5 / 5
※5
しおりを挟む
※さまざまな人物視点からの描写になります。読みにくかったら申し訳ないです。残酷描写あり。ヒューゴの死ぬ場面です。
ーーアーロー、カイ、スタンは、ヒューゴがエルシーを誘導したバルコニーの近くで耳を澄ませ、その会話の一部始終を聞いているーー
(アーロー視点)
私はヒューゴの言葉で全てを思い出した。
こいつは馬車に細工を仕掛け、叔父上達を死に追いやりエルシーと結婚した。マケラ侯爵家があっという間に没落したのは、この男が湯水のごとく金を使ったからだ。
その後・・・・・・エルシーの遺体が、路地裏で発見された。私は部下達と真相を突きとめ、願ったことは時間の巻き戻し。
「エルシーを生き返らせてください! あの男の毒牙にかかる前の時間に。神よ、お願いします!」
そう願ったことを、たった今鮮明に思い出す。
(カイ視点)
僕はヒューゴの言葉で全てを思い出した。
ヒューゴはエルシー嬢の両親を殺し財産を全て奪い、妻であるエルシー嬢さえも殴り殺し路地裏に捨てた極悪人だ。
こいつは死刑になったが、この凶悪事件は世界的に有名になりすぎた。小説になり劇化され、男爵家のイメージは地に落ちる。
ここで問題なのはウィレムス男爵家だけではなく、男爵という爵位そのものがマイナスなイメージを植え付けられたということだ。
三男は特にろくでなしの危険人物と見なされた。何も悪いことなどしていないのに、それからの僕の人生は困難を極めた。
騎士団のなかにいても、出世するのは男爵家出身ではない者ばかり・・・・愛する女性からは拒まれ、男爵家の三男というだけで婚約者候補から外される。
僕は神に祈った! ヒューゴが犯罪を起こす前に戻してほしいと! 男爵家の男達は皆、神に祈ったのだ。
(スタン視点)
私はヒューゴの言葉で全てを思い出した。こいつはエルシー嬢を殴り殺した凶悪殺人犯だ。
こいつの悪事が暴かれるきっかけになったのは、私と私の妹リリーがエルシー嬢を目撃したことだ。私はリリーを溺愛しており、度々市井のカフェに連れて行きスイーツを食べさせていた。
その帰りの馬車でマケラ公爵家の馬車とすれ違い、ヒューゴに寄り添うように身を寄せるエルシー嬢と思われる女性を目撃する。
婦人帽で隠しきれない顔半分が異常に腫れ上がり、どす黒い死斑が浮かび上がっていた。明らかに死体だと私は判断する。
早速上司のアーロー様に報告し、いろいろ調べ上げて犯罪の一部始終が明らかにされた。奴は死刑になったが、妹のリリーが・・・・・・
リリーは、半開きの方目を見てしまった。死人の目と視線が合ったと思い込んだリリーは、それ以来悪夢にうなされるようになる。
不幸な死に方をした人間を見て感情移入してしまったのだろう。闇の感情に引っ張られすっかり元気をなくし、部屋に閉じこもりがりになった妹が心配だった。
そもそも女性を殺すようなヒューゴが悪い!
そして私は神に祈った。時間を巻き戻してくれと!
(王弟視点)
私の娘は密かに市井で暮らしていた。女官に産ませた子で、身分を明かさずとも遠くから見守っていた。
ところが、その娘はウィレムス男爵家のヒューゴと付き合い始め、金を貢ぎだす。なんとか止めようと動いてはいたが恋に盲目になっている娘の気持ちは変わらない。
そのうち娘が姿をくらまし・・・・・・娼館に売られたことがわかる。保護した時には・・・・・・気がおかしくなっていた。
私は神に祈る。時間を巻き戻してくださいと! 娘が娼館で気が狂う前に戻してほしい・・・・・・
その翌日、時間は見事に巻き戻り、娘を気が狂う前(客をとる前)に救い出せた。この国の王族はその昔魔力があったと言われていたが、今まで使ったことはないし時間が巻き戻ったことも初めてだった。
神に感謝し、ヒューゴを・・・・・・
(ヒューゴ視点)
マケラ公爵家の馬車置き場の鍵を持って、真夜中にウィレムス男爵家の屋敷を抜け出す。小細工をしかける工具を脇に抱えて鼻歌を歌いながら。
屋敷を出てからすぐに後頭部を殴りつけられた・・・・・・目を開けると・・・・・・大観衆が熱狂的な声援を張り上げる闘技場コロシアムにいる。
周りにいて震えている男達は、これからコロシアムに投げ込まれる剣闘士達だ。コロシアム中央では、怒り狂ったライオンが暴れ回っていた。
「ちょっ、ちょっと待て。これ、おかしいだろう? まだ何もしてないよな? 馬車の細工をしようと屋敷を出ただけ・・・・・・」
「まだ思い出さないのか? 皆思い出したんだよ、お前のしたことを」
振り返ると王弟が、俺が娼館に売った女と一緒に立っていて・・・・・・アーローをはじめ、たくさんの男達が怒りの表情で俺を睨んでいた。
あぁ、思い出したよ。あれだ、男のくせに女みたいに綺麗な神様。
「お前は一度、死刑になって死んでいる。それでも殺された者の家族や被害者の怨念がすごくてね。だから、特別に殺人を犯す2週間前から死刑執行までの時間枠を、永遠にループさせてあげるね! お前だけが何度も、死の痛みと恐怖を体験する。あ、ライオンに殺されるのに飽きたら、毒蛇も熊も豹もいるから安心してね?」
(おい、めちゃくちゃじゃねーーかよ! 死んだら後は天国か地獄だろう? あ・・・・・・ここって実は地獄なんじゃぁ・・・・・・)
怒り狂ったライオンのいるコロシアムに放り込まれた俺は・・・・・・
(ヒロイン視点)
時間が巻き戻って復讐をしようと思ったのに、ヒューゴは馬車置き場に現れず突然行方不明となってしまう。不完全燃焼で戸惑っていると、アーローと伯父様のワウテルス公爵夫妻、私の両親が顔を輝かせながら私を誘った。
「今夜は闘技場コロシアムに行こう。とても楽しいショーが見られるからね」
「お母様もお父様も、残酷な殺し合いはお好きではなかったでしょう? なぜ急に、そんなものに行く気になったのですか?」
「人食いライオンに食われる男の最期をどうしても見たくなったのさ」
お父様達がギョッとするようなことをおっしゃる。
格闘技コロシアム。怒り狂った猛獣と戦わせられる者は・・・・・・全く剣闘士らしくない体つきだ。よく見ればそれはサラサラの金髪にエメラルドグリーンの瞳・・・・・・ヒューゴ!
私はお父様達を振り返り、一人一人の顔を見つめた。アーローと伯父様夫妻は全てを知っているかのように頷き、両親は私を抱きしめる。
多分ここにいる皆が、時間の巻き戻りの前の記憶があるのだろうと確信した。
殺せ、殺せ、殺せの大合唱が始まると・・・・・・
ヒューゴは武器を持たされ、ライオンの放たれたコロシアムに投げ込まれる。逃げまどうヒューゴに笑いながら腐ったトマトをぶつける観客。
「ぎゃぁああぁぁああぁぁーー!!」
右手が食いちぎられて鮮血が飛び散る。すぐに休憩の声がかかりショーは中断された。止血の手当がされてしばらくの後、また再開され今度は左足が食いちぎられる。
「なんでいちいち手当をするのかしら?」
私はアーローの手を握りしめながら聞く。彼は私の頬に口づけて肩を抱いた。
「あぁ、ひと思いに殺したくないからだろう。被害者の恨みの数だけ、あいつは罪を償う。つまり、君が殴られた数だけライオンに食いつかれるのさ」
あぁ、そういうことか・・・・・・だったらこのショーは終わらない。だってヒューゴは散々酷いことをしてきた男で、酷い目にあったのは私だけじゃないのだから!
アーローに寄り添い満足の笑みを深めた私の耳に、ヒューゴの最期の悲鳴が心地よく響いた。
完
ーーアーロー、カイ、スタンは、ヒューゴがエルシーを誘導したバルコニーの近くで耳を澄ませ、その会話の一部始終を聞いているーー
(アーロー視点)
私はヒューゴの言葉で全てを思い出した。
こいつは馬車に細工を仕掛け、叔父上達を死に追いやりエルシーと結婚した。マケラ侯爵家があっという間に没落したのは、この男が湯水のごとく金を使ったからだ。
その後・・・・・・エルシーの遺体が、路地裏で発見された。私は部下達と真相を突きとめ、願ったことは時間の巻き戻し。
「エルシーを生き返らせてください! あの男の毒牙にかかる前の時間に。神よ、お願いします!」
そう願ったことを、たった今鮮明に思い出す。
(カイ視点)
僕はヒューゴの言葉で全てを思い出した。
ヒューゴはエルシー嬢の両親を殺し財産を全て奪い、妻であるエルシー嬢さえも殴り殺し路地裏に捨てた極悪人だ。
こいつは死刑になったが、この凶悪事件は世界的に有名になりすぎた。小説になり劇化され、男爵家のイメージは地に落ちる。
ここで問題なのはウィレムス男爵家だけではなく、男爵という爵位そのものがマイナスなイメージを植え付けられたということだ。
三男は特にろくでなしの危険人物と見なされた。何も悪いことなどしていないのに、それからの僕の人生は困難を極めた。
騎士団のなかにいても、出世するのは男爵家出身ではない者ばかり・・・・愛する女性からは拒まれ、男爵家の三男というだけで婚約者候補から外される。
僕は神に祈った! ヒューゴが犯罪を起こす前に戻してほしいと! 男爵家の男達は皆、神に祈ったのだ。
(スタン視点)
私はヒューゴの言葉で全てを思い出した。こいつはエルシー嬢を殴り殺した凶悪殺人犯だ。
こいつの悪事が暴かれるきっかけになったのは、私と私の妹リリーがエルシー嬢を目撃したことだ。私はリリーを溺愛しており、度々市井のカフェに連れて行きスイーツを食べさせていた。
その帰りの馬車でマケラ公爵家の馬車とすれ違い、ヒューゴに寄り添うように身を寄せるエルシー嬢と思われる女性を目撃する。
婦人帽で隠しきれない顔半分が異常に腫れ上がり、どす黒い死斑が浮かび上がっていた。明らかに死体だと私は判断する。
早速上司のアーロー様に報告し、いろいろ調べ上げて犯罪の一部始終が明らかにされた。奴は死刑になったが、妹のリリーが・・・・・・
リリーは、半開きの方目を見てしまった。死人の目と視線が合ったと思い込んだリリーは、それ以来悪夢にうなされるようになる。
不幸な死に方をした人間を見て感情移入してしまったのだろう。闇の感情に引っ張られすっかり元気をなくし、部屋に閉じこもりがりになった妹が心配だった。
そもそも女性を殺すようなヒューゴが悪い!
そして私は神に祈った。時間を巻き戻してくれと!
(王弟視点)
私の娘は密かに市井で暮らしていた。女官に産ませた子で、身分を明かさずとも遠くから見守っていた。
ところが、その娘はウィレムス男爵家のヒューゴと付き合い始め、金を貢ぎだす。なんとか止めようと動いてはいたが恋に盲目になっている娘の気持ちは変わらない。
そのうち娘が姿をくらまし・・・・・・娼館に売られたことがわかる。保護した時には・・・・・・気がおかしくなっていた。
私は神に祈る。時間を巻き戻してくださいと! 娘が娼館で気が狂う前に戻してほしい・・・・・・
その翌日、時間は見事に巻き戻り、娘を気が狂う前(客をとる前)に救い出せた。この国の王族はその昔魔力があったと言われていたが、今まで使ったことはないし時間が巻き戻ったことも初めてだった。
神に感謝し、ヒューゴを・・・・・・
(ヒューゴ視点)
マケラ公爵家の馬車置き場の鍵を持って、真夜中にウィレムス男爵家の屋敷を抜け出す。小細工をしかける工具を脇に抱えて鼻歌を歌いながら。
屋敷を出てからすぐに後頭部を殴りつけられた・・・・・・目を開けると・・・・・・大観衆が熱狂的な声援を張り上げる闘技場コロシアムにいる。
周りにいて震えている男達は、これからコロシアムに投げ込まれる剣闘士達だ。コロシアム中央では、怒り狂ったライオンが暴れ回っていた。
「ちょっ、ちょっと待て。これ、おかしいだろう? まだ何もしてないよな? 馬車の細工をしようと屋敷を出ただけ・・・・・・」
「まだ思い出さないのか? 皆思い出したんだよ、お前のしたことを」
振り返ると王弟が、俺が娼館に売った女と一緒に立っていて・・・・・・アーローをはじめ、たくさんの男達が怒りの表情で俺を睨んでいた。
あぁ、思い出したよ。あれだ、男のくせに女みたいに綺麗な神様。
「お前は一度、死刑になって死んでいる。それでも殺された者の家族や被害者の怨念がすごくてね。だから、特別に殺人を犯す2週間前から死刑執行までの時間枠を、永遠にループさせてあげるね! お前だけが何度も、死の痛みと恐怖を体験する。あ、ライオンに殺されるのに飽きたら、毒蛇も熊も豹もいるから安心してね?」
(おい、めちゃくちゃじゃねーーかよ! 死んだら後は天国か地獄だろう? あ・・・・・・ここって実は地獄なんじゃぁ・・・・・・)
怒り狂ったライオンのいるコロシアムに放り込まれた俺は・・・・・・
(ヒロイン視点)
時間が巻き戻って復讐をしようと思ったのに、ヒューゴは馬車置き場に現れず突然行方不明となってしまう。不完全燃焼で戸惑っていると、アーローと伯父様のワウテルス公爵夫妻、私の両親が顔を輝かせながら私を誘った。
「今夜は闘技場コロシアムに行こう。とても楽しいショーが見られるからね」
「お母様もお父様も、残酷な殺し合いはお好きではなかったでしょう? なぜ急に、そんなものに行く気になったのですか?」
「人食いライオンに食われる男の最期をどうしても見たくなったのさ」
お父様達がギョッとするようなことをおっしゃる。
格闘技コロシアム。怒り狂った猛獣と戦わせられる者は・・・・・・全く剣闘士らしくない体つきだ。よく見ればそれはサラサラの金髪にエメラルドグリーンの瞳・・・・・・ヒューゴ!
私はお父様達を振り返り、一人一人の顔を見つめた。アーローと伯父様夫妻は全てを知っているかのように頷き、両親は私を抱きしめる。
多分ここにいる皆が、時間の巻き戻りの前の記憶があるのだろうと確信した。
殺せ、殺せ、殺せの大合唱が始まると・・・・・・
ヒューゴは武器を持たされ、ライオンの放たれたコロシアムに投げ込まれる。逃げまどうヒューゴに笑いながら腐ったトマトをぶつける観客。
「ぎゃぁああぁぁああぁぁーー!!」
右手が食いちぎられて鮮血が飛び散る。すぐに休憩の声がかかりショーは中断された。止血の手当がされてしばらくの後、また再開され今度は左足が食いちぎられる。
「なんでいちいち手当をするのかしら?」
私はアーローの手を握りしめながら聞く。彼は私の頬に口づけて肩を抱いた。
「あぁ、ひと思いに殺したくないからだろう。被害者の恨みの数だけ、あいつは罪を償う。つまり、君が殴られた数だけライオンに食いつかれるのさ」
あぁ、そういうことか・・・・・・だったらこのショーは終わらない。だってヒューゴは散々酷いことをしてきた男で、酷い目にあったのは私だけじゃないのだから!
アーローに寄り添い満足の笑みを深めた私の耳に、ヒューゴの最期の悲鳴が心地よく響いた。
完
43
お気に入りに追加
700
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(34件)
あなたにおすすめの小説
全てを捨てた私に残ったもの
みおな
恋愛
私はずっと苦しかった。
血の繋がった父はクズで、義母は私に冷たかった。
きっと義母も父の暴力に苦しんでいたの。それは分かっても、やっぱり苦しかった。
だから全て捨てようと思います。
【完結】おまえを愛することはない、そう言う夫ですが私もあなたを、全くホントにこれっぽっちも愛せません。
やまぐちこはる
恋愛
エリーシャは夫となったアレンソアにおまえを愛することはないと言われた。
こどもの頃から婚約していたが、嫌いな相手だったのだ。お互いに。
3万文字ほどの作品です。
よろしくお願いします。
いつまでも変わらない愛情を与えてもらえるのだと思っていた
奏千歌
恋愛
[ディエム家の双子姉妹]
どうして、こんな事になってしまったのか。
妻から向けられる愛情を、どうして疎ましいと思ってしまっていたのか。
相手不在で進んでいく婚約解消物語
キムラましゅろう
恋愛
自分の目で確かめるなんて言わなければよかった。
噂が真実かなんて、そんなこと他の誰かに確認して貰えばよかった。
今、わたしの目の前にある光景が、それが単なる噂では無かったと物語る……。
王都で近衛騎士として働く婚約者に恋人が出来たという噂を確かめるべく単身王都へ乗り込んだリリーが見たものは、婚約者のグレインが恋人と噂される女性の肩を抱いて歩く姿だった……。
噂が真実と確信したリリーは領地に戻り、居候先の家族を巻き込んで婚約解消へと向けて動き出す。
婚約者は遠く離れている為に不在だけど……☆
これは婚約者の心変わりを知った直後から、幸せになれる道を模索して突き進むリリーの数日間の物語である。
果たしてリリーは幸せになれるのか。
5〜7話くらいで完結を予定しているど短編です。
完全ご都合主義、完全ノーリアリティでラストまで作者も突き進みます。
作中に現代的な言葉が出て来ても気にしてはいけません。
全て大らかな心で受け止めて下さい。
小説家になろうサンでも投稿します。
R15は念のため……。
【完結】結婚しておりませんけど?
との
恋愛
「アリーシャ⋯⋯愛してる」
「私も愛してるわ、イーサン」
真実の愛復活で盛り上がる2人ですが、イーサン・ボクスと私サラ・モーガンは今日婚約したばかりなんですけどね。
しかもこの2人、結婚式やら愛の巣やらの準備をはじめた上に私にその費用を負担させようとしはじめました。頭大丈夫ですかね〜。
盛大なるざまぁ⋯⋯いえ、バリエーション豊かなざまぁを楽しんでいただきます。
だって、私の友達が張り切っていまして⋯⋯。どうせならみんなで盛り上がろうと、これはもう『ざまぁパーティー』ですかね。
「俺の苺ちゃんがあ〜」
「早い者勝ち」
ーーーーーー
ゆるふわの中世ヨーロッパ、幻の国の設定です。
完結しました。HOT2位感謝です\(//∇//)\
R15は念の為・・
【完結】王女と駆け落ちした元旦那が二年後に帰ってきた〜謝罪すると思いきや、聖女になったお前と僕らの赤ん坊を育てたい?こんなに馬鹿だったかしら
冬月光輝
恋愛
侯爵家の令嬢、エリスの夫であるロバートは伯爵家の長男にして、デルバニア王国の第二王女アイリーンの幼馴染だった。
アイリーンは隣国の王子であるアルフォンスと婚約しているが、婚姻の儀式の当日にロバートと共に行方を眩ませてしまう。
国際規模の婚約破棄事件の裏で失意に沈むエリスだったが、同じ境遇のアルフォンスとお互いに励まし合い、元々魔法の素養があったので環境を変えようと修行をして聖女となり、王国でも重宝される存在となった。
ロバートたちが蒸発して二年後のある日、突然エリスの前に元夫が現れる。
エリスは激怒して謝罪を求めたが、彼は「アイリーンと自分の赤子を三人で育てよう」と斜め上のことを言い出した。
妻の私は旦那様の愛人の一人だった
アズやっこ
恋愛
政略結婚は家と家との繋がり、そこに愛は必要ない。
そんな事、分かっているわ。私も貴族、恋愛結婚ばかりじゃない事くらい分かってる…。
貴方は酷い人よ。
羊の皮を被った狼。優しい人だと、誠実な人だと、婚約中の貴方は例え政略でも私と向き合ってくれた。
私は生きる屍。
貴方は悪魔よ!
一人の女性を護る為だけに私と結婚したなんて…。
❈ 作者独自の世界観です。
❈ 設定ゆるいです。
【完結】お前なんていらない。と言われましたので
高瀬船
恋愛
子爵令嬢であるアイーシャは、義母と義父、そして義妹によって子爵家で肩身の狭い毎日を送っていた。
辛い日々も、学園に入学するまで、婚約者のベルトルトと結婚するまで、と自分に言い聞かせていたある日。
義妹であるエリシャの部屋から楽しげに笑う自分の婚約者、ベルトルトの声が聞こえてきた。
【誤字報告を頂きありがとうございます!💦この場を借りてお礼申し上げます】
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
志戸呂 玲萌音様
(´◉ω◉` )
あ、このような残酷劇場に
いらしてくださり恐縮です💦
ありがとうございます🎶
こちらこそ最後までお読みいただきありがとうございます🙇🏻♀️
志都呂 玲萌音様
はい、そんな感じです
ハッピーエンドに絶対なると思います😊
ありがとうございます🎶
コヨーテブラウンって、あんまり聞かないですけど
なんとなく使ってみました😅
感想ありがとうございます🌷
華龍様
素晴らしい見解だと思います
‧˚₊*̥(* ⁰̷̴͈꒨⁰̷̴͈)‧˚₊*̥
確かにおっしゃるように
人に恨まれないような生き方をするのが一番ですよね
感想ありがとうございます🌷