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兄の廃嫡
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「アレクシス王女様を守る者ならここにいますよ。この私がどんな者からも守ってみせる」
ワイアットが私の肩に手を置いた。
「チャールズ王太子、貴方は実に汚い男だ。アレクシス王女を買った書類はここにあります。王太子から持ちかけて来た話ですよ。”役立たずの出戻り王女”が邪魔だから買ってくれと言われました」
ワイアットは厳しい目を兄に向けた。
「その書類は偽装だ。私が、そのようなことをするわけがないでしょう?」
兄はお父様に訴えたが、ワイアットはため息をついて、大声を張り上げた。
「お前達、今こそ証言しろ!」
バン!と扉が開かれて、大勢の侍女、侍従と騎士達がやって来た。
「「「アレクシス王女様はこちらにお戻りになってからずっと、王太子様に虐げられておりました!」」」
「「「『なぜ、殉死しなかったのだ! 恥知らず』とアレクシス王女様に怒鳴っておりました!」」」
「「「若い騎士達を連れて、毎晩のように高級娼館に入り浸っておりました!」」」
「「「娼館からの取り立てが日に三回、連日のように来ていました!」」」
「「「金になる名画を全て売り飛ばし、女遊ぶに使っておりました!」」」
お父様は大声を張り上げた。
「む・・・・・・むぅ・・・・・・、くっ、・・・もう、私はお前を庇えんぞ!!チャールズ! お前は廃嫡だ! 愚か者がっ! 塔に閉じ込めろ! 恥知らずはお前だ!」
お父様は、私を見つめながら、
「すまんな・・・・・・可哀想なことをした」
と、おっしゃった。
「この国はお前が女王となって治めよ。ワイアット、お前が支えるのだ。盛大な結婚式を行おう」
その言葉をお父様が、おっしゃった時に、王族の使いを知らせる侍従が入ってきた告げたのだった。
「ドミニ王国の使者が参られました」
ワイアットが私の肩に手を置いた。
「チャールズ王太子、貴方は実に汚い男だ。アレクシス王女を買った書類はここにあります。王太子から持ちかけて来た話ですよ。”役立たずの出戻り王女”が邪魔だから買ってくれと言われました」
ワイアットは厳しい目を兄に向けた。
「その書類は偽装だ。私が、そのようなことをするわけがないでしょう?」
兄はお父様に訴えたが、ワイアットはため息をついて、大声を張り上げた。
「お前達、今こそ証言しろ!」
バン!と扉が開かれて、大勢の侍女、侍従と騎士達がやって来た。
「「「アレクシス王女様はこちらにお戻りになってからずっと、王太子様に虐げられておりました!」」」
「「「『なぜ、殉死しなかったのだ! 恥知らず』とアレクシス王女様に怒鳴っておりました!」」」
「「「若い騎士達を連れて、毎晩のように高級娼館に入り浸っておりました!」」」
「「「娼館からの取り立てが日に三回、連日のように来ていました!」」」
「「「金になる名画を全て売り飛ばし、女遊ぶに使っておりました!」」」
お父様は大声を張り上げた。
「む・・・・・・むぅ・・・・・・、くっ、・・・もう、私はお前を庇えんぞ!!チャールズ! お前は廃嫡だ! 愚か者がっ! 塔に閉じ込めろ! 恥知らずはお前だ!」
お父様は、私を見つめながら、
「すまんな・・・・・・可哀想なことをした」
と、おっしゃった。
「この国はお前が女王となって治めよ。ワイアット、お前が支えるのだ。盛大な結婚式を行おう」
その言葉をお父様が、おっしゃった時に、王族の使いを知らせる侍従が入ってきた告げたのだった。
「ドミニ王国の使者が参られました」
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