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六章『ピクルス編』

第1087話 邪悪の魔人19

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 驚きの解析結果か出た『シェイカーから空(ハズレ)を検出、使用不可能』なんだと。

「ハズレ……だと」
「なに?」
「これには転移装置なんてついてないぞ!」

 パロムの笑い声が響き渡る。

『あっははははははははははは!!』

「パロム!!」

『いやぁ、おかしくって、こんなに綺麗に騙されるなんて! あははははははは!!』

「偽物か」

『そうさ、というか計画を実行する前に言うバカなんているわけないじゃないか! ボクをなんだと思っているの? もうシェイカーは起動済みなのさ!』

 パロムが指さすのは月のような星だ。

『実はさ、転移には君たちが想像しているよりも遥かに魔力が必要なんだ』

 嫌な予感がする、ギアが代弁してくれた。

「俺の魔力を利用したな?」

『そういうことさ、ギアの放った魔法を固有結界全体を使って吸収してあの月(シェイカー)に送っていたんだよ!』

「まんまと利用されたわけか」

『ふふふ、見ててね、あの月(シェイカー)が君たち人類の血で染まった満杯(ブラッドムーン)になるところを!!』

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