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1~10話
1b、私は異世界をわかっていない
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目を開くと薄青い空が見えた。
私は仰向けで寝そべっているらしい。
恐る恐る右手を掲げて見る。裏、表。
ベットリ血が付いたり骨が飛び出したりはしていなさそうだ。
身体をペタペタと触って確認し、もう一度手を見る。血は付いていない。
ゆっくりと慎重に上半身を起こしてみる。
きょろきょろ、痛む場所も怪我も見当たらない。
「ここはどこ……?」
病室や駅員室ではなさそうだ。そもそも室内ですらない。
電車に撥ねられて、かなり飛ばされたのだろうか?
座っているのは土が踏み固められたような地面。道?
立ち上がってぐるりと見渡せば、草、草、土。
辺り一面の草原と、そこを突っ切るように幅の広い道が一本通っている。
爽やかな風が頬をくすぐり、さわさわと草葉が音を立てる。
救急車のサイレンも、電車の警笛も、どんなに耳を澄ませても聞こえてこない。
自身を見れば着ている服には、やっぱり傷の一つもなかった。
ホームは? 電車は? 怪我は?
電車に撥ね飛ばされたのだとしても、怪我がないのが気になる。
強い衝撃で記憶の一部が飛んだのだろうか? ホームから落ちた後が思い出せない。
でも、ってことは―――死なずに済んだんだ!!
安心した途端転落の瞬間の恐怖が蘇り、身震いする身体をきつく抱きしめる。
私は仰向けで寝そべっているらしい。
恐る恐る右手を掲げて見る。裏、表。
ベットリ血が付いたり骨が飛び出したりはしていなさそうだ。
身体をペタペタと触って確認し、もう一度手を見る。血は付いていない。
ゆっくりと慎重に上半身を起こしてみる。
きょろきょろ、痛む場所も怪我も見当たらない。
「ここはどこ……?」
病室や駅員室ではなさそうだ。そもそも室内ですらない。
電車に撥ねられて、かなり飛ばされたのだろうか?
座っているのは土が踏み固められたような地面。道?
立ち上がってぐるりと見渡せば、草、草、土。
辺り一面の草原と、そこを突っ切るように幅の広い道が一本通っている。
爽やかな風が頬をくすぐり、さわさわと草葉が音を立てる。
救急車のサイレンも、電車の警笛も、どんなに耳を澄ませても聞こえてこない。
自身を見れば着ている服には、やっぱり傷の一つもなかった。
ホームは? 電車は? 怪我は?
電車に撥ね飛ばされたのだとしても、怪我がないのが気になる。
強い衝撃で記憶の一部が飛んだのだろうか? ホームから落ちた後が思い出せない。
でも、ってことは―――死なずに済んだんだ!!
安心した途端転落の瞬間の恐怖が蘇り、身震いする身体をきつく抱きしめる。
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