2 / 51
第2話 ろくでもない帝国の現状
しおりを挟む
俺の突撃で後方を遮断されると敵兵は浮足立った。ここで馬を操り、敵を蹴散らしていれば格好良かったのだが……思い切り落馬した。馬は勝手に走って行き、味方の騎兵はそれを追いかけて、敵の本陣への突入に成功したみたいだ。乗馬は久々だから仕方ない。
俺は後続の歩兵に合流し、敵本陣に向かって突っ込む。騎兵の攻撃に混乱しているところだったので、結構あっさりと撃破できたようだ。
そのスキを見逃すガイウスじゃない。自ら突撃を敢行し、中央突破に成功。潰走中の本陣にいた敵の指揮官に一騎打ちを挑み、見事に捕虜にした。
あとで聞いたが、かなり敵将は有名な将軍だったらしく、奇襲して一気に押し切るはずが立て直された時は本気で死を覚悟したらしい。
戦いが終わって俺はケネスと一緒にガイウスの前に立っていた。
「……小僧、名前は?」
「小僧じゃない。有田義信……こういうところだと、ヨシノブ・アリタになるのかね?」
「ふん、んじゃアル。なぜだ?」
苗字を略しやがった。何となく日本名は発音しづらいんだろうか?とりあえず面倒なのでその呼び方で妥協する。
そして今の問いはおそらくさっきの戦闘のことだろう。
「わざと後退して敵の前衛を引きずり出してたんじゃ?」
「そうだ。ケネスに合図を送ろうとした瞬間、絶妙極まりないタイミングで敵の後方が混乱した」
「奇襲から立て直したってことで敵将も気が緩んだんだろうよ。少なくとも兵は二度目の奇襲で混乱するだろ? 後はあんたがその期を逃すはずがないと思った」
その一言にガイウスは大爆笑した。
「ぶははははははははははは!!」
その爆笑っぷりに周囲の兵たちも唖然としている。
「おもしれえ、いくさの流れをそこまで読めるか。なら俺の副官にしてやる」
「ああ、よろしく頼む。隊長どの」
「ふん、近いうちに将軍さ。次の大戦に勝ってな!」
俺は傭兵団を敗北の危機から救った立役者になったわけだ。こうして、俺はガイウスのオッサンの副官として居場所を得たのだった。
さて、この戦いの背景は10年ほどさかのぼる。
今の皇帝には有力な家臣がいなかった。大きな貴族家は半ば独立勢力となり、皇帝はお飾りの象徴にされていたのだ。
そして、貴族たちは思うがままに権を振るい、内戦を繰り返した。水利争いや境界のもめ事で傭兵を呼び寄せ戦いを始め、敵対する貴族領を荒らした。
そんなことをしていればいつしか外敵によってこの国は滅ぼされる。そしてその時に敗戦の責を負って処刑台に上がるのは自分自身だ。と皇帝フェルディナントは考えた。それは客観的な事実だっただろう。
だから彼は力を欲した。家を継げない貴族の次男や三男を直属の家臣とし、傭兵を身分で釣って集めた。自分が権力を取り戻したら騎士にすると契約書を交わしたのだ。
そして、とある公爵家の相続争いのごたごたに紛れて近衛騎士団長の人事を通すことができたことは大きかった。双方に同じくらいの名分を与え、戦いに疲れたあたりで和議を仲介した。その使者の功績をたたえて近衛騎士にしたのだ。
情報収集に余念がなく、皇帝の作った諜報網はそれこそ帝国辺境にも及んでいた。そして、仲の悪かった侯爵と伯爵をお互いにぶつけ、疲弊させることに成功したことを契機に、皇帝は挙兵した。付き従うのは近衛騎士と、ガイウス率いる傭兵団。合わせて五千。
その兵力は帝国全軍の一割にも満たない。しかし、大義名分は皇帝にある。権力争いで主流派になれていなかった貴族家を篭絡。そして傭兵隊長ガイウスの機略でいくつかの戦闘で勝利をおさめ、勢力を五分に持ち込んだ。
そして皇帝軍は、ガイウス傭兵団を先陣として、北方の大貴族、オラニエ公ヘンドリックとの戦いに臨むのだった。
「……会敵場所と敵の陣営は?」
「陛下がすでに調べている。まもなく情報が届くはずだ」
「部下から目のいい兵を出して、地形をきっちり調べさせた方がいい。例えば前回のように迂回して攻撃を仕掛けるにしても、どの程度かかるかとか見通しがなきゃできないだろ?」
「くくく、話が早いな。うちの手下どもは目の前の敵をぶった斬れば勝ちだと思ってやがる」
「間違いじゃあない。ただ、そのたびに相打ちとかになられちゃ」
「「割に合わん」」
異口同音に発した言葉に二人そろって大笑いする。
これまで厳めしい表情を崩さなかったガイウスがこれほどまでに笑うところを彼の部下たちは見たことがなかったそうだ。
物見が戻ってくる。彼らの報告を皇帝から配布された地図に書き込んでいく。
やはり地図は不明瞭で、あるはずの道が崩れて使い物にならなかったり、と欠けている部分は多かったが、それを現地調査で埋めていく。敵の陣営、旗印からどこどこの誰々といった情報も書き込まれた。同時に皇帝から派遣された武官から情報が提供される。その情報に基づいてそれぞれの部隊の危険度も追記されていった。
そして最後に敵の布陣ポイントから、円を描くように線が引かれた。
「ガイウス、この円は?」
「ああ、今回は敵に戦術級の魔法使いがいる」
「それってどの程度の威力?」
「ファイアーボールの魔法で中隊が一つ吹っ飛ぶな」
おい、ってことは火砲とかありで考えないといけないのか。って待てよ? 魔法使いがいるのならこういうこともできるんじゃないか?
「戦術級じゃない魔法使いってうちの手勢にどれくらいいますかね?」
「そうだな。対人戦で使える程度なら半分くらいは行けるんじゃねえか?」
「ならこういうのは……」
俺の思い付きをガイウスに伝えるとすぐにケネスを呼び寄せ、人を集めさせた。彼らはそれぞれ俺の提案にあった資材などを確保するために散っていった。
戦場は東に白い岩山があった。地形はほぼ平地であるが平地部は狭いため兵力が少ない俺たちに有利に働く地形だった。産地にある抜け道は大部隊を移動させることは難しいが、かく乱用の少人数なら移動は可能だろうと目星をつけていた。
敵は四千。こちらは二千余りだ。皇帝軍本隊の後詰があるので、援軍が来るまでの時間稼ぎが俺たちの任務である。
「ふん、反乱軍どもは足並みをそろえることもできんようだ」
ガイウスの鼻息が荒い。オラニエ公の直属は千五百。それ以外の兵力はオラニエ公が義理と人情とコネでかき集めた軍勢だ。そして直属軍と諸侯軍は別々に布陣している。
「各個撃破を図りますか?」
一応軍議だし、丁寧な口調で話す。丁寧語を言うたびにガイウスがニヤついているのは気のせいだと思いたい。
「ふん、うまくいけば、だがな。例えばあの寄せ集めどもを引きずり出して叩く。それを救援に来た本隊を叩きのめす」
「具体的には?」
「優秀な副官殿にお任せだ。がははははははは!」
大笑いしている口に石でも放り込んでやろうかと剣呑な目つきで睨む。
「で?」
「ってか、さっきの提案もあるわけだし、なんか考えてるんだろ?」
「そう、ですね。貴族っていうのはたいていプライドが高いですよね?」
「悪口で引きずり出すか。まあ、常套手段だな」
「やり方としては、少数でいいんで引っ張り出してどんどん規模を課題していくと。
騎士一人を引っ張り出して討ち取る。それをネタにさらに大きく挑発する」
「面白い、そして引きずり出した敵をどう料理する?」
「ここに」
俺は地図の一点を指さした。盆地の外縁部、白い岩山を背にする場所だ。
「ここに罠を仕掛けます」
俺は後続の歩兵に合流し、敵本陣に向かって突っ込む。騎兵の攻撃に混乱しているところだったので、結構あっさりと撃破できたようだ。
そのスキを見逃すガイウスじゃない。自ら突撃を敢行し、中央突破に成功。潰走中の本陣にいた敵の指揮官に一騎打ちを挑み、見事に捕虜にした。
あとで聞いたが、かなり敵将は有名な将軍だったらしく、奇襲して一気に押し切るはずが立て直された時は本気で死を覚悟したらしい。
戦いが終わって俺はケネスと一緒にガイウスの前に立っていた。
「……小僧、名前は?」
「小僧じゃない。有田義信……こういうところだと、ヨシノブ・アリタになるのかね?」
「ふん、んじゃアル。なぜだ?」
苗字を略しやがった。何となく日本名は発音しづらいんだろうか?とりあえず面倒なのでその呼び方で妥協する。
そして今の問いはおそらくさっきの戦闘のことだろう。
「わざと後退して敵の前衛を引きずり出してたんじゃ?」
「そうだ。ケネスに合図を送ろうとした瞬間、絶妙極まりないタイミングで敵の後方が混乱した」
「奇襲から立て直したってことで敵将も気が緩んだんだろうよ。少なくとも兵は二度目の奇襲で混乱するだろ? 後はあんたがその期を逃すはずがないと思った」
その一言にガイウスは大爆笑した。
「ぶははははははははははは!!」
その爆笑っぷりに周囲の兵たちも唖然としている。
「おもしれえ、いくさの流れをそこまで読めるか。なら俺の副官にしてやる」
「ああ、よろしく頼む。隊長どの」
「ふん、近いうちに将軍さ。次の大戦に勝ってな!」
俺は傭兵団を敗北の危機から救った立役者になったわけだ。こうして、俺はガイウスのオッサンの副官として居場所を得たのだった。
さて、この戦いの背景は10年ほどさかのぼる。
今の皇帝には有力な家臣がいなかった。大きな貴族家は半ば独立勢力となり、皇帝はお飾りの象徴にされていたのだ。
そして、貴族たちは思うがままに権を振るい、内戦を繰り返した。水利争いや境界のもめ事で傭兵を呼び寄せ戦いを始め、敵対する貴族領を荒らした。
そんなことをしていればいつしか外敵によってこの国は滅ぼされる。そしてその時に敗戦の責を負って処刑台に上がるのは自分自身だ。と皇帝フェルディナントは考えた。それは客観的な事実だっただろう。
だから彼は力を欲した。家を継げない貴族の次男や三男を直属の家臣とし、傭兵を身分で釣って集めた。自分が権力を取り戻したら騎士にすると契約書を交わしたのだ。
そして、とある公爵家の相続争いのごたごたに紛れて近衛騎士団長の人事を通すことができたことは大きかった。双方に同じくらいの名分を与え、戦いに疲れたあたりで和議を仲介した。その使者の功績をたたえて近衛騎士にしたのだ。
情報収集に余念がなく、皇帝の作った諜報網はそれこそ帝国辺境にも及んでいた。そして、仲の悪かった侯爵と伯爵をお互いにぶつけ、疲弊させることに成功したことを契機に、皇帝は挙兵した。付き従うのは近衛騎士と、ガイウス率いる傭兵団。合わせて五千。
その兵力は帝国全軍の一割にも満たない。しかし、大義名分は皇帝にある。権力争いで主流派になれていなかった貴族家を篭絡。そして傭兵隊長ガイウスの機略でいくつかの戦闘で勝利をおさめ、勢力を五分に持ち込んだ。
そして皇帝軍は、ガイウス傭兵団を先陣として、北方の大貴族、オラニエ公ヘンドリックとの戦いに臨むのだった。
「……会敵場所と敵の陣営は?」
「陛下がすでに調べている。まもなく情報が届くはずだ」
「部下から目のいい兵を出して、地形をきっちり調べさせた方がいい。例えば前回のように迂回して攻撃を仕掛けるにしても、どの程度かかるかとか見通しがなきゃできないだろ?」
「くくく、話が早いな。うちの手下どもは目の前の敵をぶった斬れば勝ちだと思ってやがる」
「間違いじゃあない。ただ、そのたびに相打ちとかになられちゃ」
「「割に合わん」」
異口同音に発した言葉に二人そろって大笑いする。
これまで厳めしい表情を崩さなかったガイウスがこれほどまでに笑うところを彼の部下たちは見たことがなかったそうだ。
物見が戻ってくる。彼らの報告を皇帝から配布された地図に書き込んでいく。
やはり地図は不明瞭で、あるはずの道が崩れて使い物にならなかったり、と欠けている部分は多かったが、それを現地調査で埋めていく。敵の陣営、旗印からどこどこの誰々といった情報も書き込まれた。同時に皇帝から派遣された武官から情報が提供される。その情報に基づいてそれぞれの部隊の危険度も追記されていった。
そして最後に敵の布陣ポイントから、円を描くように線が引かれた。
「ガイウス、この円は?」
「ああ、今回は敵に戦術級の魔法使いがいる」
「それってどの程度の威力?」
「ファイアーボールの魔法で中隊が一つ吹っ飛ぶな」
おい、ってことは火砲とかありで考えないといけないのか。って待てよ? 魔法使いがいるのならこういうこともできるんじゃないか?
「戦術級じゃない魔法使いってうちの手勢にどれくらいいますかね?」
「そうだな。対人戦で使える程度なら半分くらいは行けるんじゃねえか?」
「ならこういうのは……」
俺の思い付きをガイウスに伝えるとすぐにケネスを呼び寄せ、人を集めさせた。彼らはそれぞれ俺の提案にあった資材などを確保するために散っていった。
戦場は東に白い岩山があった。地形はほぼ平地であるが平地部は狭いため兵力が少ない俺たちに有利に働く地形だった。産地にある抜け道は大部隊を移動させることは難しいが、かく乱用の少人数なら移動は可能だろうと目星をつけていた。
敵は四千。こちらは二千余りだ。皇帝軍本隊の後詰があるので、援軍が来るまでの時間稼ぎが俺たちの任務である。
「ふん、反乱軍どもは足並みをそろえることもできんようだ」
ガイウスの鼻息が荒い。オラニエ公の直属は千五百。それ以外の兵力はオラニエ公が義理と人情とコネでかき集めた軍勢だ。そして直属軍と諸侯軍は別々に布陣している。
「各個撃破を図りますか?」
一応軍議だし、丁寧な口調で話す。丁寧語を言うたびにガイウスがニヤついているのは気のせいだと思いたい。
「ふん、うまくいけば、だがな。例えばあの寄せ集めどもを引きずり出して叩く。それを救援に来た本隊を叩きのめす」
「具体的には?」
「優秀な副官殿にお任せだ。がははははははは!」
大笑いしている口に石でも放り込んでやろうかと剣呑な目つきで睨む。
「で?」
「ってか、さっきの提案もあるわけだし、なんか考えてるんだろ?」
「そう、ですね。貴族っていうのはたいていプライドが高いですよね?」
「悪口で引きずり出すか。まあ、常套手段だな」
「やり方としては、少数でいいんで引っ張り出してどんどん規模を課題していくと。
騎士一人を引っ張り出して討ち取る。それをネタにさらに大きく挑発する」
「面白い、そして引きずり出した敵をどう料理する?」
「ここに」
俺は地図の一点を指さした。盆地の外縁部、白い岩山を背にする場所だ。
「ここに罠を仕掛けます」
0
お気に入りに追加
27
あなたにおすすめの小説
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
【本編完結】さようなら、そしてどうかお幸せに ~彼女の選んだ決断
Hinaki
ファンタジー
16歳の侯爵令嬢エルネスティーネには結婚目前に控えた婚約者がいる。
23歳の公爵家当主ジークヴァルト。
年上の婚約者には気付けば幼いエルネスティーネよりも年齢も近く、彼女よりも女性らしい色香を纏った女友達が常にジークヴァルトの傍にいた。
ただの女友達だと彼は言う。
だが偶然エルネスティーネは知ってしまった。
彼らが友人ではなく想い合う関係である事を……。
また政略目的で結ばれたエルネスティーネを疎ましく思っていると、ジークヴァルトは恋人へ告げていた。
エルネスティーネとジークヴァルトの婚姻は王命。
覆す事は出来ない。
溝が深まりつつも結婚二日前に侯爵邸へ呼び出されたエルネスティーネ。
そこで彼女は彼の私室……寝室より聞こえてくるのは悍ましい獣にも似た二人の声。
二人がいた場所は二日後には夫婦となるであろうエルネスティーネとジークヴァルトの為の寝室。
これ見よがしに少し開け放たれた扉より垣間見える寝台で絡み合う二人の姿と勝ち誇る彼女の艶笑。
エルネスティーネは限界だった。
一晩悩んだ結果彼女の選んだ道は翌日愛するジークヴァルトへ晴れやかな笑顔で挨拶すると共にバルコニーより身を投げる事。
初めて愛した男を憎らしく思う以上に彼を心から愛していた。
だから愛する男の前で死を選ぶ。
永遠に私を忘れないで、でも愛する貴方には幸せになって欲しい。
矛盾した想いを抱え彼女は今――――。
長い間スランプ状態でしたが自分の中の性と生、人間と神、ずっと前からもやもやしていたものが一応の答えを導き出し、この物語を始める事にしました。
センシティブな所へ触れるかもしれません。
これはあくまで私の考え、思想なのでそこの所はどうかご容赦して下さいませ。
転生したら赤ん坊だった 奴隷だったお母さんと何とか幸せになっていきます
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
転生したら奴隷の赤ん坊だった
お母さんと離れ離れになりそうだったけど、何とか強くなって帰ってくることができました。
全力でお母さんと幸せを手に入れます
ーーー
カムイイムカです
今製作中の話ではないのですが前に作った話を投稿いたします
少しいいことがありましたので投稿したくなってしまいました^^
最後まで行かないシリーズですのでご了承ください
23話でおしまいになります
虐げられた令嬢、ペネロペの場合
キムラましゅろう
ファンタジー
ペネロペは世に言う虐げられた令嬢だ。
幼い頃に母を亡くし、突然やってきた継母とその後生まれた異母妹にこき使われる毎日。
父は無関心。洋服は使用人と同じくお仕着せしか持っていない。
まぁ元々婚約者はいないから異母妹に横取りされる事はないけれど。
可哀想なペネロペ。でもきっといつか、彼女にもここから救い出してくれる運命の王子様が……なんて現れるわけないし、現れなくてもいいとペネロペは思っていた。何故なら彼女はちっとも困っていなかったから。
1話完結のショートショートです。
虐げられた令嬢達も裏でちゃっかり仕返しをしていて欲しい……
という願望から生まれたお話です。
ゆるゆる設定なのでゆるゆるとお読みいただければ幸いです。
R15は念のため。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?
アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。
泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。
16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。
マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。
あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に…
もう…我慢しなくても良いですよね?
この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。
前作の登場人物達も多数登場する予定です。
マーテルリアのイラストを変更致しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる