40 / 51
とある傭兵の半生~7~
しおりを挟む
横一列に広がり、一斉に矢をつがえ……放つ。そしてその成果を見ることもなく、中央の10騎が突撃を始めた。
「ハイヤアアアアアアアアアアアアアアア!!」
雄たけびに呼応する馬のいななき。拍車をかけられた馬は疾駆し、ゴブリンたちを踏みにじる。
一隊の突撃は敵陣の表層を薄く切り取るように弧を描いて駆け抜けた。
間髪入れずに次の10騎がVの字を描くように敵陣を深く切り裂く。
左右に薄く広がった騎兵が弓を射かけ、突撃部隊の撤収を援護する。
そして最後に、50騎の騎兵が紡錘陣を組んで敵中突破を始めた。
こちらが頑強な陣で敵の攻撃を受け止め、機動力と打撃力のある騎馬で敵を粉砕する。いわゆる金床戦術が見事なまでに決まった瞬間だった。
ゴブリンたちはすでに陣列などもなく、ただの群れだ。それまでは曲がりなりにも隊列を組んでいた姿は面影もなく、ただ右往左往している。
「いまだ! 全軍突撃!」
俺は親衛の兵を率いて真っ先に駆け出す。横陣の中央から飛び出した俺に付き従う形で陣形が変形し、東方の伝説にある鉾矢形の陣形となった。
「かかれ! かかれ!!」
「「応!!」」
兵を鼓舞しながら最前線で大剣を振るう。
「イヤアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」
逃げまどう中、曲がりなりにも陣列を保っていた敵兵に騎兵が襲い掛かる。
すれ違いざまに射込まれた矢がホブゴブリンの口中を貫き、首から矢じりが生えた。
敵本体の一角が崩れ、明らかに毛色の変わったゴブリンがいる。緑ではなく真っ赤な肌だ。
「続け!」
敵陣に空いた隙間をこじ開けるように突撃を繰り返す。
そうして、ついにたどりついた敵将に剣を突き付ける。
「GO、GOGYAAAAAA!?」
よくわからないがどうも動揺しているようだ。いかんな、大将たるものピンチの時こそ不敵に笑うもんだ。
ニヤリと頬をゆがめ、笑みらしきものを形作る。そして、大剣を腰だめに構え、全力で真横に振り切った。
「GYAAAAAAAAAAAAA!」
断末魔は途中で途切れた。赤いゴブリンの頭部は宙を舞い、ぽとっと地に落ちる。そして、ゴブリンの軍団はこの瞬間、完全に瓦解した。
何とか兵を収容し、地面にへたり込む。のどの渇きに声も出ない。
勝どきすら上げることができていなかった。
知らせを聞いた村人が持ってきた水でのどを潤し、ようやく人心地ついた。
頃合いを見計らっていたのだろう。騎兵の指揮官らしき男がこちらによって来た。
「よう。貴殿の勇戦に敬意を表する」
敬意とか言いながら馬上から声をかけてくる。しかも名乗りすらしていない。ずいぶんと下に見られたものだ。
身なりは良い。貴族か、少なくとも平民ではないだろう。口元はにこやかな笑みを浮かべているが、目元は緩んでおらず、鋭い眼光を向けてくる。
「俺はこの部隊、天狼団の団長だ。救援に感謝する。……それで、だ。俺はあんたの名前をまだ聞いてないと思うんだがどうかね?」
こいつが名乗らない以上、俺も名前は出さない。それくらいの意趣返しはあってもいいだろう。もちろんこいつらが来なければ俺たちはゴブリンどもの餌だったとしても、だ。
「ククク、面白いな。パウルが興味を持つわけだ」
「パウル?」
「ああ、貴殿のもとに送った使者だ。俺の護衛のほか、いろんな仕事を手掛けている」
「……いろんな、ね」
「そう、いろいろだ」
お互い目線をそらさない。なんというか、ここで格付けをされたらずっと覆せない気がしていた。
「アルブレヒトだ。姓はまだない」
「なんだ、騎士様かと思ったが違うのか?」
「いろいろあるのだ……、まあよい。貴様、名前は?」
ついに来たかと思った。大将だの隊長だの、お頭だのと言われて、本名を呼ばれずにここまで来てしまった。
はっきりと言えば村の連中も俺のことを隊長さんとしか読んでいないし、それで通じていたのだ。
俺は五男坊で、親にすらまともに名前を呼ばれていない。
だから思い切りはったりを利かせて名乗った。
「ガイウスだ」
苗字も考えていたのだが、そこは下手に名乗ってしまうと騙りの類になりかねない。だからあえて名乗らなかった。
「ならばガイウス殿、ともに勝鬨を上げようではないか」
アルブレヒトは馬から降り、初めて俺と目線を合わせた。油断のならない、キツネのようなやつだ。
だが、騎兵を手足のように操って見せたあの指揮能力はただものじゃない。
後日酒を飲みながらアルブレヒトが言ったのは、「10倍の亜人の軍勢を相手に半日持ちこたえるとか、貴様はおかしい」ということだった。
「「勝鬨だ!」」
特に合図をしたわけでも無かったが、声がきっちりそろった。
「「えい、えい、おおおおおおおおおおおうう!!!」」
兵たちの声が山野にこだまする。村人たちの歓呼の声がそれに応えるように響いていた。
あの戦いから数日たって、村で休養していた俺のところにアルブレヒトがやってきた。
「ガイウス。陛下が貴様に興味を持たれている」
「あん? へいか?」
「ああ、知らなかったのか? 貴様が守り抜いた村は皇帝陛下の直轄領の一つだ」
「んだと!?」
ひどいもんだと思った。この国で一番偉いお方が自前の領地すらまともに統治できない。そしてその理由は貴族どもの専横だと聞かされた。
さすがにそんな話を馬鹿正直に聞き入れるほどガキじゃない。それでもこれはチャンスだった。今は傀儡になっている皇帝陛下であっても、直臣になれば日の目を浴びることもできるかもしれない。
「ぜひ、お会いしたい。俺もこの国に生きる、陛下の臣下の一人だからな」
「ほう、殊勝だな。くっくっく。それも額面通りには取れんがな」
「ああ、俺もただのごろつきじゃ終わりたくねえ。這い上がるチャンスをくれるんだろう?」
「ふふ、話が早いな。では、共に行こう。わが友ガイウスよ」
「ケッ、気味が悪いな。あんだけ俺のことを見下していただろうがよ?」
「貴様は切れる。貴様と戦って勝つ方法を俺はいまだに見いだせておらん。なれば、友として遇すべきだろう?」
「ふん……いいだろう。よろしく頼むぜ、アル」
「ふふ、そう呼ばれるのは子供のころ、父にそう呼ばれて以来であるぞ」
そうして俺は皇帝陛下のもとに招かれた。と言っても宮殿などではなく、地方領主の館といった風情の離宮でのことだった。
「おう、そなたが勇者ガイウスか。アルブレヒトより聞き及んでおる」
「はっ、お初にお目にかかります」
「我の力となってもらいたい。能うか?」
「はっ! 我が全霊をもって!」
「うむ、我は今一切の力を持たぬ。はっきりといえば、そなたを騎士に取り立てることすらできぬ。いま約すことができるのは、我が我が位にふさわしき力を得たとき、働きに応じた立場を与える。これだけだ」
「はっ! 英明なる陛下に在らせられれば、臣にふさわしき身に取り立てていただけるものと信じております」
「……そうか。なれば、そなたに命ず。さしあたってはアルブレヒトのもとで働いてもらおう。アルブレヒトはそなたを友と呼んでおった。その信に応えるよう、頼んだぞ」
「はっ!」
こうして、俺はアルブレヒト卿のもとで働くこととなった。表向きは皇帝補佐官となった奴の部下だ。俺は陛下から資金援助を受け、傭兵団の増強をすることになった。
金回りがよくなれば養える兵の数も増えし武器も手に入る。俺は夢の中で見た武器を作らせ、部隊の武装を強化した。
そうやって作り上げた部隊は幾度もの戦いに勝ち、武名を手にした。そうなれば現金なもので、何人もの諸侯が俺のことを召し抱えようとしてきた。
そのたびに断り続け、そのために恨みも買っていた。俺を恨んでいた二人の諸侯に、互いにあいつのせいで俺は仕官ができないと訴えかけ、権力争いと見栄による小競り合いに火をつけることに成功した。
互いに相争って疲弊したところに、近衛騎士団長として頭角を現していたヴァレンシュタイン卿アルブレヒトが、事態の仲裁を執り行うことに成功した。その武力の背景は、近衛騎士団もさることながら、俺たち天狼団の武名も一役買っていたのだ。
そうして、俺は近衛兵団に次ぐ立ち位置とみなされるようになっていた。もちろん実際の肩書はただの傭兵だ。ただし、雇い主は近衛騎士団長である。
そして、皇帝陛下は挙兵した。皇帝に従わない不忠の臣を討つと呼称して。
もちろん、これまで戦場に立ったことのない陛下に、兵を率いて勝利を得ることは難しい。少なくとも陛下に兵を率いる将才は乏しかった。
だが、兵と共に陣頭に立つ姿に士気は高く、アルブレヒト率いる近衛は、敵軍と互角以上に戦っていたのだ。
だが、数の利は敵にあり、徐々に戦線は押し込まれる。そして、こちらが選んだ戦場に敵をおびき寄せつつあったとき、俺はあいつに出会ったのだ。
俺が夢で見た士官学校で、一度も勝てなかった相手である、「有田義信」に。
「ハイヤアアアアアアアアアアアアアアア!!」
雄たけびに呼応する馬のいななき。拍車をかけられた馬は疾駆し、ゴブリンたちを踏みにじる。
一隊の突撃は敵陣の表層を薄く切り取るように弧を描いて駆け抜けた。
間髪入れずに次の10騎がVの字を描くように敵陣を深く切り裂く。
左右に薄く広がった騎兵が弓を射かけ、突撃部隊の撤収を援護する。
そして最後に、50騎の騎兵が紡錘陣を組んで敵中突破を始めた。
こちらが頑強な陣で敵の攻撃を受け止め、機動力と打撃力のある騎馬で敵を粉砕する。いわゆる金床戦術が見事なまでに決まった瞬間だった。
ゴブリンたちはすでに陣列などもなく、ただの群れだ。それまでは曲がりなりにも隊列を組んでいた姿は面影もなく、ただ右往左往している。
「いまだ! 全軍突撃!」
俺は親衛の兵を率いて真っ先に駆け出す。横陣の中央から飛び出した俺に付き従う形で陣形が変形し、東方の伝説にある鉾矢形の陣形となった。
「かかれ! かかれ!!」
「「応!!」」
兵を鼓舞しながら最前線で大剣を振るう。
「イヤアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」
逃げまどう中、曲がりなりにも陣列を保っていた敵兵に騎兵が襲い掛かる。
すれ違いざまに射込まれた矢がホブゴブリンの口中を貫き、首から矢じりが生えた。
敵本体の一角が崩れ、明らかに毛色の変わったゴブリンがいる。緑ではなく真っ赤な肌だ。
「続け!」
敵陣に空いた隙間をこじ開けるように突撃を繰り返す。
そうして、ついにたどりついた敵将に剣を突き付ける。
「GO、GOGYAAAAAA!?」
よくわからないがどうも動揺しているようだ。いかんな、大将たるものピンチの時こそ不敵に笑うもんだ。
ニヤリと頬をゆがめ、笑みらしきものを形作る。そして、大剣を腰だめに構え、全力で真横に振り切った。
「GYAAAAAAAAAAAAA!」
断末魔は途中で途切れた。赤いゴブリンの頭部は宙を舞い、ぽとっと地に落ちる。そして、ゴブリンの軍団はこの瞬間、完全に瓦解した。
何とか兵を収容し、地面にへたり込む。のどの渇きに声も出ない。
勝どきすら上げることができていなかった。
知らせを聞いた村人が持ってきた水でのどを潤し、ようやく人心地ついた。
頃合いを見計らっていたのだろう。騎兵の指揮官らしき男がこちらによって来た。
「よう。貴殿の勇戦に敬意を表する」
敬意とか言いながら馬上から声をかけてくる。しかも名乗りすらしていない。ずいぶんと下に見られたものだ。
身なりは良い。貴族か、少なくとも平民ではないだろう。口元はにこやかな笑みを浮かべているが、目元は緩んでおらず、鋭い眼光を向けてくる。
「俺はこの部隊、天狼団の団長だ。救援に感謝する。……それで、だ。俺はあんたの名前をまだ聞いてないと思うんだがどうかね?」
こいつが名乗らない以上、俺も名前は出さない。それくらいの意趣返しはあってもいいだろう。もちろんこいつらが来なければ俺たちはゴブリンどもの餌だったとしても、だ。
「ククク、面白いな。パウルが興味を持つわけだ」
「パウル?」
「ああ、貴殿のもとに送った使者だ。俺の護衛のほか、いろんな仕事を手掛けている」
「……いろんな、ね」
「そう、いろいろだ」
お互い目線をそらさない。なんというか、ここで格付けをされたらずっと覆せない気がしていた。
「アルブレヒトだ。姓はまだない」
「なんだ、騎士様かと思ったが違うのか?」
「いろいろあるのだ……、まあよい。貴様、名前は?」
ついに来たかと思った。大将だの隊長だの、お頭だのと言われて、本名を呼ばれずにここまで来てしまった。
はっきりと言えば村の連中も俺のことを隊長さんとしか読んでいないし、それで通じていたのだ。
俺は五男坊で、親にすらまともに名前を呼ばれていない。
だから思い切りはったりを利かせて名乗った。
「ガイウスだ」
苗字も考えていたのだが、そこは下手に名乗ってしまうと騙りの類になりかねない。だからあえて名乗らなかった。
「ならばガイウス殿、ともに勝鬨を上げようではないか」
アルブレヒトは馬から降り、初めて俺と目線を合わせた。油断のならない、キツネのようなやつだ。
だが、騎兵を手足のように操って見せたあの指揮能力はただものじゃない。
後日酒を飲みながらアルブレヒトが言ったのは、「10倍の亜人の軍勢を相手に半日持ちこたえるとか、貴様はおかしい」ということだった。
「「勝鬨だ!」」
特に合図をしたわけでも無かったが、声がきっちりそろった。
「「えい、えい、おおおおおおおおおおおうう!!!」」
兵たちの声が山野にこだまする。村人たちの歓呼の声がそれに応えるように響いていた。
あの戦いから数日たって、村で休養していた俺のところにアルブレヒトがやってきた。
「ガイウス。陛下が貴様に興味を持たれている」
「あん? へいか?」
「ああ、知らなかったのか? 貴様が守り抜いた村は皇帝陛下の直轄領の一つだ」
「んだと!?」
ひどいもんだと思った。この国で一番偉いお方が自前の領地すらまともに統治できない。そしてその理由は貴族どもの専横だと聞かされた。
さすがにそんな話を馬鹿正直に聞き入れるほどガキじゃない。それでもこれはチャンスだった。今は傀儡になっている皇帝陛下であっても、直臣になれば日の目を浴びることもできるかもしれない。
「ぜひ、お会いしたい。俺もこの国に生きる、陛下の臣下の一人だからな」
「ほう、殊勝だな。くっくっく。それも額面通りには取れんがな」
「ああ、俺もただのごろつきじゃ終わりたくねえ。這い上がるチャンスをくれるんだろう?」
「ふふ、話が早いな。では、共に行こう。わが友ガイウスよ」
「ケッ、気味が悪いな。あんだけ俺のことを見下していただろうがよ?」
「貴様は切れる。貴様と戦って勝つ方法を俺はいまだに見いだせておらん。なれば、友として遇すべきだろう?」
「ふん……いいだろう。よろしく頼むぜ、アル」
「ふふ、そう呼ばれるのは子供のころ、父にそう呼ばれて以来であるぞ」
そうして俺は皇帝陛下のもとに招かれた。と言っても宮殿などではなく、地方領主の館といった風情の離宮でのことだった。
「おう、そなたが勇者ガイウスか。アルブレヒトより聞き及んでおる」
「はっ、お初にお目にかかります」
「我の力となってもらいたい。能うか?」
「はっ! 我が全霊をもって!」
「うむ、我は今一切の力を持たぬ。はっきりといえば、そなたを騎士に取り立てることすらできぬ。いま約すことができるのは、我が我が位にふさわしき力を得たとき、働きに応じた立場を与える。これだけだ」
「はっ! 英明なる陛下に在らせられれば、臣にふさわしき身に取り立てていただけるものと信じております」
「……そうか。なれば、そなたに命ず。さしあたってはアルブレヒトのもとで働いてもらおう。アルブレヒトはそなたを友と呼んでおった。その信に応えるよう、頼んだぞ」
「はっ!」
こうして、俺はアルブレヒト卿のもとで働くこととなった。表向きは皇帝補佐官となった奴の部下だ。俺は陛下から資金援助を受け、傭兵団の増強をすることになった。
金回りがよくなれば養える兵の数も増えし武器も手に入る。俺は夢の中で見た武器を作らせ、部隊の武装を強化した。
そうやって作り上げた部隊は幾度もの戦いに勝ち、武名を手にした。そうなれば現金なもので、何人もの諸侯が俺のことを召し抱えようとしてきた。
そのたびに断り続け、そのために恨みも買っていた。俺を恨んでいた二人の諸侯に、互いにあいつのせいで俺は仕官ができないと訴えかけ、権力争いと見栄による小競り合いに火をつけることに成功した。
互いに相争って疲弊したところに、近衛騎士団長として頭角を現していたヴァレンシュタイン卿アルブレヒトが、事態の仲裁を執り行うことに成功した。その武力の背景は、近衛騎士団もさることながら、俺たち天狼団の武名も一役買っていたのだ。
そうして、俺は近衛兵団に次ぐ立ち位置とみなされるようになっていた。もちろん実際の肩書はただの傭兵だ。ただし、雇い主は近衛騎士団長である。
そして、皇帝陛下は挙兵した。皇帝に従わない不忠の臣を討つと呼称して。
もちろん、これまで戦場に立ったことのない陛下に、兵を率いて勝利を得ることは難しい。少なくとも陛下に兵を率いる将才は乏しかった。
だが、兵と共に陣頭に立つ姿に士気は高く、アルブレヒト率いる近衛は、敵軍と互角以上に戦っていたのだ。
だが、数の利は敵にあり、徐々に戦線は押し込まれる。そして、こちらが選んだ戦場に敵をおびき寄せつつあったとき、俺はあいつに出会ったのだ。
俺が夢で見た士官学校で、一度も勝てなかった相手である、「有田義信」に。
0
お気に入りに追加
27
あなたにおすすめの小説
愚かな父にサヨナラと《完結》
アーエル
ファンタジー
「フラン。お前の方が年上なのだから、妹のために我慢しなさい」
父の言葉は最後の一線を越えてしまった。
その言葉が、続く悲劇を招く結果となったけど・・・
悲劇の本当の始まりはもっと昔から。
言えることはただひとつ
私の幸せに貴方はいりません
✈他社にも同時公開
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
【本編完結】さようなら、そしてどうかお幸せに ~彼女の選んだ決断
Hinaki
ファンタジー
16歳の侯爵令嬢エルネスティーネには結婚目前に控えた婚約者がいる。
23歳の公爵家当主ジークヴァルト。
年上の婚約者には気付けば幼いエルネスティーネよりも年齢も近く、彼女よりも女性らしい色香を纏った女友達が常にジークヴァルトの傍にいた。
ただの女友達だと彼は言う。
だが偶然エルネスティーネは知ってしまった。
彼らが友人ではなく想い合う関係である事を……。
また政略目的で結ばれたエルネスティーネを疎ましく思っていると、ジークヴァルトは恋人へ告げていた。
エルネスティーネとジークヴァルトの婚姻は王命。
覆す事は出来ない。
溝が深まりつつも結婚二日前に侯爵邸へ呼び出されたエルネスティーネ。
そこで彼女は彼の私室……寝室より聞こえてくるのは悍ましい獣にも似た二人の声。
二人がいた場所は二日後には夫婦となるであろうエルネスティーネとジークヴァルトの為の寝室。
これ見よがしに少し開け放たれた扉より垣間見える寝台で絡み合う二人の姿と勝ち誇る彼女の艶笑。
エルネスティーネは限界だった。
一晩悩んだ結果彼女の選んだ道は翌日愛するジークヴァルトへ晴れやかな笑顔で挨拶すると共にバルコニーより身を投げる事。
初めて愛した男を憎らしく思う以上に彼を心から愛していた。
だから愛する男の前で死を選ぶ。
永遠に私を忘れないで、でも愛する貴方には幸せになって欲しい。
矛盾した想いを抱え彼女は今――――。
長い間スランプ状態でしたが自分の中の性と生、人間と神、ずっと前からもやもやしていたものが一応の答えを導き出し、この物語を始める事にしました。
センシティブな所へ触れるかもしれません。
これはあくまで私の考え、思想なのでそこの所はどうかご容赦して下さいませ。
転生したら赤ん坊だった 奴隷だったお母さんと何とか幸せになっていきます
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
転生したら奴隷の赤ん坊だった
お母さんと離れ離れになりそうだったけど、何とか強くなって帰ってくることができました。
全力でお母さんと幸せを手に入れます
ーーー
カムイイムカです
今製作中の話ではないのですが前に作った話を投稿いたします
少しいいことがありましたので投稿したくなってしまいました^^
最後まで行かないシリーズですのでご了承ください
23話でおしまいになります
虐げられた令嬢、ペネロペの場合
キムラましゅろう
ファンタジー
ペネロペは世に言う虐げられた令嬢だ。
幼い頃に母を亡くし、突然やってきた継母とその後生まれた異母妹にこき使われる毎日。
父は無関心。洋服は使用人と同じくお仕着せしか持っていない。
まぁ元々婚約者はいないから異母妹に横取りされる事はないけれど。
可哀想なペネロペ。でもきっといつか、彼女にもここから救い出してくれる運命の王子様が……なんて現れるわけないし、現れなくてもいいとペネロペは思っていた。何故なら彼女はちっとも困っていなかったから。
1話完結のショートショートです。
虐げられた令嬢達も裏でちゃっかり仕返しをしていて欲しい……
という願望から生まれたお話です。
ゆるゆる設定なのでゆるゆるとお読みいただければ幸いです。
R15は念のため。
「不細工なお前とは婚約破棄したい」と言ってみたら、秒で破棄されました。
桜乃
ファンタジー
ロイ王子の婚約者は、不細工と言われているテレーゼ・ハイウォール公爵令嬢。彼女からの愛を確かめたくて、思ってもいない事を言ってしまう。
「不細工なお前とは婚約破棄したい」
この一言が重要な言葉だなんて思いもよらずに。
※約4000文字のショートショートです。11/21に完結いたします。
※1回の投稿文字数は少な目です。
※前半と後半はストーリーの雰囲気が変わります。
表紙は「かんたん表紙メーカー2」にて作成いたしました。
❇❇❇❇❇❇❇❇❇
2024年10月追記
お読みいただき、ありがとうございます。
こちらの作品は完結しておりますが、10月20日より「番外編 バストリー・アルマンの事情」を追加投稿致しますので、一旦、表記が連載中になります。ご了承ください。
1ページの文字数は少な目です。
約4500文字程度の番外編です。
バストリー・アルマンって誰やねん……という読者様のお声が聞こえてきそう……(;´∀`)
ロイ王子の側近です。(←言っちゃう作者 笑)
※番外編投稿後は完結表記に致します。再び、番外編等を投稿する際には連載表記となりますこと、ご容赦いただけますと幸いです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる