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第五十八話 晩餐会の裏話①
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眼の前に現れた少女を一目見たときから、ウィリアムの心臓は高くそして早く鼓動を刻んだ。
見たことのない藍色のドレスは、その少女のために作られたかのように、とても似合っていた。
二人の人を同時に好きになるなど、今までの自分からは考えられないことだった。しかも、そのうちの一人は自分と同性だったのだから、自分はどれほど業が深いのかと嘆く気持ちはあったが、自分の気持に嘘はつけないことは自分が一番わかっていた。
一人混乱するウィリアムを知ってか知らずか、後ろから現れた秋護が目の前の少女を春虎と呼んだ。
その事実に、更に鼓動が早くなった。
そして、ウィリアムは確信するのだった。春虎だとわからない状態でも惹かれてしまう自分に。
(やばい。俺、どんなハルでもきっと好きになるんだ。一目で恋に落ちる……)
ウィリアムが、自分の気持と向き合っていると、レオールが春虎の姿を褒めているのが聞こえた。
「見たことのないドレスだが、清楚な感じがよく出ていてとてもいいな。それに、どこからどう見ても可憐な乙女にしか見えない。完璧だ」
その言葉を聞いて、いろいろと焦るあまり一番にその姿を見た筈にもかかわらず、一番にその姿を褒めることが出来なかったことに肩を落とした。
(俺が一番最初に可愛いって言いたかったのに、キザ野郎に先を越された……)
ウィリアムが一人悶々としていると、晩餐会での呼び方についてレオールが確認をしていた。
「そうだ、会場で私は君を何と呼んでよいのだろうか?」
「リアでお願いします」
「リア?うん。今の君にとても見合っている」
「春虎ちゃん、どうしてリア?」
「僕の名字が椿だからですよ。捻りもなにもないですけど」
「あああ~、なるほどね。カミーリィヤからリアか。うん、可愛いよ」
春虎は、自分のことをリアと呼ぶように言っていた。その理由を聞いた秋護が一人納得したように頷いてから、可愛いと春虎に向って言った。
普段から、秋護が春虎に可愛いというのが羨ましかったウィリアムは秋護の気安い接し方に恨みがましい視線を送った。
そして、悶々としている間に、春虎の隣にレオールがいつの間にか座っていたことに遅ればせながら気がついたウィリアムは、レオールを押しのけるようにして、間に割って入った。
ラジタリウス王国に来てから、何だかんだと春虎との時間が減っていたが、写しの作業もあると自分を納得させていたが、改めて全然二人で過ごす機会がないと自覚をして落ち込んだ。
そうこうしているうちに、春虎とレオールは馬車に乗って城に行ってしまった。
二人が出かけてから、ウィリアムは盛大なため息を吐いた。それを聞いたユリウスは、面倒臭そうな表情をした後に、何も言わずにキッチンに向かった。
少ししてから、茶器と春虎の用意していった茶菓子を持ってリビングに戻ってきた。
「ウィル。本当に、もの凄く面倒だが、ここで放置しても更に面倒になりそうだから、仕方なく聞いてやる。何をそんなに苛ついている?」
本当に、面倒臭そうに聞いてきたユリウスに言われて初めて自分が苛ついている事に気がついたといった表情をした。
そして、どうしてこんな気持ちになっているのかを自問自答したが、答えは何かもやもやしたものの奥に見え隠れしたような状態で、自分で答えを導き出すことが出来なかった。
苛立たしげに、銀髪を掻き乱してから真剣な表情でユリウスに質問し返していた。。
「なぁ、俺はどうしてこんなにイライラ、モヤモヤと落ち着かない気持ちがするんだ?前からモヤモヤした気持ちはあったが、ここまでイライラする事はなかった……と、思う……」
最後は、自信なさげになり小声になっていたが、ウィリアムの言葉を聞いたユリウスは呆れたような表情でウィリアムに向かって言った。
「お前にわからないお前の気持ちが、俺にわかる筈がない。だがな、お前が情緒不安定なことは、ハル坊が原因だということは分かる」
「ハルが原因……。まぁ、ハルが関わるといつもより感情の振り幅が大きくなるのは自分でも自覚している……けど、それって前からだろう?」
「ああ。だが、前と違うことがいくつかある」
ウィリアムの訳がわからないといった表情に向かって、ユリウスは指を三本立てた。
「一つ、同郷のシューゴがクルーに加わった。一つ、俺たち以外の人間関係が広がってきた。一つ、レオールの存在。この中に、何か心が揺さぶられるワードはあったか?」
ユリウスの言葉に、自分の中の自分に問いかけた。
(シューゴは、何だかんだでいいやつだ。シューゴと居るとハルも楽しそうで俺も嬉しい。。俺たち以外の人間との関係性っていうと、シェリアとか、シェリア経由で知り合ったっていう商店とかのことだよな?料理のこととか、楽しそうに話たり作ったりしているのは見ていて俺も楽しい。キザ野郎……は、ムカつくな。何だかんだでハルに近い。直ぐに俺が言いたくても言えない言葉とかあっさり言いやがるし、気に食わない……。俺は、あの野郎に嫉妬しているのか?まさかそんなわけない……)
一人、思考の海に沈み込むウィリアムを見て今、声をかけても無駄だと判断したのか、ユリウスは秋護と二人でさっさと夕食を食べるため、リビングからダイニングへと移動して食べ始めた。
食事が済んでも眉間にシワを寄せたまま、リビングのソファーで頭を抱えたままのウィリアムを見かねたユリウスは、食事や風呂の世話を焼いたが、それでも深く考えたウィリアムは、思考の海からなかなか戻ってこなかった。
「春虎ちゃん、遅いですね」
「そうだな。何かあったか?」
「まさか……」
帰宅が遅い春虎を心配して、秋護とユリウスが話していると、外から馬車の音が聞こえた。
ウィリアムが一番に気が付き、外に迎えにいこうとしたが、それよりも早く春虎とレオールが家に入ってきた。
リビングを出ていたウィリアムたちは、玄関先で二人を迎えた。
見たことのない藍色のドレスは、その少女のために作られたかのように、とても似合っていた。
二人の人を同時に好きになるなど、今までの自分からは考えられないことだった。しかも、そのうちの一人は自分と同性だったのだから、自分はどれほど業が深いのかと嘆く気持ちはあったが、自分の気持に嘘はつけないことは自分が一番わかっていた。
一人混乱するウィリアムを知ってか知らずか、後ろから現れた秋護が目の前の少女を春虎と呼んだ。
その事実に、更に鼓動が早くなった。
そして、ウィリアムは確信するのだった。春虎だとわからない状態でも惹かれてしまう自分に。
(やばい。俺、どんなハルでもきっと好きになるんだ。一目で恋に落ちる……)
ウィリアムが、自分の気持と向き合っていると、レオールが春虎の姿を褒めているのが聞こえた。
「見たことのないドレスだが、清楚な感じがよく出ていてとてもいいな。それに、どこからどう見ても可憐な乙女にしか見えない。完璧だ」
その言葉を聞いて、いろいろと焦るあまり一番にその姿を見た筈にもかかわらず、一番にその姿を褒めることが出来なかったことに肩を落とした。
(俺が一番最初に可愛いって言いたかったのに、キザ野郎に先を越された……)
ウィリアムが一人悶々としていると、晩餐会での呼び方についてレオールが確認をしていた。
「そうだ、会場で私は君を何と呼んでよいのだろうか?」
「リアでお願いします」
「リア?うん。今の君にとても見合っている」
「春虎ちゃん、どうしてリア?」
「僕の名字が椿だからですよ。捻りもなにもないですけど」
「あああ~、なるほどね。カミーリィヤからリアか。うん、可愛いよ」
春虎は、自分のことをリアと呼ぶように言っていた。その理由を聞いた秋護が一人納得したように頷いてから、可愛いと春虎に向って言った。
普段から、秋護が春虎に可愛いというのが羨ましかったウィリアムは秋護の気安い接し方に恨みがましい視線を送った。
そして、悶々としている間に、春虎の隣にレオールがいつの間にか座っていたことに遅ればせながら気がついたウィリアムは、レオールを押しのけるようにして、間に割って入った。
ラジタリウス王国に来てから、何だかんだと春虎との時間が減っていたが、写しの作業もあると自分を納得させていたが、改めて全然二人で過ごす機会がないと自覚をして落ち込んだ。
そうこうしているうちに、春虎とレオールは馬車に乗って城に行ってしまった。
二人が出かけてから、ウィリアムは盛大なため息を吐いた。それを聞いたユリウスは、面倒臭そうな表情をした後に、何も言わずにキッチンに向かった。
少ししてから、茶器と春虎の用意していった茶菓子を持ってリビングに戻ってきた。
「ウィル。本当に、もの凄く面倒だが、ここで放置しても更に面倒になりそうだから、仕方なく聞いてやる。何をそんなに苛ついている?」
本当に、面倒臭そうに聞いてきたユリウスに言われて初めて自分が苛ついている事に気がついたといった表情をした。
そして、どうしてこんな気持ちになっているのかを自問自答したが、答えは何かもやもやしたものの奥に見え隠れしたような状態で、自分で答えを導き出すことが出来なかった。
苛立たしげに、銀髪を掻き乱してから真剣な表情でユリウスに質問し返していた。。
「なぁ、俺はどうしてこんなにイライラ、モヤモヤと落ち着かない気持ちがするんだ?前からモヤモヤした気持ちはあったが、ここまでイライラする事はなかった……と、思う……」
最後は、自信なさげになり小声になっていたが、ウィリアムの言葉を聞いたユリウスは呆れたような表情でウィリアムに向かって言った。
「お前にわからないお前の気持ちが、俺にわかる筈がない。だがな、お前が情緒不安定なことは、ハル坊が原因だということは分かる」
「ハルが原因……。まぁ、ハルが関わるといつもより感情の振り幅が大きくなるのは自分でも自覚している……けど、それって前からだろう?」
「ああ。だが、前と違うことがいくつかある」
ウィリアムの訳がわからないといった表情に向かって、ユリウスは指を三本立てた。
「一つ、同郷のシューゴがクルーに加わった。一つ、俺たち以外の人間関係が広がってきた。一つ、レオールの存在。この中に、何か心が揺さぶられるワードはあったか?」
ユリウスの言葉に、自分の中の自分に問いかけた。
(シューゴは、何だかんだでいいやつだ。シューゴと居るとハルも楽しそうで俺も嬉しい。。俺たち以外の人間との関係性っていうと、シェリアとか、シェリア経由で知り合ったっていう商店とかのことだよな?料理のこととか、楽しそうに話たり作ったりしているのは見ていて俺も楽しい。キザ野郎……は、ムカつくな。何だかんだでハルに近い。直ぐに俺が言いたくても言えない言葉とかあっさり言いやがるし、気に食わない……。俺は、あの野郎に嫉妬しているのか?まさかそんなわけない……)
一人、思考の海に沈み込むウィリアムを見て今、声をかけても無駄だと判断したのか、ユリウスは秋護と二人でさっさと夕食を食べるため、リビングからダイニングへと移動して食べ始めた。
食事が済んでも眉間にシワを寄せたまま、リビングのソファーで頭を抱えたままのウィリアムを見かねたユリウスは、食事や風呂の世話を焼いたが、それでも深く考えたウィリアムは、思考の海からなかなか戻ってこなかった。
「春虎ちゃん、遅いですね」
「そうだな。何かあったか?」
「まさか……」
帰宅が遅い春虎を心配して、秋護とユリウスが話していると、外から馬車の音が聞こえた。
ウィリアムが一番に気が付き、外に迎えにいこうとしたが、それよりも早く春虎とレオールが家に入ってきた。
リビングを出ていたウィリアムたちは、玄関先で二人を迎えた。
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