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四章『トマト編』
第338話 学生兼冒険者兼勇者
しおりを挟むこうして冒険者兼学生の二重生活が始まった。
否、俺はさらに勇者でもある。三つ掛け持ちだ。
異世界の学校は、現代の頃と比べてだいぶ違う。
まず年齢制限がない。だから意外と目上の人がいたりする。
そして基本6年で魔法の基礎や、あらゆる科目を体験できるとして、卒業という形になるそうだ。
だがこれも違うところがあり、残ってもいいそうだ。
専門的な知識を学校の設備を使って極めたい生徒がそうするらしい。研究生と呼ばれる。そこから王国魔導師になったりするんだろうか。
俺たちは勇者活動がメインだ。
こうして学校に通っているが、いつ魔王が来て戦場に駆り出されるかわからない。その旨は学校側に伝えてある。
その場合は魔王を倒したらまた通っていいと言われた。ありがたい話だが、死亡フラグにならないことを祈る。
そして冒険者だが、これは生活費を稼ぐためと言うよりは、勇者としての鍛錬がメインとなっている。普通に筋トレするのもいいが、それと並行できるからな。筋トレしかしなかった生前の俺は最強にしかなれなかった、周りには誰もいなかった、孤独だ、今はアイナもいる、違う努力もしなくてはならないのだ。それにこんな体だしな。筋トレだけで最強になれるわけがない。
Fクラスのクエストではその日の金を稼ぐので精一杯だそうだ。貯金が尽きる前に早くクラスアップしたい。
俺とアイナはSクラスの魔物も倒したことがある。気を抜かなければ問題ないだろう。
そして勇者活動だが、冒険者とかぶる。冒険者の依頼は突き詰めれば人助けだからな。勇者だって困っている人を助けるのが生業だ。
だから魔王が来るか、魔王軍が攻めてこない限りはしばらくは普通に異世界生活をエンジョイできるというわけだ。
さて、思考の整理はこれくらいにして、明日も学校だったな。
早く寝ないとな・・・・・・。
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