ドランリープ

RHone

文字の大きさ
上 下
17 / 17
2章 R Rent Normalization

-2- 『必要とされ無い者の末路』 後半

しおりを挟む
 そうやって2時間近くは歩いたと思う。
 進めた距離は、さほどでもないようだ。ゴミの山を沢山迂回して蛇行して来た。でも着実にゴミ山は降りてきたと思う。ふいと、淀んでいた空気に僅かな流れを感じる。疲れ切って足元しか見ていなかった顔を上げた。
「今の、」
「ああ、風だ……熱風だなぁ、なんかヤな予感」
 私には、それが少し懐かしく感じた。故郷の、旱魃気味の頃吹く風によく似ている。ニホンに来てから水分を含んだ生暖かい、ねっとりとする風が吹きつける事に不快感を覚えた事もついでに思い出していた。
「やけに空気も乾燥してきたわね」
「ん?あれ……お?」
 先頭を歩いているディザーが奇妙な声を上げて、無駄に足踏みをして見せる。
「どうした?」
「ちょ、見てくれ、これ!」
 大きな粗大ゴミ、なんだろうな、キャビネットかな?その上からディザーが立っている所に私たちは次々と飛び降りる。
 途端変化が私のも分かった。足下で、今まで無かった感触を確かに感じられるんだ。クオレがライトを近づけてしゃがみ込む。そこには……砂に覆われた地面があった。
 相変わらずゴミは散乱しているけれど間違いない、砂だ。
「これは、」
 クオレは、驚いて足下の砂を手に取って立ち上がる。手元からは細かい砂が流れ落ちていた。
「……どういう事だ、ここまで乾燥した砂が地下にあるものだろうか」
「ようやく山を下りたって事だろ、地面だ、ゴミ山じゃない。これで休憩が出来るぜ!」
 ディザーも口には出さなかったけど疲れていたんだ。私も、実はへとへとだ。息が上がってる、でも空気を吸うのが辛い。
 一同の状況を見渡し、クオレは小さくうなずいた。
「ふむ、そうだな。とりあえずもう少し進んでみようか」



 砂で固められた地面はゴミ山よりかは随分歩きやすかった、でもそれもゴミが散乱した所まで。

 数十分も歩かないうちに足下は細かい砂だけになってしまった。
 こうなってしまうと地面は不安定で一歩一歩が砂に埋まり、重心を取りにくく不安定でゴミ山を歩くのと同じくらいに大変だ。
「ゴミ山は、抜けたな」
 気が付けば汗が吹き出してる。暑い、吸い込む空気に嫌な匂いは無くなったけれどあっという間に口内の水分を奪う程に乾燥している。
 砂場に座り込んで休憩となった。時間配分として今日はこれ以上進まない方が良いだろうな。この場所が安全かどうかは分からないからどうすればいいか、私はクオレに判断を仰ぐ。暑く、乾いた空気の中ようやく汚れた口内を地底湖で汲んでいた水で濯ぎ、吐き出しながらクオレは答えてくれた。
「空気は、悪くないようだ」
「乾燥が気になりますがね……しかし、ゴミ山からここまで進んであげくこの様な環境変化を経ているのですから、これ以上進んで我々の都合の良い気候への改善を求めても無駄かも知れません」
「そうだな、俺もそう思う」

 洞窟に潜って二日目の探査は、とりあえずここで終わらせて長期休憩する事になった。
 いつもの通りラーンが結界石を置く。方位を確認する、まだ少し針が狂ってるけれど……ゴミ山に居た時よりはましだと思う。方角をメモに取り、結界石が正しく働くように配置する。私は早速旅の記録をつける事にした。一旦地底湖のほとりで昼に当る休憩を数えてから……そこから実に6時間近く休憩無しでここまで来た事になる。
 疲れている訳だね、環境が辛いと感じるのも疲れが蓄積されているからかもしれない。


 まずアズサの傷を見て、きっちりと消毒をして包帯を巻き直す。その間私はお湯を沸かして、なんだか嫌な空気でベタベタする肌を拭き取る為の準備をした。
 燃やすものはゴミ山に引き戻って、安全そうな木材を拾ってきた。私も自分の状況を確認する。あっちこっち打ち身と、小さな痣が出来ていたけど裂傷は無さそうだ。アズサの傷も血の量に比べて深くは無かったみたい。良かった、彼女は休ませて私とディザーで夕飯の準備をする。

 火は、ゴミ山から離れた事、ゴミ山へと吹いている僅かな空気の流れが永続的なものである事を突き止めたからOKサインが出た。火が使えないとなると出来る料理も限られるからね、良かった。

 悪路を歩いた足を解しながら、私が持ってきたお米を飯盒で炊きあげる。それに固形スープを溶いて雑炊にして食べるんだ。栄養を補う為の乾燥野菜と卵の粉末も忘れない。塩分とミネラルを補う為にアズサが持ってきた味噌も少し付ける。そのまま舐めても良いし雑炊に加えてもいい。
「少し、蛋白質が足りないかな」
 今回使った材料から栄養素バランスを考えてみる。
「そこまで考えてくれるなんて在りがたいわねぇ、でも」
「ああ……今後物資の節約が必要かもしれん」
 クオレの言葉に私は、小さく頷いて手帳を閉じていた。

 戻れないかも知れないんだよね。この、得体の知れない迷宮から。

 元の道を辿っても帰れないんだ、ゴミの山からどうやって地底湖の底に戻ればいいのか、戻れないから私達はゴミ山を下りて今ここにいる。

 戻れないかもしれないという大きな不安をみんな、考えないようにしているのかもしれない。でも……なんだろう、私はなぜかそれが不安には感じない。普通に考えれば地下洞窟の中に落ち込んで、閉じこめられてしまった可能性もあるのに。

 僅かな空気の流れ、風を感じる。暑い、乾燥したそれがゴミ山とは逆の方向から吹いてくる。

 やっぱり辺りは暗い、むしろゴミ山の方がぼんやりと怪しい光を放っている。少しだけあたりの探査をしようと言う事になり、私とアズサを置いて男三人、命綱を付けて周囲の探査に行ってくれたんだけどめぼしい手掛かりはなかったようだ。
 辺り一帯砂の地面が続くばかりらしい。照明弾は使っていない、必要なら明日状況を見て、打ち上げて見ようかという話でまとまった。
 ……太陽はもうずっと拝んでいないね。

 時計を見る、外では……夜の8時だ。寝袋に収まり、睡眠を取ろうと横になったけど……ここは煩いんだ。地底湖の沈黙と比べたら騒がしい。
 何の音だろう、よくわからないけれどザワザワとした気配がゴミ山から漂ってくる。
 何かが発酵し、泡立つ音。電子部品に蓄積された電子が放電される音や、死んだはずの機器が周囲の電磁波に影響され部分的に誤作動しているような低い振動音。何かの拍子で弾けたゴミが散乱する乾いた音や、ゴミ山が崩れ落ちた低い衝撃の気配。
 それらの雑音と一緒に不快なごみ山の空気も漂ってくるようで落ち着かない。
 無用にイライラする。少し寝返りを打つと細かい砂が泣く。と、規則正しい音を近くに聞き分けて……私は、起き上がって音の出所を探っていた。
「どうした?」
「あ、クオレ」
 彼、まだ起きてたんだね。寝袋に入らず、残り火を弄っていたクオレが振り返ってこちらを見るに、そういう私の問いを察したように、すぐに休むよと言ってくすぶる火に少し砂を掛けて勢いを弱めた。
 見回すとアズサとディザーは……寝てるみたいだ。ラーンはどうだろう、こちらに背を向けているけれど寝息は聞えない、気がする。
 結界石があるから見張りは不要だ、危険が差し迫ればそうだと石がはじけて教えてくれる。でも、クオレは状況の異様さを察し暫らく見張りを自主的にやろうとしてたのかもしれない。
「ここ、結構煩いね」
「そうだな、煩いのは苦手か?」
「どうだろう、そこまで神経質ではないと思っていたけど」
 私はそう言いながら辺りの砂地に視線を泳がせる。規則正しい音の出所を探っているんだ。そうしてようやく音の出どころを探り当てる。ここだ、そう思って寝袋から腕を引き出し柔らかい砂を掘った。すぐに何か異質なものが指に当る。
「ん、……鎖?」
 砂の中から指に絡ませ、引っ張り上げる。
「……懐中時計か」
 取り出したものを見てクオレが呟く。細かい砂は即座くすんだ銀の時計から振り払われた。所々凹んでいて蓋の留め具は半分折れてしまっていたけれど外れてしまう程壊れてはいない。クオレが言った通りこれは、懐中時計だね。砂の中に埋もれていた。
「……これ、まだ生きてる」
 致命的なヒビが一つ、入ったガラス面に一番長い針は動いていなかった。それでも分かる、感じる。
 銀の懐中時計の中で歯車がかち合い、振動している音が確かに聞える。
「この時計、まだ動いている」
「見せて貰えるか?」
 私は頷いて手を伸ばし、クオレに時計を手渡した。
「ぜんまいの、機械式だ。骨董品だな、ネジは……まだ巻ける、ん、」
 ネジの部分を弄りながらクオレは首をかしげる。
「自動巻式は腕時計にこそ多いが、懐中時計でもあるものなのか?」
「自動巻?」
「ああ、腕時計の機械式にある様式で――衝撃を与える事で自動的にぜんまいを巻く仕様のものだ。ぜんまい仕掛けの機械式ならば最低限、数日おきにぜんまいを巻かなければならない、でなければ……止まるはずだ」
 今、確かに動いているそれは、機械式の時計?そうだ、機械式の時計なら今動いているには誰かがぜんまいを回さないといけない。砂の中に埋まって居たのに、一体誰がぜんまいを巻いたのか?
「……私達のうちの誰かの落とし物?」
「砂の中から引き上げただろう、それはないと思うが」
 確かに、埋まってたよね、これ。クオレは、少し厳つい顔で懐中時計を見つめていた。
「砂の中に埋もれているのに自動式にせよ、どうやってぜんまいが巻かれるんだ?なんとも、得体の知れない時計だな」
 これ、どうするんだ?そう示すようにケースを閉じて鎖を持って時計をぶら下げ、私に差し戻してくるクオレ。
「……持っていったらダメかな、危ない?」
「いや、珍しい品だ、この場を理解するに手掛かりになるかもしれない」
「うん、じゃぁ私、これ持って帰るね。毎日このネジを巻けばいいの?」
 使うのか?というようにクオレは目を瞬いた。
「巻いても良いが、自動式だから定期的に鎖を持って振ってやればいい、それで自動的にぜんまいは巻かれる……あ」
「え?何?」
 何か思い出したようにクオレは顔を顰めた。
「いや、大した事じゃない……その、蓋のついている懐中時計のことはハンターケースと呼ぶのだが……ケースとネジを接続している部分、」
「ここ?」
 ちょっとツブれたネジ部分を私は摘んでみせる。
「そこを、確か……漢字圏ではリュー…ズと言わなかったか?」
「リューズ?ああ、竜頭?そうなんだ、」
 ここ、そういう名前だとは知らなかった。
「なんで竜の頭なんだろ」
「それは俺の方が聞きたいな、欧州圏では大抵王冠と呼ばれているのだが」
「……リュウ、だから?気になったの?」
 リュウ、龍。漢字圏においてドラゴンを意味するリュウの頭と書いてリューズ。そういう知識をクオレは思い出したんだろう。厳つい顔を崩して苦笑を零す。
「ああ、そうかもしれん。ちょっと神経質と思うか?」
 私は無言で首を振った。
「ううん。私達、竜を探す探求中だ、それくらい色々と拘っていても何もおかしくはないよ。何がどこでどう繋がって、手掛かりになるかは分からない」
「東には竜に縁在るモノが多い、選択に迷える程だ」
「そうかな?」
 クオレはそんな私に小さく頷いて……一時置いて、小声で尋ねて来た。
「君は何故ニホンを選んだ?竜に関連する事は大陸にも多いだろうに」
「うん……そうだね、でもドゥセルクが極東ってヒントをくれてる気がして。多分、それに影響されてるんだとは思う。私達の国から見てもここは東の果てだから」
 その時、手の中にあった気配が消えた気がした。竜頭を押し込み、少し歪んだハンターケースを開く。相変わらず秒針は動いていないが、微かな、歯車がかみ合う音も消えている。
「あ、壊れた!?止まっちゃった……ネジは、」
「大きく振ればいい」
「こう?」
 大きく腕を振りかぶる。すると、何かがかちりと動いた気配がして……再び歯車が回り出した音を確認出来た。
「本当だ、すごいな……こんなすごい技術、随分古そうな時計なのに」
「時間を合わせるならその、リュウズを捻って調整すればいい」
「こうか……うん、秒針は動いていないけど他はちゃんと動いているみたいだ」
 クオーツ時計の中にはこれくらい、カチコチと音がする時計もあるけれど今は多くデジタル時計が主流だ。私の愛用している時計もアナログに見せかけたデジタル時計。冒険者用のクオーツ時計は高級品なんだよね。
 歯車がかみ合う不思議な音、寝袋に再び横になってその不思議な音に耳を澄ませていた。
 正体が分かれば怖くない。
 規則正しいその音が、ゴミ山から漂ってくる不気味なざわめきを遠くに追いやってくれる。それで私は安心出来たのだろうか?よく分からないけれど何時しか眠りについていたんだ。
 夢を見るまで、深く安らかな眠りへと落ちていく。
しおりを挟む

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

愚かな父にサヨナラと《完結》

アーエル
ファンタジー
「フラン。お前の方が年上なのだから、妹のために我慢しなさい」 父の言葉は最後の一線を越えてしまった。 その言葉が、続く悲劇を招く結果となったけど・・・ 悲劇の本当の始まりはもっと昔から。 言えることはただひとつ 私の幸せに貴方はいりません ✈他社にも同時公開

キャンピングカーで往く異世界徒然紀行

タジリユウ
ファンタジー
《第4回次世代ファンタジーカップ 面白スキル賞》 【書籍化!】 コツコツとお金を貯めて念願のキャンピングカーを手に入れた主人公。 早速キャンピングカーで初めてのキャンプをしたのだが、次の日目が覚めるとそこは異世界であった。 そしていつの間にかキャンピングカーにはナビゲーション機能、自動修復機能、燃料補給機能など様々な機能を拡張できるようになっていた。 道中で出会ったもふもふの魔物やちょっと残念なエルフを仲間に加えて、キャンピングカーで異世界をのんびりと旅したいのだが… ※旧題)チートなキャンピングカーで旅する異世界徒然紀行〜もふもふと愉快な仲間を添えて〜 ※カクヨム様でも投稿をしております

【本編完結】さようなら、そしてどうかお幸せに ~彼女の選んだ決断

Hinaki
ファンタジー
16歳の侯爵令嬢エルネスティーネには結婚目前に控えた婚約者がいる。 23歳の公爵家当主ジークヴァルト。 年上の婚約者には気付けば幼いエルネスティーネよりも年齢も近く、彼女よりも女性らしい色香を纏った女友達が常にジークヴァルトの傍にいた。 ただの女友達だと彼は言う。 だが偶然エルネスティーネは知ってしまった。 彼らが友人ではなく想い合う関係である事を……。 また政略目的で結ばれたエルネスティーネを疎ましく思っていると、ジークヴァルトは恋人へ告げていた。 エルネスティーネとジークヴァルトの婚姻は王命。 覆す事は出来ない。 溝が深まりつつも結婚二日前に侯爵邸へ呼び出されたエルネスティーネ。 そこで彼女は彼の私室……寝室より聞こえてくるのは悍ましい獣にも似た二人の声。 二人がいた場所は二日後には夫婦となるであろうエルネスティーネとジークヴァルトの為の寝室。 これ見よがしに少し開け放たれた扉より垣間見える寝台で絡み合う二人の姿と勝ち誇る彼女の艶笑。 エルネスティーネは限界だった。 一晩悩んだ結果彼女の選んだ道は翌日愛するジークヴァルトへ晴れやかな笑顔で挨拶すると共にバルコニーより身を投げる事。 初めて愛した男を憎らしく思う以上に彼を心から愛していた。 だから愛する男の前で死を選ぶ。 永遠に私を忘れないで、でも愛する貴方には幸せになって欲しい。 矛盾した想いを抱え彼女は今――――。 長い間スランプ状態でしたが自分の中の性と生、人間と神、ずっと前からもやもやしていたものが一応の答えを導き出し、この物語を始める事にしました。 センシティブな所へ触れるかもしれません。 これはあくまで私の考え、思想なのでそこの所はどうかご容赦して下さいませ。

〈完結〉妹に婚約者を獲られた私は実家に居ても何なので、帝都でドレスを作ります。

江戸川ばた散歩
ファンタジー
「私」テンダー・ウッドマンズ伯爵令嬢は両親から婚約者を妹に渡せ、と言われる。 了承した彼女は帝都でドレスメーカーの独立工房をやっている叔母のもとに行くことにする。 テンダーがあっさりと了承し、家を離れるのには理由があった。 それは三つ下の妹が生まれて以来の両親の扱いの差だった。 やがてテンダーは叔母のもとで服飾を学び、ついには? 100話まではヒロインのテンダー視点、幕間と101話以降は俯瞰視点となります。 200話で完結しました。 今回はあとがきは無しです。

【完結】私だけが知らない

綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。 優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。 やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。 記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。 【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ 2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位 2023/12/19……番外編完結 2023/12/11……本編完結(番外編、12/12) 2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位 2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」 2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位 2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位 2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位 2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位 2023/08/14……連載開始

【完結】結婚前から愛人を囲う男の種などいりません!

つくも茄子
ファンタジー
伯爵令嬢のフアナは、結婚式の一ヶ月前に婚約者の恋人から「私達愛し合っているから婚約を破棄しろ」と怒鳴り込まれた。この赤毛の女性は誰?え?婚約者のジョアンの恋人?初耳です。ジョアンとは従兄妹同士の幼馴染。ジョアンの父親である侯爵はフアナの伯父でもあった。怒り心頭の伯父。されどフアナは夫に愛人がいても一向に構わない。というよりも、結婚一ヶ月前に破棄など常識に考えて無理である。無事に結婚は済ませたものの、夫は新妻を蔑ろにする。何か勘違いしているようですが、伯爵家の世継ぎは私から生まれた子供がなるんですよ?父親?別に書類上の夫である必要はありません。そんな、フアナに最高の「種」がやってきた。 他サイトにも公開中。

【完結】言いたいことがあるなら言ってみろ、と言われたので遠慮なく言ってみた

杜野秋人
ファンタジー
社交シーズン最後の大晩餐会と舞踏会。そのさなか、第三王子が突然、婚約者である伯爵家令嬢に婚約破棄を突き付けた。 なんでも、伯爵家令嬢が婚約者の地位を笠に着て、第三王子の寵愛する子爵家令嬢を虐めていたというのだ。 婚約者は否定するも、他にも次々と証言や証人が出てきて黙り込み俯いてしまう。 勝ち誇った王子は、最後にこう宣言した。 「そなたにも言い分はあろう。私は寛大だから弁明の機会をくれてやる。言いたいことがあるなら言ってみろ」 その一言が、自らの破滅を呼ぶことになるなど、この時彼はまだ気付いていなかった⸺! ◆例によって設定ナシの即興作品です。なので主人公の伯爵家令嬢以外に固有名詞はありません。頭カラッポにしてゆるっとお楽しみ下さい。 婚約破棄ものですが恋愛はありません。もちろん元サヤもナシです。 ◆全6話、約15000字程度でサラッと読めます。1日1話ずつ更新。 ◆この物語はアルファポリスのほか、小説家になろうでも公開します。 ◆9/29、HOTランキング入り!お読み頂きありがとうございます! 10/1、HOTランキング最高6位、人気ランキング11位、ファンタジーランキング1位!24h.pt瞬間最大11万4000pt!いずれも自己ベスト!ありがとうございます!

処理中です...