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後世の評価 明智光秀
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明智光秀
通称十兵衛、日向守。のちに惟任の姓を賜り、惟任光秀と名乗る。
美濃国出身だが斎藤家重臣であった明智家の端に連なり、はじめ御門十兵衛と名乗る。道三敗死後明智城は斎藤義龍に攻め滅ぼされるが、その際には逃れ流浪の旅に出る。鉄砲術を修め、越前朝倉家の食客となり、一揆討伐に功を上げ、鉄砲頭として五百貫の知行を受ける。
のち流浪してきた足利義昭に接近し、細川藤孝の配下で幕臣としての地位を手に入れた。美濃への伝手を買われ織田家への使者に立つ。見事信長の説得に成功し、織田家で地行を得て信長の配下となった。この時は朝倉家と同じ五百貫の知行であったという。
信長の側近として仕えつつ、将軍家への橋渡しをつとめ、上洛の際には義昭の護衛を勤める。上洛成功後には朝廷との橋渡しを行い、細川藤孝とともに将軍宣下を得ることに成功した。有識故実に詳しく、弁の立つ光秀を信長は非常に重宝していたようである。
このころ光秀は将軍家と織田家の両属であり、幕臣でありながら織田家からも知行を得ていた。しかしながら義昭には財力も兵力も領土もないため、幕臣たちの知行は結局織田家から出ていたのである。
永禄十二年、本圀寺の変が起きる。光秀は防戦の指揮を執り、鉄砲の狙撃で敵将を討ち取る功を上げる。その後は今日の防衛と政治を担い、事実上の京都奉行となった。
のち織田包囲網にあって、金ヶ崎では殿軍の一部を担い、武功を上げた。この時十字砲火網に敵を誘い込む戦術を披露し、鉄砲隊指揮官としての名声を高めた。
志賀の陣では京都の防衛に当たり、宇佐山城防衛の支援を行った。同時に近隣土豪の懐柔や朝廷へ和睦の工作をするなど、多方面にわたり働きが見受けられる。この時は義昭配下として、河内や摂津へと出兵していた。このころから義昭には、自分の無能さに困り果て、将軍のお役に立てないので暇をいただきたいと申し出ている。
比叡山焼き討ちや浅井攻めなどに従軍し、そして翌年、将軍家が織田家と袂を分かち、槙島城で挙兵した際には信長家臣として参戦し、城攻めにも加わっている。のち近江北部平定の区切りをもって坂本五万石を賜る。
天正三年、朝廷より惟任姓と日向守を賜り、惟任日向守光秀となる。畿内の中心を担う役の重要性は変わらず、坂本の地は近江と京を繋ぐ要地を扼する。知行地の位置が信長の信認をそのまま表していた。
この頃から信濃征伐や本願寺攻めなどに転戦しつつ、同時進行で丹波の攻略を命じられた。山がちな土地に大小の土豪が割拠しており、非常に堅牢な地形ではあるが、徐々に勢力を浸透させ、三年をかけ平定に成功する。無理な攻撃を行わなかったことと、土豪の取り込みも巧みに行ったため、時間こそかかったが明智の兵力は大幅に増強された。また丹波一国を知行された。
秀吉が中国攻めに向かう際には物資などの後方支援を担った。畿内の安定こそ明智が武功と信長にはっぱをかけられたこともあり、摂津で天王寺の砦の防衛を行いつつ、佐久間信盛と共闘して摂津、河内、和泉の平定を行った。また紀州攻めでは雑賀衆との銃撃戦に勝利するという画期的な武功を上げている。九鬼水軍が毛利水軍を破ったのちは本願寺の包囲を鉄環のごとき締め付けで行い、のちの降伏につながったと評価された。また本願寺との和睦後、京都での彼らの便宜を図り、光秀の対応によって一向一揆は鳴りを潜めたとされる。
天正の馬揃えでは、奉行を任され秀隆の入れ知恵によって規模がどんどんと膨らんでいった。生来生真面目で、さらに幸か不幸か非常に有能であった光秀は秀隆の無茶ぶりをすべて実現してしまう。古今類を見ぬ規模と華やかさで行われた馬揃えは遠国の次世代の若者たち、伊達政宗や長宗我部信親などにすさまじい衝撃と印象を与えた。のちに彼らが織田家に仕えることになったのは光秀の功績と言って差し支えないかもしれない。
中国と四国が平定されたのち、九州攻めで先陣を賜る。総大将は秀隆で、副将は羽柴秀吉。だが秀吉は九州西部に別動隊として配され、日向方面を南下する本隊は秀隆、光秀、長宗我部、小早川の諸将であった。根白坂の戦いは島津を打ち破った戦として名高いが、根白坂の丘陵を野戦築城で要塞化し、濃密な火箭を配置し、島津の攻勢をはねのけた。光秀の戦術家としての名声はこの戦いに酔って極まったとすら言える。
九州平定後は唐入りの後方支援を担った。嫡子十五郎は釜山に在番し、遠征軍の後方を担う。唐入りの後は南蛮艦隊の迎撃に尽力する。
琉球征伐のころ、嫡子十五郎光慶に家督を譲って隠居する。その際に、自身の死後には九州探題職を返上するよう言い残した。十五郎は内政に才を発揮したが軍指揮官としては不向きな性格であった。光秀はそこを危惧し、下手に職位にこだわって失敗を犯すくらいならば分をわきまえた職責を果たす方がよいと考えたのである。
文禄二年、死去。墓所は隠居料の明智城下にある。先に葬られた妻とともに眠りについている。
逸話
鉄砲の名手であり、信長と初めての謁見の際に的撃ちをさせられ、十五の的全てを撃ち抜いたという。また海を渡って逃げる敵将を、揺れる船の上にいる状態で一弾で打ち抜いた。そのときには人影はすでに豆粒ほどであったという。今与一の逸話とされた。
愛妻家であり、妻を亡くした時は抜け殻のようになったという。秀隆の助言に従い療養し回復の後は九州征伐に赴いた。その際の武功は伝説レベルである。
非常に部下を大切にしており、敵から降った者も分け隔てなく接した。光秀死後に老臣が三人殉死したという。
統率:95
武勇:81
知略:96
政治:97
スキル:今与一 ランクS 鉄砲隊の戦力を大幅に引き上げる。
足軽:A 騎馬:C 鉄砲:SS
通称十兵衛、日向守。のちに惟任の姓を賜り、惟任光秀と名乗る。
美濃国出身だが斎藤家重臣であった明智家の端に連なり、はじめ御門十兵衛と名乗る。道三敗死後明智城は斎藤義龍に攻め滅ぼされるが、その際には逃れ流浪の旅に出る。鉄砲術を修め、越前朝倉家の食客となり、一揆討伐に功を上げ、鉄砲頭として五百貫の知行を受ける。
のち流浪してきた足利義昭に接近し、細川藤孝の配下で幕臣としての地位を手に入れた。美濃への伝手を買われ織田家への使者に立つ。見事信長の説得に成功し、織田家で地行を得て信長の配下となった。この時は朝倉家と同じ五百貫の知行であったという。
信長の側近として仕えつつ、将軍家への橋渡しをつとめ、上洛の際には義昭の護衛を勤める。上洛成功後には朝廷との橋渡しを行い、細川藤孝とともに将軍宣下を得ることに成功した。有識故実に詳しく、弁の立つ光秀を信長は非常に重宝していたようである。
このころ光秀は将軍家と織田家の両属であり、幕臣でありながら織田家からも知行を得ていた。しかしながら義昭には財力も兵力も領土もないため、幕臣たちの知行は結局織田家から出ていたのである。
永禄十二年、本圀寺の変が起きる。光秀は防戦の指揮を執り、鉄砲の狙撃で敵将を討ち取る功を上げる。その後は今日の防衛と政治を担い、事実上の京都奉行となった。
のち織田包囲網にあって、金ヶ崎では殿軍の一部を担い、武功を上げた。この時十字砲火網に敵を誘い込む戦術を披露し、鉄砲隊指揮官としての名声を高めた。
志賀の陣では京都の防衛に当たり、宇佐山城防衛の支援を行った。同時に近隣土豪の懐柔や朝廷へ和睦の工作をするなど、多方面にわたり働きが見受けられる。この時は義昭配下として、河内や摂津へと出兵していた。このころから義昭には、自分の無能さに困り果て、将軍のお役に立てないので暇をいただきたいと申し出ている。
比叡山焼き討ちや浅井攻めなどに従軍し、そして翌年、将軍家が織田家と袂を分かち、槙島城で挙兵した際には信長家臣として参戦し、城攻めにも加わっている。のち近江北部平定の区切りをもって坂本五万石を賜る。
天正三年、朝廷より惟任姓と日向守を賜り、惟任日向守光秀となる。畿内の中心を担う役の重要性は変わらず、坂本の地は近江と京を繋ぐ要地を扼する。知行地の位置が信長の信認をそのまま表していた。
この頃から信濃征伐や本願寺攻めなどに転戦しつつ、同時進行で丹波の攻略を命じられた。山がちな土地に大小の土豪が割拠しており、非常に堅牢な地形ではあるが、徐々に勢力を浸透させ、三年をかけ平定に成功する。無理な攻撃を行わなかったことと、土豪の取り込みも巧みに行ったため、時間こそかかったが明智の兵力は大幅に増強された。また丹波一国を知行された。
秀吉が中国攻めに向かう際には物資などの後方支援を担った。畿内の安定こそ明智が武功と信長にはっぱをかけられたこともあり、摂津で天王寺の砦の防衛を行いつつ、佐久間信盛と共闘して摂津、河内、和泉の平定を行った。また紀州攻めでは雑賀衆との銃撃戦に勝利するという画期的な武功を上げている。九鬼水軍が毛利水軍を破ったのちは本願寺の包囲を鉄環のごとき締め付けで行い、のちの降伏につながったと評価された。また本願寺との和睦後、京都での彼らの便宜を図り、光秀の対応によって一向一揆は鳴りを潜めたとされる。
天正の馬揃えでは、奉行を任され秀隆の入れ知恵によって規模がどんどんと膨らんでいった。生来生真面目で、さらに幸か不幸か非常に有能であった光秀は秀隆の無茶ぶりをすべて実現してしまう。古今類を見ぬ規模と華やかさで行われた馬揃えは遠国の次世代の若者たち、伊達政宗や長宗我部信親などにすさまじい衝撃と印象を与えた。のちに彼らが織田家に仕えることになったのは光秀の功績と言って差し支えないかもしれない。
中国と四国が平定されたのち、九州攻めで先陣を賜る。総大将は秀隆で、副将は羽柴秀吉。だが秀吉は九州西部に別動隊として配され、日向方面を南下する本隊は秀隆、光秀、長宗我部、小早川の諸将であった。根白坂の戦いは島津を打ち破った戦として名高いが、根白坂の丘陵を野戦築城で要塞化し、濃密な火箭を配置し、島津の攻勢をはねのけた。光秀の戦術家としての名声はこの戦いに酔って極まったとすら言える。
九州平定後は唐入りの後方支援を担った。嫡子十五郎は釜山に在番し、遠征軍の後方を担う。唐入りの後は南蛮艦隊の迎撃に尽力する。
琉球征伐のころ、嫡子十五郎光慶に家督を譲って隠居する。その際に、自身の死後には九州探題職を返上するよう言い残した。十五郎は内政に才を発揮したが軍指揮官としては不向きな性格であった。光秀はそこを危惧し、下手に職位にこだわって失敗を犯すくらいならば分をわきまえた職責を果たす方がよいと考えたのである。
文禄二年、死去。墓所は隠居料の明智城下にある。先に葬られた妻とともに眠りについている。
逸話
鉄砲の名手であり、信長と初めての謁見の際に的撃ちをさせられ、十五の的全てを撃ち抜いたという。また海を渡って逃げる敵将を、揺れる船の上にいる状態で一弾で打ち抜いた。そのときには人影はすでに豆粒ほどであったという。今与一の逸話とされた。
愛妻家であり、妻を亡くした時は抜け殻のようになったという。秀隆の助言に従い療養し回復の後は九州征伐に赴いた。その際の武功は伝説レベルである。
非常に部下を大切にしており、敵から降った者も分け隔てなく接した。光秀死後に老臣が三人殉死したという。
統率:95
武勇:81
知略:96
政治:97
スキル:今与一 ランクS 鉄砲隊の戦力を大幅に引き上げる。
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