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3 エストレラ視点・クリフトン視点(父親)

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★エストレラ視点

私が、なぜ、これほどまでにお姉様が嫌いなのかって?

私は、綺麗で、美しくて、可愛いものが大好きだからよ。お母様もお父様も、とても綺麗だし、私はその二人にそっくりだった。ところが、お姉様だけは、とても冴えなくて・・・私は、同じ年頃の友人にいつもバカにされていたのだ。

「エストレラは綺麗だけれど、貴女のお姉様は・・・・クスクス・・・なんで、あんなに、かっこ悪いのぉーー私のお姉様は、ものすごく綺麗なのよぉーー?」

「あっはははは! 確かに、エストレラのお姉様って、とろい感じで・・・ダンスも、つまずいてばかりだったわよねぇーー」

私は、あの姉のせいで、恥ずかしい思いをしていた。すごく迷惑だし、いなくなればいいのに・・・

私は、もっと素敵なお姉様がほしかったのよ!


★クリフトン視点

私は美しいキャンディスに一目惚れして、自分の父親に頼み込んで、借金をコルニー伯爵家が背負うように仕組んでもらった。

キャンディスには、好き合っている男がいたのは知っていた。だが、駆け落ちするとは思わなかった。


コルニー伯爵家に潜ませていたメイドのお陰で阻止できたが、その相手が貴族でなかったことにも腹がたった。

この私より、執事を選ばれたことが屈辱だった。相手の執事は、キャンディスの父親に言って奴隷に落としてやった。身の程知らずにも程がある。

キャンディスと結婚できて、嬉しかったのもつかの間、産まれてきた子供が、報告を受けていた執事の容貌と、とても似ていたのだ。

キャンディスにも、その子供にも、怒りを感じた。だから、私はアーリィが大嫌いなのだ。



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