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第三章 後輩ちゃんと同期さんの願いの話
11. 『僕も会いたい』 side. 楓
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葵先輩と飲みに行く約束をした次の日、葵先輩が大きな発注ミスをした。
取引先や本社まで巻き込む大問題になっているみたいで、葵先輩は対応に追われていた。
その最中、葵先輩が時折見せる落ち込んだ表情が見ていられず、私は悠斗さんにメッセージを送った。
『葵先輩が会社で大きなミスをして酷く落ち込んでるんです。どうしても葵先輩と直接会ってほしいです。どうかお願いします! 葵先輩を元気付けてもらえませんか?』
悠斗さんは葵先輩と訣別すると固く決意をしていて、断られることはわかっていた。
それでも、送らずにはいられなかった。
◇
悠斗さんからの返信を待ちながら、私が会議室の前を通った時だった。
「『覚えていない』だと?! ふざけるなっっっ!!!」
離田主任が、大声を上げていた。
ーーーパワハラだ!
私はすぐさまスマホのアプリで録音をスタートして、ドアをノックし、返事を待たずにガチャリとドアを開けた。
するとそこには離田主任と、……真っ青な顔色の葵先輩がいた。
ーーーコイツ!!!
傷心の葵先輩に怒鳴っていたなんて!
「清宮、またお前かっ! 何しに来た?! 邪魔するなっ!!!」
今度は私に向かって怒声を浴びせる離田主任に、スマホ画面を見せた。
「録音してますよ? そんなに大声を上げたら、パワハラになるんじゃないですか?」
私はそのまま机の上にスマホを置いた。
グッと詰まった離田主任に、私は続けた。
「この会議室の前を通った時、離田主任の酷い怒声が聞こえました。これ以上酷いパワハラが行われないよう、私が立ち会います。どうぞ、お話を続けてください」
すると、離田主任はワナワナと肩を震えさせながら、心底不服そうに、言った。
「わかった。もういい。葵も席に戻れ」
離田主任はそう言い捨てると、会議室を出て行った。
ーーーコイツ!!! 逃げやがったな!
部下の失敗を叱責する前にやることがあるだろーが!
さっきから対応を葵先輩だけに押し付けてんの見てたんだぞ?!
上司なら上司らしく、お前が責任持って対応しろよ!
それに葵先輩のこと、馴れ馴れしく名前で呼び捨てにしてんじゃねーよ! 何様だ! パワハラだけじゃなくてセクハラまで引っかかってんぞ!
……と、離田主任を追いかけて言ってやりたかったけど、抑えた。
ここで私が詰め寄ると、恐らく離田主任は逆ギレして、より事態が面倒になる。
すると、葵先輩が震えるか細い声で、言った。
「……楓ちゃん、……ありがとう」
葵先輩の方を見ると、顔色が悪くて、体も震えていた。
「わたし、先輩なのに……今日は、たくさん、恥ずかしいとこ、見せちゃったね」
「そんなことないです! ミスなんて、誰でも何かしらすることです! 大事なのは、ミスした時にいかに早く、どうリカバリーするかだと思います! 葵先輩は、すぐに関係各所に報告と謝罪をしていて、考えうる限り最善の対応だと思いました!」
「で、でも、ミスの規模が大きすぎて……」
「あんな大きな発注、離田主任も決裁してるはずですよね? 何で葵先輩だけのせいになるんですか?」
「それが……私も……よく、わからなくて……実は……発注した時のことも……覚えてなくて……」
「え?」
おかしい。何かがおかしい。
葵先輩は自分でうっかりと言っていたけど、仕事では間違いが起こらないよう工夫していて、ミスは少ない。
それに、あんな本社や取引先まで巻き込む大きな発注、覚えていないなんてこと、あるんだろうか?
その上、葵先輩一人の責任になっているのも、絶対におかしい。
「離田主任、何か隠しているかもしれません。葵先輩、もう少し詳しく、聞かせてもらえ……」
ますか? と続けようとした瞬間。
葵先輩の瞳が見開かれた。
戻りかけていた顔色が、また真っ青になった。
その愛らしい瞳から涙がポロポロとこぼれ落ちていく。
葵先輩の身に何かが起きた。
でも、何がきっかけだったのか、わからない。
もしかして、聞いてはいけないことを聞いてしまった?
「……葵先輩? どうしました? もし言いたくないことでしたら、答えなくても大丈夫ですよ?」
葵先輩に駆け寄ろうとすると、葵先輩は膝からガクンと崩れ落ちた。
「葵先輩?!」
葵先輩が嘔吐した。
その時、会議室の扉が開き、離田主任がイライラした様子で入ってきた。
「お前らっ! 席に戻れって言っただろうがっ……?!」
怒鳴っている途中で会議室の惨状に気付いた離田主任が、しばしの沈黙の後、言った。
「……クッソ!!! 葵、お前はこっちに来い」
葵先輩の腕を掴み、無理矢理立たせた。
「体調の悪い葵先輩に、乱暴なことをしないでくださいっ!」
私が慌てて二人を引き離そうとすると、葵先輩がギュッと目を閉じ、身をすくめた。
私が葵先輩に伸ばした手は、空を切った。
それは、葵先輩が私を拒むような挙動だった。
ーーー葵先輩が私を避けた。
葵先輩からの初めての拒絶に、私は固まる。
何で? どうして?
踏み込んではいけないことを聞いてしまったから?
「清宮、お前、葵に何したんだよ?」
離田主任が嘲ったような表情で私を見る。
「お前が余計なことをしたから、葵がこんなんになっちまったじゃねーか! なァ? 葵」
ーーー私が、余計なことをしたから?
葵先輩は離田主任に腕を掴まれたまま、扉の方へ歩かされた。
頭の処理が追いつかず、どこか現実じゃない光景を見ているみたいだった。
「清宮、掃除しとけよ」
離田主任はそう言って、葵先輩を連れて会議室を出た。
バタンッ
ドアが閉まる音で、フリーズしてしまった私の脳みそが動き出した。
何が起きたのかわからない。
わからないけど、葵先輩が落ち着いたら、聞いてみるしかない。
私が余計なことをしたせいで、嫌われてしまったかもしれない。
もう、以前みたいな関係に戻れないかもしれない。
でも、どんなに後悔しても、やってしまったことは取り消すことなんてできない。
誠心誠意、謝るしかない。
今は、とにかく掃除をしなければ。
総務担当の方に掃除用具の場所を聞きに行くと、嘔吐の処理は感染症のリスクがあるため清掃員の方にお願いするから、仕事に戻って良いと言われた。
私が席に戻ろうとすると、葵先輩の出勤ボードが早退になっていることに気付いた。
離田主任に確認すると、付き添いも付けずに一人で帰したという。
カッとなり、文句を言おうと口を開いた私に離田主任は言い捨てた。
「葵が体調を崩したのは、お前のせいだからな」
「……っ!」
何も言えないまま、自席に戻った。
葵先輩が体調を崩したのは、私のせいかもしれない。
だけど、あんな状態の葵先輩を一人にしておけない。
私が原因なら尚更、付き添いさせてもらいたい。
私は慌てて課長に事情を説明して、私も早退させてもらうことにした。
幸い、私の仕事は急ぎの用事はなくて、問い合わせがきそうな仕事は課長が引き受けてくれた。
「課長、ありがとうございます」
「いえいえ。湖月さんをよろしく頼みます」
離田主任のクソ上司ぶりを目の当たりにした後なので、課長の優しさが身に染みた。
◇
会社を出て、葵先輩に連絡しようとスマホを取り出すと、2つの通知が表示された。
会議室に乗り込んだ時から消し忘れていた録音中の表示と、……悠斗さんから『僕も会いたい』というメッセージだった。
ーーー悠斗さんも、葵先輩に会いたいってメッセージをくれた。
葵先輩、これだけでも、喜ぶんじゃないかな?
悠斗さんの余命のことは伏せたら、このメッセージを見せてもいいだろうか?
確認するため、悠斗さんに返信を送る。
そして、私は葵先輩に『病院に行くなら付き添いたい』と連絡するため、音声通話をかけた。
葵先輩は出ない。
葵先輩に『病院に行くなら付き添わせてください』というメッセージを送った後。
直感的に思った。
ーーー私、何か、重大なことを見落としている気がする。
メッセージアプリの通知。
悠斗さんのアイコンと名前。
『僕も会いたい』という文字。
勤務時間中はサイレントモードにしているから、音と振動は鳴らない。
でも、着信があると、バナー通知にアイコンと名前、メッセージが表示される。
自動ロックされていても、着信があると画面が光りロック画面に通知が表示される。
悠斗さんのメッセージの送信時刻は14:39。
録音アプリを見ると、録音開始時刻は14:34。
メッセージの着信は、私が会議室に乗り込んだ少し後の時刻だ。
私と話している最中、葵先輩の態度が急変した。
葵先輩が私と話している時、私のスマホに、悠斗さんのアイコン、名前、『僕も会いたい』というメッセージが表示されたら?
葵先輩はどう思う?
ーーー悠斗さんが『会いたい』のは、葵先輩じゃなくて、私だと思うんじゃないか?!
どんどん血の気が引いていく。
鼓動が早くなる。
冷や汗が背中を伝う。
ーーー葵先輩の誤解を解かなければ! 一刻も早く!!!
私はその場を駆け出した。
◇
会社を早退した後、葵先輩を探して何時間も走り続けていた私のスマホに、2つのメッセージが届いた。
1つは同期さんからで、容体が急変した悠斗さんが、亡くなったというもの。
もう1つは課長からで、早退した葵先輩が倒れ、救急車で運ばれた先の病院で亡くなったというものだった。
取引先や本社まで巻き込む大問題になっているみたいで、葵先輩は対応に追われていた。
その最中、葵先輩が時折見せる落ち込んだ表情が見ていられず、私は悠斗さんにメッセージを送った。
『葵先輩が会社で大きなミスをして酷く落ち込んでるんです。どうしても葵先輩と直接会ってほしいです。どうかお願いします! 葵先輩を元気付けてもらえませんか?』
悠斗さんは葵先輩と訣別すると固く決意をしていて、断られることはわかっていた。
それでも、送らずにはいられなかった。
◇
悠斗さんからの返信を待ちながら、私が会議室の前を通った時だった。
「『覚えていない』だと?! ふざけるなっっっ!!!」
離田主任が、大声を上げていた。
ーーーパワハラだ!
私はすぐさまスマホのアプリで録音をスタートして、ドアをノックし、返事を待たずにガチャリとドアを開けた。
するとそこには離田主任と、……真っ青な顔色の葵先輩がいた。
ーーーコイツ!!!
傷心の葵先輩に怒鳴っていたなんて!
「清宮、またお前かっ! 何しに来た?! 邪魔するなっ!!!」
今度は私に向かって怒声を浴びせる離田主任に、スマホ画面を見せた。
「録音してますよ? そんなに大声を上げたら、パワハラになるんじゃないですか?」
私はそのまま机の上にスマホを置いた。
グッと詰まった離田主任に、私は続けた。
「この会議室の前を通った時、離田主任の酷い怒声が聞こえました。これ以上酷いパワハラが行われないよう、私が立ち会います。どうぞ、お話を続けてください」
すると、離田主任はワナワナと肩を震えさせながら、心底不服そうに、言った。
「わかった。もういい。葵も席に戻れ」
離田主任はそう言い捨てると、会議室を出て行った。
ーーーコイツ!!! 逃げやがったな!
部下の失敗を叱責する前にやることがあるだろーが!
さっきから対応を葵先輩だけに押し付けてんの見てたんだぞ?!
上司なら上司らしく、お前が責任持って対応しろよ!
それに葵先輩のこと、馴れ馴れしく名前で呼び捨てにしてんじゃねーよ! 何様だ! パワハラだけじゃなくてセクハラまで引っかかってんぞ!
……と、離田主任を追いかけて言ってやりたかったけど、抑えた。
ここで私が詰め寄ると、恐らく離田主任は逆ギレして、より事態が面倒になる。
すると、葵先輩が震えるか細い声で、言った。
「……楓ちゃん、……ありがとう」
葵先輩の方を見ると、顔色が悪くて、体も震えていた。
「わたし、先輩なのに……今日は、たくさん、恥ずかしいとこ、見せちゃったね」
「そんなことないです! ミスなんて、誰でも何かしらすることです! 大事なのは、ミスした時にいかに早く、どうリカバリーするかだと思います! 葵先輩は、すぐに関係各所に報告と謝罪をしていて、考えうる限り最善の対応だと思いました!」
「で、でも、ミスの規模が大きすぎて……」
「あんな大きな発注、離田主任も決裁してるはずですよね? 何で葵先輩だけのせいになるんですか?」
「それが……私も……よく、わからなくて……実は……発注した時のことも……覚えてなくて……」
「え?」
おかしい。何かがおかしい。
葵先輩は自分でうっかりと言っていたけど、仕事では間違いが起こらないよう工夫していて、ミスは少ない。
それに、あんな本社や取引先まで巻き込む大きな発注、覚えていないなんてこと、あるんだろうか?
その上、葵先輩一人の責任になっているのも、絶対におかしい。
「離田主任、何か隠しているかもしれません。葵先輩、もう少し詳しく、聞かせてもらえ……」
ますか? と続けようとした瞬間。
葵先輩の瞳が見開かれた。
戻りかけていた顔色が、また真っ青になった。
その愛らしい瞳から涙がポロポロとこぼれ落ちていく。
葵先輩の身に何かが起きた。
でも、何がきっかけだったのか、わからない。
もしかして、聞いてはいけないことを聞いてしまった?
「……葵先輩? どうしました? もし言いたくないことでしたら、答えなくても大丈夫ですよ?」
葵先輩に駆け寄ろうとすると、葵先輩は膝からガクンと崩れ落ちた。
「葵先輩?!」
葵先輩が嘔吐した。
その時、会議室の扉が開き、離田主任がイライラした様子で入ってきた。
「お前らっ! 席に戻れって言っただろうがっ……?!」
怒鳴っている途中で会議室の惨状に気付いた離田主任が、しばしの沈黙の後、言った。
「……クッソ!!! 葵、お前はこっちに来い」
葵先輩の腕を掴み、無理矢理立たせた。
「体調の悪い葵先輩に、乱暴なことをしないでくださいっ!」
私が慌てて二人を引き離そうとすると、葵先輩がギュッと目を閉じ、身をすくめた。
私が葵先輩に伸ばした手は、空を切った。
それは、葵先輩が私を拒むような挙動だった。
ーーー葵先輩が私を避けた。
葵先輩からの初めての拒絶に、私は固まる。
何で? どうして?
踏み込んではいけないことを聞いてしまったから?
「清宮、お前、葵に何したんだよ?」
離田主任が嘲ったような表情で私を見る。
「お前が余計なことをしたから、葵がこんなんになっちまったじゃねーか! なァ? 葵」
ーーー私が、余計なことをしたから?
葵先輩は離田主任に腕を掴まれたまま、扉の方へ歩かされた。
頭の処理が追いつかず、どこか現実じゃない光景を見ているみたいだった。
「清宮、掃除しとけよ」
離田主任はそう言って、葵先輩を連れて会議室を出た。
バタンッ
ドアが閉まる音で、フリーズしてしまった私の脳みそが動き出した。
何が起きたのかわからない。
わからないけど、葵先輩が落ち着いたら、聞いてみるしかない。
私が余計なことをしたせいで、嫌われてしまったかもしれない。
もう、以前みたいな関係に戻れないかもしれない。
でも、どんなに後悔しても、やってしまったことは取り消すことなんてできない。
誠心誠意、謝るしかない。
今は、とにかく掃除をしなければ。
総務担当の方に掃除用具の場所を聞きに行くと、嘔吐の処理は感染症のリスクがあるため清掃員の方にお願いするから、仕事に戻って良いと言われた。
私が席に戻ろうとすると、葵先輩の出勤ボードが早退になっていることに気付いた。
離田主任に確認すると、付き添いも付けずに一人で帰したという。
カッとなり、文句を言おうと口を開いた私に離田主任は言い捨てた。
「葵が体調を崩したのは、お前のせいだからな」
「……っ!」
何も言えないまま、自席に戻った。
葵先輩が体調を崩したのは、私のせいかもしれない。
だけど、あんな状態の葵先輩を一人にしておけない。
私が原因なら尚更、付き添いさせてもらいたい。
私は慌てて課長に事情を説明して、私も早退させてもらうことにした。
幸い、私の仕事は急ぎの用事はなくて、問い合わせがきそうな仕事は課長が引き受けてくれた。
「課長、ありがとうございます」
「いえいえ。湖月さんをよろしく頼みます」
離田主任のクソ上司ぶりを目の当たりにした後なので、課長の優しさが身に染みた。
◇
会社を出て、葵先輩に連絡しようとスマホを取り出すと、2つの通知が表示された。
会議室に乗り込んだ時から消し忘れていた録音中の表示と、……悠斗さんから『僕も会いたい』というメッセージだった。
ーーー悠斗さんも、葵先輩に会いたいってメッセージをくれた。
葵先輩、これだけでも、喜ぶんじゃないかな?
悠斗さんの余命のことは伏せたら、このメッセージを見せてもいいだろうか?
確認するため、悠斗さんに返信を送る。
そして、私は葵先輩に『病院に行くなら付き添いたい』と連絡するため、音声通話をかけた。
葵先輩は出ない。
葵先輩に『病院に行くなら付き添わせてください』というメッセージを送った後。
直感的に思った。
ーーー私、何か、重大なことを見落としている気がする。
メッセージアプリの通知。
悠斗さんのアイコンと名前。
『僕も会いたい』という文字。
勤務時間中はサイレントモードにしているから、音と振動は鳴らない。
でも、着信があると、バナー通知にアイコンと名前、メッセージが表示される。
自動ロックされていても、着信があると画面が光りロック画面に通知が表示される。
悠斗さんのメッセージの送信時刻は14:39。
録音アプリを見ると、録音開始時刻は14:34。
メッセージの着信は、私が会議室に乗り込んだ少し後の時刻だ。
私と話している最中、葵先輩の態度が急変した。
葵先輩が私と話している時、私のスマホに、悠斗さんのアイコン、名前、『僕も会いたい』というメッセージが表示されたら?
葵先輩はどう思う?
ーーー悠斗さんが『会いたい』のは、葵先輩じゃなくて、私だと思うんじゃないか?!
どんどん血の気が引いていく。
鼓動が早くなる。
冷や汗が背中を伝う。
ーーー葵先輩の誤解を解かなければ! 一刻も早く!!!
私はその場を駆け出した。
◇
会社を早退した後、葵先輩を探して何時間も走り続けていた私のスマホに、2つのメッセージが届いた。
1つは同期さんからで、容体が急変した悠斗さんが、亡くなったというもの。
もう1つは課長からで、早退した葵先輩が倒れ、救急車で運ばれた先の病院で亡くなったというものだった。
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