異世界創造NOSYUYO トビラ

エピソード

各種施設の事

異世界創造NOSYUYO『トビラ』
○ 各 種 施 設 な ど について ○

*** このたびは、ＭＦＣ専用ワールド『トビラ』へご参加いただき誠にありがとうございます ***
　ご利用、ログイン作業をなされる前に、取り扱いの仕方、使用上の注意などよく読んで正しい使用方法でご愛用ください。

　なお、この取扱説明書はゲームソフトの仕様を真似たものです。

　実際には本編の周辺にあるエピソード集です。オマケレベルの物も含まれます。先に読むとネタバレする類いの事も含まれている場合がありますので、自己責任でお読みください。

　ネクスト、を押しても話は続いていませんのでご了承ください


※こちらに、いずれ国家や地域の事を追記する予定です（2019/10/9更新）※


◆エントランス・レイヤーＢ（ビフォア）

　最初にログインする始めの部屋です。この部屋に入る事を設定せずに、リコレクトおよびログインする事も可能ですが、その場合前回経験値の振り分けが出来ませんのでご注意ください。
　案内人がヘルプとしてが駐在しておりますので、困った事や分からない事がありましたらお気軽にお声かけください。
　案内人は基本的にはＩＡ・ＣＯＭですが、中にはトビラ・スペシャルアドバイザーとして、特殊権限を持ったプレイヤーが居る事も在ります。
　エントランスＢで自由に見る事が出来る、デモンストレーション・ログに登場する特別プレイヤーが居る場合も……！？
　ＭＦＣ本体を持っていて、各種契約を行っていない方が入れるのはこの部屋までになります。
　キャラクターを設定していない未契約の方はエントランスＢを利用する事は可能ですが、ログインしたプレイヤーからは認識されず、またログインしたプレイヤーを認識する事が出来ません。
　ただし、ログインしたプレイヤーは未契約者に姿を見せるかどうかの設定を行う事が出来ます。
　基本的にレイヤーＢはゲーム自体からはログアウト状況にあります。
　各種設定やログの整理などを行う事が出来る、準備部屋の様な所です。


◆エントランス・レイヤーＡ（アフター）

　実際にログインし、姿もキャラクターに置き換えることが出来る部屋です。ログインしているので、ゲームのプレイヤーとしてリコレクトコマンドが使用出来、会話が出来る状態です。しかし基本的には同期をとっていたり、地域的に近くにいるプレイヤーに限られます。遠くに離れているプレイヤーとエントランスで会う場合は、設定で同期設定を行ってください。
　基本的にトビラの中でキャラクターの意識が失われている時に退避できる、ログインした状態のままでの退避部屋となっています。
　エントランスで各自、見えないようにブラインド設定する事も出来ます。一部の人にだけ見えるように設定する事も可能ですが、あまり細かい設定は出来ません。
　案内人（アドバイザー）からは姿を隠す事は出来ません。しかし、滅多な事以外では全体的に姿を隠している人に話しかけたりはしませんのでご安心ください。これは、トビラ・スペシャルアドバイザーや案内人は基本的にはエントランス・レイヤーAに属していますがレイヤーＢに居る存在もデータとして把握している特殊設定になっている為です。


　■　エイトエレメンタラティス　特殊施設について　■


◆ギルド『トビラ』

　各種仕事や賞金情報、各種国家の必見トピックスなどを扱う『ゲーム公式』の組合です。
　登録会員制ですが、仕事の依頼を出す場合は登録は不要。基本的に政府機関とは別なので、国によってはギルドと政府の仲が悪い場合もあります。
　このトビラギルドを経営しているのはホワイトフラグ権限のプレイヤーです。その為、プレイヤーがメインに集って来ている事を承知しています。
　とりあえず世界で困った事が起きた場合はトビラ・ギルドを訪ねてください。
　また、ここのギルドで働くプレイヤーも随時募集しています。詳細はトビラギルドまで。
　仕事に困ったらトビラギルドで受付や雑務をするのも一つの手段です。

◆各種政府機関
　◇ファマメント天空国◇ディアス西（聖）国◇イシュタル遠東国◇南国カルケード
　◇ペランストラメール◇シーミリオン◇シェイディ集領国◇コウリーリス連環国

　ワールド・エイトエレメンタラティスの中には８つ程の国家があり、政府があります。国によって政治の手法は様々で、同じ国なのに別の統治手段を取っている自治体があったりと様々なケースが存在します。
　しかし、ある一定の情報においては各国政府機関同じ危機感で対応してくれる場合があります。ギルドトビラで手に負えない事は、各国政府機関に事件解決を要請する場合もあるでしょう。

　国家間で仲が悪く、戦争をしている場合もあります。
　国をまたいで移動する場合、各国情報はよく把握しておきましょう。

　また、国家によって法や罰則が違う事もよくあります。
　ものを盗む事と、嘘を付く事の罪の重さが逆転するような場合もあり得ます。リコレクトを使用したり、情報屋やトビラギルドなどで必要な情報をよく確認しましょう。

　◆教会施設　◇天使教・ファマスティ

　西方大陸の町や、東方一部の町には存在する西方ファマメント国の宗教です。無償の学校を開いている所為か、孤児院を兼ねている場合が多いです。
　死霊（アンデット）に対する討伐依頼はトビラギルドでは門前払いされる場合があります。死霊の調伏は教会施設の管轄となります。その際、天使教にするか西教にするかは、貴方のキャラクターや背負っている立場、状況によって判断してください。
　葬儀・冠婚をつかさどります。これらの依頼も天使教、または西教に依頼してください。
　御祓いや祝福なども授けてくれますが、天使教はどちらかというと死霊調伏に特化しています。退魔師を目指す場合は天使教の門を叩くとよいでしょう。
　道中死体などを見かけたり、死人を出してしまったり、何らかの事件で巻き込まれた死骸を見つけた場合は天使教または西教に通達する義務があります。
　これは大体の国家政府で採用しているルールであり、死体を放置すると死霊として悪性復活する事があるためです。これを防ぐには、葬儀に出して鎮める必要があります。この処置は、モンスターであっても同様です。教会施設の無い地域では、準じた組織が必ずありますのでそちらの指示に従ってください。
　どうしても通達出来ない場合、穴を掘って埋めてやったり祈ったりするのが『人の道』として説かれています。
　これを怠った場合『縁』を結び、死霊から付きまとわれる事態を引き起こする事があります。

　◆教会施設　◇聖西方教会（西教）

　西方大陸に広く分布し、天使教よりも古く多くの人に信仰されているディアス国の宗教です。天使教ではない場合は素直に西教を頼りにしてください。
　おおよそ果たす役割は天使教と同じですが、天使教よりも冠婚葬祭、祝福行事、祭りごと、法律などに特化しています。ギルドよりも正確な法律情報などを相談する事が出来るでしょう。
　また、歴史などの蓄積も深く、過去の情報や神話についての情報を得ることも可能です。

　◆南国総合窓口　◇バーストス

　天使教・西教の習慣が唯一根付いていない南国には、天使教はほとんど分布していません。かろうじて西教がある程度です。南国には特殊機関『バーストス』という警察と祭祀と大学が一緒になった国務機関というものがあります。西教が見付けられない場合は、南国ではバーストス機関を頼りにしてください。

　◆魔導師協会◇魔導都市ラン

　東方大陸を中心として分布する、魔法を使いたい人に魔法を教えてくれる機関です。
　魔法の素質は基本的に誰にでも備わっていますが、よっぽど素質が高くない限り訓練＆経験を積まないと上手く使う事が出来ません。魔法使いを目指す場合はてっとり早く、魔導師協会の試験に挑みましょう。
　魔導師として協会に所属する限り、魔法技術を学ぶ事が出来ます。その後脱退する事や、掛け持ち職として所属続けることも可能です。
　協会に入る為に特にお金などを支払う必要はありませんが、魔法素質を問う試験を受ける必要が有り、その結果によってその後に取り得る方法は異なります。場合によっては師と仰ぐ人物に仕える必要があり、魔導協会から仕事を任される場合があります。
　魔導師協会には、特殊な魔法・仕掛けを作る者や、情報通、作戦参謀などとして魔導師の派遣を要求する事が出来ます。必要な人材を派遣してくれますが、これには当然お金がかかる場合があります。
　しかし、魔導師協会には少々おかしな特性があり、お金を積むことよりも派遣先の仕事の内容や質によって派遣される人材の質が上下します。払う賃金よりも、珍しい状況や珍しい魔物、珍しいアイテムの探索などに積極手に関わって来る特性をうまく利用してください。

　◆ふくろう看板◇ＡＷＬ船・情報屋エイオール

　世界の全ての海を航海する唯一の船、エイオールが経営する情報機関です。
　ギルドよりも上質の仕事、および情報を得る事が出来ますが、こちらは招待制の会員登録が必要で、会員になるには一定の知名度が必要になってきます。
　情報の提供に向けては、場合によっては金銭を支払ってくれる場合があります。
　上級の情報が集まる上に、こちらが求める情報を集めてくれる事もあります。
　エイオールで閲覧自由の掲示板を設置している町も、一部ではあります。
　ギルドにはない仕事や依頼がある事もあるかもしれません。また各国各町の情報収集期間ともバイパスを持っている場合があり、ギルドよりも情報が早い場合があります。
　ふくろう看板の仕事をこなすには、冒険者として経験値を積み知名度を上げる事が第一になります。エイオール船を見かけたら、船長に何か仕事が無いか掛け合ってみましょう。結果によっては会員パスをもらえるかもしれません。



　■　エイトエレメンタラティス　第八期　大陸と国について　■

　◇　八　洋　◇
　この世界には八つの海があると謳われています。

　第一の海は外海（オーバーシー）
　第二の海はシェイディ国より北の北極点を含む氷牙海（アイスファングル）
　第三の海はシーミリオン国の領域である珊瑚海（コーラリアル）
　第四の海はかつて西と北を隔てた境界、灰境海（ハイキョウカイ）
　第五の海はコウリーリス北の最も深いとされる緑深淵（リョクシンブチ）
　第六の海は竜の島セルヴァリナを囲む内海で黒い水の黒竜海（コクリュウカイ）
　第七の海は南国大陸より南の大陸沿岸の死熱の海
　第八の海が陸から目を離してはならない中央海（精霊の海）（セントラルオーシャン）

　◆　ファマメント天空国　◆
　高い山脈の上に首都を持つ第七期・八期において西の最大国家です。
　高い山を国として例えられる分かりやすい階層社会を抱えた国です。自国の宗教、天使教が在る為西教を禁止しているものの、裾野においては大目に見ている様で混在する場合もあります。
　大国であるがゆえに差別の激しい国とも言えて、首都近辺においては魔物、および魔種の立ち入りが激しく規制される場合があります。

　◇レズミオ　首都
　西国ファマメントの首都で、最も標高の高い場所にある町です。標高は５千メートルを超えるでしょう。東方も高地の都市が多い方ですが、最も高いところにある町でも標高三千メートル程度です。
　完全に自然要塞として機能し、レズミオは一度として敵国の侵略を許したことが無いと謳われています。
　ただ、あまりの高地にあるために都としては発達している方ではなく、訪れる人間は少いでしょう。魔法結界技術なども敷いており、レズミオ近辺では魔法の力が上手く働かないと言われる為、魔導師の転位門なども一般的には開くことが出来ないと言われています。

　◇白の平原（旧ディアス国の旧首都エルエラーサの在った場所）
　西の大陸で海側の平原を指す言葉で、昔エルエラーサ国（後のディアス）があった場所です。第七期以降はファマメントの属領になっているますが、実質平原を支配しているのは、その土地で作物を作る農民層を取り纏める古くからの領主です。かなり肥沃な大地の様で、この土地を巡った戦争は幾度となく起きています。

　◇スター山脈
　西方大陸の北側にある山脈。ちょっと離れているますが、ファマメントの首都があるレズミオ高地も含めてスター山脈と呼ばれています。麓には、西方大陸最大の湖ミラーエアがあり、この山脈一帯は昔はトライアンという国の領土とされており、トライアンが国でなくなってからも『トライアン地方』と呼ばれる事が多いのはその為です。

　◇トライアン
　西方の北側、特に山脈地帯を呼ぶ地名ですが、古くは国の名前であったものです。
　血気盛んな人が多いとされ、過去、最も戦争が頻発している地域でもあります。この地方の人間は支配欲が強いとされ、央海取り巻く沿岸しか船が走れない事を知って、北方の海も支配下においた時期が長くなりました。その名残で、危険な海だというのに未だ海賊が多く、これのおかげで北経由の海路は敬遠されています。

　◇ヘルト
　八洋の中でもっとも面積の小さな海、灰境海の奥にある町でシーミリオン国とファマメント国の国境を務めている町です。

　◇ミラーエア湖
　スター山脈の麓にある、西方大陸で一番大きな湖です。守護都市同士をつなぐ船の定期便などがファマメント政府によって運営されています。

　◇フェリア・レイオール・リュースト
　それぞれ、ミラーエア湖の南西、北、東に位置する守護都市です。ミラーエア湖を含めて大規模な結界魔法を敷いて、スター山脈に魔避けをしているという噂がある為、ファマメント国首都、レズミオの『守護都市』と呼ばれています。

　◇ケレフェッタ　港町
　六期終盤に整備された西方大陸の貿易船に特化した港町です。西方大陸のどちらかといえば北側にあります。他の商業都市にむけた港だけで成り立っている所なので、町としての規模はさほどではない所です。各地へ向かう馬車などのターミナルとして機能しています。

　◇バセリオン
　かつてあった西方の国の名前を残す町です。六期中盤までは最も大きな国で、ほぼ西方中央に位置し、一度西方国統一を成し得たと伝えられています。その際、血筋を皇族に引き込むことで力を得た為か、国王の継承の度に内戦が絶えなかった様で、七期ではファマメント国の属領となり、以後、南方および東方そしてディアス国との境に配置されて常に軍の維持が為されています。
　ディアス国にとっては、自国を差し置いて西方統一をしようとした血筋の国として、タブー化されている町です。

　◇セレスティス山系
　西方大陸で最も高い山を有する山脈系。大陸の南側にあり、最も高い山の名前をセレスティスといいます。


　◆　イシュタル　遠東方（遠西方）◆
　第六期後半、八精霊大陸に突然現れたと云われる遠東方の島国。偶々流れ着いた冒険者達が見付けたと伝えられています。
　元々国が集合した地名の名前だったものが、第七期において天下統一がなされて一つの国になったものです。
　戦う事を遊戯として昇華しており、不思議な事に文化レベルが八精霊大陸より頭一つ分飛びぬけています。また、大陸人（遠東方人以外の人種）と比べて珍しい色彩を持つ事でも知られています。
　青、赤、緑、紫、白、銀や金といった様々な色彩があり、目の色と体毛の色が相違する事が無く同じになります。混血するとこれらの色彩は出にくくなる傾向にある様です。
　物理的に西からは接岸できず、東からしか渡れない事もあって、遠東方という呼び方が定着しています。四季の移り変わりが激しい土地です。

　◇エズ
　遠東方イシュタルで最も有名な町です。真眸鏡（シンガンキョウ）湖の辺にある町で、かつて天遇石と呼ばれる遺物があった事で人が多く集り栄えた町です。また、これらの曰くにちなんで、武術競技が多く開催されており、見世物から賭け事まで、表と裏を多くはらんで盛況しています。
　腕に覚えがある者は、いずれこの町を訪れることになる、とまで言われるほど有名な所です。
　国営で認められている闘技場があります。

　◇レイダーカ
　遠東方イシュタル国の首都で、首都でありながら本土とは離れた細長い島の中ほどにあります。レイダーカのある島へ渡るには、ミナカシから船に乗る必要があるりますが、この海峡は嵐が多く、この荒らしの遭難者達だけで中ほどにある小さなエルナ島に町が出来てしまった程です。

　◇セイラード　港町
　エズの北側にある為、イシュタルの玄関と呼ばれる港町です。港の規模的にはかなり大きな街で、人の出入りが激しくなるにつれて急激に発展しました。

　◇サンサーラ
　最果ての漁村と呼ばれるレイダーカ島北の端にある町です。存在を知らない人が多く、地図からの抜けている場合もあります。

　◇フィガール
　遠東方イシュタルの剣槍山脈北側の港町です。鉱山から取れる鉱物などの輸出用の港であるために、エズなどに比べると娯楽施設が無く交通手段もあまりありません。主な産鉱物は金、銀、銅などで宝石は出なと言われています。


　◆　ディアス神聖王国　◆
　長い歴史を持ちますが、今は南東の島へ後退、衰退した西の老国家で、権力の殆どを聖職者が手にしている西教の国です。世界の中でもっとも古い歴史を誇り、数十年属領化した事はありますが、二千年以上今も続いている事を守り伝えている国でもあります。
　昔からのしがらみが色々あるために、基本的には人間びいきな所があって、魔種にとっては非常に居ずらい国の一つです。

　◇セルヴァリナ
　七期以降のディアス国が置かれた島国の、元々の名前です。
　竜の名前にちなむという伝承がありますが、ディアス国がここに居を構えて以降は忘れ去られようとしています。
　海の色が黒い事で有名な黒竜海の中央に位置し、多く島が点在している一帯をこう呼びました。この近辺の地名は、ことごとく竜という字が入ります。それだけ竜というものに縁があったはずなのですが……。

　◇エルエラーサ
　ディアス国を最初に作った王朝名が元になっている、首都の名前です。土地の名前というよりは、ディアスの中心を指す場所に与えられる名前で、旧エルエラーサ跡地があちこちにあります。

　◇タトラメルツ　黒の丘
　四期前は国としてあり、ディアスに並ぶ古い歴史を伝える町、あるいは地方です。
　ディアス国（エルエラーサ）と、はるか昔から因縁を持ち、これと中々和解しない気質を持っている所です。
　ディアス・エルエラーサ同様所在地を転々と変えつつ、民族が名称を守り続けている為に、元タトラメルツ領土というものが存在し現在そこは『黒の丘』と呼ばれています。
　ファマメント国のバセリオン、カルケードのフェイアーンと隣接した町である為に属する国を時々に変え、今は憎きディアスに属する事になってしまった複雑な歴史を持っています。
　
　◇竜角半島
　セルヴァリナ島（七期以降だとディアス島）の南側に張り出した、東の大陸の半島です。グランドラインから続く山脈が張り出したような地形で、かなり入り組んでいます。この半島を南に抜けると死熱の海で、この海はどうした事か海水温度が極端に高く、激しい風の渦が激しい嵐、ハリケーンを形成して航海を妨げています。
　この嵐は南方大陸の南側へ上陸しますが、人が住んでいないジャングルで止まる事が多く、大陸本土西方には強い影響を及ぼす事はありません。セレスティス峰が嵐を防いでいる、という説もあります。

　◇竜翼半島
　ラミエルから湾を挟んで向こう側に見える半島ですが、半島と云う割りにかなり大きい面積を占め、大半が肥沃なミシェル平原です。死熱の海に近い為か、風の向き的にハリケーンなどの被害は受けることがほぼ無く、逆に張り出す高気圧の波が絶妙で、冬暖かく、夏涼しいというかなりすごし易い気候が特徴です。


　◆　シーミリオン国　◆
　北の天変地異と呼ばれる地殻変動で、大陸の殆どが沈んでしまった国です。しかし、水貴族という新しい魔種となって順応し、海中に生きることを選んだ柔軟な『進化』を成した国です。
　元々は西方の国の一つで、天変地異の直前に独立しています。

　◇リターン（シーミリオン）
　海中にあるという幻の町です。具体的にどこにあるのかは地図には記載されていません。
　それは、航海の難しい珊瑚海の中にある事と、シーミリオン国が一時的に鎖国していた為です。比較的近年開かれたばかりの国です。

　◇オーター島
　天変地異前、北方ミリオン国の首都のあった地名が『オーター』です。ところが、その後海中に没し、唯一残った高地をオーター島もしくは、ウォーター島と呼んでいます。
　地形的には攻め込まれにくい自然要塞型であったので、海中に首都を移す前、シーミリオン国の首都があった場所でもあります。そのために『ラストウォーター』とも呼ばれている様です。

　◇スウィート　温泉町
　西と北の境付近にある町のひとつで、歴史的に西に属したり北になったりを繰り返している所です。天変地異後は、温泉が湧き出した事で独特の町保護策を敷いて一種独立地域として自立していますが、一応はシーミリオン国に属しています。

　◇ミストラーン
　北西といえばこの町、と言われる程にはに古くからの歴史を持つ町です。一度北方に飲まれて滅んだと伝わります。後に西方に取り戻され復興し、トライアン王国からファマメント国に属しましたがミリオン国の独立により分断し、後のシーミリオン国に属し今に至ります。
　七期には廃れた職ですが、魔物使い発祥の地として『北方境界』と呼ばれていました。


　◆　南国カルケード　◆
　一番近い過去、戦争をした国として西国方面からは敬遠されている所がありましたが、そもそもは西国ディアスが戦争を仕掛けたのに対し、ディアスがカルケードに屈した為、そういった悪いうわさが立てられています。
　本来は戦争という言葉が一番遠い、実に平和な大商業国家です。
　炎族（フレイムトライブ）という混血二世の種族が国民の半数にも及び、二倍から四倍程人間より長生きします。

　◇ファルザット
　南国カルケードの首都と呼ばれていますが、実際には代々国王の住み国政を行って来た、あるいは現在の政務機関のある『月白城』は若干離れた場所『月白の丘』にあってファルザットとは区別されています。商業都市としての側面が強い街です。
　バーストス湖の北側に広がるっており、南国で最も活気のある所と言われ、市（スーク）と呼ばれる巨大な商店街は世界一の規模を誇ります。ここで買えないものは無い、とまで言われますが、実際にはお国柄、武器・防具の類だけはあまり品揃えが良くありません。

　◇月白の丘
　カルケード王が住む、国政機関である月白城の立つ丘です。石灰岩質で、地下に大規模な鍾乳洞があると言われますが国の機密として立ち入りは難しく、定かではありません。
　北側は断崖絶壁、南側は緩やかな坂道になっていて、ここに城下町が開けています。

　◇バーストス湖
　国土の殆どが砂漠であるルケード最大の湖の名前です。首都ファルザット一帯が栄えているのはこの湖の賜物でしょう。カルケードの人々は、この湖に注ぐ川や、地下水脈に頼った農業を展開しています。

　◇緑の道
　南国カルケードの公道です。主に砂漠の上にあって、整備、保護の行き届いたルートの事を云います。
　人工を含むオアシスを辿る道で、一日に一度は絶対に巡回船が通るため、この道の上で遭難する事はないとされています。逆に言えば、このルートを外れると命の保障は無いとされます。

　◇ワイドビヨン
　西と南を隔てる巨大な川ですが、実際に流れているのは海水なので内海に近い生態系が広がっています。
　南国ではティラパティスと呼ばれています。昔は黒竜海側に通じていたとか、いないとか……。

　◇フェイアーン
　元々西方の国に属していましたが、六期終盤にディアス国とカルケード国の小競り合いで南国に切り取られる事になった西方大陸にあるカルケードの町。近年あった戦争はこの町の南国属領化で終結したと伝えられますが、実際には西（ファマメント）ディアス国、カルケードの睨みあいと小競り合いが続いています。
　カルケードはともかく、ディアスとファマメントの間で何かときな臭い事をやっている所、度々巻き込まれるのを防ぐためにカルケード軍（バーストス隊）が駐在しています。
　南からはワイドビヨンが断崖絶壁である為に、上陸する場所が少なく人が出入りしにくい様です。

　◇ファイアーズ
　フェイアーンと名前が似てるので間違える人が少なからずいそうな、ワイドビヨン川の比較的中腹、南側にある湊町です。実質、首都ファルザットの港町として栄えています。

　◇死国
　南国の砂漠の更に南には深い森があるとされており、その森の向こう側にあるとされる『伝説上』の砂漠の国です。
　六期以前から存在が噂されていますが、道中が極めて過酷である為にたどり着いて、戻って来たという話は無く未だ伝説でしかない場所です。


　◆　シェイディ集領国　◆
　地下に謎を秘める国です。北の天変地異によってシーミリオンと同じく、国の大半が沈んでしまいました。その沈んだ大陸の地下を穿って築かれた国です。地下国がある事は長らく知られているましたが、その規模が極めて広い事実は極秘に近く、構造の殆どは明らかにされていません。
　西方国家とは逆に、魔物と魔種にが人間を差別する国でもあります。
　しかしそれはシェイディ建国時の時の事で、第七期以降は人間差別は意識的にはありませんが混血の無い人間には住み辛い環境という意味ではやはり『人間差別』の国かもしれません。

　◇サンドラ　首都
　北の天変地異と呼ばれる地殻変動の少し前に出来た国で、シェイディの首都です。元々四期にサンデイという町があった場所に再建された町です。天変地異後、地下にも町を展開しており地下都市への入り口でもあります。公式的にはサンドラからしか地下シェイディ国に入る事は出来ません。
　イシュタル程ではないのですが技術力の高い国で、芸術性に優れた面も持ち合わせ工芸品や美術品が多く集まり、またこれらの職人が多く住んでいます。

　◇ミストルーンディ
　シェイディの港町の一つでサンドラの影響が強く、職人街が形成されています。サンドラよりも外への交通の便がいいので、貿易港として栄えています。

　◇暗黒神殿
　地下シェイディ国の密教で、公にはされていない宗教であり神殿の場所なども秘匿されています。
　北方の天変地異前、『魔の北方大陸』と呼ばれた頃の名残で、北神あるいは邪神を祀っています。ともすれば、本来の教義として考えられるのが『人間の抹殺』で在る為にシェイディ政府は暗黒神殿の存在を公式には認めていない様です。

　◆　ペランストラメール　◆
　東の大陸にある国、とされていますが実際は合衆国に近い、独立した地域の集合体国家です。これは、開拓地である東において開拓する人間が、大体西の国から脱して来ている為かもしれません。
　そのため、ペランストラメールとは具体的な場所を差す言葉にはならずに、『東の大陸の国』という意味で使われています。略して、ペラン、とも言われます。
　一応国としての中枢はラクトと呼ばれる町にあって、この中枢を守る様に魔導都市が配置されている様です。

　◇ラクト　首都
　東国ペランストラメールの首都とされていますが、魔導都市ランと比べると存在自体はかなり地味で知名度は低く、何処にあるのかを知らない者も多い様です。実際には魔導都市の恩恵に与り文明レベルが高い町で、ランに比べれば相当に落ち着いた所です。
　ちなみに、正式な名称は『螺久都』であるため、実は首都・ラクトだと二重表現になります。

　◇魔導都市ラン
　青の三魔導師によって開かれた、魔法を使うもの達の聖地です。
　元々は青の三魔導師と呼ばれた、魔導三兄弟の故郷であった小さな開拓村であると言われます。
　かなり標高の高いところにある町で、その不便極まりない所を、魔法を使った技術力で快適に過ごせるように整備されているハイテクの町でもあります。
　全ての事象が『魔法ですから』で片付けられてしまう、ある意味恐ろしい所です。
　奇人変人が多いとして自他ともに認められている町であり、魔法を教える魔導協会の本部があります。

　◇学士の城
　魔導都市から転位門で行くことが出来る、更に標高の高い山の合間にある台地で、ここには一般の人には見る事が出来ない伝説の城が在る、とされている。
　死しても学びや研究を続けたい者が招致されるという伝説があり、南国の諺を真似て志半ばで死去した魔導師や、高い研究成果を残した魔導士達が死ぬと『学士の城に行った』と表現する事があります。

　◇ジュリエ
　南（七期以降は間にディアスがあるので、強制的に西）からペランストラメールに入った場合、まず通過することになる山添の峠にある古くからの開拓村です。ケファース方面へ抜ける為の峠にあたる場所にあり、大半の人はここで一泊してからケファースに向かいます。宿場町として栄えている町です。

　◇ジャヴァス
　かつてはペランストラメールの漁村の一つでしたが、第七期に急成長を遂げた港町です。元々土地柄はいいものの季節によっては『台風』という東国特有の嵐が上陸しやすい場所であったためか、一見要塞のような強固な港です。

　◇ラストラルツ
　ペランストラメール北の港町で、オーバーシー越えをする西方ケレフェッタ行きの船が出ている唯一の港になります。技術力の高いイシュタルや、魔導都市ランに比較的近い事から、渡航技術のほか造船技術にも長けています。

　◇ミシャル平原
　東でもっとも広い平野です。大変に肥沃な農業地帯で、作っているのは米が五割、小麦が三割、他農作物が二割と云われます。

　◇サントゴウ湖
　三都郷、と書きます。ペランストラメール最大の湖です。実際には一つの大きな湖と、小さな二つをあわせてサントゴウ湖と呼んでいる様です。秋口から春まで、水位が４メートル程高くなるとも言われ、氾濫の多い湖です。

　◇ジュラーン
　ラストラルツから山側の道沿いにある町で、湖と山の谷間にあります。ちなみにこの湖を螺遥斗と書きこれでラファルトと呼びます。

　◇ラミエル
　東国ペランストラメール最古の港町と伝えられ一番最初に開拓が始まった場所です。その後、山脈沿いの徒歩ルートが確立されるまでは、東の国の地を踏むのに殆どがこのラミエルを経由したといいます。
　目の前の眺拝竜湾は地形的に安定した穏やかな海で、港に向いていますがその後、他の港が発展した都合か今は古都といった趣が強い所です。

　
　◆　コウリーリス連還国　◆
　東の大陸で、グランドラインという山脈の西側の国です。ほとんどを木々が覆い尽くす未開の、一番の田舎国として数えられている所です。
　『東』において文化的なのが『ペランストラメール』、ほとんど開拓出来ずに在るのが『コウリーリス』です。
　
　◇コウリス　首都
　コウリーリスの首都ですが、所謂一番文化的にマトモに機能している町とも云えます。コウリーリスは国とは名乗っていますが、国政的にはペランストラメールに近く衆群国です。コウリスは、ほぼ未開である自国に生活するに住民たちが、周りの文化からの圧力を受けないように調整している、各国に向けた総合窓口として機能しています。

　◇シエンタ
　コウリーリス国の山脈沿い奥地にある村です。かなり広い森に分布する人々の生活圏を総括した名前であり、最も田舎という意味のスラングにすらなっている気配があります。
　ペランストラメールの旧バメルダから、唯一グランドライン山脈の峠を越える事ができる地点の近くにあるために地図に載っていますが、村人はその事実をあまり重要視せず、森から離れる事無く閉鎖的に暮らしています。

　◇バメルダ
　七期においてはすでに無い地名です。ある日一日で村人が死に絶え、壊滅したと伝えられています。
　昔から腕のいい鍛冶屋が居る事でその筋には有名であり、炭鉱跡なども残っている様です。

　◇シリー
　コウリーリスのシェイディに通じる港町です。シェイディに近いためか、コウリーリスの中ではマトモに機能している町の一つです。実は隣が中央海で、反対は緑深淵という、非常に漁のやりにくい海に挟まれているため魚は取れず、貿易や補給港として栄えています。

　◇マリア
　セルヴァリナ島（ディアス国）に向かい合っているコウリーリス国の南側にある町です。ディアス国より幾度か植民地化を目的とした略奪を許した歴史が残っています。

　◇グランドライン
　東の大陸の中央を走る巨大な山脈です。ペランストラメールとコウリーリスの境界の役目を果たしているのは、この山脈を越える事が難しいためコウリーリスと呼ばる地域の開発が進まない為です。