目利きには自信があるんです」
ラルクは自信満々に言った。
僕とシーナは素直に感心した。
僕にはさっぱり、骨董品の価値はわからないからね。
シーナも同じなのか、キョトンとしている。
そして、積み重なった箱の中から――
「ありました」
お目当ての燻製器を見つけた。
屋敷に持ち帰るのは、ラルクの荷が見つかってからにする予定。
一先ず燻製器は、わかりやすい場所に置いておく。
「ラルクさん、方向はわかりますか?」
「う~ん、おそらくあちら側から走ってきたと思います」
ラルクが指差したのは、遺跡がある方向と同じだった。
「じゃあ行きましょうか。シーナが一緒にいれば迷うことはないですし。帰り道は頼んだよ」
「お任せください」
「お二人とも、よろしくお願いします」
こうして僕らは出発した。
ラルク曰く、半日は走り回ったらしいので、森の中をぐるぐる回っていた可能性が高い。
これは痕跡を辿りながらになりそうだ。
僕らは話しながら歩く。
ラルクは商人として、世界中を旅していたらしいので、そこで見た面白いことや、貴重な体験を話してくれた。
「ラルクさんは、この先も旅を続けるんですか?」
「当面はそうですが、いずれは自分の店を建てたいと思っています。それが私の夢なんですよ」
「良いですねそれ。出来たら教えてください。たくさん買いにいきますから」
「ぜひお越しください。シーナさんも一緒に」
「……」
シーナは答えず、ラルクの顔をじっと見つめていた。
ラルクは首をかしげる。
「シーナさん?」
「あ、すいません。そのときは、私もご一緒させていただきます」
シーナの様子が変だと気付き、ラルクが尋ねる。
「どうかされましたか? もしかして、私の話で何か嫌な気分に」
「違います! お話はとっても面白かったです。そうではなくて、その……ラルクさんが余りにも普通に接してくれるので、不思議に思って」
「普通に? ……あぁ、ご安心ください。私にとっては、商品をお買い求めいただける方々は平等にお客様です。そこに種族は関係ありません。他の商人がどうかわかりませんが、少なくとも私は、全ての方々が気軽に商品を手にとれる……そういう店を作りたいと思っています」
ラルクは堂々と言い切った。
彼の言葉、瞳には嘘偽りは混ざっていない。
僕にはそう見えたし、シーナにも同じように映ったようだ。
シーナがラルクを見つめる瞳には、期待と嬉しさが溶け込んでいた。
シーナはラルクに言う。
「とても素敵な夢ですね」
「いやいや、まだまだ全然足りませんからね。だけど、いつか必ず実現させて見せますよ」
「応援しています、心から」
「僕もです」
ラルクの夢が実現したら、きっと他の亜人種たちも喜ぶ。
一つの希望になると思った。
だからこそ、なくした荷を探してあげたいと、僕とシーナは小さな痕跡も見逃さないように集中した。
そして――
「あ、ここ……」
「ラルクさん?」
「見覚えがあります。襲われる前に、この辺りを通ったと思います」
「本当ですか?」
「はい!」
「でしたらおそらくこっちです。馬車が通れる道が続いています」
シーナが指をさした方向に、僕らは駆け足で向かった。
はたして荷は無事なのか。
期待と不安が入り混じり、どうか無事であってほしいと祈るばかりだ。
しかし、残念ながら無事ではなかった。
見つけた荷は、見るも無残に破壊され、中身らしきものもズタズタに切り刻まれていた。
「……」
「そんな……」
ラルクは無言のまま立ち尽くしている。
かなりショックなのだろう。
フラフラと近づいていく。
ガサガサガサ――
そこへ何かが近づく音が聞こえてきた。
明らかに人ではない物が、木と草を掻き分けて迫ってくる。
そうして現れたのは、ジャイアントアントという巨大な蟻の魔物だった。
数は何匹、ラルクの話に出ていた荷を襲った魔物だ。
「二人とも下がって!」
近づくラルクの肩を引っ張り戻し、倒れそうになる彼をシーナが支える。
「すごいですねこの扉! どういう原理なんですか?」
「秘密ですよ」
ユノの扉に大興奮のラルク。
失礼だけど、無邪気にはしゃぐ姿は子供みたいだと思った。
ちなみに年は僕より上で、今年で二十七になるそうだ。
「ウィル様、先に倉庫へ行ってもよろしいですか? 燻製器を出そうと思って忘れていまして」
「あぁ。そうだったね。鍵は持っているの?」
「はい」
シーナは古びた鍵を見せた。
ラルクの荷を探す前に、倉庫から燻製器を出すことに。
倉庫の扉を開けると、中は埃が溜まっていた。
街へ引っ越してから、一度も掃除に来ていないから、当然埃も溜まるだろう。
シーナが燻製器を探しに入る。
倉庫の中には、様々な骨董品が並んでいた。
それらを見て、ラルクが言う。
「すごい数ですね。これ全部使っていないんですか?」
「はい。古いものばかりなので」
「もったいないですよ。かなり良い物ばかりなのに」
「そうなんですか?」
「ええ、間違いありませんよ。私はいろんな商品を見てきましたからね。こう見えて、目利きには自信があるんです」
ラルクは自信満々に言った。
僕とシーナは素直に感心した。
僕にはさっぱり、骨董品の価値はわからないからね。
シーナも同じなのか、キョトンとしている。
そして、積み重なった箱の中から――
「ありました」
お目当ての燻製器を見つけた。
屋敷に持ち帰るのは、ラルクの荷が見つかってからにする予定。
一先ず燻製器は、わかりやすい場所に置いておく。
「ラルクさん、方向はわかりますか?」
「う~ん、おそらくあちら側から走ってきたと思います」
ラルクが指差したのは、遺跡がある方向と同じだった。
「じゃあ行きましょうか。シーナが一緒にいれば迷うことはないですし。帰り道は頼んだよ」
「お任せください」
「お二人とも、よろしくお願いします」
こうして僕らは出発した。
ラルク曰く、半日は走り回ったらしいので、森の中をぐるぐる回っていた可能性が高い。
これは痕跡を辿りながらになりそうだ。
僕らは話しながら歩く。
ラルクは商人として、世界中を旅していたらしいので、そこで見た面白いことや、貴重な体験を話してくれた。
「ラルクさんは、この先も旅を続けるんですか?」
「当面はそうですが、いずれは自分の店を建てたいと思っています。それが私の夢なんですよ」
「良いですねそれ。出来たら教えてください。たくさん買いにいきますから」
「ぜひお越しください。シーナさんも一緒に」
「……」
シーナは答えず、ラルクの顔をじっと見つめていた。
ラルクは首をかしげる。
「シーナさん?」
「あ、すいません。そのときは、私もご一緒させていただきます」
シーナの様子が変だと気付き、ラルクが尋ねる。
「どうかされましたか? もしかして、私の話で何か嫌な気分に」
「違います! お話はとっても面白かったです。そうではなくて、その……ラルクさんが余りにも普通に接してくれるので、不思議に思って」
「普通に? ……あぁ、ご安心ください。私にとっては、商品をお買い求めいただける方々は平等にお客様です。そこに種族は関係ありません。他の商人がどうかわかりませんが、少なくとも私は、全ての方々が気軽に商品を手にとれる……そういう店を作りたいと思っています」
ラルクは堂々と言い切った。
彼の言葉、瞳には嘘偽りは混ざっていない。
僕にはそう見えたし、シーナにも同じように映ったようだ。
シーナがラルクを見つめる瞳には、期待と嬉しさが溶け込んでいた。
シーナはラルクに言う。
「とても素敵な夢ですね」
「いやいや、まだまだ全然足りませんからね。だけど、いつか必ず実現させて見せますよ」
「応援しています、心から」
「僕もです」
ラルクの夢が実現したら、きっと他の亜人種たちも喜ぶ。
一つの希望になると思った。
だからこそ、なくした荷を探してあげたいと、僕とシーナは小さな痕跡も見逃さないように集中した。
そして――
「あ、ここ……」
「ラルクさん?」
「見覚えがあります。襲われる前に、この辺りを通ったと思います」
「本当ですか?」
「はい!」
「でしたらおそらくこっちです。馬車が通れる道が続いています」
シーナが指をさした方向に、僕らは駆け足で向かった。
はたして荷は無事なのか。
期待と不安が入り混じり、どうか無事であってほしいと祈るばかりだ。
しかし、残念ながら無事ではなかった。
見つけた荷は、見るも無残に破壊され、中身らしきものもズタズタに切り刻まれていた。
「……」
「そんな……」
ラルクは無言のまま立ち尽くしている。
かなりショックなのだろう。
フラフラと近づいていく。
ガサガサガサ――
そこへ何かが近づく音が聞こえてきた。
明らかに人ではない物が、木と草を掻き分けて迫ってくる。
そうして現れたのは、ジャイアントアントという巨大な蟻の魔物だった。
数は何匹、ラルクの話に出ていた荷を襲った魔物だ。
「二人とも下がって!」
近づくラルクの肩を引っ張り戻し、倒れそうになる彼をシーナが支える。
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