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六章『ピクルス編』

第1152話 おしおき

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「イズクンゾ様ぁ!!!!」

 漆黒タワーを駆け上ってきたのは魔獣チワワだ。全身の目という目からどす黒い涙を流している、魔力触手がなわなわと蠢いている、あれは感覚器だ、イズクンゾの存在を探っているのだろう。

 スカリーチェは放心状態、パロムはもう下にはいないな……そしてあいつは、

「バーガー様、気をつけてください! まだ四天王がいます!」
「大丈夫だって、へーきへーき、おい! 四天王! もう魔王は倒したんだ、どうする?」

 魔獣チワワが歩いてくる。

「やるのか?」
「主人がやられて黙っているのは魔犬じゃない、ただの負け犬だ」
「そうかい、ま、いいよきなよ」
「ヴァルァアア!!」
「バーガー様!!」

 魔獣チワワは持てる全ての力を出し切った一撃を繰り出す、グレイブとの戦闘でだいぶ疲弊しているはずだが、この忠誠心だけは見事と言わざるを得ないな、後はクソだけど。

「おしおきだ、デコピン!」
「グギュルアアアア!!!!」

 範馬○次郎のデコピンを真似たものだ、魔獣チワワがちっちゃな肉片になった、今まで奪ってきたものを吹き飛ばしてやった。

「魔獣チワワ討伐完了っと」

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