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8 湖畔の植物 / 牧場でバイトする弘さんと篤さん
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湖畔には野の花もたくさん咲いていた。紫とピンクの花がいっぱい。
「あの紫のはリンドウで、あっちがマツムシソウ。ピンクのはヤナギランだよ。あとで家に戻ったらパソコンで調べてみようね。興味のある花や昆虫、気に入った景色があったら携帯で写真に撮っておいてね」
私は、先日買ってもらった携帯で写メをたくさん撮った。こうしておけば、あとでパソコンで調べられるからと礼子さんは言った。洋服屋さんの次に行ったのは電気屋さんで、そこで携帯とパソコンも買ってもらったんだ。レモン色の携帯はそれ以来、私の宝物になった。
花や草、昆虫、風に揺れる湖面、爽やかな風と陽の光、全てが調和のとれたこの美しい世界に私は癒やされて、礼子さんと手を繋ぎ無言で歩いた。なにも話さなくても、礼子さんは私の表情を見て察してくれるのが不思議だった。
「その黄色いお花も可愛いねぇ。その名前はわからないなぁ。写メを撮って、あとで調べようねーー。こんなふうに花だっていろんな種類があるでしょう? だからね、人間もいろんな人がいるのが当たり前なんだよ。私や紬ちゃんのように『個性』のある人間もいて当たり前! でも、どのお花もこうして綺麗に頑張って咲いている」
礼子さんは、人間もこのお花たちも根本は変らないと言った。動物も昆虫も、皆頑張って生きていることに変らないって。
午前中のスケッチと湖畔の散歩は、すっごく楽しかった。その後は、家に戻り礼子さんに買ってもらったパソコンで、さっき撮った草花の名前を調べた。図鑑は3階の図書室にいっぱい置いてあったからそこから持ってきたんだ。そこは本だけがいっぱい詰まった部屋で、美術関係の本が天井までの本棚にびっしり詰まっており、有名な小説も大抵は置いてあるらしい。
「ここにテーブルと椅子も置いて、パソコンも1台置いとくと便利だね? 紬ちゃんが、いつでもここで調べものができるようにしてあげようね」
あっという間に、私を取り巻く環境が整えられて、まるでここでずっと暮していたかのように錯覚する私だった。
☆彡★彡☆彡
お昼どきになって、礼子さんとお祖母ちゃんがお料理をしようとすると、
「そうめんをたくさん茹でたから、皆で食べないか? 紬ちゃんは、そうめんは好き?」
健一叔父さんがやって来て、私に訊いた。
「うん、好きです」
その答えで、決まり! 礼子さんが作り始めたチキンサラダを持って、私達は健一叔父さんの家にお邪魔した。健一叔父さんの家は、リビングルームがすごく広い。テーブルも大きくて椅子もたくさんあった。
「すっごく広いだろ? 牧場のお手伝いに定期的にバイトを雇うからね。その子達とも食事するから広い空間がいるんだ。ほら、こっちはバイトの弘。そっちは、篤」
私のキョロキョロする様子に健一叔父さんが苦笑して、そう言った。
「は、はい。え、えっと、紬って言います。よ、よ、よろしくお願いします」
私は緊張して声が震えてどもったけれど、その二人はそんなこと少しも気にしなかった。
「よろしくね! ササキ先生の娘さんになったんでしょう? 仲良くしようね。僕は心秀大学の学生で弘、そっちも同じ大学の篤だよ」
「よろしくね! 篤と言います! すっごい綺麗な子を養女にしたんですね? ササキ先生!」
「ふふっ。紬ちゃんは、これからもっと綺麗になるし、私より大物になる子よ? 守ってあげてちょうだい。私と同じ『個性的な子』だから」
その言葉に深くうなづいた二人は私に、にっこりと微笑むと横に座るように言った。
「うん、でも聡子さんのお手伝いをしてから座る」
私はキッチンにいる聡子さんにお手伝いをすることがないか訊きに行った。こうして自分ができることがないか訊くことは、とても大事だって礼子さんが言っていたから。
「じゃぁね、この食器を持って行ってくれる? お箸もね。助かるわぁーー。紬ちゃんは偉いねぇ」
そう言って目を細めてくれた聡子さんに、私はにっこりした。褒められるって嬉しいなって思った。その様子を健一叔父さんも見て、少しだけ微笑んでいた。
健一叔父さんは苦手だけど、聡子さんは好きになれそう。この弘さんと篤さんもいい人そうだし、私の世界はこうしてどんどん広がっていった。
礼子さんが作ったチキンサラダを皆で分けて、大量のそうめんがドンッとテーブルにのせられた。
「そうめんつゆは2種類あるからね。普通のと、味噌ゴマつゆよ。両方で食べてみてね」
聡子さんに言われて私は、早速、そうめんをすくって味噌ゴマつゆにいれた。ゴマの風味と大葉の爽やかなアクセントが夏にぴったりで、いくらでも食べられそうだ。
「うわぁーー。聡子さんの作ったゴマのつけ汁って、すっごく美味しいねぇ」
私は、つい大きな声で言ってしまって、恥ずかしくなった。ここには弘さんも篤さんもいるのに……
「ほんとにぃーー? 嬉しいわ! いっぱい食べてね! 健一も、この子達も黙って食べるだけだから、紬ちゃんみたいに、声をだしてそう言ってくれると作る張り合いがあるってもんよ!」
聡子さんは、ますますにこにこして私を見ていた。
「紬ちゃんはね、素直なとても良い子なのよ。教えたことはちゃんと守ろうとするし、頑張ろうって姿勢がとても素晴らしいのよねぇ」
べた褒めする礼子さんに、健一叔父さんが呆れていた。
「腹も痛めてないのに、もうすでに親馬鹿だなぁ」
この言葉に聡子さんは、健一叔父さんのデザートを取り上げた。
「ほっんとにデリカシーのかけらもないんだから。デザートは抜きよ! 女はね、お腹なんか痛めなくたって母性本能があるから、母親にだってなれるわよ。それに親馬鹿万歳よ。親が子供を褒めるのは当然よぉーー。毎日けなされて育ってごらん? とても、ねじ曲がった大人になるわよ」
聡子さんの剣幕に慌てて礼子さんに謝った健一叔父さんだった。健一叔父さんは、いつも余計なひとことを言う残念な叔父さんなのだった。
▹◃┄▸◂┄▹◃┄▸◂┄▹◃┄▸◂┄▹◃
次回はカフェと健一叔父さんの牧場のお手伝いの予定です。ゆっくりとお話が進みます。紬ちゃんの夏休みの日常の様子が続きます。
「あの紫のはリンドウで、あっちがマツムシソウ。ピンクのはヤナギランだよ。あとで家に戻ったらパソコンで調べてみようね。興味のある花や昆虫、気に入った景色があったら携帯で写真に撮っておいてね」
私は、先日買ってもらった携帯で写メをたくさん撮った。こうしておけば、あとでパソコンで調べられるからと礼子さんは言った。洋服屋さんの次に行ったのは電気屋さんで、そこで携帯とパソコンも買ってもらったんだ。レモン色の携帯はそれ以来、私の宝物になった。
花や草、昆虫、風に揺れる湖面、爽やかな風と陽の光、全てが調和のとれたこの美しい世界に私は癒やされて、礼子さんと手を繋ぎ無言で歩いた。なにも話さなくても、礼子さんは私の表情を見て察してくれるのが不思議だった。
「その黄色いお花も可愛いねぇ。その名前はわからないなぁ。写メを撮って、あとで調べようねーー。こんなふうに花だっていろんな種類があるでしょう? だからね、人間もいろんな人がいるのが当たり前なんだよ。私や紬ちゃんのように『個性』のある人間もいて当たり前! でも、どのお花もこうして綺麗に頑張って咲いている」
礼子さんは、人間もこのお花たちも根本は変らないと言った。動物も昆虫も、皆頑張って生きていることに変らないって。
午前中のスケッチと湖畔の散歩は、すっごく楽しかった。その後は、家に戻り礼子さんに買ってもらったパソコンで、さっき撮った草花の名前を調べた。図鑑は3階の図書室にいっぱい置いてあったからそこから持ってきたんだ。そこは本だけがいっぱい詰まった部屋で、美術関係の本が天井までの本棚にびっしり詰まっており、有名な小説も大抵は置いてあるらしい。
「ここにテーブルと椅子も置いて、パソコンも1台置いとくと便利だね? 紬ちゃんが、いつでもここで調べものができるようにしてあげようね」
あっという間に、私を取り巻く環境が整えられて、まるでここでずっと暮していたかのように錯覚する私だった。
☆彡★彡☆彡
お昼どきになって、礼子さんとお祖母ちゃんがお料理をしようとすると、
「そうめんをたくさん茹でたから、皆で食べないか? 紬ちゃんは、そうめんは好き?」
健一叔父さんがやって来て、私に訊いた。
「うん、好きです」
その答えで、決まり! 礼子さんが作り始めたチキンサラダを持って、私達は健一叔父さんの家にお邪魔した。健一叔父さんの家は、リビングルームがすごく広い。テーブルも大きくて椅子もたくさんあった。
「すっごく広いだろ? 牧場のお手伝いに定期的にバイトを雇うからね。その子達とも食事するから広い空間がいるんだ。ほら、こっちはバイトの弘。そっちは、篤」
私のキョロキョロする様子に健一叔父さんが苦笑して、そう言った。
「は、はい。え、えっと、紬って言います。よ、よ、よろしくお願いします」
私は緊張して声が震えてどもったけれど、その二人はそんなこと少しも気にしなかった。
「よろしくね! ササキ先生の娘さんになったんでしょう? 仲良くしようね。僕は心秀大学の学生で弘、そっちも同じ大学の篤だよ」
「よろしくね! 篤と言います! すっごい綺麗な子を養女にしたんですね? ササキ先生!」
「ふふっ。紬ちゃんは、これからもっと綺麗になるし、私より大物になる子よ? 守ってあげてちょうだい。私と同じ『個性的な子』だから」
その言葉に深くうなづいた二人は私に、にっこりと微笑むと横に座るように言った。
「うん、でも聡子さんのお手伝いをしてから座る」
私はキッチンにいる聡子さんにお手伝いをすることがないか訊きに行った。こうして自分ができることがないか訊くことは、とても大事だって礼子さんが言っていたから。
「じゃぁね、この食器を持って行ってくれる? お箸もね。助かるわぁーー。紬ちゃんは偉いねぇ」
そう言って目を細めてくれた聡子さんに、私はにっこりした。褒められるって嬉しいなって思った。その様子を健一叔父さんも見て、少しだけ微笑んでいた。
健一叔父さんは苦手だけど、聡子さんは好きになれそう。この弘さんと篤さんもいい人そうだし、私の世界はこうしてどんどん広がっていった。
礼子さんが作ったチキンサラダを皆で分けて、大量のそうめんがドンッとテーブルにのせられた。
「そうめんつゆは2種類あるからね。普通のと、味噌ゴマつゆよ。両方で食べてみてね」
聡子さんに言われて私は、早速、そうめんをすくって味噌ゴマつゆにいれた。ゴマの風味と大葉の爽やかなアクセントが夏にぴったりで、いくらでも食べられそうだ。
「うわぁーー。聡子さんの作ったゴマのつけ汁って、すっごく美味しいねぇ」
私は、つい大きな声で言ってしまって、恥ずかしくなった。ここには弘さんも篤さんもいるのに……
「ほんとにぃーー? 嬉しいわ! いっぱい食べてね! 健一も、この子達も黙って食べるだけだから、紬ちゃんみたいに、声をだしてそう言ってくれると作る張り合いがあるってもんよ!」
聡子さんは、ますますにこにこして私を見ていた。
「紬ちゃんはね、素直なとても良い子なのよ。教えたことはちゃんと守ろうとするし、頑張ろうって姿勢がとても素晴らしいのよねぇ」
べた褒めする礼子さんに、健一叔父さんが呆れていた。
「腹も痛めてないのに、もうすでに親馬鹿だなぁ」
この言葉に聡子さんは、健一叔父さんのデザートを取り上げた。
「ほっんとにデリカシーのかけらもないんだから。デザートは抜きよ! 女はね、お腹なんか痛めなくたって母性本能があるから、母親にだってなれるわよ。それに親馬鹿万歳よ。親が子供を褒めるのは当然よぉーー。毎日けなされて育ってごらん? とても、ねじ曲がった大人になるわよ」
聡子さんの剣幕に慌てて礼子さんに謝った健一叔父さんだった。健一叔父さんは、いつも余計なひとことを言う残念な叔父さんなのだった。
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次回はカフェと健一叔父さんの牧場のお手伝いの予定です。ゆっくりとお話が進みます。紬ちゃんの夏休みの日常の様子が続きます。
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