11 / 11
第十一話 気持ち
しおりを挟む
「何事だ!」
リリルの耳にその声が聞こえてきた瞬間、その場の空気が凍り付いたのが分かった。
久しぶりに聞いた、ずっと聴きたかった人の声が耳に届いたリリルは、涙目のまま声の方を振り返っていた。
そこには、ずっと会いたいと思っていた人の姿があった。軍部の制服をきっちりと着込んだ、フェデュイを見たリリルは、知らずに涙腺が緩んでいた。
瞬きをするたびに、キラキラと雨粒のように涙が零れてしまっていたのだ。
フェデュイと目があったと思った瞬間だった。リリルは、力強い腕の中にいた。
どうしたらいいのか分からずにいると、フェデュイは一言、しかし強い口調で言葉を発したのだ。
「何故ここにいる!」
その言葉を聞いたリリルは、屋敷の者に何も言わずに勝手に抜け出してきたことを思い出して、自分の行動で屋敷の者に迷惑をかけてしまったのではと、今更ながらに自分の行動を後悔した。
それでも、自分を抱きしめてくれるフェデュイの力強い腕の中が心地よく思えて、ただただ謝る事しか出来なかった。
「申し訳ございません……」
リリルが震える声で謝っていると、フェデュイの抱きしめる腕の力が強くなっていった。
そして、無言でリリルを抱き上げたと思ったら、そのまま軍司令部の建物内にある執務室に足早に歩きだしていた。
何も言えずに、自分を横抱きにするフェデュイを下から見上げていたリリルは、きりりと引き結ばれたフェデュイの口元に視線を向けることしかできなかった。
そして、いつフェデュイの口から呆れたようにやっぱり婚約は破棄するという言葉を告げられるのかと考えると胸が苦しくて堪らなかった。
そこでようやく自分自身の気持ちに気が付いたのだ。
理由は分からなかったが、フェデュイに嫌われたくない、フェデュイの傍に居たい。そんな気持ちに気が付いたのだ。
しかし、それが許される立場ではないとリリルは自覚があった。
仮初の婚約者。都合のいい結婚相手。
それがリリルが選ばれた理由なのだから。
それを思うと勝手に胸が苦しくなって、どうしようもなかった。
知らず知らずのうちに、フェデュイの上着をぎゅっと握ってしまっていたが、そんな自分の行動に気が付いていないリリルは、気が付けばフェデュイに横抱きにされた状態で執務室のソファーに座るフェデュイに抱きしめられるような格好になっていた。
小さく震えるリリルに気が付いたフェデュイは、リリルの小さく細い肩を優しく抱き寄せてから、たった一言、しかし、リリルには衝撃的な一言を告げた。
「好きだ」
こんな自分を好きだという人間が家族以外にいるとは思っていないリリルは、聞こえてきた言葉が信じられずに、何かの聞き間違えかと思い小さく首を傾げた。
自分の腕の中で小さく首を傾げるリリルを見たフェデュイは、小さく息を呑んだ後にさらに言葉を紡いでいた。
「君が好きだ。一目惚れだった。俺は……話すのが苦手だ。今までそれで困らなかった。だが、リリルに俺の気持ちが伝わっていないと知って、これでは駄目だと痛感した。遅いかもしれないが、改めて言う。リリル、君が好きだ」
聞き間違えではなかった。まさかの言葉にリリルは、何度も瞬きを繰り返すことしかできなかった。
何も言葉を発せないリリルを見たフェデュイは、言葉が足りなかったと判断し、今までの無口な彼を考えれば別人だと思えるほど、甘く蕩けるような声で言葉を紡いでいった。
「いつもリリルのことを可愛いと思っていたが、口に出せなかった。だが、これからは思ったことは口に出してリリルに伝える。繊細な銀の髪も宝石のようなブルーの瞳も柔らかそうな耳とふさふさと揺れる可愛い尻尾。何もかもが愛おしい。花のような笑顔も涙に濡れる瞳も俺を魅了する。可愛らしい声を聴くたびにリリルをこの腕の中に閉じ込めてしまいたくて仕方なかった。家族思いで、優しいリリル。愛してる。俺の可愛いリリル」
こんなにも饒舌なフェデュイを始めて見たリリルは、言われた内容もそうだが、向けられる熱っぽい視線に体中の血が沸騰してしまったように思えた。
何も言えずにというか、何を言っていいのか分からないリリルだったが、彼女の尻尾はとても素直だった。
スカートの中でリリルの尻尾は、嬉し気にぶんぶんと左右に揺れていたのだった。
いつまでも甘い空気が漂っていた執務室だったが、終わりは突然やってきた。
コンコン。
緊張したようなノックの音でリリルは我に返ってから、慌ててフェデュイの膝の上から飛び降りようとしたのだが、それはフェデュイの手によって阻まれてしまった。そのためノックの後、扉を開けて顔をのぞかせた青い顔をしたグリードに恥ずかしい姿を見られてしまったと思ったリリルは、顔を赤らめて身を震わせることとなったのだった。
それから、フェデュイの人が変わったような甘い言葉の数々と行動でリリルは本当に自分が愛されているという事実を思い知らされたのだった。
そして、フェデュイからの惜しみない愛を注がれたリリルもいつしかフェデュイに明確な恋心を抱くようになっていった。
リリルの尻尾のハゲは、精神的なものが原因だったため、フェデュイから贈られる有り余るほどの愛の力と言うには重すぎる愛情によってか、少しづつ良くなっていっていた。
その後行われた結婚式では、今まで見たこともないほど甘い表情を浮かべるフェデュイを見た王侯貴族たちを大いに驚かせたのだった。
さらには、普段必要最小限しか話さないフェデュイが長文をしかも、甘ったるい愛の言葉をつらつらと吐きだす姿に震えが止まらなかった者がほとんどだったとか。
「可愛い俺のリリル。好きだよ。ああ、可愛いリリルを俺の腕の中に閉じ込めておきたいほどだよ」
「閣下……。えっと、みなさん見てますから……。恥ずかしいです」
「くすくす。恥じらう姿も可愛らしいな。だが、俺は自分の素直な気持ちをリリルに伝えると誓った。好意を行動で示すこともだ。リリルが誤解する余地すら与えない。俺は、リリルが好きで好きで、だから妻になって欲しいと思ったんだ。リリルが俺を好きになってくれるように努力をし続けると俺は決めたんだ」
そう言って、愛おしそうにリリルの銀の髪をひとすくいした後に、その髪に口付けたのだ。
それを見て頬を染めるリリルに甘やかな視線を向けた後に耳に口を寄せて息がかかる程近い距離でダメ押しの甘い言葉を吐きだしたのだ。
「俺のリリルは本当に可愛いな。食べてしまいたいほどだ。くすくす。いいだろう? 俺たちは今日、夫婦になったのだ。リリルの全てが欲しい。俺もリルルに全てを捧げる」
そう言った後に、リリルの耳朶を甘く噛んだフェデュイは、素早く体勢を元に戻して何食わぬ顔で結婚式を終えたが、リリルに至ってはその限りではなかった。
心臓が爆発しなかったことが奇跡のようだと思えるほど、心臓が高鳴って式どころではなかったのだ。
その後、初夜を迎え恥ずかしがるリリルを甘い口付けで蕩けるほど溺れさせたフェデュイは、腕の中のリリルに愛の言葉を紡ぎ続け身も心も蕩けさせたのは言うまでもないだろう。
こうして、家族以外の愛を知らなかった少女は、自分だけに向けられる愛を知り、そして知ったのだ。
人を愛することの意味を。愛されることの意味を。
愛し愛されることの幸福を身をもって知るのだった。
『嫌われ貧乏令嬢と冷酷将軍』 おわり
リリルの耳にその声が聞こえてきた瞬間、その場の空気が凍り付いたのが分かった。
久しぶりに聞いた、ずっと聴きたかった人の声が耳に届いたリリルは、涙目のまま声の方を振り返っていた。
そこには、ずっと会いたいと思っていた人の姿があった。軍部の制服をきっちりと着込んだ、フェデュイを見たリリルは、知らずに涙腺が緩んでいた。
瞬きをするたびに、キラキラと雨粒のように涙が零れてしまっていたのだ。
フェデュイと目があったと思った瞬間だった。リリルは、力強い腕の中にいた。
どうしたらいいのか分からずにいると、フェデュイは一言、しかし強い口調で言葉を発したのだ。
「何故ここにいる!」
その言葉を聞いたリリルは、屋敷の者に何も言わずに勝手に抜け出してきたことを思い出して、自分の行動で屋敷の者に迷惑をかけてしまったのではと、今更ながらに自分の行動を後悔した。
それでも、自分を抱きしめてくれるフェデュイの力強い腕の中が心地よく思えて、ただただ謝る事しか出来なかった。
「申し訳ございません……」
リリルが震える声で謝っていると、フェデュイの抱きしめる腕の力が強くなっていった。
そして、無言でリリルを抱き上げたと思ったら、そのまま軍司令部の建物内にある執務室に足早に歩きだしていた。
何も言えずに、自分を横抱きにするフェデュイを下から見上げていたリリルは、きりりと引き結ばれたフェデュイの口元に視線を向けることしかできなかった。
そして、いつフェデュイの口から呆れたようにやっぱり婚約は破棄するという言葉を告げられるのかと考えると胸が苦しくて堪らなかった。
そこでようやく自分自身の気持ちに気が付いたのだ。
理由は分からなかったが、フェデュイに嫌われたくない、フェデュイの傍に居たい。そんな気持ちに気が付いたのだ。
しかし、それが許される立場ではないとリリルは自覚があった。
仮初の婚約者。都合のいい結婚相手。
それがリリルが選ばれた理由なのだから。
それを思うと勝手に胸が苦しくなって、どうしようもなかった。
知らず知らずのうちに、フェデュイの上着をぎゅっと握ってしまっていたが、そんな自分の行動に気が付いていないリリルは、気が付けばフェデュイに横抱きにされた状態で執務室のソファーに座るフェデュイに抱きしめられるような格好になっていた。
小さく震えるリリルに気が付いたフェデュイは、リリルの小さく細い肩を優しく抱き寄せてから、たった一言、しかし、リリルには衝撃的な一言を告げた。
「好きだ」
こんな自分を好きだという人間が家族以外にいるとは思っていないリリルは、聞こえてきた言葉が信じられずに、何かの聞き間違えかと思い小さく首を傾げた。
自分の腕の中で小さく首を傾げるリリルを見たフェデュイは、小さく息を呑んだ後にさらに言葉を紡いでいた。
「君が好きだ。一目惚れだった。俺は……話すのが苦手だ。今までそれで困らなかった。だが、リリルに俺の気持ちが伝わっていないと知って、これでは駄目だと痛感した。遅いかもしれないが、改めて言う。リリル、君が好きだ」
聞き間違えではなかった。まさかの言葉にリリルは、何度も瞬きを繰り返すことしかできなかった。
何も言葉を発せないリリルを見たフェデュイは、言葉が足りなかったと判断し、今までの無口な彼を考えれば別人だと思えるほど、甘く蕩けるような声で言葉を紡いでいった。
「いつもリリルのことを可愛いと思っていたが、口に出せなかった。だが、これからは思ったことは口に出してリリルに伝える。繊細な銀の髪も宝石のようなブルーの瞳も柔らかそうな耳とふさふさと揺れる可愛い尻尾。何もかもが愛おしい。花のような笑顔も涙に濡れる瞳も俺を魅了する。可愛らしい声を聴くたびにリリルをこの腕の中に閉じ込めてしまいたくて仕方なかった。家族思いで、優しいリリル。愛してる。俺の可愛いリリル」
こんなにも饒舌なフェデュイを始めて見たリリルは、言われた内容もそうだが、向けられる熱っぽい視線に体中の血が沸騰してしまったように思えた。
何も言えずにというか、何を言っていいのか分からないリリルだったが、彼女の尻尾はとても素直だった。
スカートの中でリリルの尻尾は、嬉し気にぶんぶんと左右に揺れていたのだった。
いつまでも甘い空気が漂っていた執務室だったが、終わりは突然やってきた。
コンコン。
緊張したようなノックの音でリリルは我に返ってから、慌ててフェデュイの膝の上から飛び降りようとしたのだが、それはフェデュイの手によって阻まれてしまった。そのためノックの後、扉を開けて顔をのぞかせた青い顔をしたグリードに恥ずかしい姿を見られてしまったと思ったリリルは、顔を赤らめて身を震わせることとなったのだった。
それから、フェデュイの人が変わったような甘い言葉の数々と行動でリリルは本当に自分が愛されているという事実を思い知らされたのだった。
そして、フェデュイからの惜しみない愛を注がれたリリルもいつしかフェデュイに明確な恋心を抱くようになっていった。
リリルの尻尾のハゲは、精神的なものが原因だったため、フェデュイから贈られる有り余るほどの愛の力と言うには重すぎる愛情によってか、少しづつ良くなっていっていた。
その後行われた結婚式では、今まで見たこともないほど甘い表情を浮かべるフェデュイを見た王侯貴族たちを大いに驚かせたのだった。
さらには、普段必要最小限しか話さないフェデュイが長文をしかも、甘ったるい愛の言葉をつらつらと吐きだす姿に震えが止まらなかった者がほとんどだったとか。
「可愛い俺のリリル。好きだよ。ああ、可愛いリリルを俺の腕の中に閉じ込めておきたいほどだよ」
「閣下……。えっと、みなさん見てますから……。恥ずかしいです」
「くすくす。恥じらう姿も可愛らしいな。だが、俺は自分の素直な気持ちをリリルに伝えると誓った。好意を行動で示すこともだ。リリルが誤解する余地すら与えない。俺は、リリルが好きで好きで、だから妻になって欲しいと思ったんだ。リリルが俺を好きになってくれるように努力をし続けると俺は決めたんだ」
そう言って、愛おしそうにリリルの銀の髪をひとすくいした後に、その髪に口付けたのだ。
それを見て頬を染めるリリルに甘やかな視線を向けた後に耳に口を寄せて息がかかる程近い距離でダメ押しの甘い言葉を吐きだしたのだ。
「俺のリリルは本当に可愛いな。食べてしまいたいほどだ。くすくす。いいだろう? 俺たちは今日、夫婦になったのだ。リリルの全てが欲しい。俺もリルルに全てを捧げる」
そう言った後に、リリルの耳朶を甘く噛んだフェデュイは、素早く体勢を元に戻して何食わぬ顔で結婚式を終えたが、リリルに至ってはその限りではなかった。
心臓が爆発しなかったことが奇跡のようだと思えるほど、心臓が高鳴って式どころではなかったのだ。
その後、初夜を迎え恥ずかしがるリリルを甘い口付けで蕩けるほど溺れさせたフェデュイは、腕の中のリリルに愛の言葉を紡ぎ続け身も心も蕩けさせたのは言うまでもないだろう。
こうして、家族以外の愛を知らなかった少女は、自分だけに向けられる愛を知り、そして知ったのだ。
人を愛することの意味を。愛されることの意味を。
愛し愛されることの幸福を身をもって知るのだった。
『嫌われ貧乏令嬢と冷酷将軍』 おわり
30
お気に入りに追加
409
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(3件)
あなたにおすすめの小説
傲慢令嬢は、猫かぶりをやめてみた。お好きなように呼んでくださいませ。愛しいひとが私のことをわかってくださるなら、それで十分ですもの。
石河 翠
恋愛
高飛車で傲慢な令嬢として有名だった侯爵令嬢のダイアナは、婚約者から婚約を破棄される直前、階段から落ちて頭を打ち、記憶喪失になった上、体が不自由になってしまう。
そのまま修道院に身を寄せることになったダイアナだが、彼女はその暮らしを嬉々として受け入れる。妾の子であり、貴族暮らしに馴染めなかったダイアナには、修道院での暮らしこそ理想だったのだ。
新しい婚約者とうまくいかない元婚約者がダイアナに接触してくるが、彼女は突き放す。身勝手な言い分の元婚約者に対し、彼女は怒りを露にし……。
初恋のひとのために貴族教育を頑張っていたヒロインと、健気なヒロインを見守ってきたヒーローの恋物語。
ハッピーエンドです。
この作品は、別サイトにも投稿しております。
表紙絵は写真ACよりチョコラテさまの作品をお借りしております。
【完結】この地獄のような楽園に祝福を
おもち。
恋愛
いらないわたしは、決して物語に出てくるようなお姫様にはなれない。
だって知っているから。わたしは生まれるべき存在ではなかったのだと……
「必ず迎えに来るよ」
そんなわたしに、唯一親切にしてくれた彼が紡いだ……たった一つの幸せな嘘。
でもその幸せな夢さえあれば、どんな辛い事にも耐えられると思ってた。
ねぇ、フィル……わたし貴方に会いたい。
フィル、貴方と共に生きたいの。
※子どもに手を上げる大人が出てきます。読まれる際はご注意下さい、無理な方はブラウザバックでお願いします。
※この作品は作者独自の設定が出てきますので何卒ご了承ください。
※本編+おまけ数話。
拝啓。聖女召喚で得た加護がハズレらしくダンジョンに置いてきぼりにされた私ですが元気です。って、そんな訳ないでしょうが!責任者出て来いやオラ!
バナナマヨネーズ
恋愛
私、武蔵野千夜、十八歳。どこにでもいる普通の女の子。ある日突然、クラスメイトと一緒に異世界に召喚されちゃったの。クラスのみんなは、聖女らしい加護を持っていたんだけど、どうしてか、私だけよくわからない【応援】って加護で……。使い道の分からないハズレ加護だって……。はい。厄介者確定~。
結局、私は捨てられてしまうの……って、ふっざけんな!! 勝手に呼び出して勝手言ってんな!
な~んて、荒ぶってた時期もありましたが、ダンジョンの中で拾った子狼と幸せになれる安住の地を求めて旅をすることにしたんですよ。
はぁ、こんな世界で幸せになれる場所なんてあるのかしら?
全19話
※小説家になろう様にも掲載しています。
【完結】お見合いに現れたのは、昨日一緒に食事をした上司でした
楠結衣
恋愛
王立医務局の調剤師として働くローズ。自分の仕事にやりがいを持っているが、行き遅れになることを家族から心配されて休日はお見合いする日々を過ごしている。
仕事量が多い連休明けは、なぜか上司のレオナルド様と二人きりで仕事をすることを不思議に思ったローズはレオナルドに質問しようとするとはぐらかされてしまう。さらに夕食を一緒にしようと誘われて……。
◇表紙のイラストは、ありま氷炎さまに描いていただきました♪
◇全三話予約投稿済みです
婚約破棄してくださって結構です
二位関りをん
恋愛
伯爵家の令嬢イヴには同じく伯爵家令息のバトラーという婚約者がいる。しかしバトラーにはユミアという子爵令嬢がいつもべったりくっついており、イヴよりもユミアを優先している。そんなイヴを公爵家次期当主のコーディが優しく包み込む……。
※表紙にはAIピクターズで生成した画像を使用しています
釣り合わないと言われても、婚約者と別れる予定はありません
しろねこ。
恋愛
幼馴染と婚約を結んでいるラズリーは、学園に入学してから他の令嬢達によく絡まれていた。
曰く、婚約者と釣り合っていない、身分不相応だと。
ラズリーの婚約者であるファルク=トワレ伯爵令息は、第二王子の側近で、将来護衛騎士予定の有望株だ。背も高く、見目も良いと言う事で注目を浴びている。
対してラズリー=コランダム子爵令嬢は薬草学を専攻していて、外に出る事も少なく地味な見た目で華々しさもない。
そんな二人を周囲は好奇の目で見ており、時にはラズリーから婚約者を奪おうとするものも出てくる。
おっとり令嬢ラズリーはそんな周囲の圧力に屈することはない。
「釣り合わない? そうですか。でも彼は私が良いって言ってますし」
時に優しく、時に豪胆なラズリー、平穏な日々はいつ来るやら。
ハッピーエンド、両思い、ご都合主義なストーリーです。
ゆっくり更新予定です(*´ω`*)
小説家になろうさん、カクヨムさんでも投稿中。
訛りがエグい田舎娘に扮した子爵令嬢のわたしが、可愛がった子犬に何故か求婚される話を聞きたいですか?
バナナマヨネーズ
恋愛
アルシオーネ・トライベッカ子爵令嬢は、ある悩みを抱えていた。それは、子爵家が莫大な借金を抱えているということだ。お人好しな子爵が騙されて負わされた莫大な金額の借金を返済すべく、アルシオーネは、出稼ぎに王都に行くことを決意する。
しかし、父親から見ても地上に舞い降りた天使の様に可愛らしいアルシオーネを王都に行かせることに子爵が渋っていると、とんでもない勘違いをしたアルシオーネの行動に子爵は振り回された上、結局王都行を許してしまうのだった。
そして、王都に向かったアルシオーネは、そこでとんでもない運命の相手と出会ってしまうことになるのだった。
タイトルを変更しました。
旧「訛りがエグい子爵令嬢は、今日も元気にお金儲けに明け暮れる?」
全17話
【完結】私に冷淡な態度を取る婚約者が隠れて必死に「魅了魔法」をかけようとしていたらしいので、かかったフリをしてみました
冬月光輝
恋愛
キャメルン侯爵家の長女シャルロットは政治的な戦略としてラースアクト王国の第二王子ウォルフと婚約したが、ウォルフ王子は政略結婚を嫌ってか婚約者である彼女に冷淡な態度で接し続けた。
家のためにも婚約破棄されるわけにはいかないので、何とか耐えるシャルロット。
しかし、あまりにも冷たく扱われるので婚約者と会うことに半ばうんざりしていた。
ある日のことウォルフが隠れて必死に呪術の類のようなものを使おうとしている姿を偶然見てしまう。
調べてみるとそれは「魅了魔法」というもので、かけられた者が術者に惚れてしまうという効果があるとのことだった。
日頃からの鬱憤が溜まっていたシャルロットはちょっとした復讐も兼ねて面白半分で魔法にかかったフリをする。
すると普段は冷淡だった王子がびっくりするほど優しくなって――。
「君はどうしてこんなに可憐で美しいのかい?」
『いやいや、どうしていきなりそうなるのですか? 正直に言って気味が悪いです(心の声)』
そのあまりの豹変に気持ちが追いつかないシャルロットは取り敢えずちょっとした仕返しをすることにした。
これは、素直になれない王子と令嬢のちょっと面倒なラブコメディ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
すごく面白いお話でした!!( •ω• وིྀ(و"♪( •ω• وིྀ(و"♪
はるか様
お読みいただきありがとうございます。
楽しんでいただけたみたいで嬉しいです(*´ω`*)
とっても可愛いお話しでした〜💕
RoseminK様
お読みいただきありがとうございます。
楽しんでいただけたみたいで嬉しいです(*'▽')
口下手で不器用な将軍様が、溺愛妻家に変貌するまでお話ですね( *^艸^)そりゃあ、見知らぬ人だらけのお屋敷の中じゃ不安だらけで神経ハゲ出来てしまっても仕方ない( ̄▽ ̄;)メイド等の陰口が気にしなくてもいいように、守ってくれる人も居ないし感じの旦那様は口下手だしね( ̄▽ ̄;)でも、将軍様の変貌ぶりは凄いのぉ(ㅇㅁㅇ;;)
夢梨様
お読みいただきありがとうございます。
口下手だけど一途な男なのです(*´ω`*)