ご主人様は愛玩奴隷をわかっていない ～皆から恐れられてるご主人様が私にだけ甘すぎます！～

１０１～最終話

１０６b、愛がわかったそのあとに２ ※

「赤くなってしまったな」

　遠慮なく肌着をめくり上げると、きつい締め付けによって肌着のシワに沿って筋がついてしまった脇腹をガルの指がなぞる。
　つぅーと指が胸まで至り、そのまま肌着も取り去られた。

「あっ……！」

　一瞬も我慢できないとばかりに、ガルがあらわになった胸にかぶり付く。

「んんっ……、やぁ……っ」

　熱い舌がねっとりと胸の突起を這う。
　くるくると絡みついて、ちゅうっと吸い上げて、チロチロと先端をくすぐり、唇できゅっと食はまれ。

　触れた部分からぞわぞわと熱が広がり、身体中に刻まれた快感の記憶を呼び起こしていく。
　久しぶりにもたらされる感覚は、泣きたくなるほど懐かしくて、初めての時のように恥ずかしい。

　どうしようもない恥ずかしさを紛らわせるように、咄嗟に思い浮かんだことを口にした。

「んっ……、あのっ！　ひゃっ、さ、さっきのは、いいんですか……？」

「……さっき？」

　ガルは胸に顔を埋め、先端を口に含んだまま眼差しをこちらに向ける。

「んぅ……、執事エンカムさんが言ってた、このあとの……っ、用事みたいな……」

「！　……」

　ガルも思い出したようで、深刻な顔で押し黙ってしまった。
　とりあえず、咥えたままの胸を解放してほしい。そわそわとして居たたまれないので。

「…………使用人達を待たせている」

　ようやく胸から口を離したガルが、渋々と呟いた。