ご主人様は愛玩奴隷をわかっていない ~皆から恐れられてるご主人様が私にだけ甘すぎます!~

南田 此仁

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61~70話

69c、私は対処法をわかっていない

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呼び鈴に応じて訪れたメイド長に生理用品が欲しいと頼めば、備えがないことを詫びた後、人を使いにやると言って一時間ほどで必要なものを揃えてくれた。

「こちらをご使用ください」

そう言って手渡されたバスケットには、紐パンのような物が数枚とハンカチサイズの厚手の布が沢山に、ペン軸より少し太く長い程度の木の棒が一本。

紐パンは下着だとわかる。布もおおよそ用途は想像がつくが……棒?

受け取ったバスケットを抱えきょとんと目を瞬く私に、見かねたメイド長が詳しく説明をしてくれた。

「こちらの下着は、紐を腰の左右で結ぶようにして身につけます。この布は畳んで下着の上に乗せ、陰部に当てるための物です」

「……この棒は?」

メイド長は棒を取り上げると、先端を覆うようにぐるぐると布を一枚巻き付ける。

「このように巻いた布を、陰部の奥へ押し込むのに使います。沢山動く時などは、布を当てただけでは下着から落ちてしまうこともありますので」

「なるほど……」

大胆な使い道に目を丸くする私の手に、メイド長がそっと手を重ねた。

「……マヤ様。は病気や怪我などではなく、すべての女性に訪れることなのです。突然の出血にご不安もありましょうが、どうかご安心なさってください」

向けられた眼差しの真摯な優しさに、本当に私のことを案じて言ってくれているのだと、じわりと心が温かくなる。

……しかし、これだけは伝えておく必要があるだろう。
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