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三章『ギア編』
第307話 サンライト28
しおりを挟む「・・・・・・」
俺はポラニアを背負っている。
何か仕掛けてくると思ったが難なく倒すことができた。
ポラニアはまだ生きている、失神させただけだ。
同時にやらなければならない。俺は研究所の奥に移動する。
山のように積まれた書物を乱雑に調べる。
あったキラーキラーの設計図だ。この部屋ごと爆破すればポラニアと設計図をいっぺんに始末できる。
俺はポラニアを縛り上げる。そして部屋の至る所に余った爆弾を仕掛けていく。
準備は整った。俺は窓から出て壁を登る。
絶望工場の屋上につくと合図の魔法を発動させる。
「花火(ファイヤーフラワー)」
俺の手から放たれた火球が空で弾ける。夜空に炎の花が咲く。
足元から幾つもの爆発音が聞こえる。絶望工場が大きく揺れている。ダリアが俺の合図を見て爆弾を起爆させたのだ。
これで作戦終了だ。
当初の目的とは違うし、王の命にも逆らってしまった。だが俺は役目を果たした、最良の選択をしたと俺は胸を張って言える。
ここからは、成功するかは一か八かになる。
「ギアを殺す」
逃げ切れないのが分かっている以上、俺は今できる最大を考えた。
九大天王は無理だ。ならばギアなら・・・・・・勇者を殺し絶望をもたらすと言われている絶者のギアを屠れたならば・・・・・・。
王国側が有利になるはずだ。
ギアはどこだ? ギアの部屋はこの施設内にあるが、俺の仕掛けた爆弾は局所的なものだ。狙ったものは破壊できるが、その他には効果が薄い。
悩んでいる時間もない。ギアの部屋に行くか、いなければ、一人でも多く魔王軍の戦力を削るだけだ。
俺がそう決めて行動に移そうとした時、直感が働く。
俺は前方に大きく飛ぶ。俺のいたところに何かが落ちてくる。
「馬鹿な・・・・・・」
俺が見たのは信じられない光景だった。
「キラーキラーだと!?」
1機のキラーキラーがそこにいる。
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