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学園編 § 学校生活編
第87話 リストの家系
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「うん。だけど、あそこには本当に霊孤が住んでるって聞いた。強い神やその眷属の力を借りる方が本当に願いが叶うんだって。」
「誰がそんなことを言ってたんだ?」
「彼女は僕と違ってちゃんとした霊能者だからね。僕が霊力がないことをずっと心配していろいろ考えたり、方法をずっと探してくれてた良いやつさ。ティッシュだってあの子がくれたんだ。」
「だから、それは誰だ?」
「あれ?飛鳥も彼女から聞いたんだろ?魔法陣のこと。それはもちろん麻朝、生島麻朝だよ。」
麻朝が、千暮にあの魔法陣のサイトとの接点であるティッシュを渡し、それだけでなく、あの妖孤に導いた?
あの、大人しそうな、不安げな瞳の、あの少女が?
実は、この件に関わっているかもしれないリストにはなかったが、協力者かもしれない家として生島の名があったんだ。
生島以外にも、それはないんじゃないか?と思える家名もあったし、なんというか、AAOを2分した勢力を分けてるだけじゃないか?と思えるようなラインナップだった。
僕がそんな風に疑問を言ったところ、淳平も同意していた。タカ派とハト派って感じかねぇ、なんて、いつもの調子で流してたし、大して気にしてはいなかったんだけど。
麻朝だけじゃなく、あの場でその父親にも会った。
物腰の柔らかい、そして、件の霊孤の無事を心から喜んでいるような様子に、そして、千暮をくい止めた我々に感謝する様子に、偽りがあるように見えなかった。
正直、僕は、人の機微に疎い。
こんな世界で家長をやるような人の腹芸が見破れるなんて、思ってない。
けど、あの場には、ノリもいた。
あのさとりの化け物の後継と考えられているノリだ。
そのノリに腹芸が分からないとは思えない。
それとも、ノリの力をかいくぐる、何か技でも持っているのか?
僕は、そんなことを考えつつ、養老の家を後にしたんだ。
そのまま、僕は寮に戻ると、淳平の部屋に行った。
そこには蓮華もいて、なにやら結界まで張って、話し合っている様子だった。
「養老に行ったんだって?」
「千暮に会ってきた。当主もいたよ。」
「で?」
相変わらずの蓮華の質問。
「正直、分かんなくなってきた。」
「はぁ?なにいっちょまえなこと言ってるわけ?あんたが分かってたためしあったっけ?で?」
「で?って・・・」
「だ・か・ら!何があったのか報告!」
はぁ。
1つ大きなため息をつき、僕は、さっきの話をできうる限り詳細に話す。
「なるほどね。」
腕組みをして聞いていた蓮華は、ひとり納得したように頷いた。
何が、なるほど、なんだろうか。
「あんた、本当に分かんないの?いい?生島家は元華族。幸楽に繋がる人心掌握のプロ集団よ。」
「幸楽に繋がる・・・」
「あのねぇ。忘れた?娘と逢い引きした言い訳に、親戚って使ったじゃない?田口の遠縁だって意味だとはいえ、そもそも幸楽の伝手でしょうが。」
そういえば、あのときノリとも遠縁扱いだな、って思ったっけ。
え?でも・・・
「その顔は、さとりの後継にたぶらかされた?家でもAAOでもなくあんたの味方だ~とでも言われてほだされた?」
「・・・・」
「まぁまぁ蓮華ちゃん。こういううぶなところも飛鳥ちゃんの持ち味なんだからさぁ。」
「あんたが、ちゃんと指導しなさいよ。」
「いやいや、そこまで責任持てないっしょ。」
「とにかく!その麻朝って子、父親ともども黒で決まりね。」
「ちょっと待ってよ。決まりって、そんな一方的な!」
「あのね、飛鳥。飛鳥に魔法陣のヒント持ってきたの誰よ?」
「それは・・・」
「ったく、ちょっと可愛くて若いってだけで、気を許すんだから、これだから男は!」
「ちょいちょい蓮華さんや。別に可愛いとか若いとか、関係ないっしょ。」
「あんたも含めて言ってるの。」
「アハハハ、まさかの飛び火?一応言い訳させて貰うと、可愛いとか言われてもわたくし、この目でございますから、ヒヒヒ。」
「若い、は、否定しないのね。」
「蓮華姉さんもぴちぴちの永遠の20代じゃありませんか、ねぇ、飛鳥?」
「え、でも、ほぼ30・・・」
「あーすーかー!」
「いや、その、蓮華は美人だと思う。うん怒らなければ・・・その・・・」
「はぁ、もういいわよ。」
なんだって、こんなことで疲れなきゃならないんだろう?
僕は淳平を睨むけど、どこ吹く風。
「飛鳥。今日は部屋に帰らず、ここに泊まりなさい。ううん。私が許可するまで、ここにいて二人とは接触しないように。特にさとりの方は絶対よ。」
「なんで?」
「あんたがダダ漏れだからでしょうが。ただでさえ顔に出るのに、さとりに情報を与えるのは、今は感心しないわ。いいわね、淳平。あんたが飛鳥のフォローをしなさい。それと、飛鳥。生島の娘と話がしたいわ。セッティングよろしく。」
蓮華は、そのあとすぐに用ができた、と去って行った。
「まぁ、蓮華の命令じゃ、聞くしかないわな。」
しばらくして、淳平が言う。
そして、ここで大人しくしていろ、そう言うと、淳平も出ていった。
約1時間ほど経った頃。
淳平は、僕の荷物を下から取ってきたようだ。と、言ってもちょっとした服と学校の教科書程度。もともと大して荷物なんてない。
「どうやら鞍馬の娘とあいつらが接触したらしい。一緒だったんだってな?」
僕に荷物を放り投げつつ、淳平はそう言ってきた。
どうやら、ノリとゼンに話を聞きに行ったらしい。
というより、荷物を持ち出すために話をした、というところか?
「倉間葵が同行するって昨日言わなかったっけ?」
「ああ、生徒会、か。それで・・・まぁ、いい。あいつら、生島のこと、怪しんでたぞ、こっちが言う前に。」
「それって淳平の心を読んで・・・」
「はぁ?お前じゃあるまいし、あのガキ程度に心を読ませません!鞍馬の方が怪しいとしてリストアップしてきたらしい。養老は鞍馬と組んでそうだ。」
そういうややこしい関係は、僕は分かんないよ。
「まぁ、養老はそもそも女系の占い師だし、鞍馬との協力関係は古いんだよ。縁戚関係も強いしな。」
帝に占いでアドバイスし、それに基づいて鞍馬が戦う、そんな関係が平安の昔から築かれていたのだ、という。
養老は、そもそもが女性が占いに秀で、それに婿入りした男が名目上の当主となり、妻に仕えるのだという。現し世の些末なことは僕たる婿の仕事、実質男尊女卑ならぬ女尊男卑と言おうか。あくまでナンバーワンは妻であり、当主はナンバーツーという家柄らしい。
現状、そのナンバーワンが亡くなってしまい、その娘がきちんと継げるまで、家を守っている形の養老であるが、男はナンバーワンを含め占いを行う巫女たちを守るために強くあれ、という家でもあって、戦闘能力は業界でも高い、とされる。
その高い戦闘能力を維持するためにも、取り入れていたのが鞍馬の血でもあるということだ。
淳平からのそんな講義を聴きつつ、あそこに倉間葵の姿があったのも、実は鞍馬の意志があるのか、と、ため息をつきたくなった。
家、家、家・・・
まったく、家がなんだってんだろう。
けど、日本でだけじゃなく、AAOで世界中に派遣されても、この家という枷はどこまでもついて回るようだ。
僕は1981年に産まれた。
そして中学まで普通に生きてきた。
むしろ、親戚もなく、母ですら不在の僕だ。家族というのは父のみで、家だなんだと言われても、さっぱり分からない。
平安時代から続く家が云々・・・
だから何?って感じ。
この手の講義は、主に淳平から何度も聞いたし、他にもいろんな人に語られた。
だけど・・・・
麻朝は、家のために、魔法陣のことを僕や千暮に語ったのか?
その父は、家のために、幼い頃から側にいる妖孤をダシに使って、?ここは何がやりたかったんだろうか?
さっぱり分かんない。
「なぁ、飛鳥。考えるにはピースが足りないって、分かってるか?下手な考え休むに似たりってな。考える前に動く。明日からは、おれっちと動くべ?」
相変わらず意味不明なふざけた物言いをしてくる淳平。
が、その目は、ずっとリストから動いていなかった。
「誰がそんなことを言ってたんだ?」
「彼女は僕と違ってちゃんとした霊能者だからね。僕が霊力がないことをずっと心配していろいろ考えたり、方法をずっと探してくれてた良いやつさ。ティッシュだってあの子がくれたんだ。」
「だから、それは誰だ?」
「あれ?飛鳥も彼女から聞いたんだろ?魔法陣のこと。それはもちろん麻朝、生島麻朝だよ。」
麻朝が、千暮にあの魔法陣のサイトとの接点であるティッシュを渡し、それだけでなく、あの妖孤に導いた?
あの、大人しそうな、不安げな瞳の、あの少女が?
実は、この件に関わっているかもしれないリストにはなかったが、協力者かもしれない家として生島の名があったんだ。
生島以外にも、それはないんじゃないか?と思える家名もあったし、なんというか、AAOを2分した勢力を分けてるだけじゃないか?と思えるようなラインナップだった。
僕がそんな風に疑問を言ったところ、淳平も同意していた。タカ派とハト派って感じかねぇ、なんて、いつもの調子で流してたし、大して気にしてはいなかったんだけど。
麻朝だけじゃなく、あの場でその父親にも会った。
物腰の柔らかい、そして、件の霊孤の無事を心から喜んでいるような様子に、そして、千暮をくい止めた我々に感謝する様子に、偽りがあるように見えなかった。
正直、僕は、人の機微に疎い。
こんな世界で家長をやるような人の腹芸が見破れるなんて、思ってない。
けど、あの場には、ノリもいた。
あのさとりの化け物の後継と考えられているノリだ。
そのノリに腹芸が分からないとは思えない。
それとも、ノリの力をかいくぐる、何か技でも持っているのか?
僕は、そんなことを考えつつ、養老の家を後にしたんだ。
そのまま、僕は寮に戻ると、淳平の部屋に行った。
そこには蓮華もいて、なにやら結界まで張って、話し合っている様子だった。
「養老に行ったんだって?」
「千暮に会ってきた。当主もいたよ。」
「で?」
相変わらずの蓮華の質問。
「正直、分かんなくなってきた。」
「はぁ?なにいっちょまえなこと言ってるわけ?あんたが分かってたためしあったっけ?で?」
「で?って・・・」
「だ・か・ら!何があったのか報告!」
はぁ。
1つ大きなため息をつき、僕は、さっきの話をできうる限り詳細に話す。
「なるほどね。」
腕組みをして聞いていた蓮華は、ひとり納得したように頷いた。
何が、なるほど、なんだろうか。
「あんた、本当に分かんないの?いい?生島家は元華族。幸楽に繋がる人心掌握のプロ集団よ。」
「幸楽に繋がる・・・」
「あのねぇ。忘れた?娘と逢い引きした言い訳に、親戚って使ったじゃない?田口の遠縁だって意味だとはいえ、そもそも幸楽の伝手でしょうが。」
そういえば、あのときノリとも遠縁扱いだな、って思ったっけ。
え?でも・・・
「その顔は、さとりの後継にたぶらかされた?家でもAAOでもなくあんたの味方だ~とでも言われてほだされた?」
「・・・・」
「まぁまぁ蓮華ちゃん。こういううぶなところも飛鳥ちゃんの持ち味なんだからさぁ。」
「あんたが、ちゃんと指導しなさいよ。」
「いやいや、そこまで責任持てないっしょ。」
「とにかく!その麻朝って子、父親ともども黒で決まりね。」
「ちょっと待ってよ。決まりって、そんな一方的な!」
「あのね、飛鳥。飛鳥に魔法陣のヒント持ってきたの誰よ?」
「それは・・・」
「ったく、ちょっと可愛くて若いってだけで、気を許すんだから、これだから男は!」
「ちょいちょい蓮華さんや。別に可愛いとか若いとか、関係ないっしょ。」
「あんたも含めて言ってるの。」
「アハハハ、まさかの飛び火?一応言い訳させて貰うと、可愛いとか言われてもわたくし、この目でございますから、ヒヒヒ。」
「若い、は、否定しないのね。」
「蓮華姉さんもぴちぴちの永遠の20代じゃありませんか、ねぇ、飛鳥?」
「え、でも、ほぼ30・・・」
「あーすーかー!」
「いや、その、蓮華は美人だと思う。うん怒らなければ・・・その・・・」
「はぁ、もういいわよ。」
なんだって、こんなことで疲れなきゃならないんだろう?
僕は淳平を睨むけど、どこ吹く風。
「飛鳥。今日は部屋に帰らず、ここに泊まりなさい。ううん。私が許可するまで、ここにいて二人とは接触しないように。特にさとりの方は絶対よ。」
「なんで?」
「あんたがダダ漏れだからでしょうが。ただでさえ顔に出るのに、さとりに情報を与えるのは、今は感心しないわ。いいわね、淳平。あんたが飛鳥のフォローをしなさい。それと、飛鳥。生島の娘と話がしたいわ。セッティングよろしく。」
蓮華は、そのあとすぐに用ができた、と去って行った。
「まぁ、蓮華の命令じゃ、聞くしかないわな。」
しばらくして、淳平が言う。
そして、ここで大人しくしていろ、そう言うと、淳平も出ていった。
約1時間ほど経った頃。
淳平は、僕の荷物を下から取ってきたようだ。と、言ってもちょっとした服と学校の教科書程度。もともと大して荷物なんてない。
「どうやら鞍馬の娘とあいつらが接触したらしい。一緒だったんだってな?」
僕に荷物を放り投げつつ、淳平はそう言ってきた。
どうやら、ノリとゼンに話を聞きに行ったらしい。
というより、荷物を持ち出すために話をした、というところか?
「倉間葵が同行するって昨日言わなかったっけ?」
「ああ、生徒会、か。それで・・・まぁ、いい。あいつら、生島のこと、怪しんでたぞ、こっちが言う前に。」
「それって淳平の心を読んで・・・」
「はぁ?お前じゃあるまいし、あのガキ程度に心を読ませません!鞍馬の方が怪しいとしてリストアップしてきたらしい。養老は鞍馬と組んでそうだ。」
そういうややこしい関係は、僕は分かんないよ。
「まぁ、養老はそもそも女系の占い師だし、鞍馬との協力関係は古いんだよ。縁戚関係も強いしな。」
帝に占いでアドバイスし、それに基づいて鞍馬が戦う、そんな関係が平安の昔から築かれていたのだ、という。
養老は、そもそもが女性が占いに秀で、それに婿入りした男が名目上の当主となり、妻に仕えるのだという。現し世の些末なことは僕たる婿の仕事、実質男尊女卑ならぬ女尊男卑と言おうか。あくまでナンバーワンは妻であり、当主はナンバーツーという家柄らしい。
現状、そのナンバーワンが亡くなってしまい、その娘がきちんと継げるまで、家を守っている形の養老であるが、男はナンバーワンを含め占いを行う巫女たちを守るために強くあれ、という家でもあって、戦闘能力は業界でも高い、とされる。
その高い戦闘能力を維持するためにも、取り入れていたのが鞍馬の血でもあるということだ。
淳平からのそんな講義を聴きつつ、あそこに倉間葵の姿があったのも、実は鞍馬の意志があるのか、と、ため息をつきたくなった。
家、家、家・・・
まったく、家がなんだってんだろう。
けど、日本でだけじゃなく、AAOで世界中に派遣されても、この家という枷はどこまでもついて回るようだ。
僕は1981年に産まれた。
そして中学まで普通に生きてきた。
むしろ、親戚もなく、母ですら不在の僕だ。家族というのは父のみで、家だなんだと言われても、さっぱり分からない。
平安時代から続く家が云々・・・
だから何?って感じ。
この手の講義は、主に淳平から何度も聞いたし、他にもいろんな人に語られた。
だけど・・・・
麻朝は、家のために、魔法陣のことを僕や千暮に語ったのか?
その父は、家のために、幼い頃から側にいる妖孤をダシに使って、?ここは何がやりたかったんだろうか?
さっぱり分かんない。
「なぁ、飛鳥。考えるにはピースが足りないって、分かってるか?下手な考え休むに似たりってな。考える前に動く。明日からは、おれっちと動くべ?」
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