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5 変身! 化粧とドレスで女は生まれ変わるのねっ!
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「恋人その1・・・・・・ということは、その数字は10あたりまで続くのですか?」
私のわくわくした口調に侍従が若干引き気味です。
なぜでしょうか?
「さすがに10まではカイド様でも無理があります。5までです。キリが良いのでそうしたのかもしれません」
「そうですか。だったら7のほうが良いですよね? 一週間でちょうど順番に会えますし。今度、お会いしたときに提案してみても良いですねっ!」
私は満面の笑みを浮かべました。侍従は私の顔を疑わしそうに見つめます。
「アビー様は本当にカイド様が好きではないのですか?」
「えぇ、イケメン様には良い思い出がないものですから・・・・・・。むしろ、あんな嫁の心得をつきつける男性が好きになれる女性がいたら、その女性は天使ですよ。それに、人間は顔じゃないと思います。まぁ、このような私が言うと、ひがみに聞こえそうですが・・・・・・」
「そうですか。ならば、仲良くやっていけそうですね。私の名前はアーマドです」
「はい。アーマドさん、よろしくお願いします」
こうして、私とアーマドさんは契約妻としての協力関係を築きあげていくことになるのでした。
*:゚+。.☆.+*✩⡱:゚
「ところでアーマドさん。これは本当に必要ですか?」
とある高級美容エステ店に、私は来ております。
「はい、間違いなく必要ですね! お肌もガサガサ、髪はパサパサ、これではいけません。いいですか? 女性たるもの美しさはなくとも、お肌の手入れを疎かにしてはいけません」
「アーマドさん。美しさはなくとも、の部分は余計です」
私はムッとしてたしなめました。美しくないのは自覚しておりますが、私だって年頃の乙女です。そうはっきり言わなくても良いのではないでしょうか?
近視なので普段は眼鏡です。お化粧も唇にワセリンを塗るだけです。あ・・・・・・ワセリンって保湿剤だからお化粧じゃないですね・・・・・・だって、お化粧品はとても高価なのですよ? あのような両親を持つ私に、贅沢品を買う余裕などなかったです。
お肌の手入れは重要だからと、一式化粧品を買わされて(もちろんアーマドさんが払った)その値段の高さに驚愕しましたね。次は髪の毛の手入れだとばかりに、べとべとのヘアパック剤を塗られました。
「枝毛がすごいですねぇ。10センチぐらい切ってしまいましょう。毎日の食生活が問題だと思いますわぁーー。ビタミンとミネラル! 必ず、毎日とってくださいね。あ、今なら錠剤でとれる良い薬が・・・・・・」
美容部員さんは髪の手入れをしながらも、アドバイスをするのを忘れません。ついでに宣伝も。私はその宣伝の部分はまるっと無視して、ビタミンとミネラルがとれる食物を考えます。
ビタミンは果物ね。ミネラルは海藻かしら? ワカメにレモンかけて食べれば良いかしら?
「ん? それはいけませんね。早速、帰りにレバーを買いましょう。アイビー様、レバーはミネラルとビタミンが豊富で美容にとても良いのです!」
アーマドさんはけっこう物知りさんです。お肉はなんでも好きですから、レバーも問題はありません。臭み消しになるようなお野菜と炒めると美味しそうです。
さぁ、そんなお話をしながら私の髪や肌、爪の手入れが終わりましたっ。ほら、すごい絶世の美女に・・・・・・なるはずもなく、すっぴんの痩せすぎた私が、髪と肌だけはピカピカになっております。
まだまだこれからです、という美容部員さん。いろいろな化粧品を私の顔に塗りたくります。
「さぁ、いかがです?」
私は閉じていた目をそっと開きます。絶世の美女ではないけれど、超絶綺麗になりましたよ! 女性って化けられるものですね! 女に生まれて良かったかも・・・・・・男性だと素材だけで勝負ですもの。
お化粧、万歳!!
୨୧⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒୨୧
※お化粧の威力すごいですよ。
※こちらもAIイラストつくったんですけど次話に投稿しときますね。化粧のマジック!!
私のわくわくした口調に侍従が若干引き気味です。
なぜでしょうか?
「さすがに10まではカイド様でも無理があります。5までです。キリが良いのでそうしたのかもしれません」
「そうですか。だったら7のほうが良いですよね? 一週間でちょうど順番に会えますし。今度、お会いしたときに提案してみても良いですねっ!」
私は満面の笑みを浮かべました。侍従は私の顔を疑わしそうに見つめます。
「アビー様は本当にカイド様が好きではないのですか?」
「えぇ、イケメン様には良い思い出がないものですから・・・・・・。むしろ、あんな嫁の心得をつきつける男性が好きになれる女性がいたら、その女性は天使ですよ。それに、人間は顔じゃないと思います。まぁ、このような私が言うと、ひがみに聞こえそうですが・・・・・・」
「そうですか。ならば、仲良くやっていけそうですね。私の名前はアーマドです」
「はい。アーマドさん、よろしくお願いします」
こうして、私とアーマドさんは契約妻としての協力関係を築きあげていくことになるのでした。
*:゚+。.☆.+*✩⡱:゚
「ところでアーマドさん。これは本当に必要ですか?」
とある高級美容エステ店に、私は来ております。
「はい、間違いなく必要ですね! お肌もガサガサ、髪はパサパサ、これではいけません。いいですか? 女性たるもの美しさはなくとも、お肌の手入れを疎かにしてはいけません」
「アーマドさん。美しさはなくとも、の部分は余計です」
私はムッとしてたしなめました。美しくないのは自覚しておりますが、私だって年頃の乙女です。そうはっきり言わなくても良いのではないでしょうか?
近視なので普段は眼鏡です。お化粧も唇にワセリンを塗るだけです。あ・・・・・・ワセリンって保湿剤だからお化粧じゃないですね・・・・・・だって、お化粧品はとても高価なのですよ? あのような両親を持つ私に、贅沢品を買う余裕などなかったです。
お肌の手入れは重要だからと、一式化粧品を買わされて(もちろんアーマドさんが払った)その値段の高さに驚愕しましたね。次は髪の毛の手入れだとばかりに、べとべとのヘアパック剤を塗られました。
「枝毛がすごいですねぇ。10センチぐらい切ってしまいましょう。毎日の食生活が問題だと思いますわぁーー。ビタミンとミネラル! 必ず、毎日とってくださいね。あ、今なら錠剤でとれる良い薬が・・・・・・」
美容部員さんは髪の手入れをしながらも、アドバイスをするのを忘れません。ついでに宣伝も。私はその宣伝の部分はまるっと無視して、ビタミンとミネラルがとれる食物を考えます。
ビタミンは果物ね。ミネラルは海藻かしら? ワカメにレモンかけて食べれば良いかしら?
「ん? それはいけませんね。早速、帰りにレバーを買いましょう。アイビー様、レバーはミネラルとビタミンが豊富で美容にとても良いのです!」
アーマドさんはけっこう物知りさんです。お肉はなんでも好きですから、レバーも問題はありません。臭み消しになるようなお野菜と炒めると美味しそうです。
さぁ、そんなお話をしながら私の髪や肌、爪の手入れが終わりましたっ。ほら、すごい絶世の美女に・・・・・・なるはずもなく、すっぴんの痩せすぎた私が、髪と肌だけはピカピカになっております。
まだまだこれからです、という美容部員さん。いろいろな化粧品を私の顔に塗りたくります。
「さぁ、いかがです?」
私は閉じていた目をそっと開きます。絶世の美女ではないけれど、超絶綺麗になりましたよ! 女性って化けられるものですね! 女に生まれて良かったかも・・・・・・男性だと素材だけで勝負ですもの。
お化粧、万歳!!
୨୧⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒୨୧
※お化粧の威力すごいですよ。
※こちらもAIイラストつくったんですけど次話に投稿しときますね。化粧のマジック!!
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