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ジョセフィーヌの恋の行方
エラの過去がばれた?(ジョセフィーヌ視点)
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※サミュエルの母上のグレイス・ブレイ公爵夫人が、作者の『子供も産めない役立たずと言われて・・・・・・』のグレイス・アティカス公爵と同じ名なのでグレイス→グレンディスにしたらという読者様のアドバイスに従いこれ以降グレンディス・ブレイ公爵夫人とします。(❁ᴗ͈ˬᴗ͈)⁾⁾⁾
୨୧┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈୨୧
サミュエル様は、ブレイ公爵家の夜会のあいだ、私をエスコートしてくださいました。一緒に会話していると寛げたので、いろいろなお話をしましたよ。
それ以来、定期的にルドレア侯爵家に遊びにくるようなりました。そうして、今、私が彼に抱きついているのは大きな蜂がいたからです。私は、子供の頃、蜂にさされてそれ以来、あのブーーンという羽音を聞くだけで怖いのです。
「きゃっ! 蜂だわ!」
私が、思わず抱きつくと、サミュエル様は笑って私を抱きしめました。いや、抱きしめなくていいんですけど・・・・・・離してほしいな・・・・・・と思いながら戸惑っていると、後ろで物音がしました。
「やぁ、君たち、いつからそんな仲なんだい?」
少し悲しそうな目で私を見つめてきます。そんな目で見られるほど、特別な仲ではありませんよ。この王太子様はどうして、いつもこのようなタイミングでいらっしゃるのかしら?王太子様がいらっしゃると必ずハプニングがありますね。
「王太子様。いらっしゃいませ! あら、パン! エラのところのですわね?」
「あぁ、うん」
「嬉しい! 皆でお茶を頂きましょう! さぁ、王太子様も、あのガゼボでご一緒に!」
私は、この二人の友人とお茶ができるのがとても嬉しいのですけれど、二人とも微妙な顔つきでいらっしゃいます。
それを見て、ガゼボの横で笑っているのがライアンです。かれはルドレア侯爵家の護衛兵で、最近では私を守る専属護衛騎士になりました。この方が、私もエラの様子が聞けるからとてもいいことです。
私達は、エラの焼いたパンに舌鼓を打ちとても楽しく過ごしていていたのです。
ところが、私の侍女が慌てて、駆けてきて私に報告します。
「エラさんが、男性のお客様とトラブっていて、困っているとパン屋の女将さんが来ています」
私は、すぐにここに連れてくるように言いました。
パン屋の女将さんは、青ざめて泣いています。
「パン屋に来たお客のなかの一人が、エラちゃんに難癖つけてきたんです!! ここのパンは娼婦が焼いているのか!って」
「なんですって?」
私は、怒りの声をあげましたが、王太子様の声のほうが大きかったようです。
「一生懸命、働き更生しようとしている者を邪魔する奴は、この私が許さないよ」
「同感ですね」
サミュエル様も、にっこりと笑っておっしゃったのです。
୨୧┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈୨୧
|*'ー'*)チラッ※宣伝です。不快な方はお読みにならないで飛ばしてくださいませ。
新作「悪役令嬢は惚れ薬を使って婚約破棄させました」を書かせて頂きました。
よろしければ、読んでいただけると嬉しいです(❁ᴗ͈ˬᴗ͈)⁾⁾⁾
なお、作者のTwitter @bluesky1170 よろしければフォローお願いします😊
固定ツイートに『○○読んでいる。フォローしたよ』と知らせていただければ必ずフォロバさせていただきます。(笑)
ご愛読いただきまして、ありがとうございます(❁ᴗ͈ˬᴗ͈)⁾⁾⁾
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サミュエル様は、ブレイ公爵家の夜会のあいだ、私をエスコートしてくださいました。一緒に会話していると寛げたので、いろいろなお話をしましたよ。
それ以来、定期的にルドレア侯爵家に遊びにくるようなりました。そうして、今、私が彼に抱きついているのは大きな蜂がいたからです。私は、子供の頃、蜂にさされてそれ以来、あのブーーンという羽音を聞くだけで怖いのです。
「きゃっ! 蜂だわ!」
私が、思わず抱きつくと、サミュエル様は笑って私を抱きしめました。いや、抱きしめなくていいんですけど・・・・・・離してほしいな・・・・・・と思いながら戸惑っていると、後ろで物音がしました。
「やぁ、君たち、いつからそんな仲なんだい?」
少し悲しそうな目で私を見つめてきます。そんな目で見られるほど、特別な仲ではありませんよ。この王太子様はどうして、いつもこのようなタイミングでいらっしゃるのかしら?王太子様がいらっしゃると必ずハプニングがありますね。
「王太子様。いらっしゃいませ! あら、パン! エラのところのですわね?」
「あぁ、うん」
「嬉しい! 皆でお茶を頂きましょう! さぁ、王太子様も、あのガゼボでご一緒に!」
私は、この二人の友人とお茶ができるのがとても嬉しいのですけれど、二人とも微妙な顔つきでいらっしゃいます。
それを見て、ガゼボの横で笑っているのがライアンです。かれはルドレア侯爵家の護衛兵で、最近では私を守る専属護衛騎士になりました。この方が、私もエラの様子が聞けるからとてもいいことです。
私達は、エラの焼いたパンに舌鼓を打ちとても楽しく過ごしていていたのです。
ところが、私の侍女が慌てて、駆けてきて私に報告します。
「エラさんが、男性のお客様とトラブっていて、困っているとパン屋の女将さんが来ています」
私は、すぐにここに連れてくるように言いました。
パン屋の女将さんは、青ざめて泣いています。
「パン屋に来たお客のなかの一人が、エラちゃんに難癖つけてきたんです!! ここのパンは娼婦が焼いているのか!って」
「なんですって?」
私は、怒りの声をあげましたが、王太子様の声のほうが大きかったようです。
「一生懸命、働き更生しようとしている者を邪魔する奴は、この私が許さないよ」
「同感ですね」
サミュエル様も、にっこりと笑っておっしゃったのです。
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