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少しも寂しくない一本だけの桜

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桜町はその名前のとおりに桜の木がたくさん植えられている町です。


桜並木には600本もの桜が植えられていますし、桜公園にもたくさんの桜が多くの人々の訪れを待っていました。


この町の桜たちは仲良く並んで咲いている桜ばかりでしたが、一本だけぽつんと離れて咲いている桜がありました。


並んで咲いていた桜たちはその一本だけの桜をばかにしていました。

「私達のように大勢の人々に愛されない桜なんて価値がないわ」

「そうよ、桜はやっぱり、たくさんの人が通る賑やかな場所で咲いていなければ意味が無いわ」



でも、その一本だけの桜は幸せでした。

細い道に一本だけ咲く桜は、その道に面した一件の家のおばあさんに愛されていたのです。

「綺麗だねぇーー。こんなに綺麗な桜は見たことがないよ」
優しく微笑むおばあさんは、毎日桜に話しかけます。

ときには、おばあさんの娘や孫が来て、こう桜に言うのです。
「おばあちゃんを、よろしくね!あなたの花が一番、おばあちゃんを元気にするのよ」

「おじいさんと植えた桜だから、この桜はあんたの姉妹だよ」
おばあさんは娘に向かって言うと桜の木は嬉しさに震えます。

「ずっと大事にしてあげるからね!」
おばあさんの孫が桜の木に向かって言ってくれるので、一本だけの桜の木は少しも寂しくないのでした。


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みんなの感想(2件)

群馬より愛を込めて

良いですね。桜の息吹を感じます。あー、春が待ち遠しい。

青空一夏
2020.10.29 青空一夏

おぉーおはようございまぁす🥺
こ、こんなところにまで
ありがとうございまぁす🙇‍♀️

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2020.09.29 ユーザー名の登録がありません

退会済ユーザのコメントです

青空一夏
2020.09.29 青空一夏

Maro様
感想ありがとうございまぁす😊
いやいや、私こそ心が汚れてますから(笑笑)
ありがとうございまぁす😌

解除

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