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第二部 祐
103 私なりのけじめ
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宰相の葬儀の参列者だけでなく息子であるジャンでさえアレクシスの遺体を見る事はできなかった。
アレクシスの遺体は、それはそれは酷い有様で、とても人様にお見せできるものではなかったのだという。
前世でも今生でも、その戦いぶりから狂戦士と呼ばれる祐だが敵をいたぶって殺す事は滅多にない。傍目から見ても彼にとっての生きる実感である殺し合いを楽しんでいるのは分かるのだが、だからといって人を不要に痛めつける事はしないのだ。
そんな祐がアレクシスを人様にお見せできないほど痛めつけたのは、それだけアレクシスに対して怒りと嫌悪感を持ったからだろう。アレクシスが今生の彼にしようとした事を思えば無理もない。
祐が今生の私の父親だろうと彼がアレクシスを殺した事をジャンに謝る気はない。
というか、祐が今生の父親の姿で現れた事がショックで、それ以外を考える余裕がなかったのだ。
ジャンも父親に対する愛情がないので一度として私に謝罪を求める事も責める事もなかったが。
ヴェルディエ侯爵邸の最も広い応接間、主であったアレクシスの私室だったそこで私は国王と二人きりで向かい合っていた。
相手が国王だったので邸の中で最も広いそこを使用する事にしたのだ。今の主であるジャンの許可は勿論とってある。
「宰相閣下の葬儀にいらっしゃった陛下に今言うべきでないのは分かっていますが」
長い前置きの後、私は本題に入った。
「父が宰相閣下を手に掛けたのは、ご存知でしょう? なので、王命とはいえ、このままジャン様と婚約はできません。どうか婚約を解消させてください」
どれだけ認めたくなくても今の祐は私の父親だ。
その彼がジャンの父親を殺したと告白したのをヴェルディエ侯爵邸の使用人達など多くの人間が聞いたのだ。
婚約者の父親が自分の父親を殺した。
いくら王命による婚約であっても、このまま何事もなく婚約を継続できるはずがない。
私が今言うまでもなくジャンとの婚約は円満に解消できるだろう。
わざわざ葬儀の後に言う事でもないが、それでも言ったのは私のけじめだ。
「……私に言いたのは、それだけではないのだろう?」
今言わなくても必ず婚約解消できるのに、それだけのために、わざわざ国王と二人きりになってまで私が言い出す事はしないと国王は分かっているのだ。
「はい」
私は頷くと真っ直ぐに国王を見つめた。
「――ブルノンヴィル辺境伯位を返上させてください」
これには、さしもの国王も驚いたようだ。
「ジョセフがアレクシスを殺したからか? だからといって君が爵位を返上する必要はない」
お父様が宰相を殺した責任をとるためだと国王は思ったようだが、違うのだ。
「今回の事で私に貴族の当主は務まらないと思い知ったからです」
「君は、この五年、ブルノンヴィル辺境伯の務めを立派に果たしているようだが?」
「ありがとうございます。でも、それは優秀な周囲の助力があってこそです」
アンディを始めブルノンヴィル辺境伯家に仕えてくれる人間達は皆優秀だ。彼らに支えられて、いくら中身が大人とはいえ所詮前世では実行部隊員に過ぎなかった私がなんとか辺境伯をやってこれたのだ。
「優秀な周囲が力を貸してくれるのも君の才能だ。父親が罪を犯したからといっても君がやめる必要はない。話がそれなら終わりだ」
ソファから立ち上がろうとする国王に私は言った。
「不敬を承知で言いますが、陛下が私の爵位の返上を承知しようがしまいが、どうでもいいんです。それでも申し上げたのは私なりのけじめです」
ジャンとの婚約解消もブルノンヴィル辺境伯位の返上も私なりのけじめとして国王に告げただけだ。
どちらにしろ私はブルノンヴィル辺境伯でなくなるのだから――。
「……国王が爵位の返上を認めなくても、君はブルノンヴィル辺境伯を辞めると言いたいのか?」
私の生意気な発言に国王は柳眉をひそめた。
「ブルノンヴィル辺境伯家に生まれた責務よりも人としての責任を優先したいのです」
「どういう意味だ?」
「お父様がお父様でなくなった事は、ご存知ですよね?」
「ああ」
「ジョセフ」がジョセフのままならアレクシスを殺せるはずがない。国王もそれくらいの調べが付いているのだ。
「……現在お父様の体で生きている『彼』とは前世から因縁があります」
私の告白に国王は息を呑んだ。
「……『彼』になるとは知らなかったとはいえ、『彼』という最悪な人格を目覚めさせてしまった責任は人としてとるべきだと思っています。そして何より――」
私は国王を真っ直ぐに見つめた。
「今生で『彼』の娘として生まれてしまった私の宿命として『彼』との殺し合いは避けられない」
私の死か、彼の死、そういう決着のつけ方しかできない。
だから、どちらにしろ私はもうブルノンヴィル辺境伯ではいられないのだ。
「……『ジョセフ』を捕まえて法の裁きを受けさせる。君が手を汚す事は」
「ない」と続けようとしたのだろう国王の言葉を不敬だが私は遮った。
「『彼』を捕まえる事はできませんよ。捕まえられるなら三年前にできたはずです」
彼はもう国王の知る彼の異母弟ではない。ジョセフのつもりで対応すると痛い目を見る。
「御身にご注意を。『彼』の一番の目的は、今生で無理矢理自分を目覚めさせた私を殺す事ですが、それを達成した後は王家の人々の命を狙うでしょうから」
今生の彼の体は国王の異母弟だ。いくら娘の殺害未遂と宰相殺害を犯した罪人であっても王族である事に変わりはない。王家の人々を殺せばジョセフが国王だ。
彼は前世から権力になど興味はない。けれど、「殺し合いでしか生きている実感がない」以上、国王になって他国に戦争を仕掛けるくらいするはずだ。
アレクシスの遺体は、それはそれは酷い有様で、とても人様にお見せできるものではなかったのだという。
前世でも今生でも、その戦いぶりから狂戦士と呼ばれる祐だが敵をいたぶって殺す事は滅多にない。傍目から見ても彼にとっての生きる実感である殺し合いを楽しんでいるのは分かるのだが、だからといって人を不要に痛めつける事はしないのだ。
そんな祐がアレクシスを人様にお見せできないほど痛めつけたのは、それだけアレクシスに対して怒りと嫌悪感を持ったからだろう。アレクシスが今生の彼にしようとした事を思えば無理もない。
祐が今生の私の父親だろうと彼がアレクシスを殺した事をジャンに謝る気はない。
というか、祐が今生の父親の姿で現れた事がショックで、それ以外を考える余裕がなかったのだ。
ジャンも父親に対する愛情がないので一度として私に謝罪を求める事も責める事もなかったが。
ヴェルディエ侯爵邸の最も広い応接間、主であったアレクシスの私室だったそこで私は国王と二人きりで向かい合っていた。
相手が国王だったので邸の中で最も広いそこを使用する事にしたのだ。今の主であるジャンの許可は勿論とってある。
「宰相閣下の葬儀にいらっしゃった陛下に今言うべきでないのは分かっていますが」
長い前置きの後、私は本題に入った。
「父が宰相閣下を手に掛けたのは、ご存知でしょう? なので、王命とはいえ、このままジャン様と婚約はできません。どうか婚約を解消させてください」
どれだけ認めたくなくても今の祐は私の父親だ。
その彼がジャンの父親を殺したと告白したのをヴェルディエ侯爵邸の使用人達など多くの人間が聞いたのだ。
婚約者の父親が自分の父親を殺した。
いくら王命による婚約であっても、このまま何事もなく婚約を継続できるはずがない。
私が今言うまでもなくジャンとの婚約は円満に解消できるだろう。
わざわざ葬儀の後に言う事でもないが、それでも言ったのは私のけじめだ。
「……私に言いたのは、それだけではないのだろう?」
今言わなくても必ず婚約解消できるのに、それだけのために、わざわざ国王と二人きりになってまで私が言い出す事はしないと国王は分かっているのだ。
「はい」
私は頷くと真っ直ぐに国王を見つめた。
「――ブルノンヴィル辺境伯位を返上させてください」
これには、さしもの国王も驚いたようだ。
「ジョセフがアレクシスを殺したからか? だからといって君が爵位を返上する必要はない」
お父様が宰相を殺した責任をとるためだと国王は思ったようだが、違うのだ。
「今回の事で私に貴族の当主は務まらないと思い知ったからです」
「君は、この五年、ブルノンヴィル辺境伯の務めを立派に果たしているようだが?」
「ありがとうございます。でも、それは優秀な周囲の助力があってこそです」
アンディを始めブルノンヴィル辺境伯家に仕えてくれる人間達は皆優秀だ。彼らに支えられて、いくら中身が大人とはいえ所詮前世では実行部隊員に過ぎなかった私がなんとか辺境伯をやってこれたのだ。
「優秀な周囲が力を貸してくれるのも君の才能だ。父親が罪を犯したからといっても君がやめる必要はない。話がそれなら終わりだ」
ソファから立ち上がろうとする国王に私は言った。
「不敬を承知で言いますが、陛下が私の爵位の返上を承知しようがしまいが、どうでもいいんです。それでも申し上げたのは私なりのけじめです」
ジャンとの婚約解消もブルノンヴィル辺境伯位の返上も私なりのけじめとして国王に告げただけだ。
どちらにしろ私はブルノンヴィル辺境伯でなくなるのだから――。
「……国王が爵位の返上を認めなくても、君はブルノンヴィル辺境伯を辞めると言いたいのか?」
私の生意気な発言に国王は柳眉をひそめた。
「ブルノンヴィル辺境伯家に生まれた責務よりも人としての責任を優先したいのです」
「どういう意味だ?」
「お父様がお父様でなくなった事は、ご存知ですよね?」
「ああ」
「ジョセフ」がジョセフのままならアレクシスを殺せるはずがない。国王もそれくらいの調べが付いているのだ。
「……現在お父様の体で生きている『彼』とは前世から因縁があります」
私の告白に国王は息を呑んだ。
「……『彼』になるとは知らなかったとはいえ、『彼』という最悪な人格を目覚めさせてしまった責任は人としてとるべきだと思っています。そして何より――」
私は国王を真っ直ぐに見つめた。
「今生で『彼』の娘として生まれてしまった私の宿命として『彼』との殺し合いは避けられない」
私の死か、彼の死、そういう決着のつけ方しかできない。
だから、どちらにしろ私はもうブルノンヴィル辺境伯ではいられないのだ。
「……『ジョセフ』を捕まえて法の裁きを受けさせる。君が手を汚す事は」
「ない」と続けようとしたのだろう国王の言葉を不敬だが私は遮った。
「『彼』を捕まえる事はできませんよ。捕まえられるなら三年前にできたはずです」
彼はもう国王の知る彼の異母弟ではない。ジョセフのつもりで対応すると痛い目を見る。
「御身にご注意を。『彼』の一番の目的は、今生で無理矢理自分を目覚めさせた私を殺す事ですが、それを達成した後は王家の人々の命を狙うでしょうから」
今生の彼の体は国王の異母弟だ。いくら娘の殺害未遂と宰相殺害を犯した罪人であっても王族である事に変わりはない。王家の人々を殺せばジョセフが国王だ。
彼は前世から権力になど興味はない。けれど、「殺し合いでしか生きている実感がない」以上、国王になって他国に戦争を仕掛けるくらいするはずだ。
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