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番外編
【IF】シエテルート2nd 3-c-2
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シエテは、賭けに勝ったらシーナに、名前で呼んで貰おうと考えていた。まだ、シーナのことを諦めることは出来ないが、いつかは心からシーナとその相手との幸せを願えるようにしようと思ったのだ。だから、ほんの少しのご褒美として、兄ではなく、シエテと名前で呼んで欲しかったのだ。
シエテが、そんな事を思っているとシーナが怒ったようにシエテに宣言した。
「分かった。今から告白する!!」
「ああ、告白の結果は明日でもいいから知らせに来てくれ」
「駄目、結果は今すぐ知らせるから!」
「えっ?」
シーナは、そう言った後に一度深呼吸をしてから姿勢を正して言ったのだ。
「シエテさん、貴方が好きです。妹なのに、好きになった私を許して下さい!!」
そう言って、頭を深く下げていたのだ。
頭を下げた姿勢で、小さく震えるシーナが目に入ったシエテだったが、シーナの言った言葉が中々脳に浸透していかなかった。
(あれ?今、なんて?えっ、えっ?!)
シエテから何の反応もなかったことで、自分の告白にドン引きされているのだと勘違いしたシーナは泣きたくなった。
「お兄ちゃん……。ごめんね……。賭けはやっぱり私の勝ちみたいだね。私の要求は、これからも妹として仲良くして欲しい……ってことで、今のは忘れて欲しいな……」
シーナのそんな悲しげな言葉を聞いたシエテは、とっさに目の前のシーナの腕を掴んで引き寄せていた。
「シーナ、賭けは俺の勝ちだ……。悪い……、俺は、シーナを女の子として好きなんだよ。だから、俺の勝ちだ。シーナ、好きだ。俺と付き合って下さい」
シーナは、シエテの腕の中でまさかの展開に目を白黒させていた。
「えっ?待って……、嘘だよ。そんな訳ないよ……」
「そんな訳ある。俺は、お前が好き過ぎて、自分か怖くなったから家を出たんだよ。兄と慕ってくれるシーナに酷いことしてしまいそうで、怖くなって逃げ出したんだ……」
「嘘だよ……」
「嘘じゃないよ」
「でも……だって……」
「俺は、ずっとシーナのことが好きだった。初めは、妹みたいに思ってたけど、いつの間にか好きになってた。でも、俺を引き取ってくれた義父さんと義母さんを裏切ってるみたいで、シーナをどんどん好きになっていくのが怖かった……。兄と慕ってくれる、シーナを裏切ってるみたいで辛かったんだ……」
「えっ?引き取る?どういう事?」
「あぁ、シーナはまだ4歳だったから覚えてないよな?俺は、養子なんだよ。本当の両親が事故にあって、それで親友だった義父さんに引き取られたんだよ」
「えっと、それじゃ私達は血は繋がってないの?」
「そうだよ」
シエテがそう言うと、腕の中にいたシーナは脱力していた。
「そっか……。そうなんだ……。良かった……。それじゃ、好きでいてもいいの?」
「ああ。シーナ、俺のこと受け入れてくれるか?」
「うん!!大好きにーに!!」
思いが通じた後に、まさか再び「にーに」と呼ばれるとは思っていなかったシエテは少し意地の悪い表情で言った。
「そう言えば、賭けは俺の勝ちだな……。何でも言う事聞いてくれるんだよな?あ~、何をお願いしようかな~」
シエテが、敢えてそう言うとシーナはシエテの腕から逃げ出して、ソファーの後ろに隠れて顔だけだして恐る恐る聞いてきた。
「うっ……。できるだけ、簡単な内容でお願いします……」
怯えた様子でそういうシーナを見たシエテは心底楽しそうに言った。
「ふっ、あはは!!大丈夫だよ。とっても簡単だから」
「本当?」
「うん。お願い事は、俺のお嫁さんになってくれるってことでいいよ」
「!!!」
シエテの要求に、シーナは顔を真赤にさせてはいたが、嬉しそうな表情になりシエテに抱きついていた。
「うん!!にーにのお嫁さんになる!!」
「シーナ?お嫁さんは、旦那さんのこと「にーに」とは、呼ばないぞ?ほら、名前で呼んで?」
「……、シ……シエテさん……?」
恥ずかしそうに、シエテの名前を呼ぶシーナの可愛さにシエテは、シーナを引き寄せて抱きしめていた。
二人は、ぴったりと寄り添い触れるようなキスをした。
触れるだけのキスを終えた二人は、額をくっつけてお互いに微笑み合っていた。
それから直ぐに、両親に二人のことを認めてもらうために実家に戻ると、意外にも両親は二人の事を喜んでいたのだ。
両親曰く、親友夫妻と互いの子供たちが結ばれて夫婦になればいいという話をしていたことがあったそうで、二人のことを心から喜んでくれたのだった。
その後、二人はシーナが15歳になるのと同時に結婚した。
結婚式では、両親と友人に見守られながら愛を誓いあった二人は、幸せそうに微笑みあった。
結婚後は、二人で住むための小さな庭付きの家を買い、シエテが仕事に向かう時はキスで送り出し、帰ってきた時はキスでお迎えすると言った甘々な万年新婚気分な二人だった。
休日は、二人でイチャイチャし、手を繋ぎ街を散歩するその姿は、独り身の者には拷問級の砂糖を吐き出させ、既婚者や恋人がいる者にも、大量の砂糖を吐かせるといった、砂糖製造工場と化しながらも周囲に、ラブラブ夫婦として生暖かい目で見守られたとかいないとか。
紆余曲折あったものの、二人は前世の分もと言わんばかりに、末永く幸せに暮らしたのだった。
【IF】シエテルート2nd VERY HAPPYEND 完
シエテが、そんな事を思っているとシーナが怒ったようにシエテに宣言した。
「分かった。今から告白する!!」
「ああ、告白の結果は明日でもいいから知らせに来てくれ」
「駄目、結果は今すぐ知らせるから!」
「えっ?」
シーナは、そう言った後に一度深呼吸をしてから姿勢を正して言ったのだ。
「シエテさん、貴方が好きです。妹なのに、好きになった私を許して下さい!!」
そう言って、頭を深く下げていたのだ。
頭を下げた姿勢で、小さく震えるシーナが目に入ったシエテだったが、シーナの言った言葉が中々脳に浸透していかなかった。
(あれ?今、なんて?えっ、えっ?!)
シエテから何の反応もなかったことで、自分の告白にドン引きされているのだと勘違いしたシーナは泣きたくなった。
「お兄ちゃん……。ごめんね……。賭けはやっぱり私の勝ちみたいだね。私の要求は、これからも妹として仲良くして欲しい……ってことで、今のは忘れて欲しいな……」
シーナのそんな悲しげな言葉を聞いたシエテは、とっさに目の前のシーナの腕を掴んで引き寄せていた。
「シーナ、賭けは俺の勝ちだ……。悪い……、俺は、シーナを女の子として好きなんだよ。だから、俺の勝ちだ。シーナ、好きだ。俺と付き合って下さい」
シーナは、シエテの腕の中でまさかの展開に目を白黒させていた。
「えっ?待って……、嘘だよ。そんな訳ないよ……」
「そんな訳ある。俺は、お前が好き過ぎて、自分か怖くなったから家を出たんだよ。兄と慕ってくれるシーナに酷いことしてしまいそうで、怖くなって逃げ出したんだ……」
「嘘だよ……」
「嘘じゃないよ」
「でも……だって……」
「俺は、ずっとシーナのことが好きだった。初めは、妹みたいに思ってたけど、いつの間にか好きになってた。でも、俺を引き取ってくれた義父さんと義母さんを裏切ってるみたいで、シーナをどんどん好きになっていくのが怖かった……。兄と慕ってくれる、シーナを裏切ってるみたいで辛かったんだ……」
「えっ?引き取る?どういう事?」
「あぁ、シーナはまだ4歳だったから覚えてないよな?俺は、養子なんだよ。本当の両親が事故にあって、それで親友だった義父さんに引き取られたんだよ」
「えっと、それじゃ私達は血は繋がってないの?」
「そうだよ」
シエテがそう言うと、腕の中にいたシーナは脱力していた。
「そっか……。そうなんだ……。良かった……。それじゃ、好きでいてもいいの?」
「ああ。シーナ、俺のこと受け入れてくれるか?」
「うん!!大好きにーに!!」
思いが通じた後に、まさか再び「にーに」と呼ばれるとは思っていなかったシエテは少し意地の悪い表情で言った。
「そう言えば、賭けは俺の勝ちだな……。何でも言う事聞いてくれるんだよな?あ~、何をお願いしようかな~」
シエテが、敢えてそう言うとシーナはシエテの腕から逃げ出して、ソファーの後ろに隠れて顔だけだして恐る恐る聞いてきた。
「うっ……。できるだけ、簡単な内容でお願いします……」
怯えた様子でそういうシーナを見たシエテは心底楽しそうに言った。
「ふっ、あはは!!大丈夫だよ。とっても簡単だから」
「本当?」
「うん。お願い事は、俺のお嫁さんになってくれるってことでいいよ」
「!!!」
シエテの要求に、シーナは顔を真赤にさせてはいたが、嬉しそうな表情になりシエテに抱きついていた。
「うん!!にーにのお嫁さんになる!!」
「シーナ?お嫁さんは、旦那さんのこと「にーに」とは、呼ばないぞ?ほら、名前で呼んで?」
「……、シ……シエテさん……?」
恥ずかしそうに、シエテの名前を呼ぶシーナの可愛さにシエテは、シーナを引き寄せて抱きしめていた。
二人は、ぴったりと寄り添い触れるようなキスをした。
触れるだけのキスを終えた二人は、額をくっつけてお互いに微笑み合っていた。
それから直ぐに、両親に二人のことを認めてもらうために実家に戻ると、意外にも両親は二人の事を喜んでいたのだ。
両親曰く、親友夫妻と互いの子供たちが結ばれて夫婦になればいいという話をしていたことがあったそうで、二人のことを心から喜んでくれたのだった。
その後、二人はシーナが15歳になるのと同時に結婚した。
結婚式では、両親と友人に見守られながら愛を誓いあった二人は、幸せそうに微笑みあった。
結婚後は、二人で住むための小さな庭付きの家を買い、シエテが仕事に向かう時はキスで送り出し、帰ってきた時はキスでお迎えすると言った甘々な万年新婚気分な二人だった。
休日は、二人でイチャイチャし、手を繋ぎ街を散歩するその姿は、独り身の者には拷問級の砂糖を吐き出させ、既婚者や恋人がいる者にも、大量の砂糖を吐かせるといった、砂糖製造工場と化しながらも周囲に、ラブラブ夫婦として生暖かい目で見守られたとかいないとか。
紆余曲折あったものの、二人は前世の分もと言わんばかりに、末永く幸せに暮らしたのだった。
【IF】シエテルート2nd VERY HAPPYEND 完
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