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第3笑
ルシアの準々決勝戦
しおりを挟む前回のあらすじ
男子会はまた次回に。
あと風呂でのやりとりも。
奏夜 「あぁーあ!つまんね。」
奏夜は大の字に寝そべっている。
そして腕と脚をワイプみたいに
カシャカシャ動かしている。
奏心 「今時幼稚園児でも、そんなのやらないよ…。」
奏夜 「だって、俺らの学校についてもっと知りたくない!?気になるでしょ!?そして、楽しみに…ずっと楽しみに待っていた風呂!てか混浴!!これ必須シーンだろうが!?おい、蓮月なんか言えや!書かない理由を15文字以内で、簡潔に!!」
蓮月 「……奏夜の必死さがキモイから。」
奏夜 「……。」
奏夜は真顔でこちらを見ている。
蓮月 「……。ちょっと、最近イメージが崩壊してんよ。ただの変態になりつつある。」
奏夜 「……。」
奏夜の瞳から光が消えつつある。
蓮月 「そのうち主人公、奏心になっちゃうよ。」
奏夜が段々縮んでいき、ついに
小さな光とともに消えた。
あ、あと"強心の雷帝"リーダーの
ヨークがにこやかに登場。
でした。
その後、第3試合がつつがなく
終わって以下の8人が残りました。
え?何で第3試合カットだって??
……優勝候補が戦った相手が
弱すぎてつまらなかった為、カット!!
つまりモブは瞬殺でありますだ!
準々決勝戦 トーナメント表
Aグループ
1."エスポワール" ルシア
VS
"蒼星の盟友" ロロ
2."紅の華" グラシア
VS
"エスポワール" 奏心
Bグループ
3."肉好き会" ニク
VS
"聖剣の星" ユーフェス
4."聖剣の星" バロック
VS
"蒼星の盟友" ザックス
……"肉好き会"って何だよ笑。
しかも、名前がニクって笑。
司会者 「それでは!準々決勝戦っ!!最初はっ!!謎のギルドと期待のルぅーキぃーのギルドだっ!!"エスポワール"ルシアっVS"蒼星の盟友"ロロっ!!」
「うおおおおおっっ!」
「どっちが勝ってもおかしくねぇぞっ!!」
「わー!!カッコイイ!!」
「か、可愛い、はぁはぁ。」
奏夜 「誰だキモイの?」
試合会場中央にルシアと対戦相手の
ロロが出てきた。
奏夜 「あ、アイツはザックスを連れてった女の子じゃん。」
ロロと呼ばれた少女は藍色の短髪に
空色の瞳の綺麗な容姿の女の子だった。
笑ったらなお、可愛いんだろうが
真剣な顔……ではなく、無……無表情だ。
ルシア 「よ、よろしくお願いします、ロロさん。」
ルシアはぺこりとお辞儀した。
ロロ 「…………よろしくです、ルシアさん。」
ロロは軽く会釈で応える。
司会者 「さて!準々決勝からは、勝利条件が変わります!胸の中央と両手の甲に付いている宝玉を三つとも破壊すれば勝利っ!!これはなかなか難しいが、頑張ってくれ!!」
ルシアの宝玉は琥珀色。
ロロの宝玉は澄んだ青色だ。
司会者 「それではっ!!試合っ、開始ぃぃぃ~!!」
ー ゴオオオオオンンンッ!!
ルシアはとりあえず剣を構えた。
ロロは短剣を両手に持ち、
くるくる回している。
ルシア 「……行きますっ!」
ルシアは持ち前の速さで
ロロに接近する。
ロロは特に構えもせず、
くるくるとまだ短剣を
回している。
ルシア 「(……とりあえず胸の宝玉をっ!)」
ルシアはロロの胸の宝玉を
突き刺そうと動いた。
ー ガキンッ
しかし、ロロの胸にある
宝玉は割れなかった。
何故ならロロが両手に持っている
短剣で器用に寸前のところで
受け止めていたからだ。
すると、突然ロロはふっと
息を吐き、呟いた。
ロロ 「……ではこっちも、行きますね?」
ルシア 「えっ?」
ー パキィンッ
突然何かが割れる音がした。
ロロ 「……まずは。」
ルシア 「……な、何が。」
ロロ 「……1つ目。」
カチャンカチャンと琥珀色の
欠片がキラキラと音を
たてながら地面に落ちていく。
それはルシアの左手の甲から
落ちていた。
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