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第2笑
躾の時間ですよ~
しおりを挟む前回のあらすじ
ハバーリィには炎と雷が有効?
奏心、カイル、ルシアが
助けに入るが、まだまだ体力は
半分も減っていないハバーリィ。
ハバーリィはまるで人間を
見下して笑っている様に吠える。
『ギャッギャッギャッ!!』
そこへ、イッ〇ローのレーザー
ビーム並の速さの何かが
ハバーリィの口の中へ
シュウゥゥゥゥトッッッ!!!
『ギャッギャウ!?』
奏夜 「うっせーんだよ、この野郎ー。」
そこへやっと到着した
何故かイライラの奏夜と
渇いた笑みをこぼしている
カールとオーウェン。
さてさて、どうなるやら。
でした。
奏心 「奏兄!!遅いよっ!!」
奏夜 「………………。」
リリス 「そ、奏夜?どうしたの?」
奏夜はすっごいイライラしていた。
ルシア 「何でイライラしてるの……?」
オーウェン 「……色々事情があるんだ。」
カール 「……少し馬鹿な事をしてしまっただけだよ。」
何故奏夜がイライラしているのか
というと……
走った方が疲れないのに馬鹿みたいに
必死こいて競歩で歩いていた
自分に気づいたからだ。
そして、その怒りをハバーリィに
ぶつけたのであった。
……八つ当たりである。
奏夜 「クッソが、めっちゃ疲れたじゃねぇかよ!!」
奏心 「それは奏兄が道を感で進まなかったら、疲れなかったんじゃない?」
奏夜 「ぐっ!!」
最もである。
『ギャアァ……アアァァァ……』
突然、ハバーリィが苦しそうに
鳴き始めた。
カイル 「…何か弱ってないか?」
リリス 「一体何を飲ませたの?」
奏夜 「自生してたドールの実に猛毒を付与して、それをオーウェンに頼んでハバーリィの口の中に投げて貰った。」
(ええぇぇぇ……。)
奏夜以外の者達は
ハバーリィに一瞬同情した。
奏夜 「ふむ。少しスッキリしたな。……"観察眼"。」
奏夜は"観察眼"でハバーリィを
観察する。
奏夜 「う~ん……。何こいつ、倒すのめんどっ!えーっと、身体の部位事に弱点が違うじゃんか。」
オーウェン 「そうなのか?」
奏夜 「ああ。まず、頭は打撃と雷。身体は炎の斬撃、雷の斬撃。尾は……無しか。水耐性、風耐性、大地耐性があるな。」
冷静に分析をする奏夜。
ヨランド 「何故そんな事がわかる!?」
ヨランドが驚いた声をあげる。
奏夜 「えっ、説明?面倒いからパス。てか、youはどちら様??」
カイル 「この方がヨランド様だよ。そして、あちらが皇太子殿下。」
ヨランドは白髪で長い髭の
生えたお爺さんだった。
しかし、見た目からは
弱々しさが全く感じれない。
福の上からでもわかる
盛り上がった筋肉は凄い。
殿下は王子というより、
騎士と言われた方が納得
できる身体つきをしている。
顔は少しキツめなイケメンだ。
けど、いい笑顔により
親しみやすい感じがする。
奏夜 「お、思ってた以上のお歳の方だった…。」
『ギャッ、ガフッガフッ!!』
ハバーリィは吐血をする。
奏心 「……何かもう瀕死っぽいんだけど。」
奏夜 「……怒りに我を忘れて付与したからなー。」
アッハッハッと悪びれる様子も
なく、笑う奏夜。
カイル 「多分あと、何回か攻撃したら倒せるんじゃ?」
奏夜 「よし、さっきの技を"おくすり飲めたね(ぶどう味)"としよう。」
奏心 「いやいや、無理やり飲ましてんじゃん。」
奏夜 「子供はなぁ!ゼリーと言うものを使って無理やり薬飲まされてんだよ!!」
奏心 「しかも、薬でもなくぶどう味でもなくない!?」
奏夜 「薬は薬でも毒薬だ。一応薬だ。ぶどう味なのは、色の見た目からだ。」
蓮月はよくピーチ味使ってました。
前に薬局で見た時はチョコレート味
なんかもありました。
『ギャゥ……ギャッ!!』
突然、ハバーリィが最後の力を
振り絞ってか奏夜に向かって
走りだした。
奏心 「奏兄、危ない!」
奏夜 「あー、大丈夫だって。……そんなにお薬不味かった?」
奏夜がハバーリィに向かって
手を伸ばす。
奏夜 「……硬化を付与。」
ハバーリィは奏夜の手を
噛みちぎろうとして口を開け
跳躍し、奏夜はハバーリィの
口の中に……
ー ガァアァンンッッ!!
ハバーリィは見えない壁に
激突して吹き飛んだ。
『グゲッ!!ガガッ!?』
奏夜 「ざーんねーん。……悪い子が悪いんだよ?」
奏夜はニヤリと笑った。
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