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人質って性奴隷なの?

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オーブリーがメイドとして王宮では働いているなか、12人の王女様達は贅沢三昧だった。

王も王妃も側妃たちも、いつも服をあつらえ、宝石を購入し、美食を堪能していた。

国を守る騎士達も平和ぼけしていて、剣の技術の鍛錬どころかかわいいメイドたちを追いかけ回すのに忙しそうだった。

オーブリーが16歳になったある日、隣国のマリーベルン帝国から宣戦の布告がなされた。

「まずいぞ!戦争なんてしたら負けるにきまっている。ここは平和の交渉として王女の一人を妃にと差しだそうか?」
王は顔を曇らせて正妃に相談した。

「嫌ですよ!私の三人の姫は絶対に選んではいけません!マリーベルンの皇帝は残虐無比と聞いております。大層、美しいけれど魔王のように冷たく、恐ろしい男だとか‥‥」
正妃は首を振りながら王に懇願した。

「私の二人の姫も嫌です。あぁ、こういうときに、いい王女様がいるではありませんか?オーブリーを差し出しましょう。あんな子は人質として隣国に行ってしまえばいいのです!」側妃の一人が言うと、

「あぁ、とてもいいお考えですわ!」
口々に他の側妃たちが賛成するので、すっかりその方向で話がまとまってしまった。


ー☆ー☆ー☆ー☆


私は、はじめて王の謁見の間に呼び出された。

「オーブリーよ、すっかり美しく成長したな。大事な美しい姫には大任が与えられる。栄誉だと思うがいい!隣国のマリーベルンに人質として行くように!」

「人実‥‥?私がですか?メイドなのに?」

「何を言う?お前は13番目の大事な王女ではないか!我が国の命運を背負っていくのだ。どんな扱いをうけてもこの国に戻ってきてはいけない!わかったな?話は以上だ」

はじめて会う私の父親のはずの王様はそっけなくおっしゃって、すぐに退席されてしまった。

私が大事な王女なんて言われても、笑うしかないし、人質ってなにをするものなのかもわからない‥‥

「オーブリー、もうあなたの美しい姿が見られないのは残念だわぁーーせいぜい、その容姿を有効活用するのね」
第三王女は私に薄く笑って言った。

「大丈夫よ?あなたは素晴らしく綺麗だから、その身体を売って隣国でも安全に生きていけるわよ」
第一王女が言う言葉に、他の王女たちがどっと笑った。

私はこうして隣国に行くことになったのだった。



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