13 / 22
13 お腹が痛い! (オクタビア視点)※食事中の方は飛ばしてください。オクタビアがお腹壊して大惨事という内容です。
しおりを挟む
コクオが帰って行った後に、私は妻とこの大金に埋もれたいと考えた。
「なぁ、イヴェットよ。この札束を浴槽にいれてそこに二人で真っ裸で入るってどうだい? 金に埋もれるって最高に良い気分だろうな?」
「まぁーー! それは名案ですわ! 早速、侍女にこの金を・・・・・・」
「バカだな! 私達だけでこの金を浴室に運ぶんだ! 2階まで運ぶのは面倒だから客間の浴室がいいな。侍女達なんて金に関しては信用できるもんか!」
私は札束を袋に詰めて何度もサロンと浴室を往復した。うっすらと汗をかいたが、これは心地よい運動だった。
二人で服を脱いでこの札束の浴槽に身を沈めた。最高の気分だよ? あっはははは!
ギュルルルルルーー! ん? 今、お腹が鳴ったが・・・・・・次の瞬間に激しい腹痛が襲って・・・・・・
「きゃぁーー。ちょっとぉーー、オクタビア! きったないわねぇーー。うげっ! お札がう○ちまみれになってるわ! これ、どーすんのよっ!」
「うっ! うっつーー。痛い・・・・・・いたぁーーいぃーー! なんだ、どうした? 恐ろしく腹が痛くて死にそうだ・・・・・・うっ、うっ、うっ・・・・・・」
「ひっ! ひぃーー! まだ、出す気? ここではダメよ、だめだってばぁーー! お札が・・・・・・お札がぁーー」
私は脂汗をかきながらも、この下痢の症状を止めることはできない。あまりの痛さに歯を食いしばり、ただ・・・・・・するしかない。
私は黄色く染まったお札のなかで、腹の痛みと闘っていた。これは、なにかの毒? まさか、コクオがそのようなことをするわけがない。
するなら、金など置いていくはずがないからだ。金はこの世で一番大事なものだろう? だから、金を払う前に私を毒殺するならわかる。けれど、これほどの大金を渡しておきながら後から毒を盛るメリットはないはずだ。
なにより、同じ物を食べた妻はなんともない。汚物まみれの私を心配してくれている。
食い合わせかな? 飲み過ぎかな? 確かに、あの老人が持ちこんだ料理はどれも高級食材で、おいしかったから食い過ぎたか・・・・・・うっ、うっ・・・・・・定期的にくるこのギュっとした腹と胃の痛みに全身の力が抜けていく・・・・・・そして今度は吐き気が襲ってきた。
オエーー! ゲェーー・・・・・・おぇえぇええぇーーげぇーーぐぇっ!
「え! 最悪! 上からも下からも出しまくりじゃない! こんなお札なんて、もう使えないわよぉ」
妻は私を心配して涙目だが、自分ではどうしようもない。
「医者を呼べ! 早く、医者を」
「まさか! こんなみっともないところを医者に見られたら・・・・・・恥ずかしいでしょう?」
「くっ。バカもん。早く呼べぇーー。私が死んでしまっても・・・・・・うっ・・・・・・いいのか? まだ、エイヴリー(本当はヴァネッサ)を・・・・・・ぐはっ、つぅーー・・・・・・女伯爵にしてもいないのに・・・・・・」
そう言っている間にも下痢は止まらないし、口からも吐き出し続けた。
この地獄は一晩じゅう続き、私は浴室で寝ることになったのだった。
「なぁ、イヴェットよ。この札束を浴槽にいれてそこに二人で真っ裸で入るってどうだい? 金に埋もれるって最高に良い気分だろうな?」
「まぁーー! それは名案ですわ! 早速、侍女にこの金を・・・・・・」
「バカだな! 私達だけでこの金を浴室に運ぶんだ! 2階まで運ぶのは面倒だから客間の浴室がいいな。侍女達なんて金に関しては信用できるもんか!」
私は札束を袋に詰めて何度もサロンと浴室を往復した。うっすらと汗をかいたが、これは心地よい運動だった。
二人で服を脱いでこの札束の浴槽に身を沈めた。最高の気分だよ? あっはははは!
ギュルルルルルーー! ん? 今、お腹が鳴ったが・・・・・・次の瞬間に激しい腹痛が襲って・・・・・・
「きゃぁーー。ちょっとぉーー、オクタビア! きったないわねぇーー。うげっ! お札がう○ちまみれになってるわ! これ、どーすんのよっ!」
「うっ! うっつーー。痛い・・・・・・いたぁーーいぃーー! なんだ、どうした? 恐ろしく腹が痛くて死にそうだ・・・・・・うっ、うっ、うっ・・・・・・」
「ひっ! ひぃーー! まだ、出す気? ここではダメよ、だめだってばぁーー! お札が・・・・・・お札がぁーー」
私は脂汗をかきながらも、この下痢の症状を止めることはできない。あまりの痛さに歯を食いしばり、ただ・・・・・・するしかない。
私は黄色く染まったお札のなかで、腹の痛みと闘っていた。これは、なにかの毒? まさか、コクオがそのようなことをするわけがない。
するなら、金など置いていくはずがないからだ。金はこの世で一番大事なものだろう? だから、金を払う前に私を毒殺するならわかる。けれど、これほどの大金を渡しておきながら後から毒を盛るメリットはないはずだ。
なにより、同じ物を食べた妻はなんともない。汚物まみれの私を心配してくれている。
食い合わせかな? 飲み過ぎかな? 確かに、あの老人が持ちこんだ料理はどれも高級食材で、おいしかったから食い過ぎたか・・・・・・うっ、うっ・・・・・・定期的にくるこのギュっとした腹と胃の痛みに全身の力が抜けていく・・・・・・そして今度は吐き気が襲ってきた。
オエーー! ゲェーー・・・・・・おぇえぇええぇーーげぇーーぐぇっ!
「え! 最悪! 上からも下からも出しまくりじゃない! こんなお札なんて、もう使えないわよぉ」
妻は私を心配して涙目だが、自分ではどうしようもない。
「医者を呼べ! 早く、医者を」
「まさか! こんなみっともないところを医者に見られたら・・・・・・恥ずかしいでしょう?」
「くっ。バカもん。早く呼べぇーー。私が死んでしまっても・・・・・・うっ・・・・・・いいのか? まだ、エイヴリー(本当はヴァネッサ)を・・・・・・ぐはっ、つぅーー・・・・・・女伯爵にしてもいないのに・・・・・・」
そう言っている間にも下痢は止まらないし、口からも吐き出し続けた。
この地獄は一晩じゅう続き、私は浴室で寝ることになったのだった。
75
お気に入りに追加
4,139
あなたにおすすめの小説
私との婚約は、選択ミスだったらしい
柚木ゆず
恋愛
※5月23日、ケヴィン編が完結いたしました。明日よりリナス編(第2のざまぁ)が始まり、そちらが完結後、エマとルシアンのお話を投稿させていただきます。
幼馴染のリナスが誰よりも愛しくなった――。リナスと結婚したいから別れてくれ――。
ランドル侯爵家のケヴィン様と婚約をしてから、僅か1週間後の事。彼が突然やってきてそう言い出し、私は呆れ果てて即婚約を解消した。
この人は私との婚約は『選択ミス』だと言っていたし、真の愛を見つけたと言っているから黙っていたけど――。
貴方の幼馴染のリナスは、ものすごく猫を被ってるの。
だから結婚後にとても苦労することになると思うけど、頑張って。
「女友達と旅行に行っただけで別れると言われた」僕が何したの?理由がわからない弟が泣きながら相談してきた。
window
恋愛
「アリス姉さん助けてくれ!女友達と旅行に行っただけなのに婚約しているフローラに別れると言われたんだ!」
弟のハリーが泣きながら訪問して来た。姉のアリス王妃は突然来たハリーに驚きながら、夫の若き国王マイケルと話を聞いた。
結婚して平和な生活を送っていた新婚夫婦にハリーは涙を流して理由を話した。ハリーは侯爵家の長男で伯爵家のフローラ令嬢と婚約をしている。
それなのに婚約破棄して別れるとはどういう事なのか?詳しく話を聞いてみると、ハリーの返答に姉夫婦は呆れてしまった。
非常に頭の悪い弟が常識的な姉夫婦に相談して婚約者の彼女と話し合うが……
妹と婚約者が結婚したけど、縁を切ったから知りません
編端みどり
恋愛
妹は何でもわたくしの物を欲しがりますわ。両親、使用人、ドレス、アクセサリー、部屋、食事まで。
最後に取ったのは婚約者でした。
ありがとう妹。初めて貴方に取られてうれしいと思ったわ。
公爵令嬢は父の遺言により誕生日前日に廃嫡されました。
夢見 歩
ファンタジー
日が暮れ月が昇り始める頃、
自分の姿をガラスに写しながら静かに
父の帰りを待つひとりの令嬢がいた。
リリアーヌ・プルメリア。
雪のように白くきめ細かい肌に
紺色で癖のない綺麗な髪を持ち、
ペリドットのような美しい瞳を持つ
公爵家の長女である。
この物語は
望まぬ再婚を強制された公爵家の当主と
長女による生死をかけた大逆転劇である。
━━━━━━━━━━━━━━━
⚠︎ 義母と義妹はクズな性格ですが、上には上がいるものです。
⚠︎ 国をも巻き込んだ超どんでん返しストーリーを作者は狙っています。(初投稿のくせに)
婚約破棄した王子は年下の幼馴染を溺愛「彼女を本気で愛してる結婚したい」国王「許さん!一緒に国外追放する」
window
恋愛
「僕はアンジェラと婚約破棄する!本当は幼馴染のニーナを愛しているんだ」
アンジェラ・グラール公爵令嬢とロバート・エヴァンス王子との婚約発表および、お披露目イベントが行われていたが突然のロバートの主張で会場から大きなどよめきが起きた。
「お前は何を言っているんだ!頭がおかしくなったのか?」
アンドレア国王の怒鳴り声が響いて静まった会場。その舞台で親子喧嘩が始まって収拾のつかぬ混乱ぶりは目を覆わんばかりでした。
気まずい雰囲気が漂っている中、婚約披露パーティーは早々に切り上げられることになった。アンジェラの一生一度の晴れ舞台は、婚約者のロバートに台なしにされてしまった。
【完結】虐げられていた侯爵令嬢が幸せになるお話
彩伊
恋愛
歴史ある侯爵家のアルラーナ家、生まれてくる子供は皆決まって金髪碧眼。
しかし彼女は燃えるような紅眼の持ち主だったために、アルラーナ家の人間とは認められず、疎まれた。
彼女は敷地内の端にある寂れた塔に幽閉され、意地悪な義母そして義妹が幸せに暮らしているのをみているだけ。
............そんな彼女の生活を一変させたのは、王家からの”あるパーティー”への招待状。
招待状の主は義妹が恋い焦がれているこの国の”第3皇子”だった。
送り先を間違えたのだと、彼女はその招待状を義妹に渡してしまうが、実際に第3皇子が彼女を迎えにきて.........。
そして、このパーティーで彼女の紅眼には大きな秘密があることが明らかにされる。
『これは虐げられていた侯爵令嬢が”愛”を知り、幸せになるまでのお話。』
一日一話
14話完結
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる