13 / 24
第十二話
しおりを挟む
時が止まったように身動きできないでいるわたしの元に駆けよったベルナー様は、マティウス様からわたしを隠すかのような位置に立っていた。
「兄上、お話は後ほど。今は俺の大切なレディーをエスコートしなければなりませんからね。それでは」
そう言ったベルナー様は、わたしを横抱きにしたと思ったら急ぎ足でその場を立ち去ったのだ。
だけど、マティウス様とすれ違う時、何か言いかけた声が聞こえた気がしたけど、それを確かめることは出来なかった。
わたしはそのままベルナー様に抱きかかえられて用意されていた馬車迄移動していた。
馬車の中でベルナー様は、わたしに謝ってきたのだ。
「すまない。兄上がここに来るなんて思ってもいなかった。ゼル、ごめんな」
何に対しての謝罪なのか考えたけど、ベルナー様が謝ることなんて何一つないと思ったからその謝罪を首を振って否定していた。
「ベルナー様が謝られることなどなにもありません」
「そう……か。うん。分かった。ところで、さっきはとっさに抱き上げてしまって悪かった」
ベルナー様の言葉にわたしは、咄嗟の言い訳をしていた。
だって、魔力なしには歩けないことは絶対の絶対に秘密なのだから。
「いいえ、わたしの方こそ助かりました。この靴ではまともに歩けませんからね」
そう言って、困ったような表情を作ってから、ドレスの裾を上げて高めのヒールの付いた靴を見せた。
向かいに座るベルナー様は、ドレスの裾から見える踵の高い靴を見て、何故か少しだけ頬を赤らめて言ったのだ。
「あ……ああ。そうだな。そんな歩きにくそうな靴を履いていたんだったな。よし、それなら、今日は俺がお前の足になってやるから安心しろ」
「え?」
「それよりも、お前、前から思っていたが軽すぎるぞ。そんな重いドレスやらを身に着けているのはずなのに、抱き上げた時全く重さを感じなかったぞ。もっと肉を食え」
「え? あの……」
「ほら、もうすぐ着くぞ」
足になる発言について質問をすることが出来ないまま会場に付いてしまったのだ。
そして、わたしはベルナー様の言葉の意味をすぐに知ることになったのだ。
「ベ…ベルナー様。降ろしてください!」
「駄目だ。そんな靴ではまともに歩けないどころか逆に足を痛めそうだからな。鍛錬にもなるし問題ない」
「そんなぁ……」
そうなのだ。わたしは、舞踏会の会場をベルナー様に横抱きにされて移動していたのだ。
あまりの恥ずかしさに両手で顔を覆うことしか出来なかったのだ。
そして、挨拶に行かなければならないところがあると言ったベルナー様は、わたしを会場の端に置かれたソファーにそっと降ろすと、「すぐに戻るから、知らない男に声を掛けられても無視するんだぞ。いや、知っている男でもだ!」そう言って颯爽と駆け出してしまったのだ。
そして、残されたわたしは会場にいる多くの人たちにちらちらと好奇の視線を向けられて居心地の悪いどころの話ではなかったのだ。
一人になって、改めて久しぶりに見たマティウス様のお姿を思い出して顔が熱くなっていった。
四年前よりも美しさに磨きがかかり、大人の男性の色気が感じられた。
そんなことを考えていると鼓動がどんどん早くなっていくのが分かった。
そして、四年も離れていたのにまだこんなに心が動くのだと呆れてしまっていた。
この四年間、自身の動かない足のことだったり、シュナイゼルの呪いのことだったり、無くなった母の代わりに父の妻となった継母とその連れ子のことなど、考えることがありすぎて、改めて思い出すことはなかったのだ。
だけど、一目会って分かってしまったのだ。
マティウス様から嫌われていようとも、わたしの気持ちはあの日から変わっていないことを。
いえ、あの日よりも大きくなっている恋慕の気持ち。
そんな考えに至ったとき、あまりにも恥ずかしい自分の思考を振り払うように頭を振っていた。
恥ずかしいことを考えていたせいなのか、会場の空気の所為なのか、体がとても熱くなっていた。
そういえば、朝食を食べて以降何も口にしていないことを思い出したら、急に喉が渇いて仕方なかった。
そんなことを考えていると偶然近くに給仕係が通ったのだ。
わたしは、これ幸いと給仕係から飲み物を受け取ってそれを口にした瞬間、しまったと思ったが遅かった。
わたしの受け取った飲み物はジュースではなく、アルコールだったのだ。
以前のことだ。
婚約式の時、これで自分も大人のレディーの仲間入りだと、りんご酒を口にして意識を失ったのだ。
あの後、すぐに意識を取り戻していたらしいけど、マティウス様から「お願いだ。今後、アルコールを飲みたいときは、私と二人の時だけにしてくれ」と、注意をされてしまったのだ。
それから、アルコールを口にすることはなかったのだ。
あの時、あの場所にいた人に聞いても、わたしが記憶を失っている間のことは教えてもらえなかったのだ。
そのことから、わたしはものすごい酒乱なのかもしれないと思うようになったけど、それを確かめることもできず今に至っている。
それなのに、アルコールを口にしてしまったわたしは……。
「兄上、お話は後ほど。今は俺の大切なレディーをエスコートしなければなりませんからね。それでは」
そう言ったベルナー様は、わたしを横抱きにしたと思ったら急ぎ足でその場を立ち去ったのだ。
だけど、マティウス様とすれ違う時、何か言いかけた声が聞こえた気がしたけど、それを確かめることは出来なかった。
わたしはそのままベルナー様に抱きかかえられて用意されていた馬車迄移動していた。
馬車の中でベルナー様は、わたしに謝ってきたのだ。
「すまない。兄上がここに来るなんて思ってもいなかった。ゼル、ごめんな」
何に対しての謝罪なのか考えたけど、ベルナー様が謝ることなんて何一つないと思ったからその謝罪を首を振って否定していた。
「ベルナー様が謝られることなどなにもありません」
「そう……か。うん。分かった。ところで、さっきはとっさに抱き上げてしまって悪かった」
ベルナー様の言葉にわたしは、咄嗟の言い訳をしていた。
だって、魔力なしには歩けないことは絶対の絶対に秘密なのだから。
「いいえ、わたしの方こそ助かりました。この靴ではまともに歩けませんからね」
そう言って、困ったような表情を作ってから、ドレスの裾を上げて高めのヒールの付いた靴を見せた。
向かいに座るベルナー様は、ドレスの裾から見える踵の高い靴を見て、何故か少しだけ頬を赤らめて言ったのだ。
「あ……ああ。そうだな。そんな歩きにくそうな靴を履いていたんだったな。よし、それなら、今日は俺がお前の足になってやるから安心しろ」
「え?」
「それよりも、お前、前から思っていたが軽すぎるぞ。そんな重いドレスやらを身に着けているのはずなのに、抱き上げた時全く重さを感じなかったぞ。もっと肉を食え」
「え? あの……」
「ほら、もうすぐ着くぞ」
足になる発言について質問をすることが出来ないまま会場に付いてしまったのだ。
そして、わたしはベルナー様の言葉の意味をすぐに知ることになったのだ。
「ベ…ベルナー様。降ろしてください!」
「駄目だ。そんな靴ではまともに歩けないどころか逆に足を痛めそうだからな。鍛錬にもなるし問題ない」
「そんなぁ……」
そうなのだ。わたしは、舞踏会の会場をベルナー様に横抱きにされて移動していたのだ。
あまりの恥ずかしさに両手で顔を覆うことしか出来なかったのだ。
そして、挨拶に行かなければならないところがあると言ったベルナー様は、わたしを会場の端に置かれたソファーにそっと降ろすと、「すぐに戻るから、知らない男に声を掛けられても無視するんだぞ。いや、知っている男でもだ!」そう言って颯爽と駆け出してしまったのだ。
そして、残されたわたしは会場にいる多くの人たちにちらちらと好奇の視線を向けられて居心地の悪いどころの話ではなかったのだ。
一人になって、改めて久しぶりに見たマティウス様のお姿を思い出して顔が熱くなっていった。
四年前よりも美しさに磨きがかかり、大人の男性の色気が感じられた。
そんなことを考えていると鼓動がどんどん早くなっていくのが分かった。
そして、四年も離れていたのにまだこんなに心が動くのだと呆れてしまっていた。
この四年間、自身の動かない足のことだったり、シュナイゼルの呪いのことだったり、無くなった母の代わりに父の妻となった継母とその連れ子のことなど、考えることがありすぎて、改めて思い出すことはなかったのだ。
だけど、一目会って分かってしまったのだ。
マティウス様から嫌われていようとも、わたしの気持ちはあの日から変わっていないことを。
いえ、あの日よりも大きくなっている恋慕の気持ち。
そんな考えに至ったとき、あまりにも恥ずかしい自分の思考を振り払うように頭を振っていた。
恥ずかしいことを考えていたせいなのか、会場の空気の所為なのか、体がとても熱くなっていた。
そういえば、朝食を食べて以降何も口にしていないことを思い出したら、急に喉が渇いて仕方なかった。
そんなことを考えていると偶然近くに給仕係が通ったのだ。
わたしは、これ幸いと給仕係から飲み物を受け取ってそれを口にした瞬間、しまったと思ったが遅かった。
わたしの受け取った飲み物はジュースではなく、アルコールだったのだ。
以前のことだ。
婚約式の時、これで自分も大人のレディーの仲間入りだと、りんご酒を口にして意識を失ったのだ。
あの後、すぐに意識を取り戻していたらしいけど、マティウス様から「お願いだ。今後、アルコールを飲みたいときは、私と二人の時だけにしてくれ」と、注意をされてしまったのだ。
それから、アルコールを口にすることはなかったのだ。
あの時、あの場所にいた人に聞いても、わたしが記憶を失っている間のことは教えてもらえなかったのだ。
そのことから、わたしはものすごい酒乱なのかもしれないと思うようになったけど、それを確かめることもできず今に至っている。
それなのに、アルコールを口にしてしまったわたしは……。
20
お気に入りに追加
112
あなたにおすすめの小説
公爵令嬢、身代わり妻になる?!
cyaru
恋愛
ガルティネ公爵家の令嬢プリエラ。16歳。
王太子と父の謀りで投獄をされ、市井に放りだされた瞬間に兵士に襲われそうになってしまった。這う這うの体で逃げたものの、今度は身なりの良さに誘拐されそうになり咄嗟に幌馬車に飛び込んだ。その幌馬車は遠い田舎街に向かう馬車だった。
幌馬車では同乗の女性が切羽詰まった顔でプリエラの手を握ってくる。諸事情を抱えた女性は土下座でプリエラに頼み込んだ。
「必ず見つけるからそれまで身代わりになって!大丈夫!不能だから!」
不能かどうかまでは判らないが、少なくとも王太子よりはマシ。
兄や叔母に連絡を取ろうにもお金もなく、知らなかった市井の生活に衝撃を受けたプリエラは身代わり妻を引き受けた。
そして【嫁ぎ先】となる家に案内をされたのだが、そこにいた男、マクシムはとんでもない男だった?!
居なくなったプリエラを探す王太子ジョルジュも継承権を放棄して探しに行くと言い出した?!
♡はプリエラ視点
△はジョルジュ視点
☆はマクシム視点(7話目以降から登場)
★はその他の視点です
♡注意事項~この話を読む前に~♡
※胸糞展開ありますが、クールダウンお願いします。
心拍数や血圧の上昇、高血糖、アドレナリンの過剰分泌に責任はおえません。
※外道な作者の妄想で作られたガチなフィクションの上、ご都合主義です。
※架空のお話です。現実世界の話ではありません。イラっとしたら現実に戻ってください。
※リアルで似たようなものが出てくると思いますが気のせいです。
※爵位や言葉使いなど現実世界、他の作者さんの作品とは異なります(似てるモノ、同じものもあります)
※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。
五歳の時から、側にいた
田尾風香
恋愛
五歳。グレースは初めて国王の長男のグリフィンと出会った。
それからというもの、お互いにいがみ合いながらもグレースはグリフィンの側にいた。十六歳に婚約し、十九歳で結婚した。
グリフィンは、初めてグレースと会ってからずっとその姿を追い続けた。十九歳で結婚し、三十二歳で亡くして初めて、グリフィンはグレースへの想いに気付く。
前編グレース視点、後編グリフィン視点です。全二話。後編は来週木曜31日に投稿します。
王様とお妃様は今日も蜜月中~一目惚れから始まる溺愛生活~
花乃 なたね
恋愛
貴族令嬢のエリーズは幼いうちに両親を亡くし、新たな家族からは使用人扱いを受け孤独に過ごしていた。
しかし彼女はとあるきっかけで、優れた政の手腕、更には人間離れした美貌を持つ若き国王ヴィオルの誕生日を祝う夜会に出席することになる。
エリーズは初めて見るヴィオルの姿に魅せられるが、叶わぬ恋として想いを胸に秘めたままにしておこうとした。
…が、エリーズのもとに舞い降りたのはヴィオルからのダンスの誘い、そしてまさかの求婚。なんとヴィオルも彼女に一目惚れをしたのだという。
とんとん拍子に話は進み、ヴィオルの元へ嫁ぎ晴れて王妃となったエリーズ。彼女を待っていたのは砂糖菓子よりも甘い溺愛生活だった。
可愛い妻をとにかくベタベタに可愛がりたい王様と、夫につり合う女性になりたいと頑張る健気な王妃様の、好感度最大から始まる物語。
※1色々と都合の良いファンタジー世界が舞台です。
※2直接的な性描写はありませんが、情事を匂わせる表現が多々出てきますためご注意ください。
勘当されたい悪役は自由に生きる
雨野
恋愛
難病に罹り、15歳で人生を終えた私。
だが気がつくと、生前読んだ漫画の貴族で悪役に転生していた!?タイトルは忘れてしまったし、ラストまで読むことは出来なかったけど…確かこのキャラは、家を勘当され追放されたんじゃなかったっけ?
でも…手足は自由に動くし、ご飯は美味しく食べられる。すうっと深呼吸することだって出来る!!追放ったって殺される訳でもなし、貴族じゃなくなっても問題ないよね?むしろ私、庶民の生活のほうが大歓迎!!
ただ…私が転生したこのキャラ、セレスタン・ラサーニュ。悪役令息、男だったよね?どこからどう見ても女の身体なんですが。上に無いはずのモノがあり、下にあるはずのアレが無いんですが!?どうなってんのよ!!?
1話目はシリアスな感じですが、最終的にはほのぼの目指します。
ずっと病弱だったが故に、目に映る全てのものが輝いて見えるセレスタン。自分が変われば世界も変わる、私は…自由だ!!!
主人公は最初のうちは卑屈だったりしますが、次第に前向きに成長します。それまで見守っていただければと!
愛され主人公のつもりですが、逆ハーレムはありません。逆ハー風味はある。男装主人公なので、側から見るとBLカップルです。
予告なく痛々しい、残酷な描写あり。
サブタイトルに◼️が付いている話はシリアスになりがち。
小説家になろうさんでも掲載しております。そっちのほうが先行公開中。後書きなんかで、ちょいちょいネタ挟んでます。よろしければご覧ください。
こちらでは僅かに加筆&話が増えてたりします。
本編完結。番外編を順次公開していきます。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!
【改稿版・完結】その瞳に魅入られて
おもち。
恋愛
「——君を愛してる」
そう悲鳴にも似た心からの叫びは、婚約者である私に向けたものではない。私の従姉妹へ向けられたものだった——
幼い頃に交わした婚約だったけれど私は彼を愛してたし、彼に愛されていると思っていた。
あの日、二人の胸を引き裂くような思いを聞くまでは……
『最初から愛されていなかった』
その事実に心が悲鳴を上げ、目の前が真っ白になった。
私は愛し合っている二人を引き裂く『邪魔者』でしかないのだと、その光景を見ながらひたすら現実を受け入れるしかなかった。
『このまま婚姻を結んでも、私は一生愛されない』
『私も一度でいいから、あんな風に愛されたい』
でも貴族令嬢である立場が、父が、それを許してはくれない。
必死で気持ちに蓋をして、淡々と日々を過ごしていたある日。偶然見つけた一冊の本によって、私の運命は大きく変わっていくのだった。
私も、貴方達のように自分の幸せを求めても許されますか……?
※後半、壊れてる人が登場します。苦手な方はご注意下さい。
※このお話は私独自の設定もあります、ご了承ください。ご都合主義な場面も多々あるかと思います。
※『幸せは人それぞれ』と、いうような作品になっています。苦手な方はご注意下さい。
※こちらの作品は小説家になろう様でも掲載しています。
【完結】私は薬売り(男)として生きていくことにしました
雫まりも
恋愛
第三王子ウィリアムの婚約者候補の1人、エリザベートは“クソデブ”という彼の心無い言葉で振られ、自決を決意する。しかし、屋敷を飛び出し入った森で魔獣に襲われたところを助けられて生き延びてしまう。……それから10年後、彼女は訳あって薬売り(男)として旅をしていた。そんな旅のさなか、仲間に言い寄ってくる男とその付き添い、そして怪しげな魔術師の男も現れて……。
ーーーそれぞれが抱える悲劇の原因が元を辿れば同じだということにまだ気づく者はいない。
※完結まで執筆済み。97+2話で完結予定です。
【完結】殿下は私を溺愛してくれますが、あなたの“真実の愛”の相手は私ではありません
Rohdea
恋愛
──私は“彼女”の身代わり。
彼が今も愛しているのは亡くなった元婚約者の王女様だけだから──……
公爵令嬢のユディットは、王太子バーナードの婚約者。
しかし、それは殿下の婚約者だった隣国の王女が亡くなってしまい、
国内の令嬢の中から一番身分が高い……それだけの理由で新たに選ばれただけ。
バーナード殿下はユディットの事をいつも優しく、大切にしてくれる。
だけど、その度にユディットの心は苦しくなっていく。
こんな自分が彼の婚約者でいていいのか。
自分のような理由で互いの気持ちを無視して決められた婚約者は、
バーナードが再び心惹かれる“真実の愛”の相手を見つける邪魔になっているだけなのでは?
そんな心揺れる日々の中、
二人の前に、亡くなった王女とそっくりの女性が現れる。
実は、王女は襲撃の日、こっそり逃がされていて実は生きている……
なんて噂もあって────
取り巻き令嬢Aは覚醒いたしましたので
モンドール
恋愛
揶揄うような微笑みで少女を見つめる貴公子。それに向き合うのは、可憐さの中に少々気の強さを秘めた美少女。
貴公子の周りに集う取り巻きの令嬢たち。
──まるでロマンス小説のワンシーンのようだわ。
……え、もしかして、わたくしはかませ犬にもなれない取り巻き!?
公爵令嬢アリシアは、初恋の人の取り巻きA卒業を決意した。
(『小説家になろう』にも同一名義で投稿しています。)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる